江上剛のレビュー一覧

  • 55歳からのフルマラソン

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    多忙を極め、健康状態も最悪だった著者がマラソンに出会い、心身ともに健康を取り戻し、生き方まで変わったという経緯を熱く語る。学歴や年齢やいろいろなしがらみがある会社生活は、決して頑張ったものが必ず報われるものではないが、マラソンは違う。誰にも頼らず、自分が頑張った分だけ、必ず結果として現れる。自分との闘い。そんな世界があっていいじゃないか。
    走り方についての技術本ばかりが溢れる日本では、マラソン哲学を語る貴重な作品だろう。ランナーとして大いに共感できる1冊。

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    2015年11月13日
  • 帝都を復興せよ

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    本作は、なかなかの苦労人で不屈の男であり、啓蒙家、理想家、実務者、指導者としてなかなかに魅力溢れる後藤新平について、一定の距離を取って客観性を護ろうとしながらも、身近に擦り寄って観察している田山という“第3者目線”を主体に綴っている小説ということになる。面白かった!!
    大きな災害が発生すると、「関東大震災からの復興の指揮を執ったという後藤新平」が何かと引き合いに出される…しかし…彼は自らが掲げた理想に向かって、思う存分に邁進出来たのだろうか?その辺りに踏み込んだのが本作の興味深さであろう…

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    2015年09月29日
  • 怪物商人 大倉喜八郎伝

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    現 大成建設の創業者大倉喜八郎氏の創業記です。岩崎弥太郎や渋沢栄一、安田善次郎なども登場して明治維新から昭和へ新しい時代の幕開けを演じた一人です。この時代すごい実業家がたくさんいました。

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    2015年08月19日
  • 瓦礫の中のレストラン

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    江上先生っぽくなくて面白かったな(^-^;と言うのが正直な感想。

    戦時中の話から、戦後の混乱期、そして復興期へと若者たちが奔走していく青春群像劇的な部分もあり。
    先生の得意分野でもある金融系のお話もちらっと(本当にスパイス程度!)出てきたり。 

    物事の側面は1つじゃない。
    見方を変えれば善が悪にもなりうるし、その逆もある。
    もちろん、ひたすら悪なこともあるけど…。


    夢中になって、あっという間に読み終わりました。

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    2015年06月04日
  • 激情次長―不正融資を食い止めろ―(新潮文庫)

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    著者のビジネスマン時代の回想である。ビジネス小説の多くは空想に過ぎない。高杉良の作品でも取材の上に成立しており自身の経験に基づくわけではない。自分の経験をビジネス小説という形で表現した本書は他作品とは一線を画す。

    昨年だったか、モデルとなった銀行で同様の事件が起きた。著者はこれを見てどう思ったのだろう。清武氏の解説文も秀逸。コンプライアンスや危機管理広報も学べる良作。

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    2014年11月23日
  • 翼、ふたたび

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    電車で読むんじゃなかった。結構泣けます。

    JAL再生の話の中で稲盛さんの話が出てくるのはいいし、東日本大震災の話を出してもらってもいいんだけど、キレイにまとめすぎてないでしょうか。

    まぁ、泣けたからいいですけど!

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    2014年10月15日
  • 瓦礫の中のレストラン

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    キタッーーーーーーーー!!
    文句なしの5星☆
    誰が読んでも、きっと満足いく作品だ。読んだことがないのなら、読むべきだ。日頃、読書に馴染んでない人にもお勧めする。きっと、読書の虜になるだろう。
    日がな読書に浸っていると、とても稀にだが今作のような超一級作品に出会える。だから、読書が止められないのだが。

    今年読んだ本の中では、間違いなくのNo.1。
    読後の、この満足感は百田尚樹さんの『永遠の0』、奥田英朗さんの『オリンピックの身代金』以来だろうか。

    物語の舞台は戦中・戦後の閉塞感、喪失感が満ちる時代である…はずが、この作品からは、その時代を生きつつも、自らの力で伸し上がろうとする主人公の圧倒的

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    2013年11月29日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    金融機関にお勤めの『社畜』の皆様には、思い当たる節があるはず。そんなシチュエーションや人物たち。
    元みずほ銀行の著者が描くのは、生々しい社畜たち。
    彼らの生き方をみていると、哀しくなる。
    でも、私は絶対違うとも言い切れない。
    なにかの弾みで、ということがあるかもしれないからだ。
    ただ、彼らは等しく孤独だ。
    痛みを哀しみを怒りを、あるいは喜びを、誰かと分け合っていれば、それぞれの悲劇は起こらなかったかもしれない。

    金融機関にお勤めの『社畜』の皆様、彼らのような悲劇を起こさないために、おすすめします。

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    2013年06月28日
  • リベンジ・ホテル

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    就職活動で何気なく入った会社が有名ホテルだと思ったら三流ホテル。意気消沈していた主人公が周りの人間に支えながらも成長していく話。サービス業に働いてる人には凄く為になる本だった。

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    2013年05月19日
  • 55歳からのフルマラソン

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    マラソンなんて辛いだけじゃないか!なんで走るんだ?
    その答えが分かる一冊です。
    マラソンを普段走る上で私と著者は年齢・レベルは違いますが、共感できる部分が多々ありました。
    個人的に「走ることには禅的効果がある」には激しく同意!

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    2012年05月23日
  • リベンジ・ホテル

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     地域経済が疲弊している現在、

     新人ホテルマンが地元住民と一体となり老舗ホテルを

     再生させる元気が出る小説。

     現実には難しいかもしれないが、地元の人にホテルの株式を発行し銀行

     やファンドが地域経済を支えていくというところが現実の経済発展の

     ヒントにならないだろうか?

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    2012年04月22日
  • 会社を辞めるのは怖くない

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    ネタバレ

    大企業と銀行家は、会社を辞めるのは怖くない。
    辞めて成功した人は山のようにいる。

    中小企業を辞めて、成功した人はその半分も知らない。
    中小企業から、大企業に変わることが決まってから辞めるのなら怖くない。
    そうでない限り、勧めない。

    学生には、就職したら3年辞めるなという話はよくする。
    ちょうど、3年働いた企業を辞めようと思うという相談を受けた。

    原因は、推測がつくので聞かなかった。
    本人ががんばったのもそれなりに感じていたからだ。
    より大きいところの就職が内定していたことも関係する。

    大企業からでなければ、次が決まるまで、辞めない選択肢を推奨する。
    現在、大企業にいる人は、早く辞めない

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    2012年02月21日
  • 信なくば、立たず~サラリーマン「論語」小説~

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    前作、「四十にして惑わず」も例外なく面白かった。
    オレ・・実は大学では国文科出身ゆえ、こういうの好きなんだよね・・。

    この「信なくば、立たず」は、論語の中で孔子がのたまった言葉に関するサラリーマン小説である。
    中でもオレが一番「うーん、深いな~」と感じたのは「徳は孤(こ)ならず、必ず隣あり」という話だ。

    「徳」というのは心の富のこと。
    つまり、「心に正直に生きていれば、決して一人にはならず、必ず理解してくれる人が現れる」という意味なのだ。
    小説の主人公は営業部の課長なのだが、ライバルがお客のことを考えずに商売し、売り上げを上げる。
    しかし、主人公はバカ正直な商売をしているので極端に売り上げ

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    2011年04月18日
  • 絆

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    絆に導かれる2人の男、彼等の嫉妬、確執による回り道
    実直な男とチカラを盾にする男、東野圭吾の殺人の門に出てくる主役2人
    とはまた違った因縁、切り離せない宿命の描写に夢中にさせられる

    バブルの酔狂から崩壊、銀行不倒神話の崩壊、メガバンク誕生など足元20年の出来事、特にUFJ(もちろん固有名詞は伏せ)関係のノンフィクションを、ストーリーの重要な部分でフィクションと絡めるあたりはさすが…頭取、大胆

    繊維業界と金融業界に身をおく2人の人間模様と、その業界ならではの時代背景とが上手くマッチした作品。

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    2011年01月25日
  • 我、弁明せず

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    嘘をつかずに一生を通す。自分を曲げない。
    できそうでできないこと。自分の子供の徴兵回避を交換条件にされても、自分を通す。
    自分には到底できない。

    池田斉彬が対立するものからも頼られたのは、この単純な(かつ難しい)信念と常識的な感覚を両立した人物だったからではないでしょうか。

    テーマとした人物の魅力が良く分かる小説です。一気に読んでしまいました。

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    2011年01月19日
  • 頭取無惨

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    2026.0201二度目
    頭取無惨、貸倒引当金による繰延税金資産での自己資本増加の勉強になる りそな銀行

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    2026年02月01日
  • 特命金融捜査官(新潮文庫)

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    初めの当たりは読みにくい感じがしてなかなか進まなかったが、次第に面白くなってきた。500ページの長編。沖縄の伝統やいい伝え、風習など、いいアクセントになっているハードボイルド銀行小説。鬼忘島の泡盛を飲みたくなってきた!

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    2026年01月22日
  • 信念の経営者・小原鐵五郎

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    気骨のある経営者がかつていたのだなというのが読後の率直な感想だ。

    この小説は、敗戦濃厚の中、城南信用金庫を立ち上げ、中小企業や大衆への融資を通じて戦後復興を支えた小原鐵五郎の物語である。一億総中流と言われた時代、市井の人々の生活をささえたのは信金であり、そのルーツは二宮金次郎にあるというのは知らなかった。「貸すも親切、貸さぬも親切」とか「不動産や投機には融資するな」とか「効率は大口融資偏重を生む」とか今聞いても耳が痛くなるような指摘がある。不動産は完全に金融ゲームになっているし一億総投資社会なんて小原さんがかつて危惧したことそのままな気がする。金融機関も官僚も政治家もいつから大衆を忘れたのだ

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    2026年01月21日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    サラリーマンの悲哀さがこれでもかと詰まった短編集。20年近く前の小説なので、やや時代遅れのような気がする内容だが、還暦を過ぎた自分や周りの人を想像して『こんなことあったなあ』と懐かしんだりもした。

    仕事に行き詰まったところにヘッドハンティングの話がきたが、実は人事部の仕掛けた会社への忠誠心を試す昇進試験だった話。
    定年後に役員待遇で迎えられたベンチャー企業の社員が遊んでいるようにしか思えず、環境を変えようとするが空回りする話。
    取引先が反社だということがわかり、関係を切ろうとする話など。

    先日のニュースで、今は『パープル(紫)企業』という言葉があると聞いた。パワハラの蔓延するブラック企業と

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    2026年01月20日
  • 我、弁明せず

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    三井銀行のトップ経営者として、戦前戦後を生き、日銀総裁、蔵相、枢密院顧問として駆け抜けた池田成彬の一代記。

    金解禁、昭和大恐慌、植民地支配、戦争全てに前例がない中で奔走する様子は圧巻である。

    江上氏が描く、かつて政財界で活躍したものの一代記の中でもトップクラスの読み応えだ。

    日本の現代教育史にも良い教材だと思う。

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    2026年01月01日