入間人間のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“「上手くいくように願うしかないわな」
二人で手を合わせて祈った。時間が無駄になりませんように、と。
十秒ほど口を噤んで、エニグマ作戦の成就を祈願した。
「さて、と」
それを終えてから部屋を軽く見渡す。リビングには他に手をつける場所が見当たらない。
「こんなものかな、やりすぎると家を荒らしただけになるし」
「そうだな」
「よし、そろそろ撤収だな」
「ああ、よっこいしょ」
木曽川がすくっと立ち上がる。その後、背中側に少し足がよろめく。
「いやよっこいしょじゃない」
「僕らの歳ならまだどっこいしょか?」
「なんで立ち上がるついでにクマのぬいぐるみを背負う」
「ウチで一緒に暮らそうと」
「管理人に目 -
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オビにも採用されている、
「長瀬。
お前が死ななくても、僕は生きていけたのに。」
は名文だと個人的に思う。
絶望感が半端ない。長瀬の死に始まり、まだ誰かは明かされていないがみーくんの知り合いが何人も殺されている。その死の理由が「みーくんの知り合いだから」ときたら、そりゃクループに陥るのも無理はない。
これまでの話から、まーちゃんだけでなくみーくんも十分に壊れていると思っていたが、今回の話でその考えが完全な間違いであることに気付いた。元彼女や知り合いを殺されて狂ってしまい、犯人に対して復讐の殺意を抱くなんて、普通の人間の普通の反応じゃないだろうか。みーくんは「自分が壊れている」と嘘を -
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「みーくん」を形成する過程の物語。今巻でようやく「みーくん」のフルネームが明かされる(まあこれ以前にもなんていう名前か推測できる書き方はされてたけど)わけだが、この名前を見ると、画面から出てくる女の子を連想してしまうねえ。あと、長瀬と一時期名前を交換してたらしいけど、長瀬が「みーくん」の名前になると、こっちは昔のロリ系AV女優を思い出してしまうw
五編の短編が収録されているが、僕が一番気に入って嫌いなのが最後に収録されている「とってももしもにもしかして『壊れていない正しさのある世界なら』」。これまでに登場してきた人物が誰一人壊れていない幸せなif世界の物語・・・だけど、恋日先生が(多分)死ん -
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“「取り敢えず君が落ち込んでいるようだ、と結論を出したかった」あ、ふて顔だ。珍しい。
「はい、じゃあそう出ました。その後はどうします?」
「こうする」もう一度、頭を撫でられた。包み込むように、先生の手が大きく目に映る。
安らぎとか眠気が、実態となってぼくを扇いでいるようだった。
先生は言う。ぼくの顔を覗き込んで、柔らかい顔のまま。
「疲労と不安を纏めて解決するなら、触れ合いが効果的なときもある」
「……………………………………」
「アタシの手でも、まだ君を落ち着かせられる?」
「……はい」
落ち着いた。落ちるしかなかった。ぼくは何も抗えず、陥落させられる。
他にも何か、落ちた。地面のように冷た -
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おれはこの巻で、やつの…藤和エリオの愛らしさを、ほんのちょっぴりだが体験した。
い…いや…体験したというよりは、まったく理解を超えていたのだが……。
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「おれは 1巻では確かにリュウシさん派だったんだ。……だが、2巻を読み進めていく内に何時の間にやらエリオ派になっていた。」
な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何がどうなったのかわからなかった…。
頭がどうにかなりそうだった…萌えだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。
……エリオ可愛かったよエリオ。 -
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<内容>
大江家を脱出して、無事まーちゃんを元に直したが……
やはり、平和な日常というものは訪れないもので、体育の授業をさぼって、まーちゃんとらぶらぶしているところに、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪してきた……
<感想>
え?え?え?
こう終わりますか…………?!
なんかこの巻はこの一言に尽きるかもしれない。
てか、あとがきまで凝りすぎだろwwwwwwwww
リアルタイムじゃなかっただけ俺は騙されなかったものの……いや、これはまじで……orz
まぁ、正直こういうラストでもありかなぁ~とは思うけどね。。
次の巻短編集 アフター&アナザーとかね。
しかも何が酷いって、次回作 -
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<感想>
みーまー初の続き物。
異常な家族での異常な殺人事件。
何といっても、みーまーの本領はここにあると思うのですよ。。
解決するには同じ異常なみーくんでしかできない……そんな感じの。
そして、今回は特に、展開が素晴らしい。
しかも、オチが複数の犯人による犯行であり、連続殺人事件ではない。。
まぁ、これは良くあるオチですが、この本はそれにきちんと理由ができている。
例えば、先になりますが、みーまー7巻なんかだと理由が希薄ですね。はい。
あとは、家族のキチガイっぷりが良い味でてますね。
これがないとみーまは成り立たないと言っても過言ではないと思いますが……それにしても、ここまで頭のネジ -
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“「みーきゅーん!」背後から、腰に思いっきり抱きつかれる。アメフト選手を参考にしましたという感じの、足を掬われるタックルに近い。まだ窓を見つめていた僕の額は硝子に突撃した。
「ぎゃー」効果音がゴツッ、でありバリーン!ではなかったのを不幸中の幸いと言う。
「りょ・こ・う!りょ・こ・う!ケチンボみーくんの奇跡がやっと始まったのねー」
「どれだけ出不精で財布の紐が固い奴に思ってるのかな、まーちゃんってば」
「でもそーいうとこもなんかみーくんみーくんしいから好きー、しゅきしゅ、ぢゅー」
ちゅーっと頬を吸われたりする。
少なくとも財布は紐じゃなくて、中身が問題だろう。
(中略)
……まぁ、いいか。巻き込 -
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“「……ふおぉ」深呼吸。むせた。
大関とかに後押しされてたら、本当に落下して先生の花壇を彩るところだった。
そしてその場所には毎年、きれいな赤い花が咲いて村人はそれを……話が進まないのでよいこの昔話はそっと棚に戻して、叫ばねば。
「死ぬって、こっわー!」
こころはさておき、身体は拒絶はしまくってる。
「おあー……心臓すごっ」
ていうか、心臓どこ?っていうぐらい手首や首筋、足の付け根までばっくばっくと拍子を打っている。
冷や汗もすごい。手があっというまにぬめりとしてる。……と思ったけどこれは手洗いしたときのせっけんの名残だった。
「……かっこわるいなぁ」
生きることを上手くできないやつは、死ぬこ -
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“……悩んだフリは、本当に無意味だと知ったから。
だから、病院を脱走してきた。
何度でも繰り返すさ、愚かだから。
そして、この身体でも事件が解決してしまう方法を実践しよう。
僕の失ったものが、肩を揺らす手の届かないところで眠ってしまわない為に。
「というわけで、話の成立しないアホが参上致しました」”
続きが半端なく気になっていたので眠気を押し込めて夜更かし読破。
ふぅ。
結論。
みーくんは死にましたまーちゃんも死にましたそして話は敗退へと歩を後を見据えて前向きに進んでいきました。
嘘だけどー。
みーくんは生きてました。
まーちゃんも生きてました。
にもうとも実は生きてました。
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“「じゃ……何とかしようか」やる気を脂身のように削いで、淡白に行動開始を告げる。
「もが!」マユの振り上げる右手がぐるぐる回転して、『僕らの』日常の拍車を揶揄する。
嘘だけど。
「……毎度お馴染み」
はんにんたいじの、
はじまり、はじまり。”
六月二日。
今日もまーちゃんとらぶりーなみーくんこと僕がカレーを嫌いになった日に、銃撃犯(共犯者あり)は体育館へと意気揚々鼻歌を歌いながら狩りへとやって来た。…いやだなぁ、嘘だってば。
うーん、
先生がジェロニモに頼んだ仕事の内容とか、
表紙のまーちゃんの目が充血してることとか、
まーちゃんの帽子についてるレースが裏表紙ではなくなってることと -
Posted by ブクログ
今回の巻は、あらすじ通りのお話です。
襲撃犯とみーくん、まーちゃん。あとその他。
そしてその話の合間合間に展開されていく外野の人達の話も必見です。
みーくんのお話と同時期の話として、様々な人の視点から、その人物をより色濃く描いていくお話。
一言で言ってしまうならば、5巻までに登場した人物たち、その人物たちの状況を、教えてくれる話です。
今回このサブストーリーには新キャラもでてきてくれます。
そういう話が含まれてか、今回の巻は登場人物が多いです。
私としてはみーくんと襲撃犯のやり取りなど、どきどきしながら読み、合間のサブストーリーも楽しく読むことができ、
ラストの展開には声も出せないほど驚い -
Posted by ブクログ
なんと言いますか、こう表現していいのかわからないんですけど、
読み終わってからの清々しさと言ったら、もう。
4巻、5巻で一つの話が完結しました。長かったです。
あとこの小説には魅力あるヒロインがいすぎですよね、まーちゃんといい、ゆずゆずといい、湯女といい。
今回も伏見が可愛かったのですが、どちらかと言うと湯女のほうが良かったかな。
とにかく長かったです。
私的には、5巻になって初めてみーくんが誰かの為にすごく一生懸命になってるなぁ、と思いました。
まーちゃんを助けるのとは別に、ネタバレですが伏見を助けたときが印象的でした。
確かに毎度のことながらハッピーエンドと言い難いのはこの小説の特徴