【感想・ネタバレ】激情次長―不正融資を食い止めろ―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

大洋栄和銀行の上杉健は、問題があると思えば上司や官僚であろうと容赦しない広報部次長だ。横領、派閥抗争、大蔵省接待、インサイダー取引。数々の苦難を持ち前の正義感で乗り越えてきた上杉に、未曾有の金融不祥事が立ちはだかる! 隠蔽を図る経営幹部たち。腐敗が極限にまで達した銀行の膿を出し切ることはできるのか? 企業エンタテインメントの傑作。『さらば銀行の光』改題。

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Posted by ブクログ

著者のビジネスマン時代の回想である。ビジネス小説の多くは空想に過ぎない。高杉良の作品でも取材の上に成立しており自身の経験に基づくわけではない。自分の経験をビジネス小説という形で表現した本書は他作品とは一線を画す。

昨年だったか、モデルとなった銀行で同様の事件が起きた。著者はこれを見てどう思ったのだろう。清武氏の解説文も秀逸。コンプライアンスや危機管理広報も学べる良作。

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2014年11月23日

Posted by ブクログ

広報部次長がここまで、上の者に対して言えるのか?小説だから出来ることである。最後の方が著者の「座礁」と全く同じストーリーになっている。バブルの時の融資の仕方など、問題が多かったとつくづく思った。

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2015年04月06日

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