大澤真幸のレビュー一覧
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著者の講義録。
自分が東大に入れないことを考えると、講義録って嬉しいのかな?
サンデルの白熱教室みたいなものでしょうか。
実際に現場で講義を受けてみたいですけどね。Posted by ブクログ -
既存の説を現代社会に当てはめ、それが成立しないということを証明する中で、現代社会がどのような物かということを考察した本。民主主義が孕む矛盾の話というのが印象的。Posted by ブクログ
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最後はやや尻切れトンボな「ほのめかし」で終わってしまった感じ。できればもう一章ほしかった。でも途中の議論は、自分にはサンデルより頷けるところが多かった。Posted by ブクログ
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講義録のためか、かなり読みやすい。
特に、「普遍性」や「歴史の必然性」についての解説は、たいへんに興味深かった。
ただし、第4章は全体の中での位置付けがあまりはっきりしない感じがした。
『癒す人』も読んでみたくなった。Posted by ブクログ -
・北朝鮮を民主主義国にするために、日本は北朝鮮からの難民を積極的に受け入れるべき。
・自衛隊は解体し、国際貢献をするための部隊Xを作る。
・民主主義は多様性を認めているという上で優れたものと考えられているが、本当にそうだろうか?民主主義を受け入れていない考え方は排除するという方法をとるし、結局は少数...続きを読むPosted by ブクログ -
北朝鮮を民主化する!?
という非常に衝撃的な章から幕を開ける、大澤社会学の捉える民主主義。
若干抽象的な大澤真幸の論理が展開される中で、今までの本の中で紹介されて来た馴染み深い事例が出てくるので、妙な親近感が湧いた。
引用---
「裏切りを孕んだ愛こそが、普遍的な連帯を導く可能性を有しているのでない...続きを読むPosted by ブクログ -
この本を読んでゾッとした。こんな戦慄は初めて感じた。これは知の暴走だ。テーマは北朝鮮、歴史解釈、自衛隊、民主主義といった今の日本でホットな問題で、それに対して著者が持論を述べる。よくある形だ。でもその持論までの理論的過程が恐ろしい。著者が持ち出すのはデリダであり、キリスト教であり、ベンヤミンなのだ。...続きを読むPosted by ブクログ