江上剛のレビュー一覧

  • 渇水都市

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    水資源がなくなり、かつ水資源をWE社という会社に牛耳られているという設定でSFとしてはとても興味深い切り口であった。前半はなかなか面白いと感じていたのだが、第5章 水の国 から、RPGのような世界に突入してしまい、小説が台無しになってしまった。初めからファンタジー小説と捉えて読むことをオススメする。ファンタジー小説と位置付けるならば、ストリーは読みやすいし、展開も早いので、☆3の評価にはなる印象であった。第11章 最後の聖戦はあっけなく終わってしまい、尻すぼみ感は否めない。

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    2012年10月09日
  • 背徳経営

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    これ書くの忘れてました。
    銀行ものの小説といえば 清水一行、高杉良 と私の中では決まっていたのですが、久しぶりにこの手の本を手にとって見ました。
    やはりこの手の小説を書くためには、元銀行員という経験が必要なんでしょうか?
    この著者も ご他聞に漏れず元銀行員です。
    それだけに まさにありそうなリアリティーの世界を描いているのですが、それをオブラートに包んでフィクションにするために、なにやら変な悪魔を登場させるあたり、ちょっとどうかという感じでしょうか?
    全体としては、銀行、財務省銀行局、元財務大臣に投資銀行といったキャストをそろえてそれなりにありそうな話に仕上がっているのですが、やはり悪魔がなじ

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    2012年10月01日
  • もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら

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    タイトルだけだと少し語弊があるものの、サラリーマンのサバイバル教科書的な一冊として持っているといいと思う。特に不正や不倫など会社内のコンプライアンスに関連するエピソードはさすが第一勧銀の総会や事件を経験した人物だけはある。部下サイドだけでなく、上司の目から、取引先についてなど多面的な進め方だしユーモアに溢れているので読みやすい。

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    2012年08月21日
  • 55歳からのフルマラソン

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    自分もマラソンランナーであり、共感できる内容です。
    走るって
    ・体調や精神的にもプラス
    ・個人スポーツてあり自分が主役
    ・結果より過程が大事である。が、過程なくして結果は出ない
    ・よってもってゴールの達成感がたまらない
    って事です。(共感)

    一方で読み物としては新たな発見やマンネリに対するモチベーションにはならないです。走る事に興味持っている人、特に著者と同じ五十代、には参考になるけど、僕のような既にランナーには、良い話で終わってしまう。

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    2012年08月20日
  • 小説 金融庁

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    方や金融庁の査察部、方や民間銀行のエリートと立場を違えた兄弟それぞれの目線から綴られるUFJ銀行が崩壊していくまでの様子。もちろん小説なのでだいぶ脚色はあると思うのだけど、きっと似たようなことが当時の銀行内でも起こっていたのだろうなぁと推測するのはあまりにも簡単。一気に勢い良く読むことが出来ました。

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    2012年08月16日
  • 企業戦士

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    ネタバレ

    【企業戦士】 江上剛さん

    A市の建設業界最大手・大稜建設、その大稜建設で営業を勤める野口哲也。彼は気がつくと死んでいた。。っというのも彼の意識だけが残っており
    自分が何故死んだかというコトを全く覚えていなかったからだった。。
    警察ではどうやら自殺と断定したらしいが、それすらも全く覚えていない。
    妻の佐代子は僕の死に納得がいかなかったようだ。僕は死ぬ数日前から
    会社に泊り込みで仕事をしており、それまでも深夜遅くに帰宅するコトが日常化していたからだった。
    妻は過労死を訴え、僕が毎日会社で何をしていたのかを知りたがった。
    しかし、会社は妻の訴えに対して協力的ではなかった。佐代子は僕の会社での毎日を

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    2012年08月26日
  • 55歳からのフルマラソン

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    江上剛は元バンカーにして作家。経済を題材にした小説を読んだこともある。2010年、ふとしたことからマラソンに挑戦することになった筆者の挑戦の記。
    挑戦の記、とは書いたが、筆者はマラソンを走る準備にさほど苦労していない。2010年の5月の連休中に、マラソンに誘われ、5月12日に誘った方が主催するランニングサークルの練習に出かけていき、朝の5時から10キロを走り、「疲労感もなく、爽やかさが残った」という感想を書いている。運動らしい運動をしていない、自称メタボの55歳が、いきなり10キロを「爽やかに」走れるのだから、ちょっと普通ではないかも。

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    2012年07月06日
  • リベンジ・ホテル

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    ちょっとした青春ものを読んでいるような気になるホテル経営建て直しの話 なんだかフワフワしていて内容も教科書的だしどうなの?って思うが 登場する人物のキャラクタが面白くそこは高評価

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    2012年06月25日
  • リベンジ・ホテル

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    ネタバレ

    あれ!?と思うところもあったものの、ホテルという舞台の魅力がとてもよく伝わってきた。
    ---
    就職氷河期、大学卒業目前に就職が決まっていなかった花森心平。
    自身も根性もなかった心平が支配人に就任した希(まれ)に後押しされながらホテルを変えていく。
    ホテルだけでなく、寂れかけていた地元も巻き込んで持ち直していく様は読んでいて気持ちがいい。

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    2015年06月04日
  • リベンジ・ホテル

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    物語としては普通なんだけど、ホテルのことを勉強する意味で
    読めば、ただの物語にはおわらない教本として読める。

    銀行が絡んで、経営者の視点ももちながら、従業員のあり方やサービスを
    学べる本という意味でよかった。

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    2012年05月21日
  • 亡国前夜

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    国内外との微妙なバランスの上で成り立ってる今の日本なら、ちょっとしたキッカケで新興宗教に乗っ取られることもありえるんじゃないかと思ってしまいました。ただ、最後が少しあっけなかったので、モヤモヤ感は残りました。

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    2012年05月17日
  • リベンジ・ホテル

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    経済小説だということをあまり意識しないで読めたかも。
    どう考えても出来過ぎな話だけど、それなりに面白く読めました。

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    2012年05月06日
  • 銀行員諸君!

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    著者の若いころの話とか、今とあまり変わらないんだなぁと思った。
    「なんでこうなんだろう?」って思ってた会社の不思議もちょっとはわかった気がする。
    多くは書けないw

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    2012年05月06日
  • 円満退社

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    --俺は、東大経済学部を出ているのに、住宅地の個人客相手の支店長で終わる。なにが、近くていいなぁ、だ。あれは俺をばかにして笑ったのだ--

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    2012年05月04日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

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    ネタバレ

    最初のほう、主人公の女性の言動に対し、この人が実際におったら絶対気が合わへんわ―と思ってしまい、若干の嫌悪感さえ覚えたのですが、会社における女性の立場、男性の闘争意識に対するあきれなど、(私はまぁまだ学生なのだけれども)現実的で共感できました。

    ただ、部長に機密情報を流したのは、この主人公なのでは?
    主人公は言った覚えがないと言っているけれども。
    そこをばらしたことに関しては、この主人公は悪いのでは?
    男性同士の地位争いに対して呆れてるけど、
    だからって投げやりすぎるよね。

    でも、課長が失踪したあたりから、(展開が多少は予測できたけれども)ハラハラしながら読みました。

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    2012年03月01日
  • 企業戦士

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    僕の内定先の大先輩にあたる方の作品。企業と社会のあり方、その企業で働くコマである社員の葛藤を描いていた。

    正義とはなにか、について考えさせられる。
    自分の正義を貫くか、会社の利益を優先するか、社会人にとって永遠の課題だろう。前者のようになりたいという想いを持ってはいるが、自分の正義を貫くのは組織にとってガンに違いない。

    働く前に働くとはを考えるいい機会を与えてくれた。
    自分にとって働くとは、働くことで自己表現をすること。また読もう。

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    2012年02月18日
  • 奇跡のモノづくり

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    ネタバレ

    チェック項目8箇所。日本はモノ作りで生きていくしかない。高コストになっても高付加価値、オンリーワン、ブランドにこだわる。ゴルファーは見た目の美しさも求める。ゴルファーのグラブはサムライの刀と同じ。大量生産では日本は生き残れない。日本に残すものは何か?ブランドとは責任の証。オンリーワンの素材を開発すればいろいろと応用できる。沖縄の泡盛・・・女性は清潔感があり、酒も飲まない、真面目。

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    2012年01月26日
  • 企業戦士

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    サクサク読めて、この物語内ではハッピーエンドで終わってよかった。

    本来こんな上手くいかないんだろうけど、物語ならこれくらいの軽さでちょうどいい。
    裁判もサクサク。
    テンポよかったと思います。

    でも、個人的によかったほうだ、と思ったわりに、感想が出てこないw汗

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    2012年01月18日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

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    うーん、タイトルと中身が若干違いませんか???

    合併人事のタイヘンさ、不条理さは分かるのですが、どちらかというと、女性主人公の葛藤、というかイライラというかがよく描かれていて。
    モチロン、そのターゲットはくだらない権力闘争(?)の男性銀行員なんですが、、、

    部長に惹かれながら、でもその一方で仕事臭いのがいやだ、とかちょっと中途半端かなあ、と。

    でも、ところどころ、「こういう会社あるー」と思うので、どこかでは共感しているのでしょう。。。

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    2012年01月14日
  • 企業戦士

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    サラリーマンがある日死んでしまったら?
    幽霊目線で語られる労災(過労)認定との闘い…

    物語の主題は裁判や会社の対応だが、ほとんどは家族愛がメインとなっている。

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    2011年12月30日