江上剛のレビュー一覧
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波乱万丈の人生を経て功成り名を遂げた方のエッセーは、くだらない自慢と説教に終始するものが少なくない。ただマゾッ気があるのかそういう本を時々欲してしまう。本書も全然期待していなかったのだが、意外に深い内容でフムフムと頷きながら読んだ。50を過ぎて所属する事業部が競合会社に吸収合併され、会社員としての先が見えてしまった心境にフィットしたのかも知れない。50にもなったら出世競争にあくせくしたり、若い人の歓心を買うことに汲々としたりせず、将来に向けてマインドセットを切り替えるべき需要な転機である、というメッセージ。残念ながら著者のような才能も人脈も実績も何もないのだが、少し心が軽くなった。
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Posted by ブクログ
『銀行支店長』シリーズ第2弾。
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発端は老婦人が孫息子を語る電話に騙され預金を下ろしに貞務の支店を訪れたことだった。
その老婦人、なんと頭取の母親で……。
* * * * *
貞務支店長はじめレギュラー陣が適材適所で活躍し、降りかかるトラブルを見事に解決します。チーム貞務ますます快調、という痛快ドラマなので、読後感は格別です。
しかしですよ、老婦人は頭取の母親なんですよね。普通は電話一本で持って来させるのではないの? と思ってしまいました。
その他にも、読み進めるにつれ感じる「ちょっとした」違和感がちらほらありました。
そんな粗さ ( 甘さ? ) が少々目につきましたが、もともと『半沢直樹』ほどの勧善懲悪仕立てでないことと『孫子』の引用が的確でそれなりに楽しめたこととで、☆4つにしました。 -
Posted by ブクログ
2020/10/09 後藤新平◎ 江上剛
前半の歴史は面白い 関東大震災と政治の空白 日本の宿命か
後半、復興の権限を巡る暗闘史はいささか辟易 読み飛ばしてしまった
1923年9月1日12時関東大震災 死亡14万人 罹災者340万人
この時、日本に内閣は無かった 山本権兵衛が組閣を目指したが、ならず
翌日、「戦時内閣」として組閣 内務大臣に後藤新平 「帝都復興大臣」へ
都市計画は 台湾の台北市、中国の大連市で経験済み
政治の構想=都市計画 明治維新の賊軍-医師としての気概もあり
伊藤博文に見出される 帰還兵の検疫
しかし伊藤博文をロシアに送る途中、暗殺事件に巻き込まれる 痛恨
「戒厳令」は無法を広め、朝鮮人・社会主義者への弾圧を勧めた
東京は「江戸」のまま 渦巻き状の道路 家屋の密集 火事に弱い
予算が乏しい 40億円 国家予算は13億円 大蔵大臣 井上準之助 軍事予算は削れない
伊東巳代治元老院の暗躍 男の嫉妬 帝都復興審議会会長 高橋是清政友会党首もメンバー
ビスマルクは「金、金、金」 後藤新平は「人、人、人」
東京大改造の大きな構想 後藤新平は独裁者になった 上に然るべきトップが不可欠 摂政? -
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某大手電機メーカー(帯にも後付にも「東芝」とはっきり書いているが...)の不祥事を題材にしたフィクションであるが、他書と同様、江上氏の文章は巧く、一気に読み通せる。
この件は連日のように報道されたのだが、日経新聞の記事を読むたびに「まるっきし粉飾じゃないか」と思ったものだ。確かあの時は監査法人が意見差し控えを匂わせたようだが、意見差し控えは不適正意見に等しい(と、大学学部時代に監査論の授業で習った)。
フィクションなので少々オーバーに書いてはいるが、これじゃあコーポレート・ガバナンスも何もあったもんじゃないだろうというのが率直な感想(だからモデルの某社は特設注意市場銘柄となって、その後東証2部に降格したわけだが)。
実際、日本の伝統的な大手メーカーのガバナンスは、実態はどうなんだろうと考えさせられた。 -
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現代日本の象徴、大企業内部の男社会の構図を、主人公の女性日未子目線で描いた作品。
社内政治や、合併前の出身企業による対立やしがらみ、そこで見える男性特有の?野心といった会社の様子が、女性の目を通して描かれていて、すーっと読めた。
さすがに現実にはこんなに色々起こらないだろう、というほど事件だらけではあることや、時折ロマンチックが過ぎる描写はあったけれど、全体通してすごく読みやすかったし、ヨガに関する部分は、一度立ち止まって自分を見直すべきことに気づかせてくれた。
全ての物事に意味があるから、その理由を考えなさい。そして全てを受け入れなさい。という教え、全ての宗教に通じる部分じゃないかな。