江上剛のレビュー一覧

  • ラストチャンス 参謀のホテル

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    有りがちなホテル再生話かと思って読み進めたら、ちょっとしたミステリー的な要素もあり個人的には楽しめた。

    江上氏は元バンカーなので、金融に関する専門用語が分かりやすく解説されており、案外勉強にもなる。

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    2020年08月09日
  • 庶務行員 多加賀主水が泣いている

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    多加賀主水シリーズ、第3弾。
    今回は、第七明和銀行高田通り支店の行員の自殺の謎を追う。

    果たして、行員の自殺は、本当に自殺なのか?
    あるいは、事故や巧妙な殺人事件の可能性は無いのか?

    そして、頭取からの極秘指令が主水に下り、行員の死の謎を追うことに...

    途中、悪徳政治家や貧困女子、不倫相手や海外労働者など、様々な問題が浮かび上がる。

    最後は、シリーズ共通の勧善懲悪で、物語は幕を閉じますが、亡くなった行員の無念は、胸を打ちます。

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    2020年07月10日
  • 庶務行員 多加賀主水がぶっ飛ばす

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    多加賀主水シリーズ、第4弾。

    今回は、偽物の狐が現れ、『天誅』と称して、町内の嫌われ者の家に火を放つ、という事件が発生。
    果たして、(本物の狐の)主水は、如何に偽物と対峙するのか?

    また、高田通り支店に、AIロボットが試験的に導入され、この『バンクン』の活躍も見もの。

    文字も大きく、ストーリーも簡易で、スラスラ読めます。

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    2020年07月03日
  • 家電の神様

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    ネタバレ

    街の電器屋さんは
    何でも屋でもある分、高く商品を売り粗利確保に努める。

    そのため量販店・ネットとの客層を
    バッティングさせないようにする。

    実際の所、こうした方針を街の電器屋さんは行なっているので
    読んでて面白かった。
    (リフォームで粗利確保などもしている。)

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    2020年06月21日
  • トロイの木馬

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    「放射能汚染に苦しむ東北の人々のために不作為のままこの問題を放置する日本政府を転覆させましょう」と、立ち上がった詐欺師集団。
    「私たちの目的…日本政府を覚醒させることです」と、中国大使館の書記官やジャーナリスト、衆議院議員、大手製鉄会社の副社長、風評被害の運動家、土地の払い下げをもくろむ学園の夫婦、首相夫人等々を、次々と巻き込んでゆく。
    学園夫婦とは、もちろん森友を連想するし、学園夫婦を手助けする「天真爛漫な」首相夫人とは、言わずと知れたあの方を想像しないわけにはいかない。
    最近の事件を頭に置きながら創作した、著者のたくらみだろう。
    詐欺集団の行動が小気味よく感じるのは、彼らがカネをくすねる詐

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    2020年05月15日
  • 瓦礫の中のレストラン

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    戦争が終わり、全てが瓦礫と化した街。
    大阪の闇市で、出会ったのは戦争孤児、ヤクザの親分、五百円で売りに出されていた6歳の少女。
    無一文、正に裸一貫から商売を始める。
    徐々に復興の兆しが見え始め、経済正常化の為に闇市も解体へ向かう。
    明日を生きる為に、悪行に手を染めていた浮浪孤児達も、まともに商いに精を出し、学校へ通えるようになった矢先、またあの暗い生活に戻ってしまうのか。
    江上作品にしては、あまり悪人が登場しなかったが、人々が“生きる”ということにシャカリキになっていた様が胸を熱くする。

    現代の日本は、戦後の焼け野原の様に食べ物がなく飢えるということはないはずだが、一方、公立小学校の給食費

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    2020年04月14日
  • 56歳でフルマラソン、62歳で100キロマラソン

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    ★4.1(4.13)2017年2月発行。元DKB銀行員。2003年銀行退職前後に作家に。その後日本振興銀行の社長という異色の作家が、2010年56歳でフルマラソンに挑戦。3回目の57歳のマラソンでサブフォー達成。その後6年で100キロマラソン完走。なるほど、周りに走る仲間がいるって素晴らしいですね。でも、僕には早朝マラソンは厳しいかな。走るコースは善福寺緑地公園と神田川と井の頭公園。結構僕とダブってますね。ということで先週井の頭公園まで走ってきました。小林真央ちゃんのガン克服応援で100キロ走ったのは凄い。

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    2020年03月22日
  • 56歳でフルマラソン、62歳で100キロマラソン

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    誰でも始められるマラソンと言うけれど、誰でもってことはないと思う。

    足に故障ばかり起こしていたら先天的なものがあったり、続けられない場合もあるし、お年寄りになってから走れるのは特殊だと思う。
    どう鍛えようと、足腰を悪くしてる人には危険、無理。

    運動神経はあまり関係なさそうなのはわかるけど。
    基礎的にある人の方が有利かな…女性より男性の方が得だと思うし。筋肉のつき方も女は男より頑張る必要がある。
    すでに体感鍛えられてる人とかスポーツ経験があると、すでに上乗せされてるし。


    それでも、多くの人が始めやすいスポーツである。

    俺はまだできる。
    私はまだできる。

    そう歳をとってから感じられる素

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    2020年02月16日
  • 庶務行員 多加賀主水が許さない

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    タイトルから半沢直樹のようなストーリーを想像していた。ただ想像とは違ってまた違うタイプの勧善懲悪のストーリーという印象を持った。

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    2019年11月19日
  • 二人のカリスマ 下巻 コンビニエンスストア編

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    スーパーからコンビニに繋がり、そしてカリスマの終焉を迎える下巻。二人のカリスマがどのような思いでお店を立ち上げ、そして引退していくか、それぞれの道がとてもリアルに書かれている。上下巻ともに読み応えるのある内容だった。

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    2019年11月05日
  • 二人のカリスマ 上巻 スーパーマーケット編

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    上巻はスーパーマーケット。戦後の復興からの成り上がりをテンポよく読めた。フィクションとは言え、イトーヨーカー堂のモデルがある話なので、ノンフィクションと交差しながら下巻が読みたくなる1冊だった。

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    2019年11月05日
  • 住友を破壊した男 伊庭貞剛伝

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    「住友中興の祖」と呼ばれる伊庭貞剛を主人公とした作品。住友に入社後、支配人として別子銅山に行ってからの物語が面白い。読み応えのある歴史小説。

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    2019年10月01日
  • 一緒にお墓に入ろう

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    2019.09.23
    江上剛さんてこんなのも書くんだなあ•••。終活では必ずと言って良いほど話題になるお墓。夫婦の考え方、よくわかるわ!^_^

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    2019年09月23日
  • 家電の神様

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    町の電器屋さんが、巨大な電器屋と渡り合っていくにはどうすればいいか?という経営戦略を、青春物語を交えながら、わかりやすく解説した小説。
    安売りに反抗して「高売り」する方針の真髄が面白かった。

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    2019年09月20日
  • 慟哭の家

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    うちの子がダウン症だったら、私は殺さないけど...ね。だって、障害の中でも「天使」じゃん。
    設定が
    自閉症、重度の知的、強度行動障害になってたら、
    モロ我が家。
    リアル感あるある。

    ダウン症と自閉症、重度の知的、強度行動障害。

    比べてはいけないけれど、

    雲泥の差。

    本当の「慟哭」は後者だよ。

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    2020年05月26日
  • 銀行支店長、走る

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    金融ミステリー。
    内容はあらすじの通り。
    孫子の言葉を引用しながら、己の信じた道を突き通す、ちゃんと筋の通った道を選び取る主人公の姿が素敵だった。
    腐敗した組織の中にあっても、きちんと正しいことを主張できるのは本当に大切なこと。

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    2019年08月02日
  • 我、弁明せず

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    池田成彬という人を知らなかったけれど、明治の人は本当にすごい。お金、地位、名誉でなく信念で動く。決めたら悩まず行動する。人が財産。人を見て融資する。全ての行動の根底に貫かれているのは自己責任であり、そこから逃げない、誰のせいにもしない姿勢。弁明せず、自分ではどうにもならない現実にただただ対処する。もっと知られていい人だとしか思わない。

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    2019年07月10日
  • 退職歓奨

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    会社に仕えて30数年、やがて見える定年の時。
    そして、大きな決断をする時が...
    サラリーマンの様々な悲哀を描いた短編集、8編。

    それぞれ味わい深いストーリーですが、特に下記は感銘を受けました。

    『紙芝居』
    定年前、仕事を辞めると言いだした銀行員。
    やりたい事とは、なんと紙芝居であった。
    なぜ、紙芝居を...
    妻の気持ちが少しずつ変化していくのに、じんわりとしました。

    『ゆるキャラ』
    あるメーカーの人事部長という役職にある会社員。
    社長の独断で、100人のリストラを実施しろとの指示が。
    泣く泣く人を切る毎日の中で、ある青年を無理やり辞めさせた結果、自殺してしまう。
    幼子と母親の非難に耐え

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    2019年06月19日
  • 会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点

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    五〇代から起こりはじめる会社人生の辛いことに対して、どう乗り切るかのヒントを得たいため、この本を手に取った。

    【自分の意見・気づき】
    ●「人生に無駄なことなし」
    ●「のに」を頭からなくす。
    ●成功する為の王道は、「正直、勤勉」しかない。
    ●後ろを振り返らず、「今」を大切にする。
    ●自分の哲学を持つ。
    ●仕事に求めるものは、最後は「やりがい」だけだ。

    【TO DO】
    ●名刺を棚卸し、残った人と改めて関係を結び直す。
    ●会社以外の自分を見つけるため、ボランティアに参加する。
    ●生活水準をゆっくり落としていき、夫婦で満足できる方法を考える。

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    2019年05月26日
  • 座礁 巨大銀行が震えた日

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    ネタバレ

    著者江上剛の実経験、ほぼノンフィクションと言われる一冊。
    古くからの銀行の総会屋への不適切な融資が、公になっていく銀行の物語。

    最初の小さな過ちから、嘘に嘘を重ね、誤魔化され、大きな過ちになっていく。
    この「呪縛」と言える過ちを正そうと勇気を持って現れた人間も、マスコミの餌となってしまう。

    しかし、この大きな事件によって、たくさんの犠牲と数人の勇気があったからこそ現代の銀行は大きく健全化されることになった。

    一社会人として思う事は、過ちを隠さない、誤魔化さない勇気は自分だけでなく後輩のためになると言う事。
    一度隠してしまうと、必ず大きくなってしまう。自分で倒せないような大きな敵になる前に

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    2019年05月10日