仲野徹のレビュー一覧

  • こわいもの知らずの病理学講義
     病理学として特に重要なところがガン関係であり読者もそこを欲していることだろう。がんに関してページを多く割いているがもしガンにかかった患者が読んだとしても総メリットのある内容ではない。むしろいまは健康でありガンに対しては興味がない人が読むべきところだろう。

     もっと細かくマニアックなところがもっと...続きを読む
  • (あまり)病気をしない暮らし
    関西人のおっさんテンポで楽しく読めました。ただやはり病気のメカニズムは簡単に書かれてはあるもののすっとは頭に入ってきにくかった。

    指の親指見るのとガンになりにくい暮らしはしよう。
  • (あまり)病気をしない暮らし
    いわゆる科学を一般向けに書いたような本。

    生理学を学んでいたので、内容に驚きは少なかった。
    けれど、生理学の基礎知識があまりない人には是非読んでほしい一冊。
    なぜなら、分かりやすく面白い上に、考えさせられる部分があったからだ。
    ゲノムのこと、癌のこと、風邪のことなど身近だけど知らない故にあまり考え...続きを読む
  • 街場の平成論
    9人の識者により、各テーマについて「平成」をまとめたもの。
    編者が冒頭に指摘したように、統一的理論があるわけではなく、読後感はもやもやとしたものであるが、個々の論考は短く読みやすい。
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    「細胞が分裂しても引き継がれうる、DNAの塩基配列によらない情報が存在する」という興味深い内容ですが、難解でした。
    しかし、遺伝子のあり方やエピジェネティクスなど、生命というものの不思議さや奥深さは感じることが出来ました。
  • (あまり)病気をしない暮らし
    話が面白い、医事新報に連載を持っている先生。予防医学はご専門ではないので、読み物として読むのがちょうどいいように思う。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    もうこういった言説にほとんど共感を感じなくなってしまったなー。「現状は危機的だ」「政府はこんなにあくどい」みたいなのって、「ほんとにそうなの?それを示す証拠は?」とまず思ってしまう。

    まあ内田センセイの七色のロジックを楽しめるという点では面白い。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    これからを生きていく人へ贈るメッセージ。

    日本の現状に危機感を抱いた内田樹が,中高生へとメッセージを送るために様々な人へ文章を書いてくれるよう依頼をした。統一感はあるような,ないような。しかし,皆,日本の現状に(というか,現政権に)危機感を覚えている人たちである。出版されたのは2016年7月なので...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    目もくらむようなスーパー秀才エリートだった人たちが、声をそろえてもはや反対することができない空気があったと言っている。ドイツ語で日記を書けるような、言葉を自由自在にあやつることができるエリートたちが、一億人の運命を左右するような決めごとを、最後には言葉でなく空気を読んで身を委ねたと語っている。

    ...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
     エピジェネティクスについて別の本を読もうと思って横にあった本。
     DNAのメチル化が難解で難解も(笑)読み返した。
     まだまだこれからの分野でこれからの展開が楽しみだと思った。数年後この本がどんな位置づけになるのか楽しみ。
     
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    読みながら思ったのはオートマトン。情報と、インストラクションとの両方を格納できる番地付きの計算機があると演算がどこで停止するのかはわからない。とかだっけ?DNAは最初は、生命の設計図みたいな説明の仕方がされていて、プラモデルファンの私としては、このプラモデルの設計図と照らし合わせてDNAってのはどん...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    日経サイエンスの記事に刺激を受けて手にとってみた。中身は相当難解ホークスでした。が、何か新しいことを知ることができて読破してよかったという思いはあります。
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    うーむ、確かにとても興味深い。ゲノムが全てを規定している訳ではないというのは確かに生命観に修正をもたらす。…しかし、複雑で難解だ… 現象面の説明は大変興味深いものの、メカニズムの説明は私にはほぼちんぷんかんぷん。
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    興味深い stap細胞のことが大騒ぎされたのに 人びとはもう忘れたか。DNAの塩基配列の変化を伴わずに 染色体における変化によって生じる 安定的に受け継がれうる表現形 が定義のよう。生命現象の根源に関与
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    少し難解。研究者をめざす高校生くらいの
    柔らかい頭の人が読むといいのだろうと思いますが。
    50を前にするオジサンには理解するのが少しきつい
    と思いました。
    ただ、エピジェネティックスが何者かということに
    ついては、まだはっきり分かってない。わかっていない
    ことが多く、ただ、現象から考えると生命科学に...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    エピジェネティックな特性とは、DNAの塩基配列の変化をともなわずに、染色体における変化によって生じる、安定的に受け継がれうる表現型である。

    トーマス・クーンの「科学革命の構造」でパラダイムを提唱した。
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    科学雑誌の特集で女子に人気なのは遺伝子ネタで、格別に不人気なのは天文ネタだと聞いたことがある。遺伝子という、決められた運命的な、そう運命的な感じのするものに惹かれるのではないか、と勝手に想像している。

    ところが。

    なんでも運命のせいにしていいわけでもなかったのである。受精後に獲得した現象が後々ま...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    読む前に想像していた内容とは、かなり違う
    誠実にわかりやすく書こうとされていることは、とても良く伝わってくる
    研究者っていうのは、こういうタイプなんだよね

    わかっていることは、断片的
    まだまだ教科書的なまとめ方をするには無理があると感じる

    ひとつひとつの研究は、単純作業を積み上げていくことで成り...続きを読む
  • なかのとおるの生命科学者の伝記を読む
    なにぶん伝記の紹介であるから、元の伝記を読まなくては始まらない。ということで、気になったものをリストアップ。
    「微生物の狩人」岩波文庫
    「フィンチの嘴_ガラパゴスで起きている種の変貌」早川書房
    「ウィクスラー家の選択」新潮社
    「生命科学への道」岩波書店
    「遺伝子発見伝」
    「分子生物学への道」晶文社
    ...続きを読む