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Posted by ブクログ
オウムに始まり、戦前・戦後・戦後後と語っていき、思想の流れを読み解く本書。決して簡単ではなく、中盤の「経験可能領域」あたりで訳がわからなくなりました。
ですが、思考方法として、この本から学ぶことは沢山あります。
ウルトラマンやエヴァンゲリオンまで持ち出して現代思想を読み解いていこうとする試みは、とても面白いと思います。
大正天皇に世俗性をおく考え方というのは賛否両論あると思いますが、思考方法としてはありなのだと思います。とても興味深い。
「二十世紀は、とりわけその後半は、冷戦の時代でした。冷戦というのは、仮想的なままに終わった第三次世界大戦です。この対戦に関して重要なことは、これは、最後まで基本的には仮想的なままだったということ、つまり大規模な武力衝突を伴わずに終わってしまったということです」(p235)
Posted by ブクログ
1
60年間隔
柄谷行人「昭和・明治平行説」
1920大逆事件 1972連合赤軍
加藤『敗戦後論』=敗戦による自己否定の構造による抑圧
太宰治は戦後、戦争についてほぼ書いてない
戦前と戦後のあいだの水門
太宰治だけ開けても水が微動だにしないようだ
=戦時中にかけた以上のことは戦後に書こうとしなかった
『薄明』『トカトントン』
江藤淳
戦後知識人の日本の現状を批判するための「作為の論理を可能にする他者の視点」=アメリカによってsymbolizeされていた何か
アンダーソンのナショナリズムの理論
ウルトラマンとしてのアメリカ
佐藤健志『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』
2
ウルトラナショナリスト
ヘーゲルの論理学
西田
共同体のなかの自己確立
3
内向の世代は過渡的なもの 柄谷
「マクベス論」
Posted by ブクログ
3回に渡っておこなわれた講演をまとめた本で、柄谷行人の「昭和・明治平行説」に則る形で、戦前と戦後の日本社会における超越的な審級の変容を読み解いています。
第1章では、江藤淳や加藤典洋の議論を参照しつつ、戦後の日本がそれまでの「天皇」に代わって「アメリカ」が超越的な審級に位置づけられていたと論じられます。ところが、1970年以降もはや「アメリカ」は超越的な審級としての役割を果たさなくなっていきます。1970年代の日本では、「日本」というローカリティが意味を失い、日本人であることがそのまま世界市民であるという奇妙な錯覚が行き渡ります。戦前においてこの時代に対応するのが、超越性を持たない天皇を戴いた大正時代です。
そして、その後にやってくるのが戦後においては「ポストモダン」であり、戦前においては「近代の超克」です。著者は、西田幾多郎や田辺元といった京都学派の議論を参照しながら、彼らの主張した多文化主義の立場が、それまで超越的な審級としての機能を果たしていた「西洋」が普遍性を失い、オブジェクト・レヴェルに引き下げられることに注目しています。ここでは、超越的な審級をたえずオブジェクト・レヴェルに繰り込んでいくことが、逆説的に普遍性を示すことになるというロジックが見られます。そして著者は、これと同じロジックが、「ポストモダン」の時代における消費社会的シニシズムに見いだされると主張しています。
正直に言って、個々の議論の扱い方が恣意的に見えてしまうところがあるのですが、著者の議論の大きな枠組みが共有できるならば、興味深い見方なのではないかと思います。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
いま戦後思想を問うことの意味はどこにあるのか。
戦後民主主義を潮流とする戦後知識人の思想は、アメリカを中心とする世界システムのマージナルな部分として位置づけられた戦後空間のなかで醸成された。
だが、70年代を転回点にして、アメリカの善意を自明の前提とした構造がもはやリアリティを失いはじめているのは明らかだ。
西田幾多郎、田辺元の京都学派や和辻哲郎などによって唱導された戦前の「近代の超克」論を検証し、ポストモダンから「戦後・後」の思想へと転換する戦後の思想空間の変容を、資本の世界システムとの関連において鋭く読み解くスリリングな戦後思想論講義。
[ 目次 ]
第1章 戦後思想の現在性(なぜ「戦後」を語るのか 戦争と敗戦 戦後知識人とアメリカ 1970年代の転換点)
第2章 「近代の超克」とポストモダン(脆弱な天皇 資本主義とその挫折 「近代の超克」論 天皇制ファシズム)
第3章 戦後・後の思想(記憶の不在 戦後・後思想概観 消費社会シニシズム ガスについて 自由の条件の探求に向けて)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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