江上剛のレビュー一覧

  • 翼、ふたたび

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    JALの再建が物語の元となっている。経営破綻を機に、空港で働くスタッフ達が力を取り合い、再建までの方針をぶつかり合いながらも検討していく。後半は東日本大震災が起こり、そこでの奮闘が綴られる。企業小説を多く書く著者だけあって相当厚みがあったが、登場人物への思い入れが抱けなかった。個人のディテールをもう少し描いて欲しかったかな。

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    2016年06月13日
  • リベンジ・ホテル

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    経済小説として読むと若干違和感あり。社会人としてかくあるべし、と説いてくれたと理解すれば最後まで楽しいかも。私には「そうですか」という感想だ。

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    2016年06月13日
  • 社長失格

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    6つのストーリーからなる短編小説。2代目社長が先代の教えを実践し、裏切り者をやり込めたり、食品偽装など、今の時代と合ってるものが描かれていて面白い。わかりやすく描いてるのが作者の特徴である。

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    2016年05月09日
  • 会社という病

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    ネタバレ

    内容は、先輩と飲みに行って過去のご教授と愚痴を聞いている感じ。
    作者の前職が銀行だが、半沢直樹ではないが、銀行って本当に病んでいると思う。
    印象に残ったのは、
    ・部長は経営側に立つべき、課長は部下の側に立つのが役割。
    ・取締役は、会社法に基づいた役職で会社の重要事項を決定する権限を持ち社長の暴 走をチェックする存在。一方執行役員は、会社法上の役員ではなく会社が決定した 重要事項に従い実務遂行する責任を持つ幹部従業員。権限や責任の重さ、待遇は月 とスッポンくらい違う。

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    2016年03月25日
  • 翼、ふたたび

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    江上さんの本は、金融関係や会社更生など、社会的な問題を提起した本が多いと思うのですが、この本はそんな中にあってしみじみと心に染入るような部分もある本でした。ちょっと、普段の江上さんの本とは異なる部分がありますな。。
    面白い本でした。

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    2016年02月27日
  • 退職歓奨

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    金融小説を代表するの作家というと僕には池井戸さんとこの江上剛さんが頭に浮かびます。定年、リストラ、退職者の悲喜ごもごも、、というよりは「非」ばかりを集めたような短編集。長編のように腰を据えて物語を楽しむというよりも、リズムよく読めて軽く読み流せます。まる。。

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    2016年02月23日
  • 不当買収

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    エノモト加工をめぐり、TOBをかける。それにMOBで対抗する。しかし、元銀行の同僚同士で裏で情報交換し、最終的にはホワイトナイトをお願いし、それで、決着する同士いう話なのだが、ストーリーが出来すぎてて、微妙な感じで終わってしまうのが残念である。

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    2016年02月20日
  • 合併人事 二十九歳の憂鬱

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    権力闘争のドロドロはなかなか面白い。しかし、出てくる男がほとんど駄目男。利洋は前半格好よく描かれているが、部下に手を付けて調子のいいことを言っているだけだし、今時自殺不安のある部下に対する対応さえ分かっていないのはありえない。谷川も谷川で、自分は散々部下を苛めていた癖に、立場が変わると一月も持たない。藪内も、少し上が見えてくるとすぐに欲を出して調子に乗り、復讐を言い訳にした自己利益の追求。人間らしいといえばそうなのかもしれないが、揃いも揃ってどうなのか。
    では、日未子はというと、今まで見ようとしなかっただけなのに、悪いところが見えるとすぐに手のひら返しで嫌いになったり、擁護したりぶれまくりで、

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    2015年11月22日
  • 告発者

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    銀行小説。池井戸潤氏と同様、銀行マン出身の作者だけあってリアルに銀行の内情を描いているのだろう。
    どこの企業でも不祥事、コンプラ違反の事案ていうのは大なり小なりあるのだろう。その中で、それを正す良識人がいるかどうかによってその企業が泥沼にはまり込むか、それをきっかけにより浮上するかの分かれ道に立たされるのかもしれない。
    企業は人なり。この小説でもその良識ある若手行員を中心に物語が展開していく。
    実際のみずほファイナンシャルグループの3行統合後のドタバタを題材に現実に即した形で描かれている。
    ミズナミファイナンシャルグループがみずほファイナンシャルグループ、ミズナミホールセールバンクがみずほコ

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    2015年09月16日
  • 不当買収

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    銀行が バブル崩壊以後では、
    面白みがなくなっていく 姿が明らかにされる。

    時価総額、株主のための企業と言うことがいわれる。
    株価を上げるための グリーンメーラー。
    TOB とは、具体的にどんなことをするのか?
    それに対応する ポイズンビル。
    MOB とは、そして ホワイトナイト。
    買収をめぐって、専門的用語の言葉を学ぶためには いい小説だ。

    エノモト加工をめぐって 人間模様が。
    松本遼、榎本綾、そして中川浩正。
    大沢幹夫と桜田兵一、江角。
    松本遼の正面からぶつかるという清々しさ。
    しかし、TOBとMOBの両者が意見交換するって、それいいの?
    榎本社長の古典的にがんばる経営者。
    経営自体も

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    2017年10月23日
  • 銀行問題の核心

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    江上剛×郷原信郎(弁護士)の対談集。みずほ銀行の反社融資の話と、東日本震災保証融資詐欺事件の話を中心に、今の銀行とか、あと検察(特捜)の問題点について。こういう問題点の指摘ってちょっと飽きてきたかな~。欠点ばかり見てても仕方がないというか。

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    2015年05月15日
  • リベンジ・ホテル

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    読みやすいけど、いろいろうまく行き過ぎて拍子抜けしてしまう。ひとつひとつの出来事があっさりしていて中途半端に感じました。

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    2015年04月08日
  • 激情次長―不正融資を食い止めろ―(新潮文庫)

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    広報部次長がここまで、上の者に対して言えるのか?小説だから出来ることである。最後の方が著者の「座礁」と全く同じストーリーになっている。バブルの時の融資の仕方など、問題が多かったとつくづく思った。

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    2015年04月06日
  • 銀行員諸君!

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    江上剛の銀行員時代の半生が書かれています。
    銀行の現実が書いていて面白いですが、悪く言えばただの武勇伝です。

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    2015年03月05日
  • 銀行問題の核心

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    著者:江上剛氏は、第一勧業銀行入行、広報部次長等を務め現在は退行し作家として活躍中。
    郷原信郎氏は、検事等を経て、弁護士として法律事務所を開設し、関西大学特任教授もと務めている。

    銀行は、口座の開設、振込・送金、クレジットカードの支払決済など、我々の社会生活に不可欠なインフラ昨日を離す「血管」であるのと同時に、健全な血液が確保され、血液が身体の隅々にまでいきわたるよう「循環器」の役割を果たす、というのが銀行の役目であった。

    しかし、バブル以降の銀行はその役割を十分に果たしてきたのであろうか。上記の2人により以下の5章にわたりテーマ通りの銀行の核心について対談形式でその問題に切り込んでいる。

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    2014年12月31日
  • 隠蔽指令

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    「会社は、あなたを必ず裏切る。その時、あなたは後悔しない人生の選択ができますか」

    銀行頭取のため、夫のため、議員の為、忠誠を誓い生活を送る主人公達。けど、裏切られる。

    自分は忠誠を誓って行動してないけど、改めて、会社なんかに、一生懸命足を踏み入れてもいけないな…。

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    2014年12月31日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    銀行ものって本当に腹が立つけど、本当にそうだからこそ、何度もそう描かれるんだろうね。でも、これだけ書かれても変らない社会はある意味恐ろしい。

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    2014年07月27日
  • 失格社員(新潮文庫)

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    これをやるとダメ。サラリーマンの十戒が面白く読める。文庫本の後書きの十一戒めの話しも、ままよかった。
    ホメル、アゲル、フレル…いやいや、あかん。

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    2014年07月23日
  • 告発者

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    本で書かれている貸し渋りや貸し剥がしって、最近ではあまりニュースになりませんが、リーマン後には随分取りざたされてました。僕の友人が勤めていた上場会社がまさにこんな展開で破産したりもしたし。さすが金融機関出身の著者だけに、その辺の経緯は詳しく、生々しく紹介されています。その頃のことを思い出しました。
    そして、ありましたね。頭取がフライデーされた事件が。あとがき(?)にあるように、該当金融機関ではなんのお咎めもなしに終わってしまったことが、当書籍を書くきっかけになったのだとか。著者の金融機関への思いはまだまだ強いようです。

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    2014年07月13日
  • 55歳からのフルマラソン

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    手記としては読んだ。江上さんはマラソンの素質が有ったと思います。最初のつくばマラソンにコネを使って参加した事には残念な気持ちになりました。

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    2014年04月13日