江上剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
11/1~11/6 5冊目
以前父がくれた本を積んでいたため消化。
就職氷河期により破綻寸前のホテルにしか就職できなかった主人公をはじめとするホテルの従業員たちが、ホテルを守るために奔走する物語。
ホテルマンとして働く上での心がけを軸に物語が進んでいき、主人公の若さからくる情熱がほかの従業員を巻き込んでいく描写が全体を通じて綴られている。
刊行が古いこともあってか、仕事に対する考え方が現代と異なっている印象が強く、とにかく熱意的で、ある意味現実離れした行動をとりまくる主人公に驚いてしまった。
個人的にそこまでハマるものではなかったが、ただ社会人として働いていく上で参考になる部分はあったように -
Posted by ブクログ
就職氷河期でなかなか就職の決まらない主人公、花森心平。
そんな彼がやっと内定をもらえたのが、破綻寸前のホテル。
売却を持ち掛ける銀行と戦い、地元に愛されるホテルにするため、新米ホテルマンの心平は、美人支配人や職場の先輩達と共に奮闘する。
とても分かりやすいストーリーと登場人物。暴走ぎみの主人公に、こんな新入社員いないよな、と笑いながらサクサク読める。
ホテルがどんどん地域の人達に愛されていく様子が気持ちいい。
心平に協力してくれる喫茶店のマスターの言葉「非効率的なことこそ色気になる」には、なるほどなぁ、と思う。
この本はビジネス小説や経済小説と紹介されていたが、痛快エンタメとして楽しんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生なんて手探りなんだ。見えているようで見えていない。見えたつもりでいると、思わぬところでつまづく。かえって見えていない方がいいんじゃないか?手探りでも慎重に歩けば、自分にふさわしい道が見えてくる。自信を持つこと。
会社の経営はシンプルだ。利益を上げなければ潰れるだけ。だから高く売ることを心がける。
お客様は今は何を欲しがっているか?何をして欲しいが?よく考えこと。常に想像する。
弱い者が強い者に勝つにはどうするか?
ビジネスの目線から、というよりはホームドラマっぽい内容。しかし、一つ一つの事柄に、ビジネスとしてのスキルが詰まっている。 -
Posted by ブクログ
記憶は不確かだが、東京のどこか(少なくとも23区内ではない)に、似たような売り方をしている家電店があったような(テレビで見た気がする)。もしかしたら、それがモデルになっているのかもしれない。
この物語は、中小の家電店が、いかにして量販店に対抗していくかということが、登場人物の人間関係も絡みながら描かれているが、書かれていることにはマーケティングのセオリー通りのことが少なくない。
例えば、顧客を選別するといのは企業でもやっていることであるし、何を基準にするかの目安としてRFM分析がよく使われている。
マーケティングや経営学を学ぶ際は、教科書を読んで新聞やビジネス雑誌、ケースを見ながら考える