仲野徹のレビュー一覧

  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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     プロローグから、著者に関わるかなりショッキングな事情が語られる。著者の伯父2人と従兄が精神疾患の病にかかっていて、祖母はその一生を通して彼らを守り続け、父は身近に彼らの姿を見て苦しんできた。そのため、遺伝、病気、正常、家族、アイデンティティといったテーマが、著者の家族の会話の中に繰り返されていたという。そのような個人的事情をも抱えた著者が、「遺伝子」の誕生と、成長、そして未来について、物語ったのが本書である。

     上巻の第一部から第二部では、メンデルのエンドウ実験による遺伝法則の発見とダーウィン進化論との交差、ゴールトンによる優生学の提唱、アメリカにおける断種手術、そしてナチスによる民族浄化

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    2024年09月06日
  • なかのとおるの生命科学者の伝記を読む

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    科学者の伝記はこれまで読んだ記憶が全然ないが、広く浅く見てみると、意外にも人や実験テーマとの出会いが運命的、偶然的なことが多いんだなと思った。もちろんやっていく中でそれが正しいかどうかは本人はその場では分からないので結果論だと思うが。
    科学の世界では、自分の功績や発見が他の科学者や世間からどのように評価されるかはまちまちなんだなと強く思った。死後に功績が認められることもあると思うと、人生の中で名声を求めるのは虚しいことだなと感じた。

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    2024年05月06日
  • 残された時間――脳外科医マーシュ、がんと生きる

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    前著『医師が死を語るとき』では、脳外科医としての日々の医療や、友人医師を助けるためのネパールでの奮闘やウクライナにおける活動といった、医師としての著者がどのようなことを感じ、考え、治療に当たってきたかが第一の読みどころであったが、気に入って購入したオックスフォード運河沿いのコテージのリフォーム作業に勤しむ愉しさを語るマーシュ先生の姿も微笑ましかった。

     そんなマーシュ先生が前立腺がんの診断を受けてしまう。医師として多くの患者に対してきたマーシュ先生であったが、今回は自らが治療を受ける老いた患者の立場になった。”死”を身近に感じるようになってからの死への恐怖が率直に語られるほか、死について著者

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    2024年04月23日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    病気の成り立ちを、細胞、血液、分子生物学、そしてがんと分かりやすく解説してくれたもの。
    著者は極力普通のオッチャン、オバハンが理解できるように書いてくれたらしいが、専門用語の理解はかなり難しく読み進めるのには骨が折れた。語り口は申し分なく平易ではあったが。

    もとより病気の種類は山のようにあるので、全部について触れるわけにはいかないので、今や二人に一人はなるがんについての解説におよそ2章を割いている。

    要は、老化と共にがん化する細胞が出てくるのは避けられないし、がんの形態も様々なので薬が効くやつ効かないやつ等、ある意味運次第ということらしい。

    がん治療も進歩しているが、がん細胞もその進化を

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    2023年12月24日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    専門用語が覚えられないので、難しかった。
    なんとなくはわかった。
    文章は面白い。
    長生きしたら癌になるのは仕方ないようだ。

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    2023年12月14日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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    遺伝子上では、人類が遺伝子と出会うまでの過程が面白かった。本著「下」では、遺伝子と病気を主なテーマとして書かれており、「上」に比べて個人的には読み劣りしてしまった。

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    2023年10月11日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    2020年、COVID-19が席巻した世界では次々と社会の歪みが露呈した。そのコロナ期とポストコロナ期に、次世代の若者たちがどう生きるべきかを内田樹をはじめとした様々な年代の言論人たちが語る。

    内田さんが声をかけて集まった様々な分野の今をときめく著名人たちがコロナとコロナ後の世界をテーマに執筆しました。内田さんのセレクトだけあってみんなけっこう尖っていて(偏っていて)どれも読み応えのある内容でした。中学生向きということで平易な文章で一編が短いのも読みやすくていいと思います。そしてみんな分野が違うので、コロナ期というものを違う角度から見ているのも面白い。また、分野が違っても結局、多くの著者が今

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    2023年08月11日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    興味深い雑談を挟みながらわかりやすく病理学やがんについての知識

    細胞、血液、分子生物学、がんと、歴史や最近の研究まで含めて解説。
    これで少しは病気になった時の医者との話もできるようになったかも。

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    2023年06月29日
  • 撤退論

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    少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。
    まず、無理を認めること。
    それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。


    ・大切なことを持続させるために、我々はこれまでの手法からの撤退を学ぶべきなのである。
    ・社会の内と外、此岸と彼岸、文明と自然、常識と非常識などなど、二つの原理を行ったり来たりすることで、問題を「なんとなく」暫定的に解決する。これが地に足を着けることである。
    ・現代における下野とは、他社のニーズを全く気にせず、とにかく徹底的に主観を

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    2023年06月17日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    結構軽い語り口で、分子病理学(だっけ)の先端の話を説明してくれる。

    最後は、癌。

    病気の「理屈」はそう難しくない。
    という話。

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    2023年04月23日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生を想定読者とした、現在30代〜70代の20名からのメッセージ。今回のパンデミックであらわになった日本社会の欠陥について、こんなに不出来な社会を後続世代に遺すことになってしまった責任を感じ、補正しきれなかった悔しさがにじむ。

    世代が変わると考え方や行動も変わる。是非、現状を反面教師として欲しいです。

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    2023年01月05日
  • 撤退論

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    内田師範のお話以外あまり面白くありませんでした。面白くないのは、たぶん、書いてる人たちの表現力が頭良すぎて何がいいたいのかケムに巻かれたような気持ちになるからかもしれません。

    わかりやすすぎるのも、あれだし難解すぎるのもちょっと。

    正直に申し訳ございません。

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    2023年05月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    斎藤幸平さんの名前があったので読んでみた。
    一番心に残ったのは平川克美さんの文章だろうか。会社勤めするようになって当たり前のように見聞きしてきた経済合理性。原価を絞り、無駄を排除して、より低価格の製品を提供する。お客様の要望に応え、お客様が期待する以上の価値を生み出すこと。製造業をはじめ、経済はそのようにして成長するものだと思っていた。
    しかし、現在は総供給が総需要を上回っている状態。必要ないものを売るための広告やマーケティングなど、ブルシットジョブ(この本で言及してる人の多いこと!)が蔓延し、限られた利潤を確保するために「集中と選択」という言葉に現れるように、偏った資源配分をし、競争優位性の

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    2022年12月14日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    読みやすかった

    第1章
    心しずかに、姿勢を良くして、お腹の筋肉をつかって大きく息を吐く

    第2章
    ビール好きには炭酸水ダイエット
    体重記録ダイエットも良い
    骨盤ダイエットはためしてガッテンで効果なしと判定

    第3章
    いまやゲノムは10万円で調べることは可能
    でも知りたくないことも知ってしまうので良く考えないと
    エピジェネティクス
    先端技術を受け入れるかどうかを、他人事としてではなく、自分の頭で考える、それも、いろいろな角度から考える、というのは、科学技術の時代を生きていくのに必須。正確な知識が必要

    第4章
    ある中、アルコール依存症、アディクションにならないように!

    第5章
    がんは長生きの

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    2022年10月26日
  • 撤退論

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    撤退についての、さまざまな論者からの寄稿
    それぞれでいろんな発見も、驚きも
    (少し誇張しているのかもしれませんが)
    ありました。

    撤退の困難さはいろんなところで感じる昨今です。

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    2022年10月11日
  • 撤退論

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    撤退論 内田樹編 晶文社
    歴史のパラダイム転換に向けて

    題名に惹かれて手に取ってみたけれど
    前書きを読んで学者の限界を感じた
    まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
    少子化がいけないと決めつけてからの話では
    答えが出ないだろう
    問題は噂されている
    権力を振りかざしている側の都合で
    少子化を作り出して不安をばらまいていることの真偽を
    確かめることが前提だろう

    識者とされた多くの人が原稿を寄せた中で
    唯一面白く読ませてもらったのは
    『個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か』
    というタイトル始まるお話だ
    広い目線で現代文明が陥っている
    物質至上主義の問題の急所を捉えている
    いやも

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    2022年10月06日
  • 撤退論

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    「撤退論」と銘打ったにしてはちょっと散漫かなぁ.
    撤退だかなんだかわからないのもあったし.個人的にパラダイムシフトを起こす様な論説は,残念ながら一つもなかった.

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    2022年06月05日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと

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    2022年05月01日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね

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    2022年02月07日
  • 闇の脳科学 「完全な人間」をつくる

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    【感想】
    かつて「マッドサイエンティスト」と糾弾され、医学の表舞台から姿を消した医者がいた。その医者の名は『ロバート・ヒース』であり、彼を主人公として本書は展開していく。

    ヒースが施した治療のもっとも有名なものが、同性愛者を異性愛者に矯正するための電気治療である。被験者の脳の快楽中枢に電極をつなぎ、娼婦にお誘いを受けながら同時に脳内に電流を流していく。これまで女性に欲情を抱かなかった患者は娼婦との「セッション」のあいだに初めてオーガズムに達し、実験は大成功に終わった。

    現代の視点からすれば、こうした治療はまさに「闇の脳科学」に見えるだろう。実際、彼が活躍した1950年代当時でも、こうした「

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    2022年01月28日