あらすじ
「私は悪い人間です」そう書き遺し、第七明和銀行高田通り支店の若手行員樋口が死んだ。警察は自殺として処理するが、庶民行員の多加賀主水は、新田秘書室長より「死の真相を追え」と指令を受ける。吉川頭取たっての調査依頼だった。生前の樋口の交友関係を辿ると、悪徳政治家や貧困女子、不倫相手らが浮かび上がるが……。樋口の無念を晴らすべく、主水が悪に天誅を下す!
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Posted by ブクログ
多加賀主水シリーズ、第3弾。
今回は、第七明和銀行高田通り支店の行員の自殺の謎を追う。
果たして、行員の自殺は、本当に自殺なのか?
あるいは、事故や巧妙な殺人事件の可能性は無いのか?
そして、頭取からの極秘指令が主水に下り、行員の死の謎を追うことに...
途中、悪徳政治家や貧困女子、不倫相手や海外労働者など、様々な問題が浮かび上がる。
最後は、シリーズ共通の勧善懲悪で、物語は幕を閉じますが、亡くなった行員の無念は、胸を打ちます。
Posted by ブクログ
自殺したひとりの銀行員の死の謎を追いかける庶務行員の主水さん。
銀行カードローン問題やオリンピック後の不景気と言った社会的なトピックを扱っています。そして、相変わらず主水さんは強い。ボクシングにも精通しているとは。
ひとは過去から逃げられない。過去を受け入れた上で何ができるか。
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。第七明和銀行高田通り支店の五十過ぎの庶務行員・多加賀主水。裏では狐の面をつけ、高田稲荷のお稲荷様になり、悪人を退治する。悪人は、銀行の相談役、国会議員、都会議員、ゼネコン専務。こんな相手に、多加賀主水と女子行員2人と刑事1人で戦うなんて、無謀すぎる。まあ勧善懲悪モノで、お約束の展開で、安心して読めるのは良いです。
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾になって主水がえらく攻撃的になった。幾ら正義のためとはいえ、刑事を伴いながら狐の面をかぶり不法侵入して乱闘するなんて、ちょっと行き過ぎだと思う。