江上剛のレビュー一覧
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合併銀行で頭取秘書を務め、銀行・頭取に忠実に仕えようとする主人公天野が、「隠蔽指令」を受けてずるずると罪の深みにはまっていくが、最終的には銀行・頭取に裏切られるというストーリー。
著者は、「会社は、あなたを必ず裏切る。その時、あなたは後悔しない人生の選択ができますか」というメッセージを込めて、本書をサラリーマンへの警告の書として書いたとのことだ。「登場人物全員悪人」という感じでとても読後感がよいとはいえなかったが、自分の社会人生活の他山の石とするのに、意義のある内容だと思った。面子のために仕事をすることや、派閥争いの不毛さをひしひしと感じた。 -
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東日本大震災後の日本の再生、復興の鍵として、「モノづくり」に着目し、6つの企業と2つの沖縄の産業を紹介した本。取り上げられているのは、ゴルフクラブ、焼酎、ビアマグカップ、プラネタリウム、ノーベル賞に貢献するファイバー素子、醤油、そして沖縄の泡盛と黒糖。著者は、一つ一つの丹念な取材を通して、それらに携わる人々が、利益や競争や自己満足のためではなく、ただひたすら良いモノを作り続けたい、という情熱に突き動かされて日々精進している姿をうまく伝えている。
明治以降の近代化と第二次大戦後の復興を通して、欧米諸国らと同等の価値観、および金融経済システムの枠の中で競い、努力し続けた結果、日本が今のように成長 -
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「天あり、命あり 百年先が見えた経営者 大原總一郎伝」江上剛
子孫というものは祖先を訂正する為にある。祖先の欠点をよく見て、それを批判して、訂正する事が義務である。
人間がその人の全ての財産。その他のものは益にはならず害になる。だから人間に生まれてきた以上、真の人間たるように努力しなければならない。
苦難苦労の先に幸福あり。光明あり。安全の道には進歩も工夫もなし。
戦争は軍人と政治家が起こした。私たちは上からの命令に唯々諾々と従ってしまった。この事を大いに反省すべき。新しい日本はもっと私たち民間の経営者が国造りに参加しなければならない。官にばかり任せず民間から、草の根の力で国を造らねば -
Posted by ブクログ
新卒として潰れかけのホテルで働くことになった花守心平。オーナーの孫娘の希に恋したり、両親に宿泊してもらうと言う夢を叶えるために奮闘する。
ホテルに限らず、働く上で大切なのは人間関係だと思う。鬱の話などを聞くと、そこに起因する部分が大きいと思う。話中では、心平のことを気にかける先輩スタッフが沢山、登場してくる。現実の世界はもっとドライかもしれませんが。こう言う人間関係は憧れます。
銀行との関係や、地域との関係。国際化と言われるけれど、基本は地域性であったり、地元指向だと思う。目先の利益に目が眩んで、海外の団体様を優先的に入れる北海道のホテルなんかもあると聞いたことがありますが、バブルが弾けた