仲野徹のレビュー一覧

  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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    下巻は、少しだけ時代を遡って、遺伝子多型に関する話から。この分野において、crispr/cas9がいかに衝撃的だったか。改めてSFが直ぐそこに近づいていることを感じた。

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    2022年01月29日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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     内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
     本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
     新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た

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    2022年01月10日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    数年前に1度読んだが、内容を忘れてしまったので再読。
    様々な立場の方々が、先の見えない転換期にあたり、中高生に向けて「根元的に物事を考える」ために書かれた本。

    刺さるメッセージはたくさんあったが、特に刺さったのは「13歳のハードワーク」だった。
    たしかに「夢=職業」にしてる人が圧倒的だなー、と思った。

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    2021年12月11日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    教授なのにくだけた文体で分かりやすく解説。取り敢えず今まで読んだ医学書の中で一番わかり易い。病理学の視点から書いているからわかり易いのかなぁ?

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    2021年11月18日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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    遺伝子はもともと得体のしれない科学であった。進化の研究が進むにつれて、遺伝子の存在が明らかになり、そこから遺伝子を利用した研究へと切り替わっていった。遺伝は父と母から半分ずつ受け取り、それが発現するかはわからない。時たまおきる突然変異が進化へと繋がっていく。遺伝子によってタンパク質が作られる。プラスミドに入れて、他の生物に注入できるようになって、遺伝子を改変することが可能になり、くすりなどかつくられるよになった。


    遺伝を明らかにしたのはメンデルなどの細かい実験の賜物であった。遺伝子を完全に操ることは他のどの科学よりも生物の根源に関わってくるのだと感じた。

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    2021年10月15日
  • 考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法

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    一度だけ近くでお話を伺う機会がありFacebookでもお友達になって頂いている高名な先生の作品。こういう間違って本人の目に入る可能性があるものについては感想書くのやめようかとも思ったのだが内容が素晴らしかったので…。先生が勤務されている大学で実際に行われた講義を元にまとめられたものでその講義の目的はタイトルにある通り。ある事柄を科学的に捉えて理解し、それを他者に伝える方法を指導するというもの。自分は文学部を出ていて科学的とは程遠いバックグラウンドなのだけど非常に興味深く読んだ。まず何よりも感じたのは大学に入って最初にこういうことを教えてもらえる生徒は幸せだな、ということ。論文の書き方とか思えば

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    2021年07月16日
  • みんなに話したくなる感染症のはなし 14歳からのウイルス・細菌・免疫入門

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    中学生というより大人が読むべき本。新型コロナが収まっても、新たな感染症が出てくることが予想される中、このくらいの知識は持っておかないといけない。ユーモアも交え、わかりやすく書かれており、真の良書と思う。

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    2021年06月27日
  • 闇の脳科学 「完全な人間」をつくる

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    科学(医学)の最先端を戦うと言うことはこう言うことなのかということを少しながら感じ取れた。今の時代なら素晴らしい業績とみなされて然るべきものが、時代の状況によっては酷い扱いを受けるものだと教えてくれる。ヒース博士が実際にはどのような人だったかは結論づけられないだろうが、とてもドラマティックに記述されていて一気に読み進められた。

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    2021年02月28日
  • からだと病気のしくみ講義

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    自分のからだが愛おしくなる一冊。
    子どもを塾に通わせるくらいなら、これを読んであげた方がいい。
    #仲野徹

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    2021年02月21日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。

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    2021年02月19日
  • みんなに話したくなる感染症のはなし 14歳からのウイルス・細菌・免疫入門

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    わかりやすく書かれていたが、やはり難しいところも多かった。
    一度読んだだけでは納得はできても、人に話せるようにはなるには熟読が必要。
    手元において繰り返し読みたい。

    章末の「復習」も理解度を測るために便利。

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    2021年02月14日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 闇の脳科学 「完全な人間」をつくる

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    物凄い本だった。本書タイトルとあらすじは「タブー」と「マッド・サイエンティスト」的な所に思い切りフックのあるものになっていますが、本書を完読するとそういった単純さとはかけ離れた内容に驚嘆してしまいます。しかしタイトル・あらすじは本文の片面として確実に含まれており、その反対側の面(これはユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」まっしぐらの、人類永遠の課題かもしれません。)を熟慮するためには一冊分の内容が必要であるため、本書はこの引っ張りでこそ正しいのだと思います。

    ある人物・ある分野を批判・否定する際に、その否定する理由が主に直感・感情・倫理である場合、完膚なきまでに完全に完璧に100%否定し

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    2020年11月17日
  • みんなに話したくなる感染症のはなし 14歳からのウイルス・細菌・免疫入門

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    14歳からの
    と銘打たれているが侮れない。

    成人男性で私のような文系にもわかりやすく
    かつ必要な情報がわかりやすく書かれている。

    大人にこそオススメと断言できる。

    また、感染症に関連し、ワクチンの考えかたも述べられており、ふに落ちた。この部分こそ実は山場かも。

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    2020年09月20日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    生きているということ

    一部ご紹介します。
    ・酸素が無ければ生きていけない。が、化学反応性の高い「活性酸素」は、細胞を傷付けてしまう可能性があるため、細胞にとって好ましいものではない。
    それ故、細胞の中には、活性酸素を代謝して、無害にするための酵素が存在する。また、ビタミンEやビタミンC、カロテンといった抗酸化物質も、活性酸素を中和する働きを持っている。
    ・ごく健康に生きているように見えても、我々は、我々の臓器は、我々の細胞は、常に何らかの攻撃を受けている。「人みな骨になるけれど」何とか正常な状態を保とうと、色々なメカニズムを駆使して、やりくりしている、というのが生きているということなのだ。
    ・知らないことを

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    2022年09月30日
  • (あまり)病気をしない暮らし

    mac

    ネタバレ 購入済み

    地味な努力の積み重ね

    一部ご紹介します。
    ・ダイエットの極意は、食事制限と、運動によるカロリー消費。英語学習の極意は、単語と構文を覚えることと実地の訓練。どちらも、地味な努力であるため難しい。
    ・倫理というものは、時代とともに移ろっていくもの。新しい技術がもたらされたとき、その安全性が確認されて、望む人が多くて、メリットが十分にあって、周囲に迷惑をかけることが無ければ、倫理的なことなど吹き飛ぶこともある。体外受精がそうであったように。
    ・先端技術を受け入れるかどうかを他人事としてではなく、自分の頭で考える。いろいろな角度から考える。それにはまず、正確な知識が必要だ。
    ・がんになりにくい生活習慣
    ①感染症検

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    2022年09月30日
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく

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    エピジェネティクな特性とは、"DNAの塩基配列の変化をともなわずに、染色体における変化によって生じる、安定的に受け継がれる表現型である(p21)".この文章を最初に読んだ時、何だこれは! と感じたが、本書を丹念に読んでいくと、分かってきた.さらに "最終的な遺伝子発言機構は、ヒストン修飾やDNAメチル化制御を介しておこなわれる.(p178)"という表現も、何かなじめる感覚を持てるようになった.難しい解説の間に、ほっとするようなエピソードがうまく挿入されており、楽しめた.遺伝子の転写の失敗ががん発生につながるようだが、画期的な治療方法がエピジェネティクスの

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    2020年05月31日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    凄くわかりやすく病気の成り立ち、がんの発症プロセス、治療法などが書いてあり大変為になった。病理や粒子の世界、医療の世界の面白さも感じた。私に頭脳があれば、、こういう世界に身を投じてみたかった( ̄∀ ̄)

    とにかく、少し頭が良くなった気がする本。ほんの少し、遺伝子からの病気の成り立ちがわかる本です
    何回も読むぞー!

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    2019年09月23日
  • 街場の平成論

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    いろいろな観点から「平成」を振り返る論集。30年間の変化の大きさに愕然とする。もっとも改元が時代の変化を表さないことは言うまでもないが。

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    2019年04月14日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    『(あまり)病気をしない暮らし』発刊記念 仲野徹先生による健康のためのトークライブに参加しました‼️

    トークが抜群に面白く、私の免疫機能が活性化しました(^^)

    また、同じ研究者(といっても雲の上の方ですが)として共感できる内容が沢山ありました。

    仲野先生からサインもいただきました‼️

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    2019年03月18日