江上剛のレビュー一覧
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前作、「四十にして惑わず」も例外なく面白かった。
オレ・・実は大学では国文科出身ゆえ、こういうの好きなんだよね・・。
この「信なくば、立たず」は、論語の中で孔子がのたまった言葉に関するサラリーマン小説である。
中でもオレが一番「うーん、深いな~」と感じたのは「徳は孤(こ)ならず、必ず隣あり」という話だ。
「徳」というのは心の富のこと。
つまり、「心に正直に生きていれば、決して一人にはならず、必ず理解してくれる人が現れる」という意味なのだ。
小説の主人公は営業部の課長なのだが、ライバルがお客のことを考えずに商売し、売り上げを上げる。
しかし、主人公はバカ正直な商売をしているので極端に売り上げを上げることが出来ない。
だが決して、自分の信念を変えずに愚直にそれを貫き続けるのだ。
だんだんと孤独になり、自分に負けそうになるのだが・・・最後は多くの味方に囲まれて成功する・・という話。
これはサラリーマンには、バイブルにもなる話でした(笑)
作者の江上剛氏のあとがきにこんなことが書いてあった。
「日本経済が低迷から脱し、新たに飛翔するためにはもう一度、論語を学び直す必要があるのではないか・・・」
そして中国経済はどんどん成長するがやがて空虚になると予想し、その時に論語を学んだ日本のサラリーマンたちが活躍し、あらためて中国が日本を見直すのではないかと。
ちょっと夢のようではあるけど、何だか気持ちのよい話だ。
ぜひとも「四十にして惑わず」と一緒にサラリーマン諸氏に読んでいただきたい! -
Posted by ブクログ
〈人物紹介〉
樫村徹夫 元エリート銀行員。〝再生請負人〟。
山本知也 ジャパン・リバイバル・ファンドの社長。何度か再建を依頼している。
金杉芳雄 政財界のフィクサー。
木佐貫華子 「大和ホテル」の社長を務める。
渡良瀬 聡「大和ホテル」取締役、元GM華子の右腕。
専務取締役、社内取締役五人、社外取締役二人
沢 秀彦 外資系不動産投資会社に勤務。
宮内 亮 経営コンサルタント。
ハイトップホテルを展開する、林野ホスピタリティの副社長橋本祐
2 対 6 対 2 の法則(働きアリの法則)とは、どのような集団や組織でも、構成員のパフォーマンスや意欲が「上位2割:中位6割:下位2割」の比率に自然と分かれるという経験則です。
二〇二一年(令和三年)四月下旬、
「ホテルです
「応無所住而生其心(おうむしょじゅう にしょうごしん)」は、『金剛般若波羅蜜経(金剛経)』に説かれている有名な言葉です。「私の名前は金杉芳雄だ。「再建して欲しいのは大和ホテルです」大株主は、創業者の木佐貫一族、樫村さんはナンバー2の取締役専務執行役、併せて総支配人であるGM、ホテルとは、不動産業の一種、前GMの立場になる渡良瀬聡、ホテル業は「オペレーターとオーナーだね」「日本のホテルは百貨店なんです」協力派)ドアマン山里彰、財務部長の小杉健一、フロント担当の若手社員の佐々木健司、ハウスキーパーのミャンマーのアウン・ミョー・ナイン、レストランの萩原咲希、営業企画に抜擢した木内桃子、佐々木健司、高沢季実子が女性バーテンダー、反対派)コンサルタント宮内亮、菱光銀行の岩陰幸雄、私とWBJ銀行で同期、上村ファンドの創業者上村ヒカルのお嬢様上村理沙様、「営業支配人の柿本仁志、総料理長の須田一郎、宴会支配人の菱山泰三、、金杉が、「渡良瀬は味方だよ」「華子社長は、金杉さんの娘、華子には金杉の記憶があるのだ。小杉をGM補佐にし、渡良瀬を財務部長にした。
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老舗ホテルの立て直しは
日本の真価(プライド)の再生だ!
「GM、ピンチです!」
コロナパニック、鈍るインバウンド、迫る中国資本
“おもてなし”だけじゃ勝てません。
数々の企業を苦境から救ってきた“再生請負人”樫村徹夫。老フィクサーに名門「大和ホテル」の立て直しを依頼され、GM(総支配人)に就任した樫村だが、シビアな創業家の社長やクセあり従業員に大苦戦。迫る中国資本による買収の危機、予想外の裏切り。熾烈な生き残り戦争から老舗の看板を守れ!書下ろし第二弾
ドラマ原作シリーズ書下ろし最新刊 -
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この本はビジネス小説で有名な江上剛さんの人気シリーズ「小説 ゴルフ人間図鑑」の続編らしい。
5話の短編集から成り立つこの本の舞台は、もちろんゴルフ場だ。しかし、それぞれに描かれているのはゴルフのテクニックではなく、ゴルフ場で働いてる人が主人公の物語。キャディ、支配人、食堂の従業員、レッスンプロなど…ゴルフ場に集うさまざまな立場の視点から物語が展開する。
僕は何回かしかゴルフをしたことが無い。上手くなるにはそれなりな細かさと戦略が必要だということは、頭ではわかっている。ゴルフは思っていた以上に人間の性格や本音が出る場所だし、よく言われる通り「人生の縮図」のようなものだ。
そして紳士の社交のスポーツであり、快適な環境にはゴルフ場で働いている人が優秀である必要がある。そのあたりが丁寧に描かれていた。
ゴルフをやる人にはめちゃくちゃ面白く、そうで無い人…例えば日々の仕事や人間関係で壁にぶつかっている方や、新しい一歩を踏み出したい人にもきっと楽しめる内容だ。 -
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池井戸潤の「二人のアキラとあきら (徳間文庫)」似ている、企業、銀行の人材をモチーフにした、サスペンスと、多くの点で類似性がある、池井戸の方が有名だけど‼️
丹波の村育ち、尾州人(びしゅうじん)とは、尾張国(おわりのくに / 別称:尾州)の出身者や
森沢康平、妻の早苗、母京子、幼馴染柳本治夫さん、父統治朗、母文子、中部日本銀行合併したWBJ退職した尾州信金、「ヤイダ染工先代社長矢井田晴次、治夫の姉の翔子、この手紙が、T・Yという人物から京子、母京子の戒名は「京雲実栄信女」文芸部佐伯澄夫が顧問、緑川佐依子、(T・Y……柳本統治郎に当てはまる……)ヤイダ染工代表取締役社長・矢井田晴次」機織機械を一回でガチャ万=ガチャという音と一万円札の万だよ。係長の相川浩一、工場長の丸井寅雄や係長の相川、私の後継者になって欲しい!三条工場の閉鎖が決まった。昭和五十四年の三月に、矢井田の妻、真知子の遠縁の早苗と結婚して、康平は矢井田の養子になった。康平の八歳になる真一、 元号が平成と改まって最初の夏が来た。尾州信用金庫の長谷川理事長、研究員の黒沢安仁、「この康平はな、この人の子や」治夫は今、自分の人生を考え直そうとしてるんや」三友銀行=三井、住倉銀行=住友、「なんやこのマーブル染色法というのは?」企業コンサルティング会社を経営されている藪内剛三、
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「康平、銀行には勝てんよ。金を返すまではね」。丹波から身一つで出てきた森沢康平は愛知で染色業を営む矢井田と出会い、かつて「ガチャ万」と言われた繊維業界で働くことになる。昭和から平成、日本経済が大きく動いたとき、同郷の幼なじみ、大手銀行に勤める治夫と再会し――。走り続けた男たちの物語。 -
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早稲田大学政治経済学部卒。旧第一勧銀広報部時代に、総会屋利益供与事件の混乱収拾に尽力。在職中の2002年に『非情銀行』でデビュー。
創薬投資に絡んで発生した不審死事件。銀行支店長が謎に挑む!
主要登場人物 <うなばら銀行関連>
本店頭取の久木原善彦
貞務定男 浜田山支店支店長
柏木雪乃 浜田山支店行員、貞務の相棒
木下勇次 情報会社社長、貞務の協力者
藤堂三郎 勇次の相棒、元マル暴刑事
神崎進介 不審死を遂げた浜田山支店行員
金田 聡 浜田山支店副支店長
大村健一 前浜田山支店長、現検査部
桜田洋子 浜田山支店パート行員
沢上良夫 専務 久木原善彦 頭取、貞務の同期
大村幸治 うなばら不動産会長秘書、健一の父
影浦道三 うなばら不動産会長兼社長
鈴野 彰 うなばら不動産相談役、元うなばら銀行会長
<JT-1投資関連>
榊原聖仁 癌抑制物質JT-1の世界的研究医
榊原十三枝 聖仁の養母
当麻純之助 東都大医学博士、聖仁の指導者
溝口勇平 光鷹製薬副社長
桜田 毅 投資ファンド経営者、洋子の夫
茶谷俊朗 投資コンサルタント経営、元さわらぎ園職員
第一章 転勤
元支店長大村、金田福支店長、遠井課長、葛城社員、パート桜田、
第二章 疑心
パート桜田洋子、夫、投資ファンド、神崎の過去、養護施設出身
「問題は、自殺、他殺に関係なく神崎がなぜ死に追いやられたのか。それを知らねばなりません」
第三章 研究者
聖仁は、友人と二人で児童養護施設さわらぎ園を逃げ出した。二人は、江東区の清澄庭園近くで印刷会社を経営する榊原晴次と十三枝夫妻だった。自分は山名明などではなく、榊原聖仁なのだと改めて思い直した。JT-1という新しい癌抑制物質は、「当麻純之助」のイニシャルから名付けた。ベンチャー投資ファンドを経営する桜田毅、洋子の夫、聖仁たちを虐待するのは主に茶谷俊朗という職員だった。「探したぜ。明……。東都大にいたとはね。俺もここにはちょっとしたコネがあるんだ」 男の目が冷たく光った。 「茶谷……」
第四章 創薬
「榊原印刷と東都大学に行ってみる必要がありそうだな」
第五章 暗雲
茶谷は喉を冷たい水が潤す感触を味わっていた。 桜田に言う訳にはいかないが、神崎進介との長い因縁を思い浮かべていた。その時、出会ったのが、鯖江伸治だ。その一人が、あなたがたがお名前を挙げられた神崎進介さんです」二人目は「茶谷俊朗。経営・投資コンサルタント、二人は共に榊原のことを山名明と呼んだ。そして児童養護施設さわらぎ園……。
第六章 懊悩
「榊原と神崎は、まるで兄弟のように育ったらしい。一つは桜田ファンド、一つは当麻教授にからむ光鷹製薬やうなばら銀行のファンドだ。お前の支店に神崎進介という行員がいる、そいつはとんでもない奴だ。すぐにクビにしろ。頭取の指示だ〉と怒鳴ってきた。「あいつの投資の原資は、俺から出ているんだ」俺、お前、進介は切っても切れない運命の糸に絡めとられているんだ」
第七章 進展
「神崎は、久木原に榊原への投資を止めよと伝えたに違いない」大村は、貞務から聞き出した情報で神崎を死に追いやったのは茶谷ではないかと見当をつけたのだが、それは徐々に確信になりつつあった。 その名刺に書かれた名前を見て、大村は驚き、そして首を傾げた。
第八章 殺人
飼い主の視線の先には、人間が波に揺られていた。
今、あらゆる事実が、茶谷へと向かっている。このまま茶谷を犯人とすれば真相が解明できるのだろうか。「はい。当行行員で、現在本店の検査部に所属している大村健一さんに間違いありません。
〈大村だ。大村幸治、死んだ大村健一の父親だ。貞務はいるのか! いるなら出てこい!〉
第九章 深い闇
「一人息子を亡くした悲しみに混乱しているだけだ。早まるな」 「いえ、そういうわけではありません。私の過ちが息子をあんな目に遭わせてしまったからです」「私が、会長にあの男を紹介したことです」ポイントは、あの父親がうなばら不動産の影浦会長の秘書兼運転手であることです。おそらく茶谷のファンドの資金もうなばら不動産から出ているのではないでしょうか?」「久木原の野郎、脅されているんじゃないのか」
第十章 血の涙
「明、どういう風の吹き回しだ。俺を呼び出すなんて」
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うなばら銀行浜田山支店の金庫室で、若手行員・神崎進介の自他殺不明死体が発見された。数々の不祥事から銀行を救ってきた貞務定男に、頭取の久木原から同支店の立て直し要請が下る。明らかになるのは、職場内パワハラや、神崎の不可解な言動。そこへ同行ファンドが手掛ける創薬ビジネスのキーマンである若手研究医と神崎との奇妙な関係が浮かび上がり…!?
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僕は、春木種生。地方銀行の神奈川第一銀行に勤めて六年目の二十八歳。
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「事業再生」は「人間再生」だ! 株式会社経営共創基盤(IGPI)グループ会長冨山和彦氏推薦! 倒産の危機、地元の抵抗、そして、東日本大震災――。ビジネスパーソン必読の、会津の温泉旅館を舞台にした感動のノンフィクション・ノベル。「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生は、ある事件をきっかけに、銀行員の仕事に疑問を抱く。逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人を名乗る男・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。春木はなりゆきで、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが、問題続きで……。元銀行員の著者による、人と企業の再生を描いた、傑作ビジネス小説。 -
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毎日結構な時間を使って、トレーニングしているんだなと、他人事のように感心してしまった。
過去、5キロ 20分程度で走っていたが、結局、足の裏が痛くなったり、捻挫したりで、ある程度続いても中断。けがをしない入念な準備を毎回きちんとできるかどうかが、自分としては一番の課題かな。なんせ、せっかちなもんで。
読んでいると、一度はマラソンチャレンジしたいなと思う。
この本読んで、その気持ちは掻き立てられた。
が、
自分に追い込みを求めるというよりは、一度観光目当てでいいから、やってみたいってとこ。この著者がおかれたものすごくストレスフルな環境でも走ることで発散と自分を鍛え続けることでのマインドフルネス的な自己肯定感の効用は求める気になれない。
走っても、楽しいって思えたことって正直ないなあ。
やるなら、自転車やろうと思っている。 -
Posted by ブクログ
気骨のある経営者がかつていたのだなというのが読後の率直な感想だ。
この小説は、敗戦濃厚の中、城南信用金庫を立ち上げ、中小企業や大衆への融資を通じて戦後復興を支えた小原鐵五郎の物語である。一億総中流と言われた時代、市井の人々の生活をささえたのは信金であり、そのルーツは二宮金次郎にあるというのは知らなかった。「貸すも親切、貸さぬも親切」とか「不動産や投機には融資するな」とか「効率は大口融資偏重を生む」とか今聞いても耳が痛くなるような指摘がある。不動産は完全に金融ゲームになっているし一億総投資社会なんて小原さんがかつて危惧したことそのままな気がする。金融機関も官僚も政治家もいつから大衆を忘れたのだろうか。
この本を読んで改めて思うのは権力の私物化の怖さだ。なぜかは知らないが志がかつてあったであろう権力者はその私物化によって道を絶たれることが少なくない。真鍋という小原さんの後継者は舛添要一や猪瀬直樹を彷彿とさせるし、権力を得たことで身を滅ぼす経営者や政治家の枚挙にいとまがない。偉くなる予定もないけど、身を正しておかないとと思うし、純粋になぜ権力者が私物化に走るのか探りたくなる。 -
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サラリーマンの悲哀さがこれでもかと詰まった短編集。20年近く前の小説なので、やや時代遅れのような気がする内容だが、還暦を過ぎた自分や周りの人を想像して『こんなことあったなあ』と懐かしんだりもした。
仕事に行き詰まったところにヘッドハンティングの話がきたが、実は人事部の仕掛けた会社への忠誠心を試す昇進試験だった話。
定年後に役員待遇で迎えられたベンチャー企業の社員が遊んでいるようにしか思えず、環境を変えようとするが空回りする話。
取引先が反社だということがわかり、関係を切ろうとする話など。
先日のニュースで、今は『パープル(紫)企業』という言葉があると聞いた。パワハラの蔓延するブラック企業と、やりがいがあり勤労環境に優れているホワイト企業の中間。ゆるい制度の会社というのは中途半端すぎて敬遠されるというのは、何だか皮肉だ。
ひと昔前は江上剛さんが有名だったけど、いまやサラリーマン小説は池井戸潤さんが主流なのかな。池井戸潤さんには前向きな未来が描かれ、半沢直樹や花咲舞のような勧善懲悪なものも多いが、江上剛さんの小説には救いようのない現実が多くリアルすぎる…。
だから企業の歯車としてあくせく働くのが虚しいということが理解できる今は、逆に懐かしく思えるのだろう。
やっぱりサラリーマン小説は面白い。