村山由佳のレビュー一覧

  • すべての雲は銀の…(下)

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    村山由佳の心情の描写に何度もすごいと思わされる一冊。

    人生のどん底みたいな気分を味わっても、それが永遠に続く訳じゃない。
    そして立ち直るきっかけを与えてくれるのは、たいていの場合、周りにいる人なんだな~、と。

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    2013年02月18日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    アレックスと心をかよいあわせるというのがこの巻のメインなのだろう。

    赦す、赦されるということが大きなテーマなんだと思う。
    自分で自分を赦せるか。人を赦すとはどういうことか。

    逃げ続けているうちは、わからない。
    いつか、向き合わないと。

    次の巻では、日本での様子が語られるみたい。楽しみ。

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    2013年01月28日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    ネタバレ

    冒頭から物語が大きく動いていて、びっくりした。
    前の巻のラストで、ゆりこさんの体に起きたことは想像できていたのだけど。

    物理的に逃げてきても、心は逃げることはできない。
    いつか、向き合わないといけない。
    一人で背負うには重すぎる。
    人に頼ることが苦手な勝利が、どう乗り越えていくのか。

    苦しくて、急いで読んでしまった。
    何冊先になるかわからないけど、乗り越えられるときが来ますように。

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    2013年01月28日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    これまでは恋愛感情のこと、つまり勝利とかれんのみのことがクローズアップされてきたが、
    本作では、勝利の就職活動とかれんの仕事のことがテーマとなり、
    恋をする二人が社会的責任をどう果たしていくかが扱われているように思った。

    勝利が風見鶏を辞めることになったのは、この巻への伏線だったんだろうな。
    かれんの仕事が今後どうなっていくのか。いよいよ、かれんの両親との深い対話が始まることになるのかもしれないと思う。

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    2013年01月24日
  • 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III

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    題名がすべてを表しているように思う。

    言ってしまったら、知らなかったころにはもう戻れない。
    その後、どうなるのかはわからないけれど。

    好きになってはいけない人を、なぜ好きになってしまうのか。
    「好きだ」という気持ちを強く伝えることは、ときに暴力的になることもある。
    でも、理屈で恋をするわけではない。

    怖くて向き合いたくない部分について、感情描写が丁寧。今後どうなっていくのかな。

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    2013年01月24日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    そういう展開になったか!というのが率直な感想。

    冒頭の内容に少しグッときて
    これは期待できるかも?!って思ったけど、
    イマイチ話が進まずに終了。

    うーん、最近本も内容も薄すぎる気が、、

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    2013年01月22日
  • 雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方 IV

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    だんだん話が変な方向に進んで、キャラ設定もちぐはぐ感が出てきたぞ~。
    ショーリが女々しくなってきた。
    もっと男らしく、強くならないと体育会系のイケメン男子じゃないと思う。
    この本が書かれたのがちょうど10年前。
    まだ草食系男子という言葉もない頃だが、景気後退に嫌気がさすほど時間が経ち、また女性が強くなり始めた時期。
    この頃は女性から見たら、こんな男子が良かったんだろうか?と世相まで勘ぐってしまう。
    こんなところも、トレンディー・ライトノベルを読むときの楽しみなのかもしれない。

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    2013年01月21日
  • 彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方 III

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    カミさんに言わせると、いい年してこんな本よんでるの?ってなことになるわけですが、気持ちは青春まっただ中の私としては、こんな青春純情恋愛小説は大好きなわけで、ますますイライラしてくる展開に、ヤキモキしながらも、思わず電車の中で笑ってしまうわけです。

    ついに二人でお泊まりのチャンスにも、悶々と過ごすショーリと、そんな気持ちを知ってか知らずか、お預けを食らわすカレンちゃん。

    誰がなんと言おうと、続きが読みたい。

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    2013年01月17日
  • 明日の約束 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II

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    久しぶりに会うかれんの美しさに、愛しさを感じると同時に、焦りなども覚える勝利。
    相手の成長を嬉しく思う一方で、自分が置いていかれるのではないかと不安に思う気持ち。
    親相手であれば、一般的には、自分の気持ちを受け止めてもらえるが、恋人だとそうはいかない。
    勝利のように、親にあまり甘えてこなかった人が、恋人とどのような距離関係を形成していくのだろう。
    興味深い。

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    2013年01月17日
  • 蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I

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    ネタバレ

    遠距離恋愛になって、久しぶりに会う時に限って、いろいろうまくいかない。
    りつ子のことがでてきたとき、かれんが動揺した方が嬉しいのか、さらっと流してくれた方が嬉しいのか、勝利自身も答えは出ていないのだろうと思う。

    ただ、いずれにせよ、お互いが自分の気持ちを話すしか、道はないんだろうな。
    それができる限り、なんとかなるんだと思う。

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    2013年01月20日
  • 夢のあとさき おいしいコーヒーのいれ方 X

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    遠距離恋愛が始まった二人。
    はじめはメールや電話などのルールを決めていたが、かれんと連絡が全く取れなくなってしまう。
    自分などいなくてもいいのではないか。こんなに想っているのは自分だけでないか。
    勝利の思いは募り、激情のままにかれんを傷つけてしまう。
    それを機に、それぞれが無理をしていたことに気づき、あり方を見直していく―

    第Ⅰシーズン完結というのもわかるように思う。
    勝利は、どれだけ自信を持てるかがほとんどの問題に関わってくるんだろう。
    自信がない限り、かれんのどんな行動も不安材料にしかならないのだと思う。
    難しいけどね。

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    2013年01月17日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    鴨川で、介護福祉士になるために、ホームで働く。
    おじさんとおばさんは反対したが、なんとか説得し、その日が近づいてくる。

    勝利は、かれんのことを考え、置いて行かれたくないというプライドもあり、引き留めることはできなかった。
    かれんもかれんで、引き留められないことについて、何も言えないでいた。

    クリスマス、やっとお互いの本音を言いあえた。
    そこまで感情的になって伝えたいものがあるっていいな、と素直に思ってしまった。

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    2013年01月17日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    ネタバレ

    花村のおばさんに、「かれんと付き合ってるって本当?」と聞かれて、息も止まりそうになった。
    りつ子のあきらめられない苦しい思いが、花村のおばさんにそう思わせるような言葉を言ったのだ。
    話さないでおいてくれると思っていたのに。

    丈は、京子から、憧れの先輩とキスなどをしてしまったことを聞き、「それでも自分を好きか」と試されているようで嫌だと言う。
    勝利は、りつ子が家まで来て、胸を貸してあげたことをかれんに言えずにいる。

    秘密を、話すことが優しさなのか。話さないことが優しさなのか。
    話すことには、どこかで「許してもらえるだろう」という期待もあるのだろう。
    聞いた側の度量で対応が決まるというのも、た

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    2013年01月17日
  • すべての雲は銀の…(上)

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    小説は他人の人生を擬似体験できる。

    実兄に恋人を奪われ、失意の中、信州の民宿で
    バイトする大学生の裕介。
    そこで出会った3歳の男の子にいきなり、
    「とーちゃん」と呼ばれ面食らう。

    もちろん僕にはそんな経験は無いし、
    これからも有り得ないシチュエーション。

    村山由佳サンの作品は感情移入しやすく、
    まるで自分が体験している感覚になる。

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    2013年01月12日
  • すべての雲は銀の…(下)

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    大自然と穏やかな仲間たちに囲まれ、
    少しずつ自分を取り戻していく裕介。

    それにしても“花綾(カーヤ)”って、
    とても魅力的な響き。

    僕なら・・・。

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    2013年01月12日
  • 夜明けまで1マイル somebody loves you

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    バンドとバイトに明け暮れる大学生の涯。美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、学生と教師、しかもマリコ先生には夫がいる。不器用でひたむきな青春の恋の行方。

    不倫という恋なのですが、さわやかに読めました。
    バンドと歳上の女性との恋愛。どちらもいい味を出していて、どちらこの物語にもなくてはならないものなのですが、若干ものたりなさを感じてしまいました。どちらももう少し読みたかった。

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    2013年01月08日
  • きみのためにできること Peace of Mind

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    僕が必要としているヒト
    僕を必要としているヒト

    二人の人を同時に好きになる。きっと世間では許されないこと。
    でも人は弱くてずるいから、求めるものが違うからと言って、できてしまうんですね。

    様々な場面の情景がとてもきれいに描写されていて、その場所へ行ってみたくなりました。

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    2013年01月05日
  • 坂の途中 おいしいコーヒーのいれ方 VII

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    一人暮らしを始めたが、思うように距離が縮まらず、もどかしい日々。
    星野りつ子に対してどのように接するか。

    あきらめることは難しいし、好きな相手が生半可優しくしてくれたら
    余計にあきらめられなくなるんじゃないかな。
    勝利の「優しさ」が、かれんもりつ子も苦しめることになるんじゃないかとも思ってしまう。

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    2013年01月04日
  • 遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VI

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    一人暮らしを決意した。これで、かれんとずっと一緒にいられると思ってた。

    いとこ同士(実際はそうではないのだが)の恋で、誰に話すか、どのように説明するか、考えなければならないことが多い。
    それをどのように乗り越えていくのか、感情描写が巧みだと思う。

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    2013年01月04日
  • 緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方 V

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    勝利とかれんの距離が、少しずつ変わっていく。
    単身赴任していた勝利の父が帰京した。
    これからどこに住む?勝利は、一人暮らしすることを決意した。

    今後どうなっていくのか、気になる。
    でも、進み方がややのんびりかなという気もする。

    一人の人をこんなにも強く想うこと。
    怖くて、避ける人も多いのではないだろうか。
    怖くても、変化を恐れずに、進んでいく強さをみることができる本。

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    2013年01月04日