大澤真幸のレビュー一覧

  • 西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

    Posted by ブクログ

    私的な富は、他者との関係において意味を持つため、希少なものとして存在しており、交換価値を持つ。たくさんあったものが少ないものへと転換すると、私的な富は増えるが、公的な富が縮小したことを意味する。公的な富と私的な富は、負の相関関係にある(ローダーデールのパラドクス)。

    新しいアイデアや発明は既存の支配機構を脅かしたり破壊したりする可能性があるため、支配者が嫌う傾向にある。そのため、包摂性が乏しく収奪的な政治制度は、十分な経済成長をもたらさない。

    資本主義の競争の中で後発的なグループにある国民国家は、経済的な豊かさを確保しようとすると右派ポピュリズムに基づく権威主義的な体制に近接していく。例と

    0
    2026年03月13日
  • ふしぎなキリスト教

    Posted by ブクログ

    キリスト教かなぜこれだけ普及したかを調べるのは自分のテーマでもあったから今回この本を読んでみたけどコア過ぎてよく分からなかった。
    流れと基本みたいのは把握して出来たからそれで良しとしよう。

    0
    2026年03月07日
  • 社会学史

    Posted by ブクログ

    そもそも社会学の成り立ち、分類の部分を知れたのが大きな収穫
    社会学の歴史を俯瞰できるだけで面白いことは面白いんだけど、最終的には、社会学は社会に関する感想文に過ぎず、その鋭さがそれっぽいかどうかでしか判定できない似非科学なんだろうなという印象に落ち着いた。
    類書で社会学者自身が語るようにゆるふわ日本では生き残っているが、世界的には廃れつつ学問

    0
    2026年02月11日
  • 西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

    Posted by ブクログ

    「動物化するポストモダン」を思い起こさせるアニメ・映画を題材とした論評含め、各論は面白い。ただ、月刊誌連載した論評をまとめたものなので、全体としてのトピックのまとまりには欠ける。勿論、重要な関連性もあるのだが、個人的にはもう少し主題が絞られていた方が◯

    ・グローバルな資本主義のもとで同時発生するナショナリスティックな権威主義。
    ・ガザの問題は植民地主義と民族主義という西洋の二つの罪悪を鏡映しにする。
    ・敗戦後日本の民主主義はGHQによって作られたものであるために、反植民地主義や反民族主義を真に内面化しトラウマを克服することなく、戦後を引きずっている。
    ・虚構の「セカイ」を描く日本人は、世界に

    0
    2026年02月03日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

    Posted by ブクログ

    コロナ後になって、あの日々を折に触れて思い返す。ほんとに大変だった。その最中に発信するのは、かなり勇気や覚悟がいる部分もあっただろうと思う。よく読んでいる著者たちの、その時の考えを読めたのは、貴重だなと思う。

    0
    2026年01月21日
  • 西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

    Posted by ブクログ

    現状分析や歴史的な部分の分析はさすが。ただ、「べき」論になり未来について語り始めると荒唐無稽の感が否めない。

    0
    2025年08月08日
  • ふしぎなキリスト教

    Posted by ブクログ

    対談形式でわかりやすくライトに読める本。私自身の宗教への理解が深いわけではないので、この本の内容がどれだけの強度なのか判別できませんが、わりと知りたかったことが知れました。他の本とも繋がることも多くていい感じ。
    特におもしろいな〜と思ったところは宗教と科学について。むしろ科学的であるからこそ、その先に宗教を信仰している、と。個人的には納得感あってよかったです。

    0
    2025年08月04日
  • 逆説の古典 着想を転換する思想哲学50選

    Posted by ブクログ

    井筒さんの「意識と本質」のところだけを読んだ。あんまり参考にならなかった。難しかしいからといって安易に「要約本」にすがった私が馬鹿だった。
    「意識と本質」は一篇の抒情詩だからだ。文体を味わう必要があったのだ。

    0
    2025年07月03日
  • げんきな日本論

    Posted by ブクログ

    タイトルからは予想できませんが、これは日本史に関する対談本です。
    一般に知られている歴史的事実をテーマにとりあげ、なぜそうなったのか?を語り合うのだけど、著者ふたりが詳しすぎて、「一般的にはこうだけど」の部分が既に初耳ということも少なくない。
    詳しい人が読んだらもっと楽しめたと思う。

    たとえば、
    ・日本の親族構造は父系とも母系ともみなしがたい、太平洋諸島と共通するもの。
    ・縄文文化もシベリア方面から来たと思われるが、南方の要素もある。
    ・日本語も、文法は北方系だけど、母音は南方系。
    ・これらを見ると、誰かがまとまってやって来てほかの連中を追っ払った、ではなく、いろんな人々がやってきて時間をか

    0
    2025年07月02日
  • ふしぎなキリスト教

    Posted by ブクログ

    『(前略) その大澤さんが、やっぱりキリスト教だよ、と言う。キリスト教を踏まえないと、ヨーロッパ近現代思想の本当のところはわからない。現代社会もわからない。日本人が、まず勉強すべきなのは、キリスト教ではないだろうか。
    まったくその通り!と私も思った。
    「キリスト教入門」みたいな本なら、山ほど出ている。でもあんまり役に立たない。
    「信仰の立場」を後ろに隠して、どこか押しつけがましく、でもにこにこ語りかける。さもなければ、聖書学あたりの知識を、これならわかるかねと上から目線で教えをたれる。
    人びとが知りたい、いちばん肝腎なところが書かれていない。根本的な疑問ほど、するりと避けられてしまっている。

    0
    2025年06月09日
  • 社会学史

    Posted by ブクログ

    まず社会学とは何??って知識レベルから読み始めたので、社会学がどういう学問か知れただけでも収穫アリ。
    実はSNS上で見る社会学者さんたちの発言に首を傾げることが多くて、じゃあ彼らの研究している分野ってどういう学問なの?という疑問がすごく強くあったので。

    宗教や王の立場が強かった時代が終わってから社会学という概念が生まれた、というのはなるほどなーという気づきでした。
    確かに言われてみれば、自由意志のある個体が強い支配を受けてるわけでもないのに勝手気ままやりすぎずちゃんと「社会」をやってるのは不思議なことだし、どうしてそれが成り立ってるのかは研究の余地があるんだなぁ。

    0
    2025年05月24日
  • ふしぎなキリスト教

    Posted by ブクログ

    キリスト教を信仰している人には、
    聞きづらい純粋な問題に答えてもらって
    スッキリした感じになる
    難しい部分もあるが、違う角度から宗教に
    接することが出来た

    0
    2025年04月19日
  • 我々の死者と未来の他者 戦後日本人が失ったもの(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    大学時代の先輩から勧められて読んだが難しかった。6章で一気に置いて行かれました。
    日本人が環境問題に対する関心が低いのは、学歴関係なく実質賃金が下がり続け生活が苦しくなる中で、「貧困」のような経済問題が切実すぎて、地球環境まで思いを巡らす余裕がなくなったから・・・・・・とかないですか?すみません。

    0
    2024年12月30日
  • おどろきの中国

    Posted by ブクログ

    現代中国において、「指導部が正しい」という前提以上に踏み込むことがアウトのライン。中国社会は他の官僚制に比べて、「幇」や「単位」や「档案」の徹底によってはるかに社会の末端まで支配の根をおろしている。

    0
    2024年12月23日
  • おどろきのウクライナ

    Posted by ブクログ

    ウクライナを直接論じてるわけではないのでタイトルはどうかなあと思います。中国を反社とする考えは面白かった。

    0
    2024年11月29日
  • 〈世界史〉の哲学4 イスラーム篇

    Posted by ブクログ

    読んだらイスラム世界のことがわかるかな?と思いながら読んだけれど、素地としての知識と興味の熱量の少なさもあり文字を舐めるだけで終わってしまった気がする。
    とは言え、今まで知らなかったイスラム教やキリスト教の話もあり、今後は一気に知識を増やすのではなく小刻みに情報を仕入れて深めてみたいと思った。

    0
    2024年11月09日
  • 日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか

    Posted by ブクログ

    まず、まえがきにやられる。
    1ページ目から、なんとも刺激的な問いかけである。
    「日本社会には、革命と見なしうる社会変動がなかった。革命の不在は、日本の歴史の特徴である。/・・・いや、実はそうではない。よく目を凝らして見るならば、一度だけ成功した革命があったことがわかる。一人だけ、成功した革命家がいたのだ。」

    日本の歴史上、革命家という言葉のイメージに最もよく重なるのは、織田信長だろう。しかし、彼の革命は、道半ばで途絶えた。
    では、明治維新や大化の改新はどうか。これらは確かに、革命的な政変ではあったが、どちらも大きな外圧に対して起きたのであって、ここで扱うのは国民の内発的なきっかけで起きた革命

    0
    2024年07月24日
  • 資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか

    Posted by ブクログ

    高校生の娘が、ある日「模試の国語の問題文が面白かった」と言って見せてくれたのが、大澤真幸の文章だった。人が未来のために、あるいは他人のために努力するのはなぜか、というテーマの文章だった。それではと、大澤真幸の本を買ってみたのであった。

    しかし、読んでみて気付いたのだが、僕は経済にとんと興味がなく、内容にはなかなか夢中になれなかった(買う前に気付け)。

    それでも、グッとくる部分はあった。
    あるパラグラフのタイトルが、「桐島なき世界をいかに生きるか」だったのだ。
    もちろん、桐島とは、映画「桐島、部活やめるってよ」の、桐島である。

    運動神経抜群で、勝ち組の代表だった桐島が、突如僕たちの世界から

    0
    2024年07月14日
  • ふしぎなキリスト教

    Posted by ブクログ

    ・話してる内容は抽象的で小難しいけど、対談形式だから文章が読みやすくて助かる。
    ・「キリスト教の〇〇って変じゃない?」っていう単純な疑問に回答してくれて、楽しく読み進められた。
    ・ユダヤ教からキリスト教への変遷とか、すっきりまとめてくれてありがたい。
    ・対談形式だから読みやすいけど、その分、どの部分が主観で、どの部分は引用なのかちょっと混乱した。
    ・なるほど!となる回答もあり、なんか腑に落ちないな〜となる回答もあり。そこも含めて、興味を持つきっかけをくれる楽しい本でした。

    0
    2024年06月19日
  • げんきな日本論

    Posted by ブクログ

    日本史を社会学から考察している。二人のかけあいが面白い。信長、江戸時代に国民国家の基礎ができたという点が印象に残った。

    0
    2024年03月12日