野中香方子のレビュー一覧

  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    本当に資本主義は間違えていないのか。
    コモンの考え方について記述されている。
    斎藤幸平氏の著書を想起させる。
    サピエンス全史と共通した部分もあるものの、
    人間は善なのかという問いをテーマにしている点で
    独自性がある。
    現実主義のすすめ。
    性善説のすすめ。
    下巻は示唆に富んだ、いい一冊だった。

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    2025年11月13日
  • 資本主義の次に来る世界

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    斎藤幸平氏と同じ主張で目新しさはないが、ここまで地球環境の悪化が進んでくるともうこの道しかないと言う気もするし、一方で脱成長の世界がディストピアにも見えてくる。
    著者が描く「バラ色の」世界を読んで思い出したのが、共産主義末期の1989年に旅行した旧ソ連の世界。メガネメーカーが一社しかないのか誰もが揃いも揃って同じ古臭い額縁メガネをかけ、商店に行ってもモノがない。車もモデルチェンジがないから年代物が幅を利かせている。確かに資源の浪費は減るだろうが、この世界には選択する自由も楽しみもない。日本は恵まれていると思ったものだ。ただここまでしないと地球を守れなくなっているのかも知れない。
    先進国で人口が

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    2025年10月10日
  • 武器化する経済 アメリカはいかにして世界経済を脅しの道具にしたのか

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    政府による支配を回避しようとしたグローバリゼーションが、実際は政府の介入を受け易い世界を作ってしまったのだ。ファーウェイやTSMCを巡るアメリカの嫌がらせについても詳しく説明されている。
    情報と金融のネットワークを使ったアメリカによる脅しは中国よりも日本に効くし、我々銀行員に日々負荷を掛けているよ。きぇー

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    2025年10月10日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    人類・人間は性善説が表す本来的に善な・良い生き物なのか?が語られている。
    この手の歴史的題材をテーマにしながら思想を扱う本は、その思想を補強することばかりを述べ立てることが多い。(自己啓発系とか、自称成功起業家の本)
    しかし、この本は反対意見も吟味しながら、振り子のようにその思想が正しそうか検証していく良書。
    下巻が楽しみ。

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    2025年09月21日
  • コード・ブレーカー 上 生命科学革命と人類の未来

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    ゲノム編集技術でノーベル化学賞を受賞したダウドナの伝記。研究者同士の競り合いや出会い、策略等次から次へドラマがあり、専門用語で一見難しそうな本だったが一気に読み進めた。
    技術の内容も興味深いが、それ以上に異なる研究分野の出会い、共同研究者の相性、ものごとのタイミングの歯車が合ってダウドナが栄光に近づいて行く紆余曲折のストーリーはグイグイと引き込まれた。

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    2025年08月16日
  • ネアンデルタール人は私たちと交配した

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    ゲノム配列の解析技術開発と、現生人類ゲノムやバクテリアゲノムのコンタミネーションと、損傷ゲノムを含む希少サンプル解析。我々は何処から来たのか、我々は何者なのか、に迫るサイエンスの物語。

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    2025年06月30日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    人間本性の性悪説を支持する研究や言説を叩き潰す。著者のブレグマンはオランダのジャーナリスト・歴史研究者。
    上巻で印象的だったのは、ゴールディングの『蠅の王』の章。彼がノーベル文学賞をとった時、私の反応は「えっー」だった。この反応の理由をブレグマンが明快に説明してくれている。
    アメリカで行なわれた悪名高い社会心理学的研究をめぐる章も印象的。彼によれば、ジンバルドーのスタンフォード監獄実験は、やらせと演技と演出。ミルグラムの電気ショック実験(別名アイヒマン実験)は、「権威への服従」という無理筋の解釈。「冷淡な傍観者」研究の発端となったキティ殺人事件は、マスメディアの脚色と歪曲(だとすると、研究その

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    2025年05月26日
  • 一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全

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    目新しいことはないかもしれないけれど、他人に流されずに自分自身を見つめ、あるがままを受け入れることが大切なことを再認識した。パートナーとの過ごし方も書いてある。

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    2025年05月15日
  • コード・ブレーカー 下 生命科学革命と人類の未来

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    ゲノム編集技術のクリスパー・キャス9を開発した女性科学者のジェニファー・ダウドナの評伝。下巻ではコロナワクチンの話もでてきます。最後にジェニファーとエマニュエルがノーベル化学賞に選ばれるまで。

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    2025年04月21日
  • コード・ブレーカー 上 生命科学革命と人類の未来

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    ゲノム編集技術CRISPR-Cas9システムの発明者の1人であるジェニファー・A・ダウドナを中心とした物語。
    共同研究者のエマニュエル・シャルパンティエと共に2020年にノーベル化学賞を受賞しており、世界的に注目を集める研究者である。

    そんな彼女が、そもそもなぜRNAの研究に足を踏み入れたのか、というところから序盤は始まる。
    体裁は第三者的な目線で書かれているが、内容が細部にわたり、ダウドナの伝記を読んでいるようであった。
    ダウドナの研究の基礎には、指導教官のジャック・W・ショスタクの影響が強い。
    ショスタクがダウドナに残した以下の教訓は全ての研究者に刺さるのでは。
    「リスクを恐れず新たな分

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    2025年04月19日
  • コード・ブレーカー 上 生命科学革命と人類の未来

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    ゲノム編集技術のクリスパー・キャス9を開発した女性科学者のジェニファー・ダウドナの評伝。他の科学者との開発競争のシビアさも伺えられる。

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    2025年04月02日
  • コード・ブレーカー 下 生命科学革命と人類の未来

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    学者の在り方や競争といった現実のストーリーも面白かったが、何よりDNAを編集できるクリスパーシステムを得られた人類や、個人はどうあるべきか、の部分に非常に考えさせられた。人類の将来全体に影響を及ぼしうるテクノロジーをどう扱うか、というリスクの話もあれば、逆に遺伝子疾患の治療に代表される、不幸に対して使わないことに対する道徳的観点などは非常に重要かつ難しい問題。世の中には核安全保障や薬物問題、生命科学など、人類の存亡に大きく関わるテーマがあるんだと改めて認識

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    2025年03月29日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    本国オランダでベストセラーになり、世界46ヵ国で翻訳され、欧米メディアから絶賛された名著。
    人間の本性は善である。実に感動的で、読むべき一冊。
    ただし、私たちは、熱心に自らの堕落を信じたがる。何故なら、自らの本質が罪深いと信じると、人は心が休まるから。そう信じる事で、一種の赦しが得られ、約束も抵抗も無駄になるからだ。
    マスコミ、メディアのあり方も、問われるべきなのだろう。本質は悪だとした方が、センセーショナルで、商売になるから。

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    2025年01月20日
  • コード・ブレーカー 下 生命科学革命と人類の未来

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    上巻に比べて範囲が広いと感じた。クリスパーキャス9だけでなくクリスパーベビーを誕生させることとの倫理的問題、コロナウイルスを対処すべくmRNAワクチン、スパイクタンパク質、ゲノム編集、遺伝子工学、ジェームズワトソンの二重らせん、PCR,分子生物学等でコロナウイルスの治療に向けての取り組みがよく分かった。

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    2025年01月11日
  • 一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全

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    2025.1

    参考になる部分もあったし
    ならない部分もあったけど
    何かあればこの本の中に手助けを求めたい

    幸せになるには
    幸せを目指してはならない

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    2025年01月06日
  • 脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

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    4年前に購入してからずっと積んでた本。
    やっと読みました。
    内容はタイトルのとおり。いかに運動が心身に良いかが書かれています。脳にいい。ストレスにいい。不安にいい。パニックにいい。うつにいい。ADHDにいい。依存症にいい。PMSにいい。認知症にもいい。
    しっかりとした研究結果や事例でこれでもかと説明してくれるので、説得力は凄くあります。その分ページ数は多めなので、読み切るのはちょっと大変かもw
    個人的にうつの定義が的を得た説明だと感じた。
    以下一部抜粋。
    うつとは、希望がまったくない環境で資源を保存しようとする生存本能。おとなしくして危険に近づかないようにするためにそういう状態になる。一種の冬

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    2024年12月22日
  • 脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

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    ネタバレ

    運動が脳に与える影響について書かれている本。
    様々な事例を交えて分かり易く記されている。
    運動することの重要性は、いかなる年代や状況においても変わらないということを教えてくれた。

    メンタリストのDAIGOが動画で薦めているのを見て興味を持ち購入した。

    どうやったら良いパフォーマンスを発揮しながら生きていけるのかについて非常に興味がある。

    p94〜要約
    軽度なストレスを与え続けることで、人間は適応して成長する。
    つまり、脳を使って勉強し、カロリーを抑え、運動することが細胞に挑み、丁度良いストレスになる廃棄物を出す。

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    2024年12月11日
  • 寿命ハック―死なない細胞、老いない身体―(新潮新書)

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    ネタバレ

    グリーランドシャークは、脊椎動物の中で最も寿命が長い。
    パシフィックサーモンの生涯=一回繁殖。
    ブルーゾーン=健康で長生きする地域。ニコヤ半島、バルバジア地方、イカリア島、沖縄県、ロマリンダ。
    寿命の遺伝率は10%未満。
    GWAS=ゲノムワイド関連解析。ポリジェニックリスクスコア=遺伝的リスクスコア。

    老化の観点から言うと、100歳の半分は93歳。93~100歳はそのくらいたいへんなこと。
    がんがすべて消えても、寿命は3~4年しか延びない。心疾患は4年、アルツハイマーは2年しか伸ばせない。老化を遅らせない限り、寿命はそれ以上延びない。

    女王蜂と働き蜂の遺伝子は同じ。しかし寿命には大きな隔た

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    2024年11月11日
  • GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

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    私の人生を変えた前作『脳を鍛えるには運動しかない!』のジョン•レイティ博士の続編ということで期待して読んだ。面白く、有用な本であったが、前作ほどの衝撃はなかった。また、本書で度々言及される『Born to Run』も名著なので、レイティ博士の本が好きな人はぜひ読んでいただきたい。

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    2024年11月02日
  • 資本主義の次に来る世界

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    東南アジアの辺境やアフリカを訪れた時のことを思い出す。
    先進国と呼ばれる国の人間が新しい考えだと思うことが、他の場所に既に存在していることは多々ある。

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    2024年10月06日