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「俺がやりたかったのは本当にこの仕事なのか」。2つの銀行が合併したメガバンク、WFB銀行に勤める松下遼。旧態依然とした体質、派閥同士のいがみ合いが蔓延する行内。ある事件をきっかけに、遼は買収ファンドへの転職を決意する。ところが最初の仕事は、婚約者の父が経営する会社へのTOB(買収劇)だった――。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
エノモト加工をめぐり、TOBをかける。それにMOBで対抗する。しかし、元銀行の同僚同士で裏で情報交換し、最終的にはホワイトナイトをお願いし、それで、決着する同士いう話なのだが、ストーリーが出来すぎてて、微妙な感じで終わってしまうのが残念である。
銀行が バブル崩壊以後では、 面白みがなくなっていく 姿が明らかにされる。 時価総額、株主のための企業と言うことがいわれる。 株価を上げるための グリーンメーラー。 TOB とは、具体的にどんなことをするのか? それに対応する ポイズンビル。 MOB とは、そして ホワイトナイト。 買収をめぐって...続きを読む、専門的用語の言葉を学ぶためには いい小説だ。 エノモト加工をめぐって 人間模様が。 松本遼、榎本綾、そして中川浩正。 大沢幹夫と桜田兵一、江角。 松本遼の正面からぶつかるという清々しさ。 しかし、TOBとMOBの両者が意見交換するって、それいいの? 榎本社長の古典的にがんばる経営者。 経営自体も大きく変わらざるを得ない。 株式上場が 企業の目標ではない。 シェークスピアーのハムレットとリア王が下敷きとなる。 村上ファンドとホリエモンが モデル化されて なるほどと思う。 企業を商品とするという 時代には、それなりの人が登場する。 ステークホルダーと言う考え方が 浸透していくだろうね。 儲ける は 人を信じさせること というありきたりが いまいち 平凡な作品にしている。
時期的にもM&Aが盛り上がっていたし、内容も悪くない。結論に向けた流れはありがちでも、よくかけているように思う。けれど、何か後に残らなかった。。。
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