江上剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2020/10/09 後藤新平◎ 江上剛
前半の歴史は面白い 関東大震災と政治の空白 日本の宿命か
後半、復興の権限を巡る暗闘史はいささか辟易 読み飛ばしてしまった
1923年9月1日12時関東大震災 死亡14万人 罹災者340万人
この時、日本に内閣は無かった 山本権兵衛が組閣を目指したが、ならず
翌日、「戦時内閣」として組閣 内務大臣に後藤新平 「帝都復興大臣」へ
都市計画は 台湾の台北市、中国の大連市で経験済み
政治の構想=都市計画 明治維新の賊軍-医師としての気概もあり
伊藤博文に見出される 帰還兵の検疫
しかし伊藤博文をロシアに送る途中、暗殺事件に巻き込まれる 痛恨
「戒 -
Posted by ブクログ
某大手電機メーカー(帯にも後付にも「東芝」とはっきり書いているが...)の不祥事を題材にしたフィクションであるが、他書と同様、江上氏の文章は巧く、一気に読み通せる。
この件は連日のように報道されたのだが、日経新聞の記事を読むたびに「まるっきし粉飾じゃないか」と思ったものだ。確かあの時は監査法人が意見差し控えを匂わせたようだが、意見差し控えは不適正意見に等しい(と、大学学部時代に監査論の授業で習った)。
フィクションなので少々オーバーに書いてはいるが、これじゃあコーポレート・ガバナンスも何もあったもんじゃないだろうというのが率直な感想(だからモデルの某社は特設注意市場銘柄となって、その後東証 -
Posted by ブクログ
現代日本の象徴、大企業内部の男社会の構図を、主人公の女性日未子目線で描いた作品。
社内政治や、合併前の出身企業による対立やしがらみ、そこで見える男性特有の?野心といった会社の様子が、女性の目を通して描かれていて、すーっと読めた。
さすがに現実にはこんなに色々起こらないだろう、というほど事件だらけではあることや、時折ロマンチックが過ぎる描写はあったけれど、全体通してすごく読みやすかったし、ヨガに関する部分は、一度立ち止まって自分を見直すべきことに気づかせてくれた。
全ての物事に意味があるから、その理由を考えなさい。そして全てを受け入れなさい。という教え、全ての宗教に通じる部分じゃないかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ希望を持って入社した瀬川大輔。夢を持ってミャンマーで見積した案件が上層部のライバル会社への対抗心からありえない金額で受注が決まり納得が行かない。それどころか会計処理も社内ルールが守られない。「間違ってる」と発言した事で監査部へ左遷させられるがそこで同じ思いの人と会話し、間違いは氷山の一角と知るが会社と戦う勇気がなく自らの命と引き換えに瀬川に託す。会社を愛してる人が居続けられない会社はおかしい。誰か1人でも芽の小さいうちに間違いと止めめらればここまでの惨事にならなかったと思う。
瀬川の事を心配した同僚が協力し秘密裏に行動を起こす。最後は協力者にも助けられ再生へのスタートをきる。協力者が経営者に