江上剛のレビュー一覧

  • 断固として進め

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    出てくる社名は架空だが、富士フィルムがモデルなのはすぐわかる。
    まさに奇跡の業態転換。フィルム屋が化粧品って誰が想像しただろう・・・

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    2015年04月18日
  • 銀行支店長、走る

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    ネタバレ

    窓際銀行員寸前の貞務が支店長に抜擢される。その支店には女番長と呼ばれる柏木雪乃がいて、さらに前任者の支店長が失踪している。銀行の不正を暴いていく。

    銀行員の話と言うと、池井戸さんの半沢直樹、高杉良さんの金融腐蝕列島を思い出しましたが、こちらは半沢直樹の様に尖ったキャラに近いです。上司の命令は絶対ですが、お互い、正義感が強く上司に対しても反抗する所も同じです。

    江上さんの小説は、人間関係が面白いと思いました。雪乃が大物政治家の娘だとか、ヤクザが登場したりとか。元総会屋やまるぼうの仲間がいたりとか。孫子の兵法の話が頻繁に登場しますが、これが常に謎の解決の糸口になる。また、元気なミドルが登場して

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    2015年04月13日
  • 慟哭の家

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    ダウン症の息子と妻を殺害し、自らも命を断とうとした男の国選弁護士となった長嶋駿斗は、自らの死刑を望む男の難しい裁判に挑む。

    長嶋が少しずつ男の背景を調査し、事件の真相に迫る。終始、漂うのは哀しいまでの現代社会からの孤立感。今後、このような事件の増加を危惧する著者の警告のようにも感じた。

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    2015年03月17日
  • 翼、ふたたび

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    ネタバレ

    JALの再生物語。いい言葉がいっぱい。「企業の宝とは、そこに集う社員であり、さらには社員の心だと思っています」「サービスは個と個」「人間として何が正しいかで判断する」そして地震、がんばろうニッポン。

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    2015年01月21日
  • 翼、ふたたび

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    破綻した、日本航空の再生に携わった人々の話。万民半官のお役所体質により、経営が破綻。稲盛さんの手により、見事に復活した。会社とは、社員一人一人が同じ方向を向いてないとダメになってしまう。まあ、日本航空は傲慢経営であった。サービス業なのだから、本来お客様の為と言うことを忘れているのだ。リストラや債権放棄によって再生出来た事を忘れてはならない。途中から東日本大震災の話になって、涙が出てしまった。物語は中途半端で終わってしまった。研修で出会った二人の恋愛事情も途中で終わり、尻切れとんぼ的なのは残念であった(^_^;)

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    2014年12月06日
  • リベンジ・ホテル

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    就職が決まらなかった主人公が、
    その場で内定をもらったちょっとさびれたホテル。
    最初はやりがいなども感じられなかったお仕事に
    少しずつ自分がやれることを見出して成長していく過程が、
    自己啓発の本としても楽しめる。

    最後はちょっと頼もしくなった主人公に、
    私もこうなりたいと思った。

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    2014年09月27日
  • 小説 金融庁

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    UFJ銀行を舞台に行われた金融庁検査を中心に描く小説。すべてフィクション仕立てではあるが、時の竹中平蔵大臣の覚悟、金融庁検査官の気迫、組織を守ろうとする銀行員の狂気が見られる作品。
    正しいことをしようとしても、腐る組織は腐ってしまうのだ。そしてそれは多くの犠牲者を出す。それを思うと暗澹たる気持になる。
    少しずつ年をとって上が見えてくると、自分の身の処し方も高度にならなければならないのだが、いかにして世の中のため顧客のため組織のために決断が下せるのかと思うとまだまだ自分は甘すぎる。そんな人間では何も守れないなと痛感させられたような作品。読み応えは、かなりあり。

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    2014年08月24日
  • 会社を辞めるのは怖くない

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    20140707
    50代後半からの転職、独立について筆者の経験に基づいた指南書。
    住宅ローンもあり子供が2人いる自分は、独立する事を焦らず、しっかりと個人力を身に付け、チャンスに備えるべきだと実感した。

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    2014年07月07日
  • リベンジ・ホテル

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    単純な新人成長物語だけではないところが気に入った。仕事のイメージや仕事に対するモチベーション、前向きでいることの必要性なども感じた。
    読後に、江上剛氏の出身が丹波市だとわかって、より深く心に響くものを感じた。

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    2014年06月14日
  • 怪物商人 大倉喜八郎伝

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    明治の豪商、「大倉喜八郎」の一代記です。

    これまでに、
    決して、高い評価を得ることはなく…、
    むしろ、明治の成金の代名詞ともされる、
    大倉財閥の創始者、大倉喜八郎ですが…、

    とは言え…、
    エリート集団の三井、三菱、住友などとは異なり、
    地方の農家の出身で、奉公人として江戸に上京し、
    裸一貫で、幕末~明治~大正をのし上がった姿は、
    安田善次郎にも通ずる(実際に盟友でもあった)、
    本来ならば、市民から賞賛されるべき御仁であり、

    商売人とは、どぅあるべきか…?
    実業家とは、どぅあるべきか…?
    才覚と泥臭ぃ仕事にも率先して取り組むその姿勢は、
    現代にこそ、その真価を評価されるべきなのでは…。

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    2014年03月29日
  • 頭取無惨

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    それにしても銀行というのはすさまじいところだなあと思いつつ。自分が銀行に就職していたら発狂していたような気がします。その中でもどうにか落としどころを探った作品群であり、読後感は悪くないです。

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    2014年02月09日
  • 隠蔽指令

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    ネタバレ

    ○作家、江上剛氏の著作。
    ○主人公のエリート銀行マンを取り巻く「闇」とそれにより転落しつつも信念をもって戦い続ける姿を描いた作品。
    ○フィクションではあるが、限りなくノンフィクションに近い内容。特に、バブル期の金融界では、このようなことが現実にあったのだろうということが推測される。
    ○著者の経験に基づいているということもあり、読み応えのある作品。

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    2014年02月06日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    この著者は銀行を舞台にした小説しか書けないと決めつけてしまっていたが、もう少し範囲を広げ、短編10話で構成しており、面白い本だった。

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    2014年01月20日
  • 瓦礫の中のレストラン

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    宮本輝の「流転の海」を思い出した。宮本ファンの私としては流転の海に軍配を上げるが...。江上剛氏がこのような小説を書いたのは意外だった。経済を題材にした小説が素晴らしいから。
    丑松は終戦後闇市から様々な困難に直面しながらその人柄と腕力でチャンスを活かす。
    その様子や生き様が読者を惹き付ける。
    残念なのは題名の「レストラン」が立ち上がるのが最後の最後数ページ。このレストランがどのようになって行くのかがとても気になる。
    流転の海のようにシリーズになって欲しい。

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    2013年11月21日
  • リベンジ・ホテル

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    「就職氷河期、自信も、根性も、内定もない、『ゆとり世代』の、花森心平が入社したのは、破綻寸前の、老舗ホテルだった。売却を持ちかける銀行に、建て直しを宣言した、新入社員の奮闘を描く」
    ホテルマンの仕事というものが、どんなものか、すこしわかったきがする。むかし流行った「姉さん、事件です!」の台詞を、思い出す(笑)「ホテル」の語源が、「ホスピタル」だということを、この本を読んで、はじめて知った。銀行が関わってくる場面は、ひやひやしたけど、ホテルのイベントを、みんなで計画しているところは、楽しそうに見える。こういう、「地域密着型ホテル」があっても、いいのでは?個人的には、希と、心平の、ラブストーリーを

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    2014年01月19日
  • 怪物商人 大倉喜八郎伝

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    大倉喜八郎の著書は二冊目だが、本書は著者:江上剛氏の文章力で、人となりがより伝わった。
    豪放磊落、誤解を恐れない一本気。 成り上がりでもあるし、国士でもあり、打算的とも思える節もあり… 確かに、型破りで評価が定まらない人物ではあったのだろう。
    同郷の偉人で有る事を差し引いても、やはりそう思える。

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    2013年11月11日
  • 社長失格

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    ショートストリーだから、気軽に読めて旅には最高です。内容もわかりやすく、裏切りと会社愛、しかし、サラリーマンが経営者の気を持って仕事するのは、意識が有るか無いか、だ!

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    2013年06月02日
  • 頭取無惨

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    筆者お得意の銀行をテーマにした短篇集。
    いずれも悲喜こもごもなテーマかつ内容での6話。どれが正しくてどれが間違っているなんていうことは言えない世界の話だけど、自分的には「いつかの本番のために」が一番心に残ったかなぁ。
    まぁプロットやら展開がタイトルから読めてしまうというのは残念だけど、このくらいの長さだと冗長に感じず読み応えもあってよかったと思います。

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    2013年01月20日
  • 55歳からのフルマラソン

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    まさかあの江上剛さんがフルマラソンを軽々とこなしてしまうとは。年齢も上、仕事の忙しさも遥かに上、その人がサブフォー、つまり4時間切ってしまうのだから。この本は読まずにいられなかった。
    小説化であり、当時は銀行社長でありながら世間にたたかれていた肉体的にも精神的にもつらい時期に走り始めた。
    スポーツは脳を活性化し、精神を向上させてくれる。もし江上氏がマラソンを始めていなければどんなことになっていたのか。
    体重を10キロ、ウェストを15センチ縮めてメタボから復活した。
    「自分の人生のゴールなんて、どこにあるかもわからない」
    「自分の人生に欠けていたもの、それは自分自身を応援する、べたなまでの応援歌

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    2012年12月06日
  • リベンジ・ホテル

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    面白かったが、全てが上手くいきすぎな内容が薄い気はした。もう少し緻密で突っ込んだ内容がほしかった。銀行が舞台の話は得意なようだが、それ以外になると薄い気は否めない。

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    2012年10月31日