江上剛のレビュー一覧

  • 55歳からのフルマラソン

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    この著者の書籍はいくつか読んだことがあるけど、最近になってマラソンにのめり込んでいたとは全然知らなかった。驚かされたのはこの人の精神力。いくら一緒に走る仲間がいるとは言え、週に3回朝の5時から10-15kmも走るなんて常人にはできない (全然運動していなかったらしいけど、いきなり10kmを走れるなんて本当か?と疑いたくなるけど、それはさておき)。走ることについての色々な考察は興味深かったし、勇気づけられた。

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    2012年08月26日
  • 小説 金融庁

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    UFJ銀行の末期(2004年,2005年)をモデルに書かれた作品。大東五輪銀行は再建中の大手スーパーのエコー(モデルはダイエー)に対しメインバンクにも関わらず他行よりも少ない引当金しかあてていない。行内は合併後の派閥争いに明け暮れている。その大東五輪銀行に検査に入った松嶋哲夫と、銀行で働く弟の直哉を主人公にしている。
    平易に書かれているので一気に読みきることができる。派閥争いなど、銀行文化に触れたことがある者から見ても、真実味がある。

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    2012年08月22日
  • もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら

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    サラリーマンの危機管理術。小説も読んでいるので、よくわかる。自分を大切に生きることが重要。会社のために生きるのが人生ではない。でも、自分が出来る最善の事を尽くし、仕事はやらないといけない。仕事を手抜きすることは許されない。そんなことをしていると自分自身の将来の行き抜く力とならない。自分も早期退職して、ハローワークにも行ったし、面接を受けたりした。なかなか思うようにいかなかったが、自分を信じて、今の仕事に就いた。充実している。会社で何をやってやらう。何を若い人に伝えていこうかと毎日考えている。

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    2012年07月22日
  • 55歳からのフルマラソン

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    運動らしきものを永年していなかった典型的なメタボな御年55歳の著者が、ご近所に住む65歳のスポーツマンシニアから熱心な誘いを受け、突如、週3回早朝マラソントレーニングに参加することになることから、フルマラソン完走への挑戦が始まる。驚くべきは初参加のトレーニングでいきなり10kmを完走してしまう。軽い走行とはいえ、ランニング未経験者にとっては、普通2,3kmを歩くのだって、スグ膝や足裏が痛くなるというのに。折りしも著者は日本振興銀行経営破綻による収拾を図るべき代表執行役社長に就任。連日激しいストレスに苛まれる最中、黙々とランニングを続けていく中で、明らかに肉体的・精神的な良好な変化を見出す。走り

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    2012年05月24日
  • リベンジ・ホテル

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    これは経済小説っぽくないね。

    新入社員の初々しさというか情熱がいい!
    実際にこんな新入社員がいるかは謎だけど。

    仕事がんばろう。

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    2012年04月26日
  • リベンジ・ホテル

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    題材やプレイヤーは、バリバリの経済小説ですが、
    主人公を新入社員にし、タッチもライトノベルなので、
    ふつぅに、読みやすい作品にはなっています…。でも…、

    今時の新人さんに、主人公ほどの熱血漢はいないと思ぅし、
    銀行や不動産ファンドとの折衝は、こんなに緩くはないし、
    本格的なホテル再生小説を期待された方には、物足りなぃかも…。

    同じく都市銀行出身の池井戸潤さんの直木賞受賞に、
    影響されちゃったのかな~??
    ちょっち、最近の池井戸さんチックな感じになっていました…。

    ただ、各章のタイトルは、いいですね…。
    新入社員の方には、オススメの小説だったかな~。
    評価は、★3つ半ぐらぃですかね…。

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    2012年04月19日
  • 小説 金融庁

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    バブル崩壊後の金融庁対銀行の構図を、検査官とエリート行員という兄弟のフィルターを通すことで見事に描き出している。

    江上氏の経済小説は専門知識に裏打ちされたリアリティがあり、特に銀行の内幕はノンフィクションではないかと思わせるほどの取材力と筆力です。

    検査官は志高き君子、銀行幹部は私利私欲の強欲者、そんなステレオタイプな描かれ方がされているので、対立関係は深みに欠ける点は否めませんが、兄弟の苦悩がそれを補う形で物語が展開されています。

    「バブル」の盛衰を招いた金融庁と銀行がどういうものだったのか、それを知ることができる本だと思います。

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    2012年04月13日
  • リベンジ・ホテル

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    経済小説というと、難しい専門用語が並んで途中で訳がわからなくなることもありますが、江上さんの作品は経済の間で見られる人間味もじっくり描写されれているので読みやすいものが多いです。

    今回のリベンジ・ホテルは、経済小説というジャンルに入れて良いのかわからないくらい、ライトな感じです。

    何百社もエントリーするものの内定がもらえなかった主人公が、行きがかり上、東京の外れにある寂れた「ホテル・ビクトリアパレス」就職し、従業員と共にホテルをもり立てていくストーリー。

    お客様サービスに対する気持ちの持ち方を、真っ直ぐな主人公を通じて訴えかかけられます。時間がない人は、目次を見るだけでも得した気になれる

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    2012年03月25日
  • 企業戦士

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    家族,お金,地位,名誉
    やりがい,夢,正義
    愛,信頼,信用
    欲・・・

    様々なことを考えさせられる・・・

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    2012年01月09日
  • 社長失格

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    著者の経験をいかした小説。金融機関における話を中心にストーリーが展開する。サラリーマンそれぞれの悲喜こもごもが溢れていて好きな類いの内容だった。

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    2012年01月09日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    どのストーリーもなんだか切なくて、泣きたくなった。
    すごい。

    今まで耳にしてきた話がよりリアルにイメージできた。
    上下関係の秩序を壊さないために自分を押し殺す。
    上司の顔色を伺う。権力者にこびる様。

    説明会では、風通しがいい風土とか、上司と仲がいいとか、自分の意見が言える文化とか、どの企業もそんなことばっか言ってるケド、
    きっとこんなもんなんだろうなーって思う。

    しかも、ダメ押しとばかりにぐっとくるのが江上さんのあとがき。


    「お客のために、家族のために、そして自分のために働け。
    決して会社のために働くな」


    そのとおりだと思う。
    お金をもらうためだけに会社に

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    2012年01月04日
  • 企業戦士

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    大手ゼネコンで営業部員として働く主人公・野口は、市の体育館建設を巡って一般競争入札が行われる予定の書類を作っていた。常務、課長は、市民運動グループを主宰していた市会議員、市長の元片腕であったフィィクサー的な存在の男らと組んで、指名競争入札という名の談合へと画策しようとする。談合というものを背景に、過労自殺、パワー・ハラスメント、名ばかり管理職など数年前からもTVのニュースを賑わせた社会の問題点などを浮き彫りにさせて描かれていく。
     実は、物語の導入部で主人公・野口は既にこの世には存在しないのである。たった一人から何故死んだのか真相究明のため、妻は会社に対し勇気ある闘いを挑んでいく。夫の名誉を守

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    2011年11月12日
  • 我、弁明せず

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    激動の明治時代に日銀総裁、大蔵大臣などを努めた「池田成彬」の生涯を描いた経済小説。

    聞いたことが無い人物だったので手にとって読んでみた。

    池田成彬を一言で表すと剛毅木訥(ごうきぼくとつ)の人。

    剛毅木訥とは、意志が強く、飾り気がなく、口数が少なく、くどくどと言葉を飾り立てて弁明しない人物。超合理主義で筋が通った頑固者。

    いろんな人に信頼され、慕われ、尊敬された人物。
    おそらく敵も多かったことでしょう。

    三井銀行時代は担保に融資するのではなく、経営者の人格に融資するという姿勢をもっていた。

    明治の暗い時代。日中戦争、二・二六事件、東條英機との対立などが描かれている。500ページを超え

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    2011年09月19日
  • 小説 金融庁

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    ネタバレ

    【小説 金融庁】 江上剛さん

    金融庁の辣腕検査官・松嶋哲夫。
    彼が金融庁へ入ったのは銀行が嫌いだからだ。

    哲夫の弟・直哉は兄の気持ちを知りつつも
    五輪銀行への就職を決めた。

    バブルがはじけ、不良債権問題が銀行を直撃した。
    不良債権に押しつぶされそうになった銀行は巨大化
    することで生き残りをはかった。

    異なった風土の銀行同士が合併するのだ、権力争いは
    ガバナンスを無視して激化し内部に様々な軋轢を生んだ。

    直哉の務める銀行はその巨大化に乗り遅れ、望んでいた
    銀行との合併はかなわず、大東銀行と合併することになり
    大東五輪銀行と名前を変えた。

    大東五輪銀行の中では五輪銀行の行員が幅を利かせ

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    2012年09月19日
  • 我、弁明せず

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    どんな場面でも筋を通す池田成彬の生き方に尊敬の念を抱いた。
    私心がなく、自分よりも三井、三井よりも日本のことを考えて行動するすごさは見習いたい。私心で動くリーダーばかりの現代にこそ必要な人材。

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    2011年06月18日
  • 銀行員諸君!

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    [ 内容 ]
    二〇〇三年三月、みずほ銀行築地支店長を最後に、作家・江上剛は二十六年間の銀行員生活にピリオドを打った。
    なぜ、彼は愛する銀行を志半ばで辞めなければならなかったのか―。
    信頼するジャーナリスト須田慎一郎とともに、入行からの銀行員生活を振り返りながら、銀行の過去を検証し、今後のあるべき姿を探る。
    銀行の現実を知り尽くした二人による異色の銀行論。

    [ 目次 ]
    第1章 金は簡単には貸さなかった―江上剛、銀行に就職する(成り行きで第一勧銀へ;女子行員とのつきあい ほか)
    第2章 全ては六行で決めていた―江上剛、本店に勤務する(一回目の選別;全銀協の仕事 ほか)
    第3章 みんな呪縛をかけ

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    2011年05月23日
  • もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    あなたならどうする?
    銀行員時代、人事、広報、総務で辣腕を振るった作家が実体験をもとに伝授。
    ピンチを切り抜ける46の方法。

    [ 目次 ]
    第1章 部下の憂鬱
    第2章 上司のつらさ
    第3章 あぶない取引先
    第4章 トラブル一一〇番
    第5章 会社の不祥事
    第6章 リストラ・人事異動・倒産の悲劇
    第7章 病気は突然やってくる
    第8章 家庭崩壊にご用心
    第9章 ビジネスマン危機管理3カ条

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の

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    2011年04月19日
  • もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら

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    仕事に元気が出てくる書。
    いろいろな困難があるが、真正面からぶつかり、とにかく仕事で実績を上げるしかない。
    上司に対抗するには実績を上げよ。少なくとも難しい案件の計画は練っておけ。
    新卒を大量に採用し、商品の販売ノルマを課し、ノルマを達成できない人は退社するよう追い込む。結局全員耐えきれずに退社したことがある。これは社会問題になった。
    ねちねち小言を言うのはだめ。上から一方的ノルマではなく、部下が自分で考えたことをノルマにするべき。
    本部と現場の板挟みになったときは、現場の見方をせよ。
    子供とも、頭ごなしに言うのではなく、人格を尊重しながら気長に対応せよ。
    とにかく、職場にはいろいろな変なやつ

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    2011年01月30日
  • 我、弁明せず

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    池田成彬。実は初めて知りました。こんなまっすぐな人(悪く言えば頑固)いたんですね。今の経営者、政治家にぜひ読んでもらいたい。彼らは言うだろう。時代が違うと。しかし、人間の本質はいつの時代も変わるまい。「弁明」ばかりしてないで本気でやれって言いたい。こういう人はもう出てこないんでしょうか?

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    2010年11月13日
  • 社長失格

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    江上氏ならではの銀行モノを中心とした短編集。
    過去の作品ではあるけれど、「あの夏の日」などは今の時代をも反映しているよう...。

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    2010年08月11日