大澤真幸のレビュー一覧

  • 私たちの想像力は資本主義を超えるか

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    ウルトラマンの考察だけ面白かった
    デスノートとカントの繋げ方とか君の名は。の議論はいまいちこじつけ感が強い

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    2023年03月05日
  • 新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出

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    資本主義は終わりに近づいている。しかし、次に来るべきコミュニズムへの備えが出来ていない。今、どのように備えれば良いのか。という事を論じているように思うのだが、その主義主張は何となく理解できても、詳しくは理解できなかった。そもそも、本当に資本主義は終わりを迎えようとしているのか、そして本当に次に来るのはコミュニズムなのかという根本的な前提にいま一つ納得できなかった。心が動かなかった。

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    2023年01月21日
  • ふしぎなキリスト教

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    一神教のgodと多神教の神様との違い
    日本人にとって、神様は仲間(自分の支え)
    godは人間を創造(所有物) 絶対的存在

    なぜ神様が創造した、この世界が欠陥だらけなのか?

    イエスが起こした奇蹟の真相  

    ユダの裏切り

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    2023年01月20日
  • おどろきのウクライナ

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    安定の橋爪・大澤対談。
    しかし、今回は後半に二人の考え方の違いが際立っていた。
    今後、最大の課題となる国については同意する。

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    2023年01月02日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    様々な分断が派生したコロナ禍において、民の声が政治の力へと昇華されているのか、疑問が浮かぶ。為政者の判断はもちろん過ちも含まれよう。しかしそのまま看過するのではなく、修正していく判断力が現在も問われ続けている。さらに大切なのは私たち有権者の関心であり、声あげる人を中傷するのではなく、その選択肢に取り組んでみる姿勢が大切ではないか。誰も未来の結果なんてわからない。ならば、否定は現状の惰性でしかない。そこに救われる道程があるのだろうか。過ちよりもタチが悪い。

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    2022年12月01日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    色んな分野の様々な人がそれぞれの意見を述べていて面白い。

    在宅勤務が可能な仕事は「弱者」の低賃金労働に支えられることによってしか成立しない。

    「会う」ということの暴力性。会って圧力をかけた方が、会わないより物事が進む。リモートは物足りない。

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    2022年08月16日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    政治的な思想には人それぞれで、筆者のお二人の思想に必ずしも共感しているわけではないですが、文学にからめての話など、興味深かったです。

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    2022年07月23日
  • 戦後の思想空間

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    60年間隔
    柄谷行人「昭和・明治平行説」
    1920大逆事件 1972連合赤軍

    加藤『敗戦後論』=敗戦による自己否定の構造による抑圧
    太宰治は戦後、戦争についてほぼ書いてない
    戦前と戦後のあいだの水門
    太宰治だけ開けても水が微動だにしないようだ
    =戦時中にかけた以上のことは戦後に書こうとしなかった
    『薄明』『トカトントン』

    江藤淳
    戦後知識人の日本の現状を批判するための「作為の論理を可能にする他者の視点」=アメリカによってsymbolizeされていた何か
    アンダーソンのナショナリズムの理論
    ウルトラマンとしてのアメリカ
    佐藤健志『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』

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    ウルトラナショナ

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    2022年05月29日
  • 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

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    「存在と時間」を実存解明の書として読むという視点が卓抜。
    しかもかくまで平易に噛み砕いて解説した入門書はかつてなかったと言ってよいだろう。
    ただ、分量が限られているせいか、やはり物足りなくはある。

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    2022年05月23日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    2021年8月発行の本。
    盛んに出版されたコロナ関係の本も、結局のところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間だからあと2年もしたらすっかり忘れ去られてしまいそう。

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    2022年05月08日
  • おどろきの中国

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    ネタバレ

    中国は西洋より早くに国として成立したので、西洋的国家概念には当てはまらない。
    古代から一貫して支配層は文官。
    毛沢東は史上もっともラディカルで、利己主義を徹底した(伝統的な儒教すら破壊しようとした)。
    そんな毛沢東を中国人が否定しないのは、伝統的な皇帝システム(天と天子というシステム)の形式が無意識的に残っているから。

    日本人は日中戦争が「何であるのか」を意味づけられていないので、いくら誤っても中国側は納得できない。
    さらに、日本は戦争当事者世代と現在の世代のあいだの連続性を設定できていないので、過去について謝れない。

    日本は米中関係の付属物にすぎず、情勢を正しく分析して最善の選択をし続け

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    2022年04月19日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    もう少しでいいので、それぞれの人の話をテーマを絞って深掘りして欲しいなと思った。
    最後の柚木さんの話がやはり一番印象に残った。苦労されてる分、意識が高いのだなと、彼女の昨今の著書の傾向に納得。

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    2022年04月04日
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか

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    堤未果他、4人の論客が、各自テーマに沿って一冊の本を持ち寄り、考察を述べ、意見交換、対談するという形式。濃淡あるが、私が興味を持ったのは、堤未果による ハルバースタムの『メディアの権力』高橋源一郎の『華氏451度』。

    ペンタゴンペーパーズとスノーデンを比較して、時代の暴露者による扱いの違いを指摘。インターネットや最近の浄化傾向をフーコーの監視システムパノプティコンに例える内容など、なるほどなと思った。

    読んでいない本ばかりであり、興味を持ったが、この4人のお陰で先入観を持ったので、少し時期をおいてからにしようかな。

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    2022年02月03日
  • 夢よりも深い覚醒へ 3.11後の哲学

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    東日本大震災と原発事故が問いかけている倫理的な問題について、さまざまな思想的資源を活用しながら、考察をおこなっている本です。

    著者は本書の冒頭で、脱原発という方針を「いきなり結論」として提出します。しかし問題は、これまでもこれからも、原発をめぐる議論がロールズの想定するような民主主義的な議論の枠組みによって正解に到達することができないという点にあります。著者は、バーナード・ウィリアムズの提起した「道徳的運」の概念を用いて、行為の倫理的な価値が偶発的な結果によって遡及的に決定されてしまうという問題や、ロールズの「無知のヴェール」という装置では未来世代との連帯を基礎づけることができないといった問

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    2021年11月23日
  • 逆接の民主主義 ――格闘する思想

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    現代の日本が直面しているいくつかの問題をとりあげ、民主主義そのものについての思想的に掘り下げて、大胆な提言をおこなっている本です。

    著者は、本書の提言が非現実的なものではないということをたびたび述べていますが、これを常識的な意味で実現可能性のある提言として受けとるべきではないのでしょう。それは、本書の提言が非現実的な理想主義であるということではなく、それを実現するにあたって必要となる技術的な細部を欠いているからです。本書の冒頭で著者は、現代の政治哲学におけるハーバーマスとデリダの相互批判がもっとも中核的な問題であると主張していることからも、著者は理論と実践を切り分けることがむしろ不適切である

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    2021年11月23日
  • 日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか

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    日本史においてただ一度あったとされる革命について、洋の東西との比較を通じて分析した本。しかし、内容が難しく、うまく咀嚼できませんでした。。

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    2021年08月31日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
    インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会が大きく変化すること、先が見通せない不安がつきまとうことで一致している。コロナ発生から1年が経って、ワクチン接種が進んでいるが、なかなか終息しないのが心配。 経済活動は悪化しているが、でもマクロレベルでの指標と実態の乖離は、それほど危機的ではないように思う。 影響が出てくるとすれば社会構造の変化、人

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    2021年08月21日
  • 新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出

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    大澤真幸(1958年~)氏は、東大文学部卒、東大大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学、千葉大学文学部助教授、京大大学院人間・環境学研究科助教授、教授等の経歴を持つ社会学者。橋爪大三郎との共著で新書大賞(2011年)を受賞した『ふしぎなキリスト教』等、一般向け著書多数。
    本書は、2020年8月~11月に、NHK出版のウェブマガジン「本がひらく」で6回にわたって連載した「真に新しい<始まり>のために」を再編・加筆修正し、書下ろしの最終章(第5章)を加えたものである。
    著者は、本書で「新型コロナウイルスを超えて・・・どのような社会を構想すべきか、そのような社会の実現のために何を克服しなくてはな

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    2021年08月18日
  • 新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出

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    山口周さんイチオシの本。インテリofインテリの為に書かれた本。ヘーゲルの絶対知に絡めた話などは軽く睡魔が襲うほど難解であった。(私の基礎教養不足の問題でしかないが)
    現在の資本主義への多角的な視点を学んだ。

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    2021年07月15日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。

    養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をやっている自分、また現在の老人で公職にもない自分の存在は不要不急なのではという根本から生まれている。そこからさらに、人間自体不要不急なのではという話。この辺りは、前回読んだ氏のインタビューで、老人はコロナ禍を乗り切ったところで生き甲斐はあるのかという疑問と相反するようで通じるところがあり、面白いなあと

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    2021年05月15日