江上剛のレビュー一覧

  • 失格社員(新潮文庫)

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    サラリーマンの短編集。
    元銀行員の作家の書く、厳しいサラリーマンの世界。
    上司や同僚、昇格、男女関係等、とにかく色々ある。
    なかなか読みごたえがあった。
    あとがきの「お客のために、家族のために、そして自分のために働け、決して会社のために働くな」は印象深い。

    2017.4.20

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    2018年04月21日
  • 家電の神様

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    家電屋をモデルにリストラだの販売競争だのをコメディータッチで展開。リストラのあたりはなかなかリアル。半分くらいフィクションではなく実話をパロっている感じ。

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    2018年04月16日
  • 病巣 巨大電機産業が消滅する日

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    原発問題で解体されていく東芝をモデルにした企業小説。なかなか面白く一気に読んだ。日本の大企業の偉い人はこんなもんなんだろうか。自分の会社の上の方もチャレンジ、チャレンジ言うしな。。

    同期のネットワークはやはりかけがえのない物なんだと、改めて思わせてくれるいい内容。現実の東芝はどうなってしまうかまだ分からないけど、企業にも寿命はあるよね。未来永劫続けるのは難しいし、本来そういうものでもないのかもしれない。

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    2018年02月11日
  • 家電の神様

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    大型家電量販店に客を奪われる街の電器屋さんが、生き残りをかけて高値売りをはじめる。この非常識な戦略の意味するところは・・・電器屋をとりまく、因縁めいた人間関係を上手にストーリーに生かしつつお話しは展開する。現実は小説よりも苛烈なのだろうことは、この小説を読んで感じられた。

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    2018年01月20日
  • 天あり、命あり 百年先が見えた経営者 大原總一郎伝

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    クラレ(倉敷レイヨン)の2代目経営者の伝記です。真摯な経営姿勢に見習うことが多いと思います。こういう経営者のいる会社で働きたいですね。

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    2018年01月06日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

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    合併してできたミズナミ銀行(モデルはみずほ銀行?)で繰り広げられる男たちの権力闘争を主人公であるアラサー女性行員の日未子視点で描いている。日未子の上司との不倫などを通したアラサー女性の生き方のようなこともテーマとなっている。
    組織内での権力闘争の不毛さはよく感じられた。一方で、自業自得なことも多いのに、周りの男たちを責め、失望するばかりの主人公日見子には、正直あまり共感できなかった。ちょっと内容を盛り込みすぎという気もした。
    ヨガの描写や、活き活きと働く新興銀行の女性部長の描写、パレスホテルのバーテンダーの描写などが印象に残った。

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    2017年09月26日
  • もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら

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    著者が質問に回答していく形式。銀行員時代の経験が活かされている。上司の問題から不倫までお取り扱いしている。

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    2017年08月25日
  • 病巣 巨大電機産業が消滅する日

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    東芝をモデルにした企業小説。粉飾を重ね破滅へと突っ走る会社を建て直そうと社員が立ち上がる。無能でモラルや気概のないトップ,追従する節操のない中間管理職との対比で彼らの存在が際立つ。内容的には,内部告発から外部捜査に至る過程だけが書かれているだけなので第一部が終わっただけという感じの読後感。

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    2017年08月05日
  • 庶務行員 多加賀主水が悪を断つ

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    庶務行員でありながら、銀行内の不正など正していく過程が面白い。悪だった、難波課長がだんだんと良い人になっていくのもよい。
    普通の銀行にそんなに事件は無い(笑)

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    2017年07月15日
  • 東京タワーが見えますか。

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    町工場にマンション経営を勧める銀行。しかし、その後の見通しが甘くとうとう競売にかける事になる。バブル期には同様な貸し出しが多かったことであろう。銀行は晴れた日に傘を貸し雨になると取り上げる。まさしくそのとおり。銀行マンとして上司と顧客との葛藤に悩む物語である。

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    2017年06月18日
  • クロカネの道 鉄道の父・井上勝

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    イギリスへ密航までして、鉄道を学んだ井上勝が、日本に鉄道を引くために奮闘する話。ここから世界に誇る日本の鉄道が始まったんだと思いました。

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    2017年06月10日
  • 家電の神様

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    郷土作家の江上さんを応援する意味で読みました。

    若干盛り上がりに欠ける気がしましたが、とりあえず読破。

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    2017年05月19日
  • 家電の神様

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    軽く読める読み物です
    一面だけから物事をとらえないことが大切です
    ほとんど実話に寄り掛かった作品です

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    2017年03月31日
  • 家電の神様

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    平易な言葉で書かれていて読みやすい一冊
    ただ専門的な知識があまり無いのが寂しいかな
    低価格競争ではなく適正価格とは何かと問いかけて来るのが今時のテーマかな
    とても読みやすい作品です

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    2017年03月28日
  • 亡国前夜

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     カルト宗教の教祖、それに絡む政治家、その養女と宗教団体の手先で働く中国人、警察官を兄に持つ彼は養女を通り魔から守り、宗教施設に潜入するなどなど・・・最後には自衛隊の戦車が町工場に発砲するなど、ひさびさのトンデモ本であった、お話しがはちゃめちゃすぎて逆に面白かったってか(笑

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    2016年12月14日
  • 庶務行員 多加賀主水が許さない

    購入済み

    仕事人?

    主人公の経歴やら登場人物の関係はちょっと突飛なように思うが、痛快なストーリーです。銀行が舞台でなくてもよかったかも。

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    2016年12月07日
  • 告発者

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    ネタバレ

    著者は銀行員時代に総会屋利益供与事件の際に広報部次長という立場だったそうだ。
    上層部が隠蔽しようとした事に異議を唱え、けじめをつけるべきだと進言し、多数の逮捕者が出る大事件の中で改革を成し遂げたと思われたが、その後厄介払いとして左遷されてしまう。
    それを基に本書を読むと、著者の目指した又は欲したヒーローが主人公の裕也なのだろう。

    裕也は一行員として、様々な問題に巻き込まれながらも信義を尽くそうとする。

    と、そう思って読み進めていたけれど、裕也も結局は欲の為に行動してしまうのが気になった。
    着地点は同じではあるけれど、そこに人間臭さよりも不快感を抱いたのは、私が女だからなのだろうか。

    物語

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    2016年10月16日
  • 退職歓奨

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    内容(「BOOK」データベースより)

    自社の合併に関わる派閥抗争に巻き込まれた常務。賛否うずまく取締役会で、彼はある決断を…(「耳したがう」)。銀行広報部部長が、裏金疑惑が発覚した頭取と記者会見に臨んだ。威圧的な頭取に、広報部長は突然…(「おうちに帰ろう」)。五十代後半、企業人生をまっとうする者、再スタートを考える者。男たちを取り巻く組織、家族とは。文庫オリジナル全八編。

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    2016年08月18日
  • 瓦礫の中のレストラン

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    戦争末期から戦後の混乱期、やがて繁栄していく大阪の町に生きる人々を描く。出てくる人、出てくる人が良い人ばかりなせいで、お涙頂戴のクライマックス、オムライス勝負が今一盛り上がらず、最後は予定調和で幕を閉じるという、まあ良くも悪くもエンタメ小説。最後の債権者代表の登場も盛り込み過ぎで蛇足だと思う。面白くて一気に読めるが、さすがに薄っぺら過ぎ。

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    2016年08月13日
  • 天あり、命あり 百年先が見えた経営者 大原總一郎伝

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    クラレの創業者の息子大原聰一郎の話。世界初の素材の開発に挑む。世のため人のためと今後の日本はどうあるべきか?クラレの創業話を知るにはとても良い本でした。

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    2016年08月12日