【感想・ネタバレ】ネアンデルタール人は私たちと交配したのレビュー

あらすじ

七月放送NHKスペシャル「生命大躍進」に著者登場!

絶滅し遺伝子が絶えた筈のネアンデルタール人。だが化石から復元したそのDNAは現生人類にも残っていた! 世紀の発見の内幕。

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Posted by ブクログ

邦題はダイレクトだが、原題は“Neanderthal Man: In Search of Lost Genomes”。原著は2014年刊。著者スヴァンテ・ペーボがノーベル生理学・医学賞を授与されるのは、この8年後の2022年。
ネアンデルタール人のゲノムを取り出し解析するという冒険の一部始終が語られる。自伝的なエピソードもたっぷり入っている。それにスウェーデン人で、ドイツで研究。それらが混然一体となって、ふしぎな読後感がある。
時系列で書かれた研究の進展はスリリング。快いほどのスピード感がある。ネアンデルタール人と現生人類が交配した可能性については、かなりの紙幅を割いている。2014年の刊行なので、終わったばかりのデニソワ人のゲノム解析までを紹介している。
一方で、自伝的な側面は衝撃的。2つあげてみる。ひとつは、バイセクシュアルだということ。自分がゲイだと思っていたのに、友人のボーイッシュな奥さんに惹かれ、最終的には結婚(友人とは合意の上の略奪婚)、子ももうけている。これって二重、三重のカミングアウト?
もうひとつは婚外子であるということ。ペーボという名は化学者の母親の姓。父親は、スウェーデンの生化学者スネ・ベリストローム、1982年のノーベル生理学・医学賞受賞者。おとなになるまで、父親とは会ったことがなかったらしい。本書には、肺血栓になり危ない状態になったが、その治療法について調べたら、自分の父親の論文に行き当たり、心が揺れるエピソードも登場する。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

ネアンデルタールが現世人類と交配した。少し前なら、ジュラシックパークなみの眉唾ものでした。
この本は、読みやすく分かりやすかったです。訳文もこなれて良いです。面白かったです。

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2023年10月18日

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分子遺伝学、古人類学。
2022年にノーベル生理学・医学賞を受賞したSvante Paaboの著作。

現生人類の遺伝子の中にはネアンデルタール人由来の領域が含まれていることを発見した。
極めて緻密な実験設計、衛生管理により実現。
バイセクシャルらしい。
なんとも興味深い本だった。

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2023年02月20日

Posted by ブクログ

とてもおもしろく、一気に読んでしまった。そもそも読んだきっかけは、ResearchatというPodcastでおすすめ本として紹介されていたからだ。気軽に読み始めたのに本当に惹き込まれてしまい、ページを捲る手もわくわくも止まらなかった。「ネアンデルタール人は私達と交配した」ということは教科書やニュースで聞いており、更にアフリカを起源として人類がどう世界に発展してきたかも既に現在図説などでは当然の知識として載っている。その当然のものがどのようにして明らかになったのかと問われた時、「DNAを比べたから」という非常に簡潔な言葉一つで普通は終わり、そこにあまり感動もなければ驚きもない。しかし実際そこに行き着くまでのストーリー、人々の展開した論理、試行、努力、交渉…立ちはだかる「DNA」という物質の物性…それらが非常に事細かに語られたこの本は、「ネアンデルタール人は私達と交配した」という事実が明らかになったことがどれだけ奇跡的で、どれだけの知と血が注ぎ込まれた故の結果で、どれだけ衝撃的なものだったのか、というのを絶対に他では感じられないほどエキサイティングに教えてくれる。また研究という世界が如何なるものか-どれだけ競争的で、どれだけ不確かさの入り乱れたものなのか-というのも伝わってくる。「ネアンデルタール人は私達と交配した」ということで知識を終わらせなくて本当に良かった、とこの本を読んだ今心から思う。

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2019年08月30日

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まず、この本は非常に面白い。『イヴの7人の娘たち』や『アダムの呪い』のように、遺伝子解析によって人類の歴史をたどる話は、自分にとってはほぼ外れなく面白いのだけれど、この本は特に研究界の競争の実情がよく伝わる内容になっていて興味深い。

本書では、著者のスヴァンテ・ペーボが、古代生物のゲノム解析の研究者として成功し、マックスプランク進化人類学研究所を率い、その分野の第一人者となる物語が自身の手で描かれている。その過程では、古代生物解析におけるDNA汚染の回避に向けた地道な闘いや、他研究機関との協力や競争の内実、研究者としてのテーマ選択やキャリア形成、メディアとのやりとりなどが描かれていて実に面白い。熾烈で情け容赦がない先陣争いやそれにまつわるどろどろとした感情も伝わってくる。

著者の研究対象は、古代生物のDNAであり、タイトルにあるネアンデルタール人だけではないのだが、やはり著者を一躍有名にしたネアンデルタール人DNA解析の話のインパクトが大きい。さらに驚くべきことは、かつてアフリカから出たわれわれの遠い祖先は、約三万年前にすでに欧州にいたネアンデルタール人と出会い、そして交配したという事実の発見だ。その交配の痕跡がわれわれのDNAに刻まれているという。驚いたことに、アフリカを除く現生人類の遺伝子の約2%がネアンデルタール人由来のものであるという。この割合はヨーロッパ人でもアジア人でも大きくは変わらないことから、現生人類とネアンデールタール人がいつどのように出会ったのかまで推定できる。残されたDNAの分析からそこまでわかるのか、とまさに科学の力を見せつけた事例だと思う。今後、遺伝子学によって、人類についてますます多くのことがわかり、ますます多くのことができるようになるだろう。

科学研究の話だけでなく、著者がバイセクシャルであることや、研究者仲間の妻となっていた昔の同僚の女性を略奪する形で結婚したことまで赤裸々というよりも淡々とした調子で書かれている。こういった自伝的要素も含まれているのも単なる科学解説書にはないこの本の特徴である。

それはともかく、面白いので読んでもらいたい。

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2015年12月31日

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ゲノム配列の解析技術開発と、現生人類ゲノムやバクテリアゲノムのコンタミネーションと、損傷ゲノムを含む希少サンプル解析。我々は何処から来たのか、我々は何者なのか、に迫るサイエンスの物語。

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2025年06月30日

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ノーベル賞も受賞されたスワンテぺーボ博士の自伝である。
古代DNAの解析に取り組み、進化のミステリーに挑み続けた歴史がわかる。
最新のDNAシーケンスの技術は常に取り入れているものの、科学的に難しいアプローチはほとんどなく、ただひたすらに内在性のピュアなDNAを抽出しシーケンスし、私たちの祖先とネアンデルタール人との関係を紐解く情熱には心打たれる。
真摯さ、謙虚さ、大胆さ、ユニークさ、超一流の科学者の心の動きや思考力などを垣間見える素晴らしい一冊だった。

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2023年11月29日

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なかなか専門的な内容が多く、難しいところもありましたが
面白いと思いました。科学者という人の思考パターンや
気質がよくわかった感じがします。

そういえば、日本の恐竜学において、恐竜のDNAを
抽出(有機物?)できるかもといった
記事を見たことを覚えているのですが(多分NHKかな)
あれは、結局どうなったんだろうと思いました。

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2023年01月15日

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ノーベル生理学・医学賞を受賞されたということで拝読しました。

そこまでDNAに詳しいわけではありませんが、高校生物に毛が生えた程度の知識でもとても楽しく読み進めることができました。DNA分析のカギを握るPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)はここ最近よく聞いた言葉の一つではないかなと思います。
興味深かったのは、ペーポ博士が元々はエジプトのミイラの研究をしたいと思っていた点です。同じく研究していた医学とそれを組み合わせたことから、このDNAをめぐる大きな研究が始まったともいえます。
多分野に興味を持つと、往々にして「どれか一つにしておきなさい」と言われることがあります(本文中のペーボ博士もそうです)。けれど、この本を読んで好きなものはいくつあってもいいのかなと思いました。

好きなものはいくつあってもいい。
いつかそれらは複雑に絡み合って、あなたを見たことも想像したことさえもないところへ連れて行ってくれる。

研究についての内容もとても興味深かったですが、時々差し込まれるプライベートな出来事(恋人がヨーロッパに居るからヨーロッパの研究所のポストを探すとか、友達の研究者とうっかり三角関係?になるとか)も面白かった。立派な博士と自分たちの間に地続きの人間味を感じるエピソードでした。

この分野はこれからも物凄いスピードで発展していく分野だと思うので、今後の発見にも期待です。

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2022年10月12日

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DNA解析の歴史でもある。
むずかしいことははぶいてある。
一気によんだ。

日本の考古学が他の学問、大学同様、権威主義で、さらに捏造事件で地に落ちたことと対象的に、科学的に進められている。

科学、医学、工学を目指す中学生に読んで貰いたい。

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2022年02月16日

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生物をバックグラウンドに持っていないと難しいかもしれない。生物基礎レベルがあれば読めるが、実験レベルの知識はないと結構読むのむずいかも。

PCR黎明期なだけあってそっち方面の苦しみが多く描かれている。PCRは簡単じゃねえんだよワイドショー!

そしてさり気なく作者に暗い影を落とす東西冷戦。スウェーデンは第三世界にあったおかげでなんとかなっているけど、これ作者が西側出身なら絶対できず諦めるしかなかった内容だよなあ。

ネアンデルタール人と現代人の差の研究は面白い。ミトコンドリアが母系遺伝である以上、ミトコンドリアイブのものを受け継いでいるはずだが、当時(20年前程度)の技術は現代と比べると未熟なのでなかなかPCRとかうまく行かない。本文数行で結果のみ書かれている実験にどれだけの苦労が詰まっていたかを想像してめまいがする。

ネアンデルタール人のゲノム計画、500万ドルを電話で相談したところ、2日で500万ユーロ揃えるマックス・プランク研究所かっこよすぎ。

一番面白い点が、科学者が七転八倒する様子が一応描かれている点だ。他の科学の本だと、「こう考えて仮設を立て、実験をこうして結果はこうだった」とかんたんに述べていることが多いと思うが、実際には基礎検討とか地味な部分がクッッソ辛い。そこを、実験にかけた時間の形で述べているのは非常に好感が持てた。

シーケンスサービスはイルミナじゃないのかって思ってたら、454社がロシュに買収されたからイルミナに変えてて「やはりか」と。

ネアンデルタール人と人間、類人猿と人間を分ける仕組み! なぜネアンデルタール人や類人猿には人間のような豊富なコミュニケーション能力や真似する力がないのか。ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが別れてからのゲノムの変異で考える!面白そうだけども、類人猿と人間のゲノムがほぼ変わらん以上、多分エピゲノムレベルなんじゃないかなあ? 

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2021年04月05日

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子供と一緒に読んだ。ちょうどTVにも出ていたりして興味を持ったようだ。本は非常に面白い話だったけど、自分のことそんなに書いてしまって良いのだろうかと思わないでもなかった。

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2020年11月09日

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分子生物学を古代DNAに適用したパイオニアが書いた自伝的な本。古代DNAと言ってもネアンデルタール人みたいに数十万年前のものまで。それより古いとDNAは失われてしまっているそうだ。恐竜のDNAを復元したなんてニュースも昔あったが、それはとんでもない誤りだったそうで。そういった試行錯誤も込みでの科学の現場が描かれていて読み物として楽しめるし、分子生物学の知見や古代のDNAを復元するむずかしさについても興味深い。

ただ理論的なところについては、半分わかったものの半分はハラに落ちなかった感じ。PCR法の説明なんかも昔読んだ福岡伸一の本のほうが分かりやすかったので、引っ張り出して復習してしまった。時節柄、PCR法と言われると反応してしまいますしね。感度の高さ故、コンタミに気をつけなければならない手法であることを再認識。

分子生物学の手法についてのくだりを読んでいて痛感するのは、生物学もコンピューターサイエンスになりつつあること。生けるものは皆、4文字を組み合わせたコードでプログラムされた存在なのである。ナチュラリスト的な昔気質の古生物学に対する、著者のなかば憐れむような視線にはほろ苦さも感じる。

本書でも触れられているが、23andMeはサービスの中でどれくらいネアンデルタール由来の遺伝子を持っているか教えてくれる。ワタクシは23andMeのカスタマーの中では上位2%に入るらしい。だからどうしたという訳でもないが。ただ現生人類がネアンデルタール人と交配したのは出アフリカの後らしいので、アフリカ人にはネアンデルタール由来の遺伝子は見つかりにくい。ここらへんは色々センシティブになりうるので、著者もちょっと気を使っている様子がある。

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2020年04月25日

Posted by ブクログ

ネアンデルタール人のDNAを幾多の困難を乗り越えて解読した著者の自叙伝。タイトルから想像してた内容とはちょっと違っていた。

初めから1/3くらいはちょっと退屈だったし、遺伝子工学、DNA等の専門知識がないと理解できないところが多い。しかし、次々と出てくる課題をチームで知恵を絞って、ズルをせず地道に正直に研究を進めていく過程は読み応えがあり、最後に花開くところはわくわくして、全体としてはおもしろかった。

けっきょく我々のDNAの数%はネアンデルタール人に由来していることをつきとめて、それがタイトルになっている。

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2017年12月09日

Posted by ブクログ

ネットで見かけて。

9割ぐらいの部分はわかっていない。
ネアンデルタール人と現生人類が交配した、結論付けるまでのDNA解析の進歩や研究の過程が描かれている。
かなり噛み砕いて書いてあるのはわかるが、
それでももう少し面白い部分を増やしてくれないと、難しくて読んで理解する気にならない。

古代の標本からDNAを抽出するために、こっそりオーブンで子牛のレバーのミイラ作りをして、ラボの人々に臭いとばれてしまった話とか、著者の結婚に至る話とか、毎年自分はネアンデルタール人じゃないかと思うという手紙が届く話とか。

ネアンデルタール人から現生人類へDNAが流れ込んだ、つまり二つの集団が出会った時ネアンデルタール人の方が優勢な集団だったという説明の際に、ネアンデルタール人は結果として滅亡したので優勢とは思えないかもしれないが、という断り書きがあった。
いやいや、骨格標本をみたら、どうみてもがっちりとした体形のネアンデルタール人の方が優勢でしょ。
比較して貧弱な体形の現生人類が生き残ったのは、様々な偶然が積み重なった結果なのだと思う。

現生人類がネアンデルタール人と遭遇した時、ネアンデルタール人はすでにアフリカの外で20万年以上暮らしていたため、アフリカには存在しないヨーロッパ特有の病気に対抗できるDNAを有し、それを受け継いだ現生人類は生き延びやすくなったのではないか、と書かれていたが、そういう幸運をつかんできただけではないのかと。

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2017年10月23日

Posted by ブクログ

2016年のベスト。
運とテクノロジーと人と根気を使ってネアンデルタール人のゲノムを読み取った生物学者の道のりと半生を記す。まず著者がバイセクシュアルでノーベル賞受賞者の婚外子だという話もさらりと出てくるところが面白いが、何より色んな人と関わり合い、試料を探し出し、最新の技術を使い、分析して、既存の概念に挑みネアンデルタール人のゲノムを読み出すことに成功するその学者冥利につきる半生を追体験できるのが痛快である。

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2016年02月25日

Posted by ブクログ

著者スヴァンテ・ペーボはスウェーデン人の分子古生物学者。彼とその仲間たちはネアンデルタール人のゲノムを明らかにし、私たち現生人類のゲノムの中に、ネアンデルタール人の遺伝子が入っていることを突き止めたのである。

彼が新たな研究分野を確立するために組織を一から作り上げていく苦闘も描かれている。加えて、同性愛者であった著者が同僚研究者の妻に恋をしてしまい略奪してしまう話もあったりと、もはや単なるサイエンス本ではない。情熱あふれる著者の一代記である。

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2016年01月28日

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「ジュラシックパーク」が上映された頃は、何千万年前の化石から恐竜のDNAが採取されたことが話題になったが、DNAは極めて変質、分解しやすく、恐竜のものの採取は不可能というのが最近の常識らしい。
当時「採取」されたのは、混入した他の(もしかすると採取した研究者本人の)DNAだったのだろう。

本書には、こういった「汚染」を除去しながら、前人が試みなかったミイラや化石からのDNA取得とゲノム情報解析を著者(とそのグループ)が、数多の困難を乗り越えていかに実現したかの、30年にわたる苦闘の歴史が記されている。

それだけでも感嘆するに余りあるのだが、本書には著者の性的嗜好というかジェンダー傾向も隠さず書かれていて、ゲイを自覚しパートナーもいた著者が、既婚女性との恋愛の末結婚し、子供も授かったのだという。
その明け広げ度合いというか、認知され度合いにも感嘆するのである。

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2015年11月17日

Posted by ブクログ

 我々の中にネアンデルタール人のDNAが残っいる・・その事実については、まあだからどうした、というくらいの感想しかないのであるが、その事実を明らかにする過程がスリリングである。というか、真の科学者というのはここまで「科学」に対して誠実であることができるのだということに感動した。。
 掘り出された古代のDNAにはすでに現代の微生物や人のDNAが混入している。それらから目的のDNAだけを取り出し、増幅する。だが、目的のDNAだと思ったものがやはり混入した現代人のDNAだったりする。様々な設備や装置や仕組みを自ら開発し、2重3重のチェックを自らに課し、そしてたぶん科学ではもっとも重要なことの一つ「再現性」に徹底的に拘っていく。そうして、長い長い道のりを経て真実を明らかにするのである。
その間に、ライバルたちは数万年どころか恐竜のDNAまで解析したと、サイエンスやネイチャーなどの有名な雑誌に発表していく。しかしそれらはすべて、科学的には不誠実な態度で、再現性もなく、実際に間違っていた。メジャーな科学雑誌もまた、実は「科学」に忠実というよりも商業主義的なのである。正しい道を歩んているという自覚と自信があっても、それはそれは苦しいものだったに違いない(と、著者も言っている)。
 読んでいる間じゅう、STAP細胞を巡る「捏造の科学者」(文藝春秋)を思い出していた。小保方さんや笠井さんが、スヴァンテ・ペーポほどに「科学」に対して誠実に向き合い、つまり「再現性」に謙虚に向き合う勇気があったなら、そしてスヴァンテ・ペーポがすでに喝破していたように著名な科学雑誌が極めて商業主義的であることを理解していたなら、あの事件は起こらなかったに違いないと。

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2016年01月09日

Posted by ブクログ

ネアンデルタール人に全く興味が無いというか交雑してようがしてまいがどうだっていいじゃないか、というような人には退屈極まりない本です。
しかし人の影響で汚染されていない純粋なDNAを採取するための偏執的な取り組みと検証システム構築については頭が下がるというか、想像するだに吐き気がする。

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2016年11月18日

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