江上剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2010年に経営破綻し、その後、カリスマ経営者稲盛和夫を会長に据えて、着実に再生への途をたどったJALをモデルにした小説。
会社全体で思いを一つにするということの重要性はよくわかった。また、職場を超えてフラットにミーティングをするというのも良い試みだったのだろうと思う。
そして、稲盛(小説中では佐々木)イズムの浸透に当たっての当初の社内のとまどいがよく伝わってきた。ただ、そこから稲盛イズムが浸透していく過程に、あまり納得感がなかった(いつの間にか反対していた社員も稲盛イズムに染まっているような印象)。正直、自分も、小説中で言われているように、「ちょっと宗教っぽいな」とか「こんなことで会社が復活 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は銀行員時代に総会屋利益供与事件の際に広報部次長という立場だったそうだ。
上層部が隠蔽しようとした事に異議を唱え、けじめをつけるべきだと進言し、多数の逮捕者が出る大事件の中で改革を成し遂げたと思われたが、その後厄介払いとして左遷されてしまう。
それを基に本書を読むと、著者の目指した又は欲したヒーローが主人公の裕也なのだろう。
裕也は一行員として、様々な問題に巻き込まれながらも信義を尽くそうとする。
と、そう思って読み進めていたけれど、裕也も結局は欲の為に行動してしまうのが気になった。
着地点は同じではあるけれど、そこに人間臭さよりも不快感を抱いたのは、私が女だからなのだろうか。
物語