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山中の小屋で陶芸に勤しむ岩谷カナは、一年前に知り合った新城雅と、町でちょいちょい会っている。カナは雅に膝枕をして世間話をするだけで、なぜ会おうと言われるのかと思っていたが、ある日、雅がカナのもとを訪ねて来て──。
実家のお茶屋を継いで、このまま一生を終えるのも悪くないと思っていた矢先、わたしの前に現れたのは姪だった。高校生で兄の娘。そんな女の子がわたしの彼女になって、一緒に過ごしていると、昔の知り合いを連想する。鳥のような、でも飛びもしないで走ってばかりいる鳥のような彼女のことを──。
少女たちの鮮烈な想いが弾ける作品集。
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「クロクロクロック」と「少女妄想中。」の後日談。
前者については未読だが、特に問題なく楽しめた。
大切な人を想うことによって自分が今生きている立ち位置を確かめるお話。
この著者ならではの柔らかくナイーブな文体に浸れる。
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