入間人間のレビュー一覧

  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 完全版 幸せの背景は不幸

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    感想
    他人の不幸の上に成り立つ幸せ。幸福はどこかで他人を踏み躙っているのかも。でもそんなこと気にする暇はない。だって幸せなのだから。

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    2024年04月22日
  • 六百六十円の事情

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    食堂のアルバイトのコックと同棲しているニートの女性。毎日ジョージ・ハリスンの曲を駅前でかき鳴らすが、全く収入のあてがない。高校でモテないグループにいる少年は、同級生の食堂の娘が気になる。ギターの女性の向かいに同棲している男は、万引きの多発する近所の本屋の息子。交わることのないそれぞれの人生が、ネットの掲示板と北本食堂の660円のカツ丼を中心に交差をし始める。

    この人の本は実は初めてで、続編シリーズだらけの中から、1冊完結のこちらを選んだが、あら驚き、2/3は仕事をするでもない人たちのなんてことのない日常を描いた作品だ。奔放というか刹那的に動くギターを弾く女性や、刹那的に万引きを重ねる少年など、やるせない何も変わらない日常と、なにか変われるのではないかという希望。

    それが、北本の爺さんの章で無理やり束ねられ始め、ライトノベルらしい都合の良い結末へ引っ張られていく。だが、やはり本編はとりとめのないそれぞれの人生が描かれるのが本作の魅力であろう。ある意味、芥川賞的な純文学的な雰囲気も有るが、気取りもてらいもなく、こういう文が書ける人なのだなと感心する。ライトノベル特有の、主語のないちぎれた文は有るものの、ほとんどは主語述語も明らかで、丁寧に書かれていることがわかる。

    家出少年少女の章はぼんやりと、北本老人の章はテンポが悪い。それでも十分楽しめる、純文学未経験者の入口としても使える一冊だ。

    なお、少し前に読んだものとも重なるのだが、ネットを取り込んだ小説って、ネットにいる人がみんながみんな小さな街に集中しているのは、ご都合主義としてもちょっとないんじゃないのかな。

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    2024年03月28日
  • 電波女と青春男

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    点数としてエモ的なものを可視化し、今風に一言で片付けることはしないので時代を感じる。しかし可視化すればするほど適当な感情っぽさでしかないし、エモってなんなんですか本当に…誤用恐れとかの話じゃなく、風潮とかの話ですが…せっかく言葉があるのに世界が記号的で簡略化され続ける。文体的に言い回すのが好きだろうから、エモいを2ページくらいかけるんじゃないか?ちなみにその2ページはエモいで片付くのだが… ふりがな多すぎて2度と読みたくはない。

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    2024年03月25日
  • 安達としまむら

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    自己の腐った恋愛観と存在しない他者の機微な感情の動きに”ドキドキ”する体験を入間人間に与えられた。精神的な若さを手に入れた気がするので、入間人間は今度は身体的にも若返る書を世に出してくれないか?可能だよ。なんてったって私は作品に影響されるおたく人間なのだから。

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    2024年03月25日
  • たったひとつの、ねがい。

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    ネタバレ

    表紙から想像できるような恋愛小説ではなく、全てを捨てて殺戮を決意した復讐劇… だと聞いて読み始めた。

    最後まで読むとそこが本質ではないことに気づく。
    まずこの小説は、我孫子武丸の「殺戮にいたる病」を例に挙げられるような、エゲツない描写のカモフラージュに包まれたどんでん返しミステリーである。5章の最後「俺が食おうと思ってたのに」で主人公へのイメージが一変する。実はプロローグで彼女である東雲陽子を車椅子の男たちに食べられていた「拓也」は、1〜5章のタクヤとは別人だった。
    さすがに拓也さん、あんな目にあったとはいえ人格変わりすぎでは、と思っていたが人どころか時代まで違っていたのである。
    ネタバレを知った上で読み直すと、この車椅子のタクヤの行動は常軌を逸している。帯の「この物語に同情の余地などない」などという表現ではタクヤには生ぬるく、この世に存在する悪を全て集めたような外道っぷりを最後まで披露してくれる。

    食い物の恨みは恐ろしい、その言葉の重みを何倍にも感じられるような作品だった。

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    2024年05月03日
  • 安達としまむら6

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    ネタバレ

    小説初見なんだけど、8巻で付き合うというネタバレをされていたものの、気になっていたから読み進めていたら、まさかの6巻で付き合うとはびっくり。予想を裏切られました。
    しまむらにとっての付き合うとは安達に付き合うという恋愛感情を感じさせないもののような気がする。字面通りの付き合う。どうなんでしょう。正直何で付き合えたの?とも思うけど、既に一緒に居たり、手繋いだりしてるから、今と変わらないからOKしたのかな。とにかく今後が楽しみ。

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    2024年02月22日
  • 安達としまむら4

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    ネタバレ

    安達としまむらは同じクラスになったものの、しまむらが他のクラスメイトとつるむことで、関わりが無くなる。しかし占い師に出会って、安達は吹っ切れるようになる。安達の「頑張るぞー!」みたいなの全部好きですね。応援したくなります。
    そこで行動出来るのって凄いよねとは思う。安達は今まで使ってこなかったコミュニケーション能力をちょっとずつ絞り出して、しまむらにぶつけてる感じ。たまに調整を間違えて、しまむらがびっくりしてる場面もあるけど…
    面白かったです。

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    2024年02月03日
  • 安達としまむら3

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    ネタバレ

    安達がものすごい積極的になっている。まだまだぎこちなさや戸惑いもあるけれど、それを噛みしめながら一歩ずつ進んでいる。しまむらは安達と旧友を比べて、安達の方に心を開いている感じがある。けど安達の言うとおり、クラスが離れてしまえば、しまむらにとってそれは過去の友達になってしまう可能性が高い。だからこそ神に祈ったのだが、最後のシーンはとても印象的。

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    2024年01月24日
  • 安達としまむら2

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    ネタバレ

    安達の愛が重いですね。良いです。本人は気づかないふりというか、認めないように自問自答してる訳ですが、好きですよね。そこが良いです。
    一方のしまむらはまだ、安達の重さというか愛についていけてないというか、一歩引いている感じはあります。安達に合わせていると言ってもいいかもしれません。
    今後2人がどう近づいていくか気になります。

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    2024年01月14日
  • 電波女と青春男

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    思い出補正あり。
    アニメよりもエリオが思ったより大人びてた(見た目)。
    初期入間の読みづらさ全開だったが、好き。

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    2024年01月11日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 完全版 幸せの背景は不幸

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    令和の時代にこのシリーズをお目にかかるとは思ってなかったですねぇ!
    記憶を辿りつつ読んだ限りでは、原作からストーリーや展開には変更はない感じかな。
    電撃文庫の原作と違って、挿絵やカバー裏のアレがないのはちょっと寂しいかも。
    入間人間氏の作品はいくつか読んだけど、このシリーズはやっぱり好きだなって。

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    2024年01月04日
  • 安達としまむら

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    ネタバレ

    安達としまむら。お互いサボり癖のある女子高生のお話。少しずつだけど、2人の距離が小さくなってる気がする。安達が不器用ながらもしまむらとの関係をどうにかしようとするのが良い。

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    2024年01月03日
  • 安達としまむら99.9

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     本編が終了した後の二十歳の時や社会人になり同棲している時、安達や皆の死後のおばあちゃんになった時、死後、3700年後の安達としまむらを描いた短編集。
     登場人物の心情が丁寧に掘り下げられて描かれており、時を経て変わってしまうこともあるものの安達としまむらのお互いを思いやる心や愛は変わらないことがヒシヒシと伝わってきた。また、死後の風景は今までの軌跡を思い返すような美しい描写で、幸せな最期を迎えられたと知れたのが嬉しかった。
     どこまでも時間の流れに対し無力な人間に対し、全く変わらないものとして、ヤシロの存在があり、3700年経ってもしまむらの願いを叶えているのが象徴的だった。二十歳になった章で「変えられない過去も悪いものじゃない」と思ったしまむらの言葉にもあるように、変わらないヤシロはある意味、何があっても立ち返る最初の場所として、昔の記憶や思いを錨のように留めておき今の感情を相対的に考えさせるための存在なのかと思った。
     ファンとしてはとても満足で泣きそうになるくらいだったが、物語自体には特に大きな動きがあるわけじゃないためキャラが好きだから読めた部分はあると思う。死後であったり〇〇年後とか二次創作でよくありそうな話を公式がやるとは思わなかった。

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    2023年12月21日
  • 安達としまむら(1)

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    以外

    アニメだと安達目線から話が始まっていたような気がするので、しまむら目線のスタートは新鮮でした。安達、メンタルがそれじゃこの先は地獄かもしれんぞ。

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    2023年07月01日
  • デッドエンド 死に戻りの剣客

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    これは...ホントに入間先生ですか!?(^ ^; と言うのが正直な第一印象(^ ^; 「バカが全裸で走ってくる」ような作品を描いていた人とは、とてもとても思えない重厚で息苦しいくらいの作品(^ ^;

    まずは時代劇である。太平の世になって久しい、おそらく江戸時代に、敢えて「剣に生きる」ことを選んだ、いや「選ばざるを得なかった」者たちの物語。

    永遠のライバルとの命がけの仕合や、「ただ強い者と斬り合いたい」という、剣に魂を奪われたような漢とのやりとり、はたまた仇討ちに取りつかれた女との邂逅... と書くと、司馬遼太郎先生とか池波正太郎先生とかの世界かに見える(^ ^;

    が、これを「SF」とカテゴライズしたのは、主人公は「切られて死ぬと、その少し前に戻って人生をやり直す」という業に取りつかれている、という設定による(^ ^; タイムリープというか、タイムループというか...とにかく主人公は「死ねない」(^ ^; 切られると、その仕合をやり直して、勝つまで繰り返すから(^ ^;

    おぉ、生き残れたラッキー! ...とはならず、死ぬ度に痛いし苦しいし、生き残った(生き返った?)としても、人を殺めたことにより「追われる身」となって、真っ当な道を歩むことはできない。ある意味あっさり死ぬより、ずっと長く苦しい人生を送らされているという無間地獄(^ ^;

    乱暴に言ってしまうと、これと言ったはっきりした筋立てがあるわけではない。ただひたすら斬り合い、仕合以外の時間は逃亡生活を送っている、その事実と心象を「高い粘度で」描き続ける。正直、読んでて疲れる(^ ^;

    オチも、はっきりしたハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、ループはこれからも続いていくんだろうなぁ...という(^ ^; とにかく「カツ丼は作れますか」とか聞いてた人が書いたとは思えない(^ ^; 乙一の帯じゃないけど、何なんだこれは、という印象(^ ^;

    面白いのかどうかよく分からないが、とにかく読み進んでしまう不思議な一冊。惜しむらくは、所々誤字とか校正の甘さが感じられる。変な当て字を多用してるからか!?(^ ^;

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    2023年06月21日
  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 完全版 幸せの背景は不幸

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    入間人間が2007年に発表した初長編小説。シリーズ1巻目です。前日譚の掌編を追加した2023年発売完全版。ラノベ初期の名作が新しい読者の目に留まる機会が増えるのは良いこと。小学生兄妹の失踪事件と連続殺人事件が同時に起きている田舎町で「みーくん」と「まーちゃん」の出会いから始まる物語です。幸せの形は人それぞれです。本編も加筆修正されており、だいぶ読みやすくなっています。嘘だけど。どちらが良いかというと、尖りまくってた電撃文庫版をおすすめします。そういや、大政絢、染谷将太で実写映画化もされていました。

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    2023年04月23日
  • 私の初恋相手がキスしてた3

    購入済み

    良かったけど

    話は面白かったけど表紙や挿し絵のキャラクターが全員同じに見えるのが引っ掛かる

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    2023年04月09日
  • 電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版

    購入済み

    すこしふしぎってほどすこしふしぎではない。全然現実的。ただ、エリオの言動がより現実感のあるものになり、話としての嘘っぽさが消えたのがgood。文章も1巻より洗練され、読みやすくなっている。

    #萌え

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    2023年03月18日
  • 電波女と青春男(6)

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    とにかくSFは絶対許さないという覚悟の見える話の構成。謎は謎のままにすることで神秘性を増したいのだろうが、程度を過ぎると全てがストーリーのための虚構に見えてしまう。

    それはともかく、話の展開としてはこれまでの話の集大成に近い、全体の中の一つのハイライト。面白くなくはないのではないか?

    #萌え

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    2023年03月18日
  • 電波女と青春男(5)

    購入済み

    なんとなく展開が読めてしまう。言い換えれば、本来劇的である展開もあまりインパクトがない。ただ一つ言えることは、エリオが可愛い。

    #萌え

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    2023年03月18日