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いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、ありうべき克服を提起する強靱な思考。連続講義第一弾。
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Posted by ブクログ
「日本語で考えること」「コミューン主義」「リスク社会」「現代における革命」の4講から構成。一読読解困難な面もありますが、3.11後の日本、および現代資本主義に対する思考的アプローチとして重要な視座が書かれています。
資本主義のもとでは、常に未来の快を考えねばならず、その連鎖は終わることがない。それゆえ、未来の快そのものの内容がどんどん抽象化され、その果てに快自体が不可能であるという事態が来る。快は超越的な規範(第三者の審級)とも置き換えられる。利潤獲得のためのさらなる投資は、止むことはない。この資本主義の単純な...続きを読むメカニズムを用いて、新しい社会構造を模索していくと、コミュニタリアニズムはある決定的な社会の構造を見逃していることに気づく。
著者の講義録。 自分が東大に入れないことを考えると、講義録って嬉しいのかな? サンデルの白熱教室みたいなものでしょうか。 実際に現場で講義を受けてみたいですけどね。
面白い…のかなぁ~?これ。 最近の社会学の本としてはそれなりにヒットしてるんだと思うんだけど、個人的には読んでてそんなにしっくりこない。講義の形を取ってるので、恐らくは誰かに向けて話していた授業みたいなものを本にまとめてるんだと思うんだけど、結果として大学の授業を聞いているような、砂を噛むような議論...続きを読むがずーっと続いてく感じ。少なくとも、強い興味と関心を持って最後まで読み続けられる、という本ではない。 その点で、少し前に流行った『これからの「正義」の話をしよう』に通じるところがあるかも。流行ってるから読んでみた、でも難解で分かりにくい、でも周りのみんなが見ている手前、難しくて分かりませんとは恥ずかしくて言えない、そんな感じ。 まぁ、俺は堂々と「分かりません」と言いますが。 ちょいちょい、大学教授の講義でありがちな「あえて難しい言葉や、変なところで拘りのある表記をする」のが散見されてて、そういう小細工が嫌いな俺としてはそこもマイナスポイントになってしまう。難しいことを難しいままで言うだけなら猿でもできるわけで、そこを誰にでも理解できるような、一般への親和性の高い語彙(←こーゆーのが、いわゆる「分かりにくい表現」)で噛み砕いて論じるのが、本当にアタマの好い人の文章の作り方なんだと、そう思います。 小難しい本に挑戦して、達成感を得たい人にはオススメしますが、特に社会学とかに関心がないならわざわざ手を出すこともないと思います。好みが分かれますね。すぱーんと。
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大澤真幸
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