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変化に乏しく見える日本の歴史でも、一人だけ革命家は存在する。信長でも明治維新の志士でもない革命家とは誰か? イエス・キリストの革命、中国の易姓革命、日本の天皇制など、洋の東西、日本史と世界史を俯瞰しながら、社会を変える真因に迫る、大澤社会学の新たな地平。
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Posted by ブクログ 2019年07月07日
承久の乱と現代の対米従属をつなげて語るという、無理がありそうな展開をなるほどと思わせてくれるあたり、たくさん本を出している学者さんだけはあると思う。日本史の謎と言いながら、実は日本史の本ではない。現代社会の病理を考えるために、歴史に手がかりを求めるという本だ。日本では革命はただ一度を除いて成功してい...続きを読むないという。ここでいう革命とは、社会の在り方を一変させる事象だ。万世一系という天皇をいただく日本においては、社会を一変させるなんてことはかつてなかった。ただ一度、承久の乱における北条泰時をのぞいては、という話。承久の乱が日本史においてひとつのターニングポイントになった、というのは歴史の本でも書かれていたくらいだ。それだけ大きな出来事ではあったのだろう。 本書の面白さは歴史を追求するのではなく、日本はなかなか変わりにくい国だけど、一度できたのなら、そこを分析することによって、現在日本が抱えている対米従属という病理も克服できるのではないか、という展開にある。 知的なアクロバット?という感じでね。刺激的だったし、考えさせられた。
Posted by ブクログ 2021年08月31日
日本史においてただ一度あったとされる革命について、洋の東西との比較を通じて分析した本。しかし、内容が難しく、うまく咀嚼できませんでした。。
Posted by ブクログ 2017年06月15日
タイトルが内容を正しく表わしていないように思う.「革命の条件」とでも言った方がいい.「御成敗式目とは何だったか」とか. わが国の権力の中心は空虚だ,と看破したのは猪瀬直樹だったが,その分析をもう一歩進めた感がある.
Posted by ブクログ 2017年01月20日
<目次> 第1章 革命家はただ一人 第2章 東の革命/西の革命 第3章 天皇なき天皇制 <内容> 日本唯一の革命家は、北条泰時だという。説の根本は、山本七平の『日本的革命の哲学』。大筋はわかった気がするが、キリスト教との比較や中国の比較などは手に負えなかった。
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日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか
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