入間人間のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
密かに読み進めていた入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズの9巻を読んだのだけど、なかなかすごい。
西尾維新戯言シリーズと同様、語りが重要な位置を占めるシリーズなのだが、語り手はもともと精神的に不安定で、語りには相当綻びがあるのだけど、この巻では壊れた語りのまま押し切っている。
誰が殺されたのかという重要なデータすら語られないという不安定ぶりで、メタフィクション的な要素まで織り込んでいる。本格ミステリ寄りの巻がありつつも、必ずしもミステリのシリーズと銘打ってるわけでもないのでこれでかまわないし、これでこそおもしろいのだけど。
どんな帰結を迎えるのか気になりすぎる。シ -
Posted by ブクログ
シリーズ完結! 自分にとって初めて読んだライトノベル、
そして初めてシリーズを通読した作品という事もあって
何だか結構感慨深い。最初は文章にも内容にも慣れずに
醒めた目線で読んでいたのに、今ではすっかりと
「みーまー」ファンの一人として成長しました。
前作で色々と衝撃的な展開だったので、どうやって
収集していくのか興味深かったですが、何にせよ
まーちゃんの笑顔が想像出来て良かったなー。
まさかの手法で中盤まで展開される今作に、しっかりと
ダマされていた分、中盤以降、夜の公園のシーンには
迂闊にも感動したりしてw。包丁片手のまーちゃんの
名セリフが最高ですw。血まみれで狂ってるのに
なんか美 -
-
-
-
Posted by ブクログ
一種の短編集。完全なる妄想回。各ヒロイン+αの魅力を前面に押し出そうとしてそれに成功した巻だと思う。最後の引きについては妄想からの延長線でエリオ関係なのか、まったく別の人(宇宙人?)なのかはわからないが物語に一石投じる出来事になりえるので8巻も期待。
それにしても入間人間&ブリキに『単純にいちゃらぶ書かしてもこれだけできるぞ』というのを見せつけられた気分である。何かと"オチ"をつけたがる作者ではあるけどこういう方面に根を張ってもいけるんじゃないかと思える。キャラクターの味付けがうまいんだろうな。今回に関してはエリオ、ひ孫、ヤシロがとくによく感じた。