あらすじ
憎まれて世を渡れ! 華々しい経歴の一方で、悪評も多かった稀代の実業家の生涯に迫る歴史小説。日本の電力事業の基礎は、この男が築いた! 明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾に入学。福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えにアメリカ留学を果たす。帰国後、結核や妻との不和に苦しむも、相場で財を成した桃介に対し、世間からの評判は厳しかった。自身が何を為すべきか悩んだ桃介は、急流木曽川を舞台に水力発電に挑む。そこから関西電力・中部電力の礎を築いて、ついには「電力王」と呼ばれるまでに至った男の仕事観と波瀾の人生を描いた渾身の長編小説。 〈目次〉プロローグ 第一章 美少女 第二章 名門 第三章 アメリカ生活 第四章 新入社員 第五章 失意の時 第六章 裏切りは世の常 第七章 勤め人の生き方 第八章 電力は面白い 第九章 木曽川開発 第十章 桃介流に愉快に生きる エピローグ 参考文献
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Posted by ブクログ
タイトルのアンバランスさと、表紙写真、主人公の日本人離れした顔立ちに 惹かれて、手に取った本。
電力王と呼ばれた主人公、福澤桃介。明治元年に生まれ、江戸から明治に日本が大変革を果たす時期に、いち早く 電気の重要さに気づき、その普及に一生を注いだ福澤桃介。
本人が著した自叙伝をベースに、投資セミナーの講演という体を取りながら、明治大正昭和と生き抜いた福沢桃介の生き様を著している。
自分が金持ちになることを夢見て過ごした青春時代、そこから福沢諭吉の恩寵を得てアメリカに渡り、その発展の凄さに驚く。そして日本に戻り、会社員として生活。病を得て療養中に株式投資で一財産を作り、その財産を基に 色々な会社に出資、最終的に電気業界の発展に務める。
生き方が利己的から利他的に変わり、他人を喜ばすことで自らも喜べるという悟りの境地にたどり着く。これは明治だけでなく、現代にも 通じる生き方だろう。
非常に参考になるし、面白く、一気に読み切ってしまった。
Posted by ブクログ
福沢桃介。本を読むまでは知らない人物ではあったけどその数奇な人生に翻弄された。貧乏人から大金持ち
ある意味神様がそう言う運命を授けたのでしょう
歴史上の人物にはそう言う人が多い。そこからしてもう凡人とは違う。
素人には株は難しい。
Posted by ブクログ
内容的には、断片を端折っている感じ。だけど、福澤桃介を一気に短時間で理解することが出来た。自分が、何をやりたいか、実現したいかを、自分自身が、よくわかっていることが大切。