江上剛のレビュー一覧
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主人公の雷太と自分の考えが似ていると感じ、一緒に社会勉強をしているような心持ちで読み進めた。
展開は多少ご都合主義かな?という気もしたし、首をかしげるようなシーンもあったが、色々な気づきも得られたため面白かった。
【 印象に残ったポイント 】
・中小企業の価格を「+付加価値」とポジティブに捉える。
大手と比較し、どうしても商品価格を上げざるを得ない。その上で、大手では出来ない付加価値をつけねば生き残れない。
・売上より大事なのは利益
会計畑の自分にとっては営業目線の考え方が新鮮だった。
・地元への愛情と主体的な関わり方。
その地に生まれたというだけで無条件に関わる故郷。都会では自分のことだ -
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日本振興銀行の経営破綻による混乱のさなか、代表執行役社長となった作家は、ふとしたきっかけで走り始める。五十代半ばを過ぎ、肉体は典型的なメタボ、ストレス続きで精神的にもどん底だったが、走ることであらゆることが変わっていった。仲間との早朝練習、散々だった初マラソンから念願のサブフォー達成、そしてさらなる自分への挑戦 ー 震災を挟んでの二年、マラソンによる予想外の変化をつづるランニング・エッセイ。
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最近、週3回ゆっくり走っているんですが、この本を読んだ影響です。
著者(江上剛 氏)は、旧第一勧銀の銀行マンで、日本振興銀行の社長として、私の記憶にも薄っすら残っている混乱を -
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Posted by ブクログ
1.著者;江上氏は、大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。1997年「第一勧銀総会屋事件」に遭遇し、広報部次長として手腕を振い、コンプライアンス体制構築に貢献。「非情銀行」で小説家デビュー。サラリーマンの悲哀を書いた「失格社員」や大企業をテーマにした小説も多く、リアルな社内事情を描いています。また、新聞連載やテレビ番組のコメンテーターとしても活躍。
2.本書;9章構成(第1章 非情~第9章 終章)。著者が、銀行支店長の時に書いたデビュー作。日本長期信用銀行が経営破綻し、新生銀行に生まれ変わる過程をモデルに書かれた銀行小説。企業との癒着・不透明な融資への対応等、経営者・中堅社員・現場の -
Posted by ブクログ
波乱万丈の人生を経て功成り名を遂げた方のエッセーは、くだらない自慢と説教に終始するものが少なくない。ただマゾッ気があるのかそういう本を時々欲してしまう。本書も全然期待していなかったのだが、意外に深い内容でフムフムと頷きながら読んだ。50を過ぎて所属する事業部が競合会社に吸収合併され、会社員としての先が見えてしまった心境にフィットしたのかも知れない。50にもなったら出世競争にあくせくしたり、若い人の歓心を買うことに汲々としたりせず、将来に向けてマインドセットを切り替えるべき需要な転機である、というメッセージ。残念ながら著者のような才能も人脈も実績も何もないのだが、少し心が軽くなった。
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Posted by ブクログ
『銀行支店長』シリーズ第2弾。
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発端は老婦人が孫息子を語る電話に騙され預金を下ろしに貞務の支店を訪れたことだった。
その老婦人、なんと頭取の母親で……。
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貞務支店長はじめレギュラー陣が適材適所で活躍し、降りかかるトラブルを見事に解決します。チーム貞務ますます快調、という痛快ドラマなので、読後感は格別です。
しかしですよ、老婦人は頭取の母親なんですよね。普通は電話一本で持って来させるのではないの? と思ってしまいました。
その他にも、読み進めるにつれ感じる「ちょっとした」違和感がちらほらありました。
そんな粗さ ( 甘