あらすじ
ゴルフは人間の「善」と「悪」を暴く。
芝生の上の人間劇八話。
ここに描かれているのはあなたかもしれない――。
・スーパーマーケット企業の社長・榊原は昔から勝利への執念が強く、勝つためならグリーン上での不正も当たり前かのように犯す。秘書室長・望月は榊原を諫める役割を任じられるが、実は榊原は高校時代の同級生で距離感の取り方が難しい。望月は榊原の悪癖を咎められるのか…?(第一話 榊原社長のパット)
・テレビ局会長には二つの悩みがある。一つ目は頻繁に社長交代して後継者の芽を摘んでしまうこと。もう一つの悩みはゴルフで「卵を産んで」しまうこと。OBを誤魔化すために別のボールでプレーを再開してしまうのだ…(第二話 篠田会長のOB)
・部長のいやがらせに耐えかねた修一は部署のゴルフコンペで一矢報いる復讐を計画。その秘策とは?(第三話 肥料部桂木のシャンク)
豊富な社会経験を活かしてビジネスマンの群像を活写し続けてきた著者による、ゴルフを通して人間の本性を露わにする短編集。職場での人間関係やプレッシャー、組織の価値観と自分の信念の乖離、招かれざる理不尽、そんな束縛や重圧を抱えながら日々を乗り越えているすべての人々に、ゴルフを通して「ヒント」と「エール」を届ける。
笑いあり、涙あり、学びありの現代人必読の一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ゴルフで人生変わるよね
第2話篠田会長のOB展開が面白かった
私も8年の間6回ホールインワンに出会いました
私がしたのではなく
そりゃあ鼓動バグバグですよ毎回その瞬間
お祝い金も沢山頂きました笑
1年間で二度ホールインワン見た年もあった
今思っても凄いこと
Posted by ブクログ
ゴルフ場では殺人が起こる!(注:個人的な感想です)とドキドキしながら読み始め、こんなにズルい奴が(-.-;)とか、コイツ酷い!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!と読み進むうちにキタッ!殺人!でもなんか殺されて良かったね感が…(・_・;)アリャッ?そして最後のお話はええ話しやった〜。・゚・(ノ∀`)・゚・。
Posted by ブクログ
ゴルフはやったことないが興味もあり読みました。
紳士のスポーツと言われる理由が分かると共にだの節も読みやすくあっという間に読み終えて良き一冊なした。
Posted by ブクログ
後半尻すぼみしたけど、ゴルフをしない人にもゴルフの奥深さの一端が理解できる面白い本だった。ヒューマンストーリーだから惹きつけられるのかな。ふふふ
Posted by ブクログ
「勝つためには何でもする」「ついつい出来心で」「冒険を楽しむ癖」などちょっとした行為・不正をゴルフのルールを通じて「よくある出来事・エピソード」として読み物にしたものだ。ゴルフは人間の本性を醸し出す、そのゴルフのルールにおいて人それぞれに「不正・間違い・勘違い」または「接待・上司のための温情」を起こす。だが、企業のトップが起こす不正はやはり許しがたく歪めない。ゴルフのルールで極付が「賭け事」でポイントが1本100円なのか1万円なのか、また勝負によっては倍返しなどさまざまなケースがあることだ。知ったふりしてゲームすると思った以上の大負けを招く結果をもたらす。話が違うがゴルフだけではなく「女と金」に絡む上司の汚点を尻拭いするのも部下の役割だ。社内での「憎まれ役」「悪玉役」「成功しても脇役」としても我慢、我慢が全ての日本のサラリーマン社会であることも知っておくべきだ。
Posted by ブクログ
短編8編。あるある、をほんの少し捻った程度。面白いとは言えるが、感心するほどではない。例えば
第1章パット。ひねりが何もない。どう収束させるか期待したが肩透かし。
第2章OB。やっぱりね、という落ち。
第3章シャンク。最後の一言は意味深。一番面白い。
Posted by ブクログ
ゴルフに興味ないけどふと見つけたので手に取った。紳士のスポーツだからこそ出る人間性。きっとあああの人、とか思い浮かべながら読むんやろうなぁ。まぁまぁ。もう少し長い話の方が感情移入できたかな。