【感想・ネタバレ】ザ・ブラックカンパニーのレビュー

あらすじ

水野剛太は、フェラーリを乗り回す社長にスカウトされヤンキーバーガーに就職。無職から、いきなり正社員となり、夢を描くが……。店長に抜擢された剛太に課せられる、長時間労働、アルバイト人件費の肩代わり、キャンペーン商品のノルマ。さらに、ハンバーガーへの異物混入問題が発生! 前任店長が過労死したほどの過酷な職場に、剛太は懸命に立ち向かう!

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Posted by ブクログ

<内容紹介より>
水野剛太は、フェラーリを乗り回す社長にスカウトされ、ヤンキーバーガーに就職。無職から、いきなり正社員となり、夢を描くが……。店長に抜擢された剛太に課せられる、長時間労働、アルバイト人件費の肩代わり、キャンペーン商品のノルマ。さらに、ハンバーガーへの異物混入問題が発生!前任店長が過労死したほどの過酷な職場に、剛太は懸命に立ち向かう!

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衝撃的なタイトルで、現代の社会問題でもある「働き方」をテーマとした作品です。
非正規雇用が増えるなか、正規雇用として就職ができたものの、外食産業の過酷なノルマの中で余裕が全くない生活を強いられる主人公。
読者の視点からは「おいおい」と思うような会社の姿勢にも、余裕がないため「疑い」を持つことなく諾々と従うようになっていく主人公の姿に、日本社会の抱える「問題点」の根深さを感じます。
もちろん、小説ですしフィクションですので、エピローグには心温まる場面もありますが、現実世界ではそうはいかないのだろう、と考えさせられます。

労使関係だけでなく、消費者としても苛烈なコスト削減などを助長しないよう、「社会の一員」としての自覚を(少しでも)もちながら日々の生活を営んでいきたいものだ、と思います。

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2018年01月24日

Posted by ブクログ

本来なら重くなりそうなストーリーなんだけど•••
逆に軽くなったように思います。
デフォルメした感じかな。

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2021年11月14日

Posted by ブクログ

この本を選んだのは、恐らく自分が、働き方に悩んでるからだろう。

あるバーガーチェーンのブラックな仕組みに飲み込まれていく若者。後戻りできない状況と、働き続けることの葛藤を描いた物語。

フィクションだか、リアルな実態でもあるブラック企業。実際は、自分が身を置くまでわからないのが怖い。

当たり前の幸せを手にするのが難しい世の中になったのか。

それとも、働くことの意義が変わったのか。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ



音楽専門学校を卒業後、プロになれるわけでもなく、フリーター生活を過ごし、気付けばフラフラと五年の月日が流れる。
そんなある日、ハンバーガーチェーンの正社員になることに。
悲劇の始まりである。前半は、採用の出会いから、詰め込みマニュアルの洗脳研修、そして店舗実地。
職場での出会い、正社員としての安定した生活への期待と展望。
後半に差し掛かる中盤、店舗での主人公を含めた正社員の店長。優しく、頼り甲斐のある、良き店長。
が、死ぬ。過労死で。店内清掃をしている最中、モップを握りしめ。
後半は、訴訟から、ネット炎上へと。
『ブラック企業』今野晴貴著で記された実態がママリアルに描かれる。
特に、ブラック企業に従事し、そこで勤める彼らの心のに変革してゆく価値観の描写が秀逸。どこか牧歌的な感じすら受けるが、非常に実態に近く感じる一冊でした。

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2019年02月03日

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