江上剛のレビュー一覧

  • 55歳からのフルマラソン

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    マラソンは禅のようなもの。
    市民マラソン大会はイノベーションの一つ。
    著者はとてつもない仕事のプレッシャーをマラソンで克服した。
    サブ4をしたレースの様子がよくわかる。
    自分より10歳以上年上の著者が、自分よりもマラソンを早く走れるという事実に、自分の弱さを痛感

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    2022年04月03日
  • 創世の日 巨大財閥解体と総帥の決断

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    三菱がモデルらしい。創業者の彌太郎からは想像もできないほど後継者たちの素晴らしさが際立っていました。
    最近の三菱グループの動向をみると、この彌太郎のご子孫のようになってほしい。

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    2022年03月08日
  • 非情銀行

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    1.著者;江上氏は、大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。1997年「第一勧銀総会屋事件」に遭遇し、広報部次長として手腕を振い、コンプライアンス体制構築に貢献。「非情銀行」で小説家デビュー。サラリーマンの悲哀を書いた「失格社員」や大企業をテーマにした小説も多く、リアルな社内事情を描いています。また、新聞連載やテレビ番組のコメンテーターとしても活躍。
    2.本書;9章構成(第1章 非情~第9章 終章)。著者が、銀行支店長の時に書いたデビュー作。日本長期信用銀行が経営破綻し、新生銀行に生まれ変わる過程をモデルに書かれた銀行小説。企業との癒着・不透明な融資への対応等、経営者・中堅社員・現場の担当者の熱き奮闘を描いている。氏の銀行員時代の経験に裏打ちされたノンフィクションです。
    3.私の個別感想(気に留めた記述を3点に絞り込み、感想と共に記述);
    (1)『第1章 非情』より、「(中村常務)今は各行とも消耗戦です。果てしなきコスト削減しか生き残る道はありません。はっきり言って君たちはコストです。数字なのです。その数字を減らすことが私の仕事なのです」「(竹内)私たちは単なるコストですか。数字に過ぎないのですか。今まで必死に銀行を支えてきた生身の人間ではないのですか」
    ●感想⇒経営が上手くいかなくなると、人員削減を錦の御旗に掲げる会社があります。それでも、社員募集の時には、人間尊重や仕事のやりがいをPRします。経営哲学のない会社に魅力があるはずがありません。経営には、“3M(人・物・金)”が必要と言われます。そして、“人は石垣(武田信玄)”と言われるように、人が最も重要な資源です。私も会社で不況を経験しました。その際、全社で合理化策を検討し、人員削減については、一時的に定年社員の補充(新規採用)見送りで、難局を乗越えました。松下幸之助さん(故人;元パナソニック総帥)は、幹部社員に向けて、自著の中で、「どんな困難なことにも、さらにいい方法があるんだ、という自覚、信念に立って、“何事でもやればやれるんだ”という事を力強く社員の人達に訴えていく」ことが極めて大事だと書いています。人員削減の前に熟慮する事が重要なのです。傑出した経営者のメッセージに共感です。
    (2)『第2章 仲間」』より、「多くの経営者や役員と呼ばれる人間たちは組織内での地位で部下の人間性さえコントロールできると思っている。思っているだけでなく現に支配出来ることも事実だ」
    ●感想⇒役員の中には、殿様然として部下の人間性を踏みにじる人もいると思います。会社では、社長が役員推薦に絶対的な権限を持っているので、その責任は重いでしょう。誤った人選は禍根を残します。田辺昇一さん(故人;経営コンサルタント)は、役員の本来の三つの仕事として、“①方針の決定 ②計画の理解活動 ③意見の調整”と言っています。仕事よりも社内政治に現を抜かしている経営者は自問自答すべきでしょう。
    (3)『第9章 終章』より、「われわれ銀行員は支店などの現場を軽視し過ぎたから、銀行の本来の役割を忘れてしまった。役割ばかりでなくお客様を大切にする心も忘れてしまった。・・・広範な国民の信頼なくして銀行は存在し得ない。“信なくば立たず”だ」
    ●感想⇒私はメーカーで仕事をしました。QC(品質管理)の考えを徹底的に教育されました。3本柱は、“①品質第一 ②消費者指向 ③後工程はお客様”です。会社は、お客様第一に徹し、現場が元気になる施策を展開しなければ、存続できないと思います。伊藤雅俊さん(故人;元イトーヨーカドー総帥)は、自著の中で、「商売は自分の力だけで成り立っているのだと考えたら、必ず腐敗し、お客様やお取引先や商品を粗末にして、信用を失い、自ら滅んでいくに違いないと思います」と書いています。私も散々言われた事で至言です。
    4.まとめ;露骨なリストラに反抗し、若手行員たちが目前に迫る銀行合併を前に活躍する小説です。書中の「不良債権を隠し、不正を隠し、自分たちの地位保全のための合併など許せない」という言葉に感動です。私は会社に入った頃、上司から“企業トンネル論”と言われました。「列車の先頭に役員が乗ってカジ取りしている。君達は将来、幹部になったら持論を展開しろ」と。私の読後感は、正義を貫く行動をするには、この考え(企業トンネル論)を鵜呑みにしてはいけないという事です。最後に、経済小説家の高杉良さんは、「リアリティーこそ、経済小説の生命」と言いました。江上氏の今後にも期待します。( 以 上 )

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    2021年12月07日
  • 会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点

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    波乱万丈の人生を経て功成り名を遂げた方のエッセーは、くだらない自慢と説教に終始するものが少なくない。ただマゾッ気があるのかそういう本を時々欲してしまう。本書も全然期待していなかったのだが、意外に深い内容でフムフムと頷きながら読んだ。50を過ぎて所属する事業部が競合会社に吸収合併され、会社員としての先が見えてしまった心境にフィットしたのかも知れない。50にもなったら出世競争にあくせくしたり、若い人の歓心を買うことに汲々としたりせず、将来に向けてマインドセットを切り替えるべき需要な転機である、というメッセージ。残念ながら著者のような才能も人脈も実績も何もないのだが、少し心が軽くなった。

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    2021年09月20日
  • 再建の神様

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    誰にとっての再建の神様か?
    タイトルに惹かれて読む。 

    会津の旅館を復活させる神様。
    そこで、働く従業員を蘇らせる神様。
    前職でつらいことがあった主人公に、
    働くとはどういうことかを伝える神様。

    すごく良いことが書かれているのだけど、
    良いことすぎて、
    道徳の教科書を読んでる気分。

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    2021年09月12日
  • 銀行支店長、追う

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     『銀行支店長』シリーズ第2弾。

              ◇
     発端は老婦人が孫息子を語る電話に騙され預金を下ろしに貞務の支店を訪れたことだった。
     その老婦人、なんと頭取の母親で……。

         * * * * *

     貞務支店長はじめレギュラー陣が適材適所で活躍し、降りかかるトラブルを見事に解決します。チーム貞務ますます快調、という痛快ドラマなので、読後感は格別です。

     しかしですよ、老婦人は頭取の母親なんですよね。普通は電話一本で持って来させるのではないの? と思ってしまいました。
     その他にも、読み進めるにつれ感じる「ちょっとした」違和感がちらほらありました。

     そんな粗さ ( 甘さ? ) が少々目につきましたが、もともと『半沢直樹』ほどの勧善懲悪仕立てでないことと『孫子』の引用が的確でそれなりに楽しめたこととで、☆4つにしました。

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    2021年08月30日
  • 庶務行員 多加賀主水が許さない

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    分かりやすいストーリーと、テンポのよい話しで、最後まで一気に読みました。主人公の主水さんがカッコ良すぎですね。

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    2021年08月27日
  • リベンジ・ホテル

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     源氏鶏太さんのユーモア小説を思い出しました。

     ストーリー自体は単純です。困難に見まわれても主人公の一所懸命さが実り、事はうまく運んで迎える明るいエンディング。
     深みに欠けはしますが、読みやすく安心感があります。

     ただ『非効率から色気は醸し出される』などビジネスマン経験者らしい金言が印象的で、グッときました。

     ☆4つつけましたが3.5ぐらいかなあ。

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    2021年08月27日
  • 住友を破壊した男 伊庭貞剛伝

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    私が、某銀行の日本橋支店に配属になり、大口現金の受け取り先が、住友銀行人形町支店でした。石作りの店と行員のエリート振に圧倒され、住友は、お客様のためになんでもする。と教えられました。貞剛イズムが浸透していたのかと、今納得しました。

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    2021年08月10日
  • 銀行支店長、泣く

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    銀行支店長の貞務さんシリーズ。
    頭取の久木原の命を受けて、謎の不審死があった銀行員の支店に赴任する。疑心暗鬼の銀行で、相棒の雪乃や勇次、藤堂と新薬ビジネスが絡んだ事件に関わっていく。

    本作のもうひとりの主人公と言うべき榊原聖仁の生き方にも同情を禁じえませんが、亡くなった神崎と分かりあえて良かったなと思います。

    茶谷の非道ぶりが目に付きましたが、全体を通して、組織で権力を持つものは政治にしろ、会社経営にしろ、ろくでなしの者が多いなと感じました。

    こちらの世界観にもコロナ禍が入り込み、生き難い世の中だなと改めて思います。

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    2021年07月03日
  • 銀行支店長、走る

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    銀行が舞台の小説というと池井戸潤のイメージが自分の中では強かったけれどまた違った感じが楽しめた。銀行で働くということは相当の覚悟が必要だな、と思ってしまうけれど小説のような話は全くないわけではないけれどドラマティックな話は稀なんだろうなとも思ってしまう。だから小説の中で楽しめればいいのだ。

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    2021年06月01日
  • 百年先が見えた男

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    クラレの創業者 大原總一郎の生涯を描いた作品。「世の為、人の為、他人のやらないことをやる」を信条とし終戦後、共産主義と資本主義が対立する中、日本の政治では杳として結論が出せない時代に、1人の経済人として米国と交渉し中国へビニロンの製造プラント輸出を実現する。信条を貫くため常に恬然とした態度で事に当たる様は胸のすく思いであった。タイトルの通り100年先を見て利殖よりも世界の安定・協調に尽力した人生だったのだろう。58歳という年齢で没してしまうが実に惜しい。合掌。

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    2021年05月19日
  • 銀行支店長、走る

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    銀行を舞台にした小説。
    50歳台中盤の主人公が、そろそろ他所へ出向かと言われているところで、支店長に抜擢されるところから始まり、支店の謎を暴いていくというストーリー。ご都合主義的なところもあるのかも知れないけど、一気読みさせる面白さはあったと思う。
    そのくだり必要??っていうセクハラ表現があり、おっさんとしても解せなかったので★マイナス1。

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    2021年04月29日
  • 銀行支店長、走る

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    同じ銀行を舞台にした小説なら半沢直樹あるけどそれと同じくらい面白かったですね。
    変にリアルじゃないのが良いのかな。

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    2021年04月20日
  • 再建の神様

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    再建の神様、早川種三を縦軸に会津の旅館再生物語。先週行ったばかりの鶴ヶ城の桜が目に浮かぶ。「希望を見つけようとする能力」「同じ世界の人としか交わらないため人間に対する見方が狭くなっている。違う世界で暮らす人たちと親しくすることが大事」「一見、無駄だと思えることをするのが人間である証明」「リーダーシップというのは強いばかりじゃない。弱さも大事。人間としての自分の弱さを自覚してこそ多くの人を導く事ができる」

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    2021年04月17日
  • 再建の神様

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    会津のグループ旅館3件を再建する話。みんなの努力のせいもあり再建の目処が立ってきた時に、あの福島原発事故。緊急避難により行く場を失った人々に対して、旅館が無料で受け入れを選択する。困った時はお互い様というがなかなかできることでは無い。後に福島原発が収まってきた時に、当時お世話になったと旅館に来てくれる。こんな嬉しい事はないだろう。

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    2021年03月21日
  • 56歳でフルマラソン、62歳で100キロマラソン

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    マラソンは人生。年齢に関係なく実績を残す筆者のラン歴にはおおいに刺激を受ける。

    金融業界の波乱の中に正に巻き込まれた筆者。唯一の安寧の場は朝ラン。ランで得た仲間の協力で大会にも出場し完走する。

    凝り性ということもあろうが素質もあるのか、業務多忙な中でのこの実績は疑ってしまう。それぐらい素晴らしい記録。

    走っている中での恍惚感、ランナーズハイの思考が良く描かれている。

    ランナーにオススメの一冊であること間違いなし。

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    2021年02月22日
  • 企業戦士

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    過労死問題に焦点を当てた企業小説。
    死んでしまった「僕」の視点で、会社と戦う妻や可愛い我が子の姿、そして会社のその後を見つめていくというユニークな話だった。
    テレワークなどで働き方改革がより進んだ今だからこそ、改めて過労死について考えることは必要だと思う。

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    2021年01月14日
  • 円満退社

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    定年退職日に次々と事件や不祥事が暴かれたり、イヤイヤ中々無いだろーって、ツッコミ満載だがとても面白かった。

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    2021年01月12日
  • 帝都を復興せよ

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    2020/10/09 後藤新平◎ 江上剛
    前半の歴史は面白い 関東大震災と政治の空白 日本の宿命か
    後半、復興の権限を巡る暗闘史はいささか辟易 読み飛ばしてしまった

    1923年9月1日12時関東大震災 死亡14万人 罹災者340万人
    この時、日本に内閣は無かった 山本権兵衛が組閣を目指したが、ならず
    翌日、「戦時内閣」として組閣 内務大臣に後藤新平 「帝都復興大臣」へ

    都市計画は 台湾の台北市、中国の大連市で経験済み
    政治の構想=都市計画  明治維新の賊軍-医師としての気概もあり
    伊藤博文に見出される 帰還兵の検疫 
    しかし伊藤博文をロシアに送る途中、暗殺事件に巻き込まれる 痛恨

    「戒厳令」は無法を広め、朝鮮人・社会主義者への弾圧を勧めた
    東京は「江戸」のまま 渦巻き状の道路 家屋の密集 火事に弱い
    予算が乏しい 40億円 国家予算は13億円 大蔵大臣 井上準之助  軍事予算は削れない
    伊東巳代治元老院の暗躍 男の嫉妬 帝都復興審議会会長 高橋是清政友会党首もメンバー
    ビスマルクは「金、金、金」 後藤新平は「人、人、人」

    東京大改造の大きな構想 後藤新平は独裁者になった 上に然るべきトップが不可欠 摂政?

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    2020年12月31日