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排日運動が高まる中にあっても、蒋介石、張作霖、段祺瑞ら中国の要人から、その死を悼まれた日本人がいた!「俺には、進むべき道が、間違いなく見えている。俺は、時代に食らいつき、食い破り、日本一の商人になる。きっとなってやる」明治・大正の実業家として名を轟かせた大倉喜八郎。大成建設、帝国ホテル、東京経済大学、中国の本渓鋼鉄公司など、彼が設立・経営に関与した企業は数知れない。しかし、一代で財閥を築き上げた「世にも稀なる商傑」と讃えられる一方で、「死の商人」と揶揄され、彼は決して正当な評価を受けていない――。薩長閥が幅を利かせる時代。コネもカネもない大倉喜八郎は、世に出るために、リスクを恐れず、どんな仕事も喜んで引き受けていく。そして、革命をめざす孫文を陰ながら支援し、中国に多額の投資を行って、その発展のために援助を惜しまなかった。今だからこそ知ってほしい大倉喜八郎の生涯に光を当てた、著者渾身の長編小説。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年03月29日
明治の豪商、「大倉喜八郎」の一代記です。
これまでに、
決して、高い評価を得ることはなく…、
むしろ、明治の成金の代名詞ともされる、
大倉財閥の創始者、大倉喜八郎ですが…、
とは言え…、
エリート集団の三井、三菱、住友などとは異なり、
地方の農家の出身で、奉公人として江戸に上京し、
裸一貫で、幕...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月11日
大倉喜八郎の著書は二冊目だが、本書は著者:江上剛氏の文章力で、人となりがより伝わった。
豪放磊落、誤解を恐れない一本気。 成り上がりでもあるし、国士でもあり、打算的とも思える節もあり… 確かに、型破りで評価が定まらない人物ではあったのだろう。
同郷の偉人で有る事を差し引いても、やはりそう思える...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月07日
大成建設を作った
大倉さんの 伝記小説でした。
この方は 激動の時代に活躍した人で NHKの大河などを 見てる人には時代の流れが わかりやすいかと思います。
大久保さんや岩倉さんとか伊藤さんとか
教科書で見たような人たちと係わっていった人です。
当時は 薩長関係の者が どんどん出世して
この新...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月25日
とんでもない豪胆な商人がいた。
三井、三菱など現在にも残る大財閥は、創業者個人の名前ではなく、組織、会社として手堅い商売を行うことによって、着実に巨大な会社を作り上げた。
鹿鳴館、帝国ホテル、帝国劇場を作った大倉喜八郎は、ひとりの商人として、時代を駆け抜けた。
明治新政府への投資、中国の孫文への支援...続きを読む
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