仲野徹のレビュー一覧

  • こわいもの知らずの病理学講義

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    30:病理医ヤンデル先生のヨンデル選書フェアにて購入。「病気」の基本的なことから、総論として広く楽しく学べる本。生物の授業でやったけど、というようなことも改めて説明されて腑に落ちたり、特にがん、分子標的薬について解説があるのが良かった。
    進歩目覚ましい分野だから、定期的に改訂を……というのは難しいかな。基礎の一冊として手元に置いておきたい。

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    2019年08月08日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    まじめに、わかりやすく、気になるであろうと思ったことを書いてくれたのだな。読みにくいわけではないし、ただ、医者の側からは患者がどういう風に見えてるのかがわかってよかった。ダイエットの話とか、笑っちゃうくらいよくわかる。人が耐えられる程度の不快な思いをすることも幸福感を永続的に深く味わわせるのに有効、は卓見。

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    2019年08月06日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    結構難しい本。これを読む中高生はすごい。
    いじめはあるけど、いじめはない。
    本当に何でもそうなんだ。ちゃんと見ないと、
    何にも見えない。

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    2019年07月19日
  • 街場の平成論

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    それぞれの先生の平成論を読み、自分自身が個人的にあまりにも暗いので、なんだかますます暗くなった。
    そして、そんなつもりはなかったのに、私にとっての平成を振り返り、「なぜこんなことになってしまったのか」「30年前にはまさかこんなことになるとは思わなかった」と同じことを感じて暗くなった。
    救いは、鷲田清一さんが引用されている橋本治さんの、失われたものを数えるのではなく、失われてれていないもの、残されているものの数を数える、というところだろうか。同じことを別の本で内田先生がおっしゃっていたのも思い出す。
    私と日本と世界と…

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    2019年06月29日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    分かりやすくて楽しい本。
    お医者さんって細かいことが気になるタイプが多いのかな?言葉1つ1つに「これって?」と引っかかるので広辞苑を引くそうな。医学のロジックはとても単純。覚えると受診の時に役立つ。
    物事を統計的に考える能力は生きていく上で非常に重要。

    アデノシン三リン酸→細胞が生きていくためのエネルギー
    テロメア、テロメア短縮→老化
    テロメラーゼ
    テトラヒメナという生物で実験

    みんなが信じてる医学の「常識」と言うのは必ずしも正しいとは限りません。医学に限ったことではありませんが、先入観なしに物事を見つめると言うのはものすごく大事なことなのです。

    日本の妊産婦死亡数は年間40人程度。分娩

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    2019年06月16日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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     中学生、あるいは高校生ぐらいの読者を対象にしているシリーズの一冊。ほかの出版社の、ぼくは気に入っている「よりみちパンセ」のシリーズより少し年上の読者が想定読者か?
     内容は、あれこれあるのだけれど、高橋源一郎の、アメリカの大統領だった、オバマの広島訪問演説に対する解説(?)が俊逸、さすが「ゲンちゃん」という内容で、記憶に残った。
     内田樹の編集方針も悪くない。学校の先生方も通勤電車で、一つずつお読みになればいいのではないでしょうか。ここで、さまざまに指摘されている社会の変化の中で、教育が、それはあかんやろ、という方向を支えていることに、ギョッとなさるかもしれない。

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    2019年04月22日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    読んでいる途中だけど、読みやすくて面白い。引き込まれて寝落ちするまで読んじゃう。自分のゲノム情報って今は10万円で調べられるんだって。全遺伝子情報

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    2019年04月19日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    前著「こわいもの知らずの病理学講義」もおもしろかったが、これはさらにわかりやすく、楽しんで読めた。「病気ってなに?」と題したまえがきに始まり、うんうん、なるほどねという話題が次々出てくる。第1章の、腸内フローラとハイパーベンチレーションの話だけで、すでに元を取った気になった。その後も、興味深い話ばかり。誰でもできるダイエット法、自分のゲノムを知るということ、アルコール中毒とは?、ガンは予防できるのか、風邪とはなにか、などなど。

    健康や医療についての情報はあふれかえっているけれど、どうも肝心なところがわからなかったり、不安感だけが募ったりすることが多い。その点本書は、まあ人間いずれ死ぬんだし、

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    2019年03月14日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    下の味覚地図は今は否定されている。
    色で味覚を分けている。色がわからなければかき氷の味はわからない。
    苦味は毒や腐ったものを避けるため。閾値は他の味覚に比べてはるかに低い。
    ビタミンK=血液凝固因子を作るために必要。
    DNAはA,C,G,Tの並び方による情報。次世代シークエンサーで安価に解析できるようになった。
    赤ちゃんは無菌。腸内フローラは生まれてからできる。産道にある菌が最初。帝王切開だとその菌はない。
    腸内フローラはかなり安定。すぐに調節はできない。

    息を止められないのは、炭酸ガスが増えるから。大きな深呼吸を素早く繰り返す(ハイパーベンチレーション)とそれが無くなるので長く息を止めてい

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    2019年03月02日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    ネタバレ

    <目次>
    長いまえがき  病気って何?
    第1章     生きるということ
    第2章     ダイエット「入門」の達人
    第3章     遺伝+環境=わたし
    第4章     酒は呑んでも呑まれるな
    第5章    (できるだけ)がんにならない暮らし
    第6章     病原体との闘い
    第7章     番外編

    <内容>
    積水ハウスの「住むフムラボ」連載の記事を加筆したもの。
    前回の『こわいもの知らずの病理学講義』に比べ、ご本人も語るようにわかりやすい。医学界の近年の様子がよくわかるとともに、大学医学部の内情もちらほらとわかる。
    一番教えられたのは「呼吸」。よく「吸って、吐いて」と言われるけど、「呼吸」の「

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    2019年02月17日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    読書メモ

    病気をしない暮らし 仲野徹

    ずっと読んでみたかった内田樹の界隈(?)の病理学者の本。
    生きるとは、ダイエットやがん、お酒との付き合い方などキャッチ―な話題を専門的に解きほぐしていく内容で、ド文系の自分も読んでいて面白かった。

    味覚には酸味や甘味と同一カテゴリーにうま味というものがあり、それを発見した明治時代の化学者・鈴木三郎助が興したベンチャー企業が今の味の素であるという豆知識から本に引き込まれていった。味覚と体への影響という観点では、苦みは体に悪いものを表しているという一文もあった。また、つわりの際に味覚が変化することに関して、特定の食べ物を食べれなくなるという現象に対して、

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    2019年01月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    このレベルの本が一番わかりやすい。厭世的な世の中で、誰も意思決定をしない状態が続いている。日本を正常な形に戻すべきだね。その方法論は今国会で審議されている改憲論ではないことだけはわかってる。頑張れるかな、戦争も安保も知らない世代が。問われてるね。この世代の役割が。

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    2018年07月25日
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく

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    遺伝子の配列が生物個体の一生を単純に決定する訳ではなく、環境因子の変動を受けDNAのメチル化やヒストンのアセチル化等により遺伝子発現制御に影響する事を簡潔な事例を交え丁寧に説かれており大変勉強になった。

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    2018年03月22日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    2016年夏は執筆活動に大忙しだったらしいウチダ先生が解き放つ憂国のオムニバス。『街場の憂国会議』『日本の反知性主義』に続く第三弾。中でも、岡田憲治の「空気」に関する一筆は必読。あるのにない、とはこういうことか。

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    2017年03月21日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    中高生ではないが読んだ。
    白井聡さんが書かれていたが、もう今の私たち大人はダメなので、若い人たちに頑張って欲しい。
    この本をどれだけの中高生が読んでくれるのか、自分の中高時代を考えると疑問だが、私たちが読んで、若い人にできるだけ伝えるということはできるかも。

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    2017年02月28日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    今後の参考に。

    「職に就くことは自己実現のためでも夢をかなえるためのものでもない。」

    という一言には、なるほど。とちょっとカタルシスでした。

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    2017年01月14日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    副題「中高生に伝えておきたいたいせつなこと」とあるように、中高生へのメッセージとして書かれた本。
    難しい内容でも平易な文章で書かれていて、著者が読者に伝えようという真摯な姿勢を感じた。
    高校生ごろに出会うととてもいい本のように思う。
    未来の日本を憂いて、どうにかしたいと真面目に思っている大人もいるんだよ。

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    2016年12月28日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    高校生が文章を読むに当たり、基本的な考え方をあたえてくれる、良本。
    平川克美「人口減少社会について根源的に考えてみる」ではグラフの見方とともに、当たり前のようにように言われている言説について批判的な見方を示唆する。
    仲野徹「科学者の考え方-生命科学からの私見」ではパラダイムシフト、疑う、シンプルに考えるなど科学を発展させている考えが書かれている。
    白井聡「消費社会とは何か-『お買い物』の論理を超えて」ではボードリヤールの考えを援用し、いわゆる「消費」的な感覚が政治や教育にも適用させようとする現在の社会のゆがみと弊害を述べる。
    山崎雅弘「『国を愛する』ってなんだろう」では、政治的無関心が生む危険

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    2016年12月15日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    【読書メモ】

    p185
    ・何のために勉強するのですか?
    自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言う。ただそのためだけに勉強するのです。山本義隆

    p190
    ・同じことを、違った側面から考える視点を与えてもらうためにディスカッションをするのです。当たり前のことですが、自分は自分の考えに染まりきっています。そこへ、違う刺激を与えてもらって、自分の考えを方向転換させたり、バージョンアップさせたりすることが重要なのです。

    p103
    ・科学がグローバルである最大の理由は、真実をあつかうからということです。

    …科学的な視点は予測できない社会を生きるうえでの全員にとってマストなものの見方なのかもしれ

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    2016年11月23日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    年代はあるにせよ転換期ということは認識しなければいけない。
    何でも吸収できる学生時代の脳は、なくした今になってほしくなるもの。無い物ねだりです。

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    2016年08月15日