江上剛のレビュー一覧

  • 社長失格

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    江上剛らしい銀行や前時代的な企業におけるビジネス小説の短篇集。
    表題作は食品偽装のテーマなども入っていて時流を踏まえたのかなという印象。読みやすいけど内容が薄いのももう慣れてしまった。エンタテインメントとしては中級だけど、肝心のクライマックスを読者の判断に委ねるのは読者に甘えているんじゃないかなぁとか思ってしまう。

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    2014年03月02日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    インパクトあるタイトルだからか、タイトルと中身が合っているかが妙に気になりました。「主の名を妄りに唱えるなかれ」みたいに合っているとスッキリするのですが、「汝、盗むなかれ」みたいに合ってないとモヤモヤ。あとがきには「なるほど」と。しかし「自分は部長ができます」なんて言う人本当にいるのかと思っていたのですが、その記述見るのこの本で2冊目だからいるんだろうなあ、実際。

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    2014年02月23日
  • 我、弁明せず

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    名バンカーである池田成彬について。お家さんの金子直吉に興味があり、彼の本を探していたらたまたま本書にぶつかった。しかし明治・大正~昭和初期と彼が激動の日本を駆け抜けた事は本当に興味が沸いた。但し、日本近現代史を知らない私にとって登場人物が多すぎて覚えきれない。

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    2014年02月18日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    「嘘つき社員に傲慢部長、猛烈出向役員にごますり常務。不祥事の現況が、会社には溢れている。」経済短編小説集。「モーゼの十戒」に、ストーリーを準えたところは面白いと思う。しかし、内容が面白いかといわれると…。少し、経済の勉強にはなったかな?「なんじ盗むなかれ」なんて、腹がたっただけだったし、「ハッピーエンド」と呼べるものは、ほとんどなかったかな?

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    2013年12月17日
  • 円満退社

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    岩沢千秋、56歳。銀行で34年勤めあげ、悪妻との結婚生活を、26年過ごしてきた。そんな日々も、今日で終わり、のはずだったのだが…。行員の失踪、横領の発覚、右翼への利益供与、融資の承認前実行、様々なトラブルが立ちはだかる。果たして岩沢は、無事に退職金を得て、「円満退社」できるのか?
    みんながみんな、責任逃れして、逃げ道をさがして、言い訳ばかり。ここまでくると、笑える(苦笑)おかげで、勉強(教訓?)にはなったけれども。会社でのトラブルと、妻との問題が、どう繋がるのかと思ったら…。うーん、ちょっと無理があるけど、仲直りしたんだから、まぁいいか(笑)

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    2013年12月08日
  • リベンジ・ホテル

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    経営不振のホテルを新卒社員のアイディアで立ち直すお話。何もかもがうまくいきました。
    連続ドラマ化されてるイメージがすごくわきました。ジャニーズ主演とかで(笑) 内容も文章もわかりやすく、さらりと読めます

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    2014年09月06日
  • 怪物商人 大倉喜八郎伝

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    とんでもない豪胆な商人がいた。
    三井、三菱など現在にも残る大財閥は、創業者個人の名前ではなく、組織、会社として手堅い商売を行うことによって、着実に巨大な会社を作り上げた。
    鹿鳴館、帝国ホテル、帝国劇場を作った大倉喜八郎は、ひとりの商人として、時代を駆け抜けた。
    明治新政府への投資、中国の孫文への支援など大倉が行ってきた業績に比して不、当に低く評価されていると思われる大倉喜八郎の入門書である。

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    2013年11月25日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

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    やはり江上剛は銀行ものだと脂が乗った印象。人物設定がよくわからないところはあるものの、アラサー女子の悩みであったり銀行特有の出世競争、そして楽天などを意識したネット企業との買収攻防戦の絵図など全体的にうまく描いている感じ。ただ半澤直樹を見ている時期だと勢いとか描写が甘いなぁとかそんな点で比較してしまう贅沢さが一方であるわけですが。

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    2013年09月22日
  • 組織力UPの最強指導術 部下を活かす上司、殺す上司

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    いい意味でも悪い意味でも、銀行って特殊な世界だと思う。
    こういう価値観で生きている人々もいる、ということがわかる本。
    目隠しされた競馬の馬のような印象を受けた。

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    2013年07月13日
  • 不当買収

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    時期的にもM&Aが盛り上がっていたし、内容も悪くない。結論に向けた流れはありがちでも、よくかけているように思う。けれど、何か後に残らなかった。。。

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    2013年06月23日
  • リベンジ・ホテル

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    「姉さん、事件です!」
    そんなセリフが聞こえてきそうな小説です。
    一応、ひとつの作品になっているんですが、
    各章毎に、短編風の雰囲気もかね合わせて持っています。

    銀行の貸し剥がしの件は、著者の経験なんでしょうね。
    他のところの描写はなんともないのに、そこの描写だけ、
    なんか怨念が籠っているような気がしました。
    気のせいだと思いますが。

    H市って、日野市?

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    2013年06月09日
  • 会社を辞めるのは怖くない

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    団塊の世代の大企業役員の極楽ぶりが味わえる仕様。
    大企業に努めて貯金もあり人脈に恵まれ家族と心が一致するなら辞めても何の差し支えもないでしょう。

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    2013年03月28日
  • 再起

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    総会屋が主人公という一風変わった一冊。
    主人公は同じで一話完結の短篇集のような様相。当然ながら銀行がらみの話が多いのと、作者の都合よく展開されるストーリーは水戸黄門を観るものとして諦められれば、エンターテイメントとしては普通に楽しめる一冊です。
    それでも題材的に映画化とかはしづらいんでしょうね。伝わりにくいというか。

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    2013年03月17日
  • 円満退社

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    ドタバタの一言につきます。
    支店長退職の日にこんなに事件が起きるわけない…と、突っ込んではいけません。
    こんな事件が日々あるんだと、それを面白おかしく伝えようとするとために1日に詰め込んだ訳です。

    最後の夫婦が関係を修復するあたりは、ちょっとご都合主義が過ぎるという感想です。

    作者もしくは銀行員の金融庁への憎悪は興味深いものでした。

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    2013年01月16日
  • 円満退社

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    円満退社できない物語。
    今日が退社日という日に数々のトラブルが勃発。
    ここまでくるとクスクスと笑いが出てきちゃうわ。かわいそうだけど、笑えるユーモアのある内容。

    楽に読めますわ。
    ただ退職間際の人は読まないほうがよいかも。

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    2012年12月30日
  • 円満退社

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    エンタテインメントとして読むなら秀逸な銀行小説。
    銀行のオペレーションをくまなく知っている著者ならではのストーリー展開だけど、細かいところでの詰めの甘さはまぁ小説と思って読むしかないんでしょうね。全体的にはどこで笑っていいのかわからないところがいくつかあったのと、無駄に伏線を張らしている感じが否めなかったが…
    でもタイトルと現実はかけ離れているところを見ると、もう少し違う見せ方のほうが売れたんじゃないかなぁ。

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    2012年10月28日
  • リベンジ・ホテル

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    文学作品と思って読むと「……うん。」という感じですが、ホテルのことを勉強しようと思う人、ホテルに就職したい人が実用書的に読むものと思うと、ホテルのサービス・経営についての要素にストーリーが肉付けしてあって、わかりやすいと思う。

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    2012年10月17日
  • 渇水都市

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    水資源がなくなり、かつ水資源をWE社という会社に牛耳られているという設定でSFとしてはとても興味深い切り口であった。前半はなかなか面白いと感じていたのだが、第5章 水の国 から、RPGのような世界に突入してしまい、小説が台無しになってしまった。初めからファンタジー小説と捉えて読むことをオススメする。ファンタジー小説と位置付けるならば、ストリーは読みやすいし、展開も早いので、☆3の評価にはなる印象であった。第11章 最後の聖戦はあっけなく終わってしまい、尻すぼみ感は否めない。

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    2012年10月09日
  • 背徳経営

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    これ書くの忘れてました。
    銀行ものの小説といえば 清水一行、高杉良 と私の中では決まっていたのですが、久しぶりにこの手の本を手にとって見ました。
    やはりこの手の小説を書くためには、元銀行員という経験が必要なんでしょうか?
    この著者も ご他聞に漏れず元銀行員です。
    それだけに まさにありそうなリアリティーの世界を描いているのですが、それをオブラートに包んでフィクションにするために、なにやら変な悪魔を登場させるあたり、ちょっとどうかという感じでしょうか?
    全体としては、銀行、財務省銀行局、元財務大臣に投資銀行といったキャストをそろえてそれなりにありそうな話に仕上がっているのですが、やはり悪魔がなじ

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    2012年10月01日
  • もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら

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    タイトルだけだと少し語弊があるものの、サラリーマンのサバイバル教科書的な一冊として持っているといいと思う。特に不正や不倫など会社内のコンプライアンスに関連するエピソードはさすが第一勧銀の総会や事件を経験した人物だけはある。部下サイドだけでなく、上司の目から、取引先についてなど多面的な進め方だしユーモアに溢れているので読みやすい。

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    2012年08月21日