江上剛のレビュー一覧

  • リベンジ・ホテル

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    11/1~11/6 5冊目
    以前父がくれた本を積んでいたため消化。

    就職氷河期により破綻寸前のホテルにしか就職できなかった主人公をはじめとするホテルの従業員たちが、ホテルを守るために奔走する物語。
    ホテルマンとして働く上での心がけを軸に物語が進んでいき、主人公の若さからくる情熱がほかの従業員を巻き込んでいく描写が全体を通じて綴られている。
    刊行が古いこともあってか、仕事に対する考え方が現代と異なっている印象が強く、とにかく熱意的で、ある意味現実離れした行動をとりまくる主人公に驚いてしまった。
    個人的にそこまでハマるものではなかったが、ただ社会人として働いていく上で参考になる部分はあったように

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    2020年12月14日
  • 庶務行員 多加賀主水が泣いている

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    多加賀主水シリーズ第3弾。
    一人の行員が自殺?した。頭取たっての真相を掴めと主水は依頼される。多重債務者を産んでいるカードローン、女子行員を孕ませる、相談役の悪事などを暴きも庶務行員主水が大活躍。普通の銀行であれば大問題であろう!

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    2020年12月07日
  • ラストチャンス 参謀のホテル

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    老舗ホテルを立て直すべく再生請負人が支配人として奮闘するが、元支配人が協力しない。従業員たちも最初は中々協力的ではないが、段々と協力してくる。しかし協力していた従業員が実は敵だったりと再生には大変な労力がかかっていく。

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    2020年11月18日
  • 一緒にお墓に入ろう

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    長年連れ添った俊哉には愛人がいる。面倒なことは後回しにして、自分の都合だけで生きてきた。いつの間にか愛人と妻が何故か仲良くなって、一緒に住んだり一緒にお墓に入ろうと、普通はならないだろー!

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    2020年11月18日
  • 住友を破壊した男 伊庭貞剛伝

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    明治時代初期。銅山から同を取り出す時に環境を気にする男がいた。当時では考えられないような気がする。そういう意味で住友を変えた男の話。

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    2020年11月17日
  • トロイの木馬

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    詐欺師集団が大きな詐欺を仕掛ける話。相手が切羽詰まるところに大きな詐欺を仕掛ける!金額が大きいほど人は騙させるのかもしれない。トロイの木馬とはよく言ったものだ

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    2020年10月09日
  • トロイの木馬

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    初読みの作家さんでした。自分の欲だけの詐欺師は悪だけど、世直しの為の詐欺師?あれもこれも聞いたことがあるような出来事に誰かさんを思わせる登場人物。面白く読みました。

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    2020年10月04日
  • リベンジ・ホテル

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    就職氷河期でなかなか就職の決まらない主人公、花森心平。
    そんな彼がやっと内定をもらえたのが、破綻寸前のホテル。
    売却を持ち掛ける銀行と戦い、地元に愛されるホテルにするため、新米ホテルマンの心平は、美人支配人や職場の先輩達と共に奮闘する。
    とても分かりやすいストーリーと登場人物。暴走ぎみの主人公に、こんな新入社員いないよな、と笑いながらサクサク読める。
    ホテルがどんどん地域の人達に愛されていく様子が気持ちいい。
    心平に協力してくれる喫茶店のマスターの言葉「非効率的なことこそ色気になる」には、なるほどなぁ、と思う。
    この本はビジネス小説や経済小説と紹介されていたが、痛快エンタメとして楽しんだ。

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    2020年09月28日
  • トロイの木馬

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    スケールの大きい詐偽集団の物語、読みごたえ有り。コンピューターウィルスのトロイの木馬の意味に納得した。

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    2020年09月28日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    あとがきは、良かった。
    後書きを読んでから、本編を読んだ方が良いかも。
    モーゼの十戒に擬えたサラリーマンが遵守すべき戒律の短編集。

    ところどころ、報われない社員が出てきて心が痛い。中でも、『汝、盗むなかれ』が報われなさ過ぎて、気の毒。

    あとがきより
    『お客のために、家族のために、そして自分のために働け。決して会社のために働くな』

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    2020年09月22日
  • 家電の神様

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    田舎の電器屋さんは母親の携帯も設定してくれるし、家電以外も調子が悪いと様子を見てくれる。
    実家の家電は件の電器屋さんから買ったものばかり。
    この本を地でいくようなものだ

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    2020年09月17日
  • 四十にして惑わず~サラリーマン「論語」小説~

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    サラリーマンの大変さが孔子の論語により諭されている短編。サラリーマンは上司や同僚など人間関係によって環境が全く違う。出世はして欲しい、したい、けどストレスのない環境で仕事ができれば良しとも思えてしまう。

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    2020年08月29日
  • 家電の神様

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    ネタバレ

    人生なんて手探りなんだ。見えているようで見えていない。見えたつもりでいると、思わぬところでつまづく。かえって見えていない方がいいんじゃないか?手探りでも慎重に歩けば、自分にふさわしい道が見えてくる。自信を持つこと。

    会社の経営はシンプルだ。利益を上げなければ潰れるだけ。だから高く売ることを心がける。

    お客様は今は何を欲しがっているか?何をして欲しいが?よく考えこと。常に想像する。

    弱い者が強い者に勝つにはどうするか?
    ビジネスの目線から、というよりはホームドラマっぽい内容。しかし、一つ一つの事柄に、ビジネスとしてのスキルが詰まっている。

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    2020年05月24日
  • トロイの木馬

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    企業小説を読みたいなあ、と思っていたところで手にとった作品。前半の銀行を舞台とした章は、疾走感があり、ページをめくる手が止まらなかった。展開が二転、三転していく。短い中に内容がとても凝縮されており面白い。後半の章も、題材は興味深いけれど、重複するやりとりも多く、失速感は否めなかった。

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    2020年03月24日
  • 家電の神様

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    大手家電メーカーで働く主人公。
    長引くデフレのおかげで、入社3年目にして突如リストラされてしまう。
    そこで、実家に出戻る。家業である地域密着型の街の電気屋さん。
    しかし、そこも大手家電量販店に客を奪われ、悪戦苦闘するが...

    物が売れない時代。ある意味、成熟した証ではあるが。
    付加価値、物語性。何も商売人だけでなくとも、通じるところは皆あるだろうな。

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    2020年02月27日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    その会社の会社員として失格、という意味合いで読んでいたけれど、それぞれの話の中に出てくる各主人公自身が「失格」であることもあれば、「失格」だからといって、倫理的に間違っているわけでもなかったりした。
    あとがきを読んでわかったけれど、「会社のため」が必ずしも正しいわけじゃない、「社会のため、世のため人のため」が正しいのだ、というメッセージだったのだと思う。
    会社の常識は、時には社会の非常識だ。ということを、会社員は肝に命じないといけない。

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    2020年02月01日
  • 住友を破壊した男 伊庭貞剛伝

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    この男なくして、「住友」は語れない。
    危機に瀕した住友、絶対的権力者の専横、目前の利益を追い求める者、すべてを破壊せねば、住友は死す、再生をはかるべく、住友を殺さなければなりない。
    とにかく「信不及」、何も求めず、『愚』になれば、言葉が通じ始める。
    住友中興の祖、伊庭貞剛の知られざる生涯に触れることができます。

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    2019年09月14日
  • 家電の神様

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    記憶は不確かだが、東京のどこか(少なくとも23区内ではない)に、似たような売り方をしている家電店があったような(テレビで見た気がする)。もしかしたら、それがモデルになっているのかもしれない。

    この物語は、中小の家電店が、いかにして量販店に対抗していくかということが、登場人物の人間関係も絡みながら描かれているが、書かれていることにはマーケティングのセオリー通りのことが少なくない。

    例えば、顧客を選別するといのは企業でもやっていることであるし、何を基準にするかの目安としてRFM分析がよく使われている。

    マーケティングや経営学を学ぶ際は、教科書を読んで新聞やビジネス雑誌、ケースを見ながら考える

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    2019年08月22日
  • 会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点

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    タイトルに惹かれて読んでみた。分岐点、転職、会社に残る、独立、などなど、、、どれを選んでも個人の力量や気の持ち方が試される。要はどんな状況になっても、自分を見失わず生きていくことができる気持ちが重要。

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    2019年07月25日
  • 家電の神様

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    家電業界を地域の電気屋さん目線で描いた作品。物語は非常に軽快で、読む手は進むものの、想像していた「ビジネス小説」ではなく、少し拍子抜けした。ホームドラマとして楽しむべき小説。

    気に入った言葉↓
    *『言うは難く、行うは易し』(現実社会でもPLANで行き詰ることは多く、また経営目線で言えばそこに一番の責任が伴うものであり、真理を突いた言葉だと思う。)
    *九十九の失敗ではなく、一の成功に目を向けよ

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    2019年07月16日