江上剛のレビュー一覧

  • 翼、ふたたび

    Posted by ブクログ

    江上さんの本は、金融関係や会社更生など、社会的な問題を提起した本が多いと思うのですが、この本はそんな中にあってしみじみと心に染入るような部分もある本でした。ちょっと、普段の江上さんの本とは異なる部分がありますな。。
    面白い本でした。

    0
    2016年02月27日
  • 退職歓奨

    Posted by ブクログ

    金融小説を代表するの作家というと僕には池井戸さんとこの江上剛さんが頭に浮かびます。定年、リストラ、退職者の悲喜ごもごも、、というよりは「非」ばかりを集めたような短編集。長編のように腰を据えて物語を楽しむというよりも、リズムよく読めて軽く読み流せます。まる。。

    0
    2016年02月23日
  • 不当買収

    Posted by ブクログ

    エノモト加工をめぐり、TOBをかける。それにMOBで対抗する。しかし、元銀行の同僚同士で裏で情報交換し、最終的にはホワイトナイトをお願いし、それで、決着する同士いう話なのだが、ストーリーが出来すぎてて、微妙な感じで終わってしまうのが残念である。

    0
    2016年02月20日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

    Posted by ブクログ

    権力闘争のドロドロはなかなか面白い。しかし、出てくる男がほとんど駄目男。利洋は前半格好よく描かれているが、部下に手を付けて調子のいいことを言っているだけだし、今時自殺不安のある部下に対する対応さえ分かっていないのはありえない。谷川も谷川で、自分は散々部下を苛めていた癖に、立場が変わると一月も持たない。藪内も、少し上が見えてくるとすぐに欲を出して調子に乗り、復讐を言い訳にした自己利益の追求。人間らしいといえばそうなのかもしれないが、揃いも揃ってどうなのか。
    では、日未子はというと、今まで見ようとしなかっただけなのに、悪いところが見えるとすぐに手のひら返しで嫌いになったり、擁護したりぶれまくりで、最後はやりたいようにやればいいや!と放置。男性が描く女性って、芯のない女性が多いな、とがっかりする。

    0
    2015年11月22日
  • 告発者

    Posted by ブクログ

    銀行小説。池井戸潤氏と同様、銀行マン出身の作者だけあってリアルに銀行の内情を描いているのだろう。
    どこの企業でも不祥事、コンプラ違反の事案ていうのは大なり小なりあるのだろう。その中で、それを正す良識人がいるかどうかによってその企業が泥沼にはまり込むか、それをきっかけにより浮上するかの分かれ道に立たされるのかもしれない。
    企業は人なり。この小説でもその良識ある若手行員を中心に物語が展開していく。
    実際のみずほファイナンシャルグループの3行統合後のドタバタを題材に現実に即した形で描かれている。
    ミズナミファイナンシャルグループがみずほファイナンシャルグループ、ミズナミホールセールバンクがみずほコーポレート銀行、ミズナミリテールバンクがみずほ銀行。(そのまんまやん)
    文庫本の表紙の建物もみずほの本店じゃないかな?
    しかも、みずほコーポレート銀行の初代頭取の路上キスの話も題材になっている。
    銀行というか企業の内部の権力闘争としての派閥争いなど、嫌な部分が描かれていてちょっと気分が悪くなるが、特に金を扱う銀行ってこういう世界なんだろうなと妙に納得した小説。江上氏の作品はこれで2冊目。多作な作家なので他の作品も読んでみようかと思う。


    私が社会人になったときは、都市銀行と呼ばれていたのは13行。

    第一勧業銀行
    富士銀行
    三菱銀行
    三和銀行
    東海銀行
    東京銀行
    三井銀行
    太陽神戸銀行
    住友銀行
    大和銀行
    協和銀行
    埼玉銀行
    北海道拓殖銀行

    破綻してなくなった銀行もあるが合併統合を繰り返して、今や4行。
    これを見るだけでも月日が経つのが早いと感じてしまう。
    それにしても銀行に対してはいいイメージを持っていないなあ。銀行ってろくなところじゃないと金のない私は思ってしまう。(^-^*)

    0
    2015年09月16日
  • 不当買収

    Posted by ブクログ

    銀行が バブル崩壊以後では、
    面白みがなくなっていく 姿が明らかにされる。

    時価総額、株主のための企業と言うことがいわれる。
    株価を上げるための グリーンメーラー。
    TOB とは、具体的にどんなことをするのか?
    それに対応する ポイズンビル。
    MOB とは、そして ホワイトナイト。
    買収をめぐって、専門的用語の言葉を学ぶためには いい小説だ。

    エノモト加工をめぐって 人間模様が。
    松本遼、榎本綾、そして中川浩正。
    大沢幹夫と桜田兵一、江角。
    松本遼の正面からぶつかるという清々しさ。
    しかし、TOBとMOBの両者が意見交換するって、それいいの?
    榎本社長の古典的にがんばる経営者。
    経営自体も大きく変わらざるを得ない。
    株式上場が 企業の目標ではない。

    シェークスピアーのハムレットとリア王が下敷きとなる。
    村上ファンドとホリエモンが モデル化されて なるほどと思う。
    企業を商品とするという 時代には、それなりの人が登場する。

    ステークホルダーと言う考え方が 浸透していくだろうね。
    儲ける は 人を信じさせること というありきたりが
    いまいち 平凡な作品にしている。

    0
    2017年10月23日
  • 銀行問題の核心

    Posted by ブクログ

    江上剛×郷原信郎(弁護士)の対談集。みずほ銀行の反社融資の話と、東日本震災保証融資詐欺事件の話を中心に、今の銀行とか、あと検察(特捜)の問題点について。こういう問題点の指摘ってちょっと飽きてきたかな~。欠点ばかり見てても仕方がないというか。

    0
    2015年05月15日
  • リベンジ・ホテル

    Posted by ブクログ

    読みやすいけど、いろいろうまく行き過ぎて拍子抜けしてしまう。ひとつひとつの出来事があっさりしていて中途半端に感じました。

    0
    2015年04月08日
  • 激情次長―不正融資を食い止めろ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    広報部次長がここまで、上の者に対して言えるのか?小説だから出来ることである。最後の方が著者の「座礁」と全く同じストーリーになっている。バブルの時の融資の仕方など、問題が多かったとつくづく思った。

    0
    2015年04月06日
  • 銀行問題の核心

    Posted by ブクログ

    著者:江上剛氏は、第一勧業銀行入行、広報部次長等を務め現在は退行し作家として活躍中。
    郷原信郎氏は、検事等を経て、弁護士として法律事務所を開設し、関西大学特任教授もと務めている。

    銀行は、口座の開設、振込・送金、クレジットカードの支払決済など、我々の社会生活に不可欠なインフラ昨日を離す「血管」であるのと同時に、健全な血液が確保され、血液が身体の隅々にまでいきわたるよう「循環器」の役割を果たす、というのが銀行の役目であった。

    しかし、バブル以降の銀行はその役割を十分に果たしてきたのであろうか。上記の2人により以下の5章にわたりテーマ通りの銀行の核心について対談形式でその問題に切り込んでいる。

    ①みずほ銀行反社融資問題
    ②反社融資問題
    ③中小企業融資問題
    ④法システム・行政の問題
    ⑤これからの銀行、そして銀行員

    問題の核心に触れるのには想像以上の体力が必要である。わかってはいるもののそれに触れてしまうと火傷してしまう・・。どこかにそんな思いがあるのかどうしても敬遠してしまいがちな核心との付き合い方。

    しかし、問題を解決にまでもっていくには、傷口を補修する等の応急処置ではなく、核心である本質から改善していかなければいけない。

    時間も労力もかかるが、必要であることは誰から見ても明白である。

    知っておいて良い知識。知っておくべき知識である本書の核心。もちろん著者の意見であるという点もしっかり前提として受け入れようと思う。

    本書のような本。そして、理論や知識等を吸収することによって自分の意見を持ち、そして知識だけではなく、それを礎にして自分の行動にも反映させていきたいものである。

    0
    2014年12月31日
  • 隠蔽指令

    Posted by ブクログ

    「会社は、あなたを必ず裏切る。その時、あなたは後悔しない人生の選択ができますか」

    銀行頭取のため、夫のため、議員の為、忠誠を誓い生活を送る主人公達。けど、裏切られる。

    自分は忠誠を誓って行動してないけど、改めて、会社なんかに、一生懸命足を踏み入れてもいけないな…。

    0
    2014年12月31日
  • 失格社員(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    銀行ものって本当に腹が立つけど、本当にそうだからこそ、何度もそう描かれるんだろうね。でも、これだけ書かれても変らない社会はある意味恐ろしい。

    0
    2014年07月27日
  • 失格社員(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    これをやるとダメ。サラリーマンの十戒が面白く読める。文庫本の後書きの十一戒めの話しも、ままよかった。
    ホメル、アゲル、フレル…いやいや、あかん。

    0
    2014年07月23日
  • 告発者

    Posted by ブクログ

    本で書かれている貸し渋りや貸し剥がしって、最近ではあまりニュースになりませんが、リーマン後には随分取りざたされてました。僕の友人が勤めていた上場会社がまさにこんな展開で破産したりもしたし。さすが金融機関出身の著者だけに、その辺の経緯は詳しく、生々しく紹介されています。その頃のことを思い出しました。
    そして、ありましたね。頭取がフライデーされた事件が。あとがき(?)にあるように、該当金融機関ではなんのお咎めもなしに終わってしまったことが、当書籍を書くきっかけになったのだとか。著者の金融機関への思いはまだまだ強いようです。

    0
    2014年07月13日
  • 55歳からのフルマラソン

    Posted by ブクログ

    手記としては読んだ。江上さんはマラソンの素質が有ったと思います。最初のつくばマラソンにコネを使って参加した事には残念な気持ちになりました。

    0
    2014年04月13日
  • 社長失格

    Posted by ブクログ

    江上剛らしい銀行や前時代的な企業におけるビジネス小説の短篇集。
    表題作は食品偽装のテーマなども入っていて時流を踏まえたのかなという印象。読みやすいけど内容が薄いのももう慣れてしまった。エンタテインメントとしては中級だけど、肝心のクライマックスを読者の判断に委ねるのは読者に甘えているんじゃないかなぁとか思ってしまう。

    0
    2014年03月02日
  • 失格社員(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    インパクトあるタイトルだからか、タイトルと中身が合っているかが妙に気になりました。「主の名を妄りに唱えるなかれ」みたいに合っているとスッキリするのですが、「汝、盗むなかれ」みたいに合ってないとモヤモヤ。あとがきには「なるほど」と。しかし「自分は部長ができます」なんて言う人本当にいるのかと思っていたのですが、その記述見るのこの本で2冊目だからいるんだろうなあ、実際。

    0
    2014年02月23日
  • 我、弁明せず

    Posted by ブクログ

    名バンカーである池田成彬について。お家さんの金子直吉に興味があり、彼の本を探していたらたまたま本書にぶつかった。しかし明治・大正~昭和初期と彼が激動の日本を駆け抜けた事は本当に興味が沸いた。但し、日本近現代史を知らない私にとって登場人物が多すぎて覚えきれない。

    0
    2014年02月18日
  • 失格社員(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「嘘つき社員に傲慢部長、猛烈出向役員にごますり常務。不祥事の現況が、会社には溢れている。」経済短編小説集。「モーゼの十戒」に、ストーリーを準えたところは面白いと思う。しかし、内容が面白いかといわれると…。少し、経済の勉強にはなったかな?「なんじ盗むなかれ」なんて、腹がたっただけだったし、「ハッピーエンド」と呼べるものは、ほとんどなかったかな?

    0
    2013年12月17日
  • 円満退社

    Posted by ブクログ

    岩沢千秋、56歳。銀行で34年勤めあげ、悪妻との結婚生活を、26年過ごしてきた。そんな日々も、今日で終わり、のはずだったのだが…。行員の失踪、横領の発覚、右翼への利益供与、融資の承認前実行、様々なトラブルが立ちはだかる。果たして岩沢は、無事に退職金を得て、「円満退社」できるのか?
    みんながみんな、責任逃れして、逃げ道をさがして、言い訳ばかり。ここまでくると、笑える(苦笑)おかげで、勉強(教訓?)にはなったけれども。会社でのトラブルと、妻との問題が、どう繋がるのかと思ったら…。うーん、ちょっと無理があるけど、仲直りしたんだから、まぁいいか(笑)

    0
    2013年12月08日