江上剛のレビュー一覧

  • 瓦礫の中のレストラン

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    江上先生っぽくなくて面白かったな(^-^;と言うのが正直な感想。

    戦時中の話から、戦後の混乱期、そして復興期へと若者たちが奔走していく青春群像劇的な部分もあり。
    先生の得意分野でもある金融系のお話もちらっと(本当にスパイス程度!)出てきたり。 

    物事の側面は1つじゃない。
    見方を変えれば善が悪にもなりうるし、その逆もある。
    もちろん、ひたすら悪なこともあるけど…。


    夢中になって、あっという間に読み終わりました。

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    2015年06月04日
  • 激情次長―不正融資を食い止めろ―(新潮文庫)

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    著者のビジネスマン時代の回想である。ビジネス小説の多くは空想に過ぎない。高杉良の作品でも取材の上に成立しており自身の経験に基づくわけではない。自分の経験をビジネス小説という形で表現した本書は他作品とは一線を画す。

    昨年だったか、モデルとなった銀行で同様の事件が起きた。著者はこれを見てどう思ったのだろう。清武氏の解説文も秀逸。コンプライアンスや危機管理広報も学べる良作。

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    2014年11月23日
  • 翼、ふたたび

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    電車で読むんじゃなかった。結構泣けます。

    JAL再生の話の中で稲盛さんの話が出てくるのはいいし、東日本大震災の話を出してもらってもいいんだけど、キレイにまとめすぎてないでしょうか。

    まぁ、泣けたからいいですけど!

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    2014年10月15日
  • 瓦礫の中のレストラン

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    キタッーーーーーーーー!!
    文句なしの5星☆
    誰が読んでも、きっと満足いく作品だ。読んだことがないのなら、読むべきだ。日頃、読書に馴染んでない人にもお勧めする。きっと、読書の虜になるだろう。
    日がな読書に浸っていると、とても稀にだが今作のような超一級作品に出会える。だから、読書が止められないのだが。

    今年読んだ本の中では、間違いなくのNo.1。
    読後の、この満足感は百田尚樹さんの『永遠の0』、奥田英朗さんの『オリンピックの身代金』以来だろうか。

    物語の舞台は戦中・戦後の閉塞感、喪失感が満ちる時代である…はずが、この作品からは、その時代を生きつつも、自らの力で伸し上がろうとする主人公の圧倒的

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    2013年11月29日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    金融機関にお勤めの『社畜』の皆様には、思い当たる節があるはず。そんなシチュエーションや人物たち。
    元みずほ銀行の著者が描くのは、生々しい社畜たち。
    彼らの生き方をみていると、哀しくなる。
    でも、私は絶対違うとも言い切れない。
    なにかの弾みで、ということがあるかもしれないからだ。
    ただ、彼らは等しく孤独だ。
    痛みを哀しみを怒りを、あるいは喜びを、誰かと分け合っていれば、それぞれの悲劇は起こらなかったかもしれない。

    金融機関にお勤めの『社畜』の皆様、彼らのような悲劇を起こさないために、おすすめします。

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    2013年06月28日
  • リベンジ・ホテル

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    就職活動で何気なく入った会社が有名ホテルだと思ったら三流ホテル。意気消沈していた主人公が周りの人間に支えながらも成長していく話。サービス業に働いてる人には凄く為になる本だった。

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    2013年05月19日
  • 55歳からのフルマラソン

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    マラソンなんて辛いだけじゃないか!なんで走るんだ?
    その答えが分かる一冊です。
    マラソンを普段走る上で私と著者は年齢・レベルは違いますが、共感できる部分が多々ありました。
    個人的に「走ることには禅的効果がある」には激しく同意!

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    2012年05月23日
  • リベンジ・ホテル

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     地域経済が疲弊している現在、

     新人ホテルマンが地元住民と一体となり老舗ホテルを

     再生させる元気が出る小説。

     現実には難しいかもしれないが、地元の人にホテルの株式を発行し銀行

     やファンドが地域経済を支えていくというところが現実の経済発展の

     ヒントにならないだろうか?

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    2012年04月22日
  • 会社を辞めるのは怖くない

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    ネタバレ

    大企業と銀行家は、会社を辞めるのは怖くない。
    辞めて成功した人は山のようにいる。

    中小企業を辞めて、成功した人はその半分も知らない。
    中小企業から、大企業に変わることが決まってから辞めるのなら怖くない。
    そうでない限り、勧めない。

    学生には、就職したら3年辞めるなという話はよくする。
    ちょうど、3年働いた企業を辞めようと思うという相談を受けた。

    原因は、推測がつくので聞かなかった。
    本人ががんばったのもそれなりに感じていたからだ。
    より大きいところの就職が内定していたことも関係する。

    大企業からでなければ、次が決まるまで、辞めない選択肢を推奨する。
    現在、大企業にいる人は、早く辞めない

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    2012年02月21日
  • 信なくば、立たず~サラリーマン「論語」小説~

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    前作、「四十にして惑わず」も例外なく面白かった。
    オレ・・実は大学では国文科出身ゆえ、こういうの好きなんだよね・・。

    この「信なくば、立たず」は、論語の中で孔子がのたまった言葉に関するサラリーマン小説である。
    中でもオレが一番「うーん、深いな~」と感じたのは「徳は孤(こ)ならず、必ず隣あり」という話だ。

    「徳」というのは心の富のこと。
    つまり、「心に正直に生きていれば、決して一人にはならず、必ず理解してくれる人が現れる」という意味なのだ。
    小説の主人公は営業部の課長なのだが、ライバルがお客のことを考えずに商売し、売り上げを上げる。
    しかし、主人公はバカ正直な商売をしているので極端に売り上げ

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    2011年04月18日
  • 絆

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    絆に導かれる2人の男、彼等の嫉妬、確執による回り道
    実直な男とチカラを盾にする男、東野圭吾の殺人の門に出てくる主役2人
    とはまた違った因縁、切り離せない宿命の描写に夢中にさせられる

    バブルの酔狂から崩壊、銀行不倒神話の崩壊、メガバンク誕生など足元20年の出来事、特にUFJ(もちろん固有名詞は伏せ)関係のノンフィクションを、ストーリーの重要な部分でフィクションと絡めるあたりはさすが…頭取、大胆

    繊維業界と金融業界に身をおく2人の人間模様と、その業界ならではの時代背景とが上手くマッチした作品。

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    2011年01月25日
  • 我、弁明せず

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    嘘をつかずに一生を通す。自分を曲げない。
    できそうでできないこと。自分の子供の徴兵回避を交換条件にされても、自分を通す。
    自分には到底できない。

    池田斉彬が対立するものからも頼られたのは、この単純な(かつ難しい)信念と常識的な感覚を両立した人物だったからではないでしょうか。

    テーマとした人物の魅力が良く分かる小説です。一気に読んでしまいました。

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    2011年01月19日
  • 一緒にお墓に入ろう

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    墓問題、墓守問題。
    ある一定の歳を超えると、必ず来る事柄である。
    しかし、人生の中でそうそう接する機会は少ない。

    両親も東京生まれで、墓も都内にあれば墓参りは気軽だ。しかし、墓が地方の遠方にあり、都内に在住の場合は中々に難しい。それも、歳を取れば取るほどに。

    近年では、核家族化も進み、様式も様々に変容してきている。遠方の墓を住まいの近くに移す移葬も珍しくはない。

    しかし、移葬する場合には離檀料、移送費、その他石材費、開眼供養に閉眼供養などなど、実に費用がかかる。

    樹木葬や合祀、永代供養も存在する。
    納骨ビル、ホテルのようなビルに立体駐車場ばりに骨を納め、いつでもお参りができるものもあ

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    2025年11月26日
  • コンビニの神様 二人のカリスマ(下)

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    こういう事実に基づいたフィクションは、興味のなかったスーパーマーケットやコンビニ業界の変遷について調べてみたくなると思わせるので、とても勉強になる。

    中盤に松下幸之助の理念についても言及している部分もあり、時代を作った創業者達はやはり似たような信念を持っているんだなと思えた。

    鈴木氏は紛れもなく日本のインフラに革命を起こした人物。

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    2025年11月20日
  • スーパーの神様 二人のカリスマ(上)

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    イトーヨーカドー創業者の物語。淡々と物語は進むが、商売人としての矜持を感じる作品。
    利益は買ってくれた人のために、商売は正直に、従業員とともに成長、といった部分は、松下幸之助に通ずるものがあると感じた。

    下巻はセブンイレブンを題材にしたコンビニ編かな。

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    2025年11月18日
  • 立志の薬 根津や孝助一代記

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    現代の世相を反映した時代小説
    ストーリーはシンプルだが、シンプルゆえにすらすらと読める作品だった。
    各章の始まりごとの解説は、講談師が話しているのをイメージしました。

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    2025年10月31日
  • 定年後の壁 稼げる60代になる考え方

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    タイトルは「稼げる60代」とあるが、内容はどのように60歳を迎えるか、そして迎えた後はどのような心のあり方が望ましいのかを江上さんの言葉で説明している1冊
    稼げるに着目した人には期待はずれになると思う

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    2025年10月13日
  • 55歳からのフルマラソン

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    マラソンは過去の自分がライバル
    私はマラソンをしないが、結果も大事だがプロセスも大事、そして完走することに価値があると改めて思った
    それにしても江上さんのバイタリティは凄い

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    2025年10月05日
  • 住友を破壊した男

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    いわゆる伝記作品
    ただ、ところどころに江上さんのスパイスを織り混ぜており、読み応えがあった
    個人的には、今トレンドワードとなっている「老害」をわかりやすく表現しているフレーズが腹落ちしました

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    2025年09月21日
  • 庶務行員 多加賀主水が悪を断つ

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    江上剛の「庶務行員 多加賀主水」シリーズ2冊目も興味深く読めた。国債と宗教と不思議な組み合わせ。活躍するのが主人公だけではないのも、いい。

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    2025年09月20日