あらすじ
就職氷河期、大学卒業目前になっても就職が決まらない「ゆとり世代」の花森心平(しんぺい)。自信もない、根性もない、もちろん内定もない。そんな心平が入社したのは、支配人も逃げだす破綻寸前の老舗ホテル。売却を持ちかける銀行に「俺が立て直す!」と啖呵を切った新入社員に奇跡は起こせるのか。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
「自分達のアイデアがすぐに通りやらせてくれる会社はやりがいがあるだろうな」と思いながら読み切りました。
地元の人達になくてらはならない存在だと思われる会社は強いですね。
仕事に誇りをもてることが大事だなと再認識しました。
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就職活動で何気なく入った会社が有名ホテルだと思ったら三流ホテル。意気消沈していた主人公が周りの人間に支えながらも成長していく話。サービス業に働いてる人には凄く為になる本だった。
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地域経済が疲弊している現在、
新人ホテルマンが地元住民と一体となり老舗ホテルを
再生させる元気が出る小説。
現実には難しいかもしれないが、地元の人にホテルの株式を発行し銀行
やファンドが地域経済を支えていくというところが現実の経済発展の
ヒントにならないだろうか?
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利益や前例、効率にとらわれず、まずはやってみる。どうしたら出来るかを考える。
新入社員、社員がどんどんアイディアを出し、ホテルを変えていくお話。
アイディアを現実で扱うには難しい部分もあるが、言葉使いなどホテルマンの参考となる所もありました。
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源氏鶏太さんのユーモア小説を思い出しました。
ストーリー自体は単純です。困難に見まわれても主人公の一所懸命さが実り、事はうまく運んで迎える明るいエンディング。
深みに欠けはしますが、読みやすく安心感があります。
ただ『非効率から色気は醸し出される』などビジネスマン経験者らしい金言が印象的で、グッときました。
☆4つつけましたが3.5ぐらいかなあ。
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老舗のホテルに就職した主人公。実は経営が傾いていた。新人らしい情熱と意欲でホテルを良くしょうと考え、上司や支配人の後押しもあり経営難を脱出する。トントン拍子に進むほど甘くないのが現実ですけどね。
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ダメな新入社員の活躍ぶりに期待して本屋で購入。
新入社員の心平君が実社会ではありえないほどまっすぐ過ぎて気持ちいい。支配人希の美人ぶりも手伝って、すらすらと読めた。
ホテル内のドタバタ、銀行との闘い、地域と徐々につながっていく様子、どんどん展開が進み一気読みしてしまった。
気持ちいいぐらいハッピーエンドだったし、正月休みにちょうど良かった。
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新卒として潰れかけのホテルで働くことになった花守心平。オーナーの孫娘の希に恋したり、両親に宿泊してもらうと言う夢を叶えるために奮闘する。
ホテルに限らず、働く上で大切なのは人間関係だと思う。鬱の話などを聞くと、そこに起因する部分が大きいと思う。話中では、心平のことを気にかける先輩スタッフが沢山、登場してくる。現実の世界はもっとドライかもしれませんが。こう言う人間関係は憧れます。
銀行との関係や、地域との関係。国際化と言われるけれど、基本は地域性であったり、地元指向だと思う。目先の利益に目が眩んで、海外の団体様を優先的に入れる北海道のホテルなんかもあると聞いたことがありますが、バブルが弾けたらどうするんでしょうね。
江上さんの小説は、二冊目ですが、経済小説でありながら、読みやすいですね。
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就職が決まらなかった主人公が、
その場で内定をもらったちょっとさびれたホテル。
最初はやりがいなども感じられなかったお仕事に
少しずつ自分がやれることを見出して成長していく過程が、
自己啓発の本としても楽しめる。
最後はちょっと頼もしくなった主人公に、
私もこうなりたいと思った。
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単純な新人成長物語だけではないところが気に入った。仕事のイメージや仕事に対するモチベーション、前向きでいることの必要性なども感じた。
読後に、江上剛氏の出身が丹波市だとわかって、より深く心に響くものを感じた。
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「就職氷河期、自信も、根性も、内定もない、『ゆとり世代』の、花森心平が入社したのは、破綻寸前の、老舗ホテルだった。売却を持ちかける銀行に、建て直しを宣言した、新入社員の奮闘を描く」
ホテルマンの仕事というものが、どんなものか、すこしわかったきがする。むかし流行った「姉さん、事件です!」の台詞を、思い出す(笑)「ホテル」の語源が、「ホスピタル」だということを、この本を読んで、はじめて知った。銀行が関わってくる場面は、ひやひやしたけど、ホテルのイベントを、みんなで計画しているところは、楽しそうに見える。こういう、「地域密着型ホテル」があっても、いいのでは?個人的には、希と、心平の、ラブストーリーを、期待していたので残念。
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面白かったが、全てが上手くいきすぎな内容が薄い気はした。もう少し緻密で突っ込んだ内容がほしかった。銀行が舞台の話は得意なようだが、それ以外になると薄い気は否めない。
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題材やプレイヤーは、バリバリの経済小説ですが、
主人公を新入社員にし、タッチもライトノベルなので、
ふつぅに、読みやすい作品にはなっています…。でも…、
今時の新人さんに、主人公ほどの熱血漢はいないと思ぅし、
銀行や不動産ファンドとの折衝は、こんなに緩くはないし、
本格的なホテル再生小説を期待された方には、物足りなぃかも…。
同じく都市銀行出身の池井戸潤さんの直木賞受賞に、
影響されちゃったのかな~??
ちょっち、最近の池井戸さんチックな感じになっていました…。
ただ、各章のタイトルは、いいですね…。
新入社員の方には、オススメの小説だったかな~。
評価は、★3つ半ぐらぃですかね…。
Posted by ブクログ
経済小説というと、難しい専門用語が並んで途中で訳がわからなくなることもありますが、江上さんの作品は経済の間で見られる人間味もじっくり描写されれているので読みやすいものが多いです。
今回のリベンジ・ホテルは、経済小説というジャンルに入れて良いのかわからないくらい、ライトな感じです。
何百社もエントリーするものの内定がもらえなかった主人公が、行きがかり上、東京の外れにある寂れた「ホテル・ビクトリアパレス」就職し、従業員と共にホテルをもり立てていくストーリー。
お客様サービスに対する気持ちの持ち方を、真っ直ぐな主人公を通じて訴えかかけられます。時間がない人は、目次を見るだけでも得した気になれるかも。
この本、文庫書き下ろしだそうです。
就活中の学生を元気づけるために、気軽に読める文庫で世の中に出した作者の心意気も伝わってくるようです。
Posted by ブクログ
それなりのページ数はあるが、読みやすかった。
内容としてはちょっと現実味は薄いと思いますが、
あくまでも小説なので、これぐらいでも良いと思います。
Posted by ブクログ
11/1~11/6 5冊目
以前父がくれた本を積んでいたため消化。
就職氷河期により破綻寸前のホテルにしか就職できなかった主人公をはじめとするホテルの従業員たちが、ホテルを守るために奔走する物語。
ホテルマンとして働く上での心がけを軸に物語が進んでいき、主人公の若さからくる情熱がほかの従業員を巻き込んでいく描写が全体を通じて綴られている。
刊行が古いこともあってか、仕事に対する考え方が現代と異なっている印象が強く、とにかく熱意的で、ある意味現実離れした行動をとりまくる主人公に驚いてしまった。
個人的にそこまでハマるものではなかったが、ただ社会人として働いていく上で参考になる部分はあったように感じた。
Posted by ブクログ
就職氷河期でなかなか就職の決まらない主人公、花森心平。
そんな彼がやっと内定をもらえたのが、破綻寸前のホテル。
売却を持ち掛ける銀行と戦い、地元に愛されるホテルにするため、新米ホテルマンの心平は、美人支配人や職場の先輩達と共に奮闘する。
とても分かりやすいストーリーと登場人物。暴走ぎみの主人公に、こんな新入社員いないよな、と笑いながらサクサク読める。
ホテルがどんどん地域の人達に愛されていく様子が気持ちいい。
心平に協力してくれる喫茶店のマスターの言葉「非効率的なことこそ色気になる」には、なるほどなぁ、と思う。
この本はビジネス小説や経済小説と紹介されていたが、痛快エンタメとして楽しんだ。
Posted by ブクログ
就職の決まらない大学卒業目前ゆとり世代の心平が、破綻寸前で地域唯一の古ホテルに入社し、売却を迫る銀行を躱し、一目惚れした新支配人とホテルを守る為奮闘する。団結する従業員一同が明るく前向きで頼もしい。一生懸命なあまりお客様に尽くし過ぎる面も問題にはならず、影が全くない様は軽いけれど嫌な負担がなかった。
Posted by ブクログ
経済小説として読むと若干違和感あり。社会人としてかくあるべし、と説いてくれたと理解すれば最後まで楽しいかも。私には「そうですか」という感想だ。
Posted by ブクログ
経営不振のホテルを新卒社員のアイディアで立ち直すお話。何もかもがうまくいきました。
連続ドラマ化されてるイメージがすごくわきました。ジャニーズ主演とかで(笑) 内容も文章もわかりやすく、さらりと読めます
Posted by ブクログ
「姉さん、事件です!」
そんなセリフが聞こえてきそうな小説です。
一応、ひとつの作品になっているんですが、
各章毎に、短編風の雰囲気もかね合わせて持っています。
銀行の貸し剥がしの件は、著者の経験なんでしょうね。
他のところの描写はなんともないのに、そこの描写だけ、
なんか怨念が籠っているような気がしました。
気のせいだと思いますが。
H市って、日野市?
Posted by ブクログ
文学作品と思って読むと「……うん。」という感じですが、ホテルのことを勉強しようと思う人、ホテルに就職したい人が実用書的に読むものと思うと、ホテルのサービス・経営についての要素にストーリーが肉付けしてあって、わかりやすいと思う。
Posted by ブクログ
ちょっとした青春ものを読んでいるような気になるホテル経営建て直しの話 なんだかフワフワしていて内容も教科書的だしどうなの?って思うが 登場する人物のキャラクタが面白くそこは高評価
Posted by ブクログ
あれ!?と思うところもあったものの、ホテルという舞台の魅力がとてもよく伝わってきた。
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就職氷河期、大学卒業目前に就職が決まっていなかった花森心平。
自身も根性もなかった心平が支配人に就任した希(まれ)に後押しされながらホテルを変えていく。
ホテルだけでなく、寂れかけていた地元も巻き込んで持ち直していく様は読んでいて気持ちがいい。
Posted by ブクログ
物語としては普通なんだけど、ホテルのことを勉強する意味で
読めば、ただの物語にはおわらない教本として読める。
銀行が絡んで、経営者の視点ももちながら、従業員のあり方やサービスを
学べる本という意味でよかった。