江上剛のレビュー一覧

  • 銀行支店長、追う

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    前作『銀行支店長、走る』という作品があるのを知らずに読み始めた。
    前作を読んだことがなくても問題は無い。
    だが、度々、前作のことが出てくるので多少、混乱する。
    ジャンル的には、経済小説なのだろうが、キャラクター設定など、何となくライトノベルっぽさが否めない。

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    2019年06月14日
  • ラストチャンス 再生請負人

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    読みやすく引き込まれる内容だけど
    これだけ銀行ものがもてはやされちゃうと辟易意味。主人公が真面目すぎ。隙があってダメダメな人との対比が露骨だったかな。

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    2019年05月25日
  • 退職歓奨

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    人生の折返し。
    子曰く、50にして天命を知り、60にして耳順う。
    還暦前後の中年男性たちの短篇集。
    定年まであと少し。早期退職か、嘱託として残るか。
    実家が三代続く老舗の豆腐屋、自らは四代目になる気はなく40代で大手銀行の取締役に就任する直前、三代目の父ちゃんが危篤に。
    悲哀と慈愛に満ちた一冊でした。
    しかし、こう読み終えると男性はいつの世も仕事に翻弄されながら、人生の機微を感じるものか。
    家庭だ、育児だってのは一編も出てこなかったな。
    主夫の生涯みたいな小説があれば読んでみたいものだ。
    医療技術の進歩により、人生百年となった現代では、50で天命を知るには随分と早いな。

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    2019年05月24日
  • 銀行支店長、走る

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    正義感の強い銀行の支店長が不正を暴いていく話。
    池井戸潤さんが書いたのかと思うくらい銀行員の視点で書かれている。
    しかし、銀行員はなんでもできるエリートなんだと思ってします。
    我々サラリーマンとは違いますね。

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    2019年05月23日
  • 特命金融捜査官(新潮文庫)

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    金融庁長官の特命を受けた捜査官が標的にしていたベンチャー銀行の専務が失踪。
    銀行を根底から揺るがす不正の証拠と共に消えた金庫番を探し出し、不正を暴けるのか。
    野心を燃やす銀行会長、マネーロンダリングにて銀行成長に一役も二役も買う暴力団。
    経済小説でありながら、舞台は沖縄の離島へと。
    鬼忘島。モデルは伊良部島。
    琉球、薩摩に人頭税で地獄の仕置にさらされる歴史を持つ島。
    人間が生み出した経済、金融という業態と大自然が交差する。
    元第一勧銀、現みずほ銀行の行員であった著者。
    ただの経済小説とは異なる。場面切替が映画のようだな。

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    2019年04月28日
  • ザ・ブラックカンパニー

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    音楽専門学校を卒業後、プロになれるわけでもなく、フリーター生活を過ごし、気付けばフラフラと五年の月日が流れる。
    そんなある日、ハンバーガーチェーンの正社員になることに。
    悲劇の始まりである。前半は、採用の出会いから、詰め込みマニュアルの洗脳研修、そして店舗実地。
    職場での出会い、正社員としての安定した生活への期待と展望。
    後半に差し掛かる中盤、店舗での主人公を含めた正社員の店長。優しく、頼り甲斐のある、良き店長。
    が、死ぬ。過労死で。店内清掃をしている最中、モップを握りしめ。
    後半は、訴訟から、ネット炎上へと。
    『ブラック企業』今野晴貴著で記された実態がママリアルに描かれる。
    特に、ブラッ

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    2019年02月03日
  • 企業戦士

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    よくある設定の題材かと思います。
    読み進めていくと、なんとなく次のストーリーが分かってきてしまったのは残念・・・

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    2019年02月03日
  • 会社という病

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    第一勧銀出身の著者が会社生活で経験したことをそれぞれ「病」で分類し、面白く解説。自己啓発本になっていないところがよい。

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    2019年01月20日
  • 非情銀行

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    銀行を舞台にした小説はたいがいにおいて、出世のことだけを考え、強権を発動するお偉いさんがいて、という…。この小説も典型的な内容だった。バブル崩壊後、銀行に公的資金が投入されたころの話。なので、仕事に対する考え方等が古臭い感じがして違和感も覚えたが、勧善懲悪ものとしてそれなりに楽しめたかな。池井戸小説ほどの爽快感はないのだけど、この差はなんだろう?

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    2019年01月06日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

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    合併によってできた巨大銀行で生きる女性の物語。

    プロローグ
    第一章 風のささやき
    第二章 炎のゆらめき
    第三章 街のきらめき
    第四章 谷間のおののき
    第五章 森のとまどい
    第六章 水のやすらぎ
    第七章 万物流転

    合併によって誕生したミズナミ銀行に総合職として勤める日未子は、旧銀行同士の派閥争いに巻き込まれ、不倫相手の上司も、その権力闘争に身を投じていき、男性組織に嫌気がさしてくる。

    自分の生き方を模索する日未子は幸せになるのか?


    日未子が開き直るところがなんか腑に落ちない。

    不倫していたからには、そういう結末でも仕方ないのではないかと。

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    2018年11月18日
  • リベンジ・ホテル

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    就職の決まらない大学卒業目前ゆとり世代の心平が、破綻寸前で地域唯一の古ホテルに入社し、売却を迫る銀行を躱し、一目惚れした新支配人とホテルを守る為奮闘する。団結する従業員一同が明るく前向きで頼もしい。一生懸命なあまりお客様に尽くし過ぎる面も問題にはならず、影が全くない様は軽いけれど嫌な負担がなかった。

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    2018年10月13日
  • 病巣 巨大電機産業が消滅する日

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    東芝の粉飾決算を題材にした経済小説。トップ争いはちょっとやりすぎ観はあるが、粉飾は麻薬と同じで止められないんだろうな。

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    2018年10月09日
  • 会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点

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    著者の凄まじい会社人生で出会った様々な人の生き方を紹介しながら、五十路をどう生きるべきか、ヒントを与えてくれる。会社で第一線を退いた後、その会社を続けるにしても辞めるにしても、過去のことを悔やんだり自慢したりしても道は開けない。「のに病になるな」とアドバイスしている。

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    2018年09月24日
  • ラストチャンス 再生請負人

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    銀行員から飲食チェーンへ。
    絶体絶命の危機からのし上るのはやはり人間力だ。
    「人生、七味とうがらし」とはよくいった。

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    2018年08月14日
  • 家電の神様

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    まあまあの作品である。最初は惹きつけられたが、江上剛は、もっと面白い作品を書くが、これは、少し落ちる作品です。

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    2018年08月06日
  • 隠蔽指令

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    「僕は君に信頼を置いているからね。うまくやってくれ」頭取の言葉に、行員天野の体は熱くなった。かつてのトップが愛人絡みで行った7億円もの不正融資が、いまメガバンクを脅かしつつあった。一時は系列ノンバンクに飛ばしてしのいだ問題が、貸金業法改正の動きとともに再浮上してきたのだ。事態打開のため奔走する天野。闇社会の介入、そして起こる惨劇。家庭さえ崩壊させながら悪戦苦闘した果ての報いとは?仕え続けてきた者たちに対し、天野は自己回復の闘いに打って出た。

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    2018年06月12日
  • 翼、ふたたび

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    2010年に経営破綻し、その後、カリスマ経営者稲盛和夫を会長に据えて、着実に再生への途をたどったJALをモデルにした小説。
    会社全体で思いを一つにするということの重要性はよくわかった。また、職場を超えてフラットにミーティングをするというのも良い試みだったのだろうと思う。
    そして、稲盛(小説中では佐々木)イズムの浸透に当たっての当初の社内のとまどいがよく伝わってきた。ただ、そこから稲盛イズムが浸透していく過程に、あまり納得感がなかった(いつの間にか反対していた社員も稲盛イズムに染まっているような印象)。正直、自分も、小説中で言われているように、「ちょっと宗教っぽいな」とか「こんなことで会社が復活

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    2018年05月05日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    サラリーマンの短編集。
    元銀行員の作家の書く、厳しいサラリーマンの世界。
    上司や同僚、昇格、男女関係等、とにかく色々ある。
    なかなか読みごたえがあった。
    あとがきの「お客のために、家族のために、そして自分のために働け、決して会社のために働くな」は印象深い。

    2017.4.20

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    2018年04月21日
  • 家電の神様

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    家電屋をモデルにリストラだの販売競争だのをコメディータッチで展開。リストラのあたりはなかなかリアル。半分くらいフィクションではなく実話をパロっている感じ。

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    2018年04月16日
  • 病巣 巨大電機産業が消滅する日

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    原発問題で解体されていく東芝をモデルにした企業小説。なかなか面白く一気に読んだ。日本の大企業の偉い人はこんなもんなんだろうか。自分の会社の上の方もチャレンジ、チャレンジ言うしな。。

    同期のネットワークはやはりかけがえのない物なんだと、改めて思わせてくれるいい内容。現実の東芝はどうなってしまうかまだ分からないけど、企業にも寿命はあるよね。未来永劫続けるのは難しいし、本来そういうものでもないのかもしれない。

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    2018年02月11日