江上剛のレビュー一覧
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このままではヨーシュウ堂は潰れる!
コンビニを始めた大木の言葉は、重い
それに応え、大木に全権を与えた俊雄の決断は、もっと重い。すごい!
大量生産、大量在庫、大量消費の時代からの脱却は、並大抵の覚悟ではできない
もはや戦後ではない 時代に突入し、ただ在庫を抱えれば売れるのではなく、みな豊かになり、客が商品を選ぶ時代になった。
それは、コンビニをいち早く取り入れ、成功させたから思い至った境地なのかも知れない。
大木のモデルである鈴木敏文は、晩節を汚す結果となって残念でした。何事も、長くやりすぎると驕りが出る。自分も気をつけないとマズいなぁと。。 -
Posted by ブクログ
長年勤めてきた銀行から系列の不動産会社に転籍して、平穏無事に定年を迎えるだけのつもりだった田中圭史。
眼の前の理不尽な行為に目を瞑りつつも、社長の理不尽な発言に反抗して会社を辞めることに。
定年後の第二の人生というけど、仕事一筋に生きてきた人には、新しい生きがいを見つけるのはなかなか大変。
幸い妻のミドリとは良好な関係を築いていることが、救い。
すべての人が、大なり小なり不幸を抱いている。
不幸は一気呵成にくるのは日常でも感じます。
抗うことも必要だと思うけど、必要以上に切望を感じることもないのかもしない。
すへての営みには『時』がある
追い風という時が吹くまで、頑張りますが。 -
Posted by ブクログ
この物語は会津若松の旅館の再建に携わる若者の奮闘、そして東日本大震災を題材にしており、その後のコロナ禍に至るまでの物語です。
「再建の神様」と言われた早川種三の生き様とリーダーの心得なるものに力点を置いた物語になってて、勤め人としては心に刺さる言葉が沢山出てきて嬉しかったです。参考になりました。
とても面白かったです。
さらに、震災の被害者を中心としてホテル従業員との絆の深さにも感銘をしました。
物語の途中では、主人公が学生時代にアルバイトしていた群馬の小林リンゴ園が出てきて「蕎麦、食べていけ!」にも登場してたなと・・・嬉しくなりました。
最後の場面では心が熱くなりました。