仲野徹のレビュー一覧
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平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということは、平成の時代を通じて、日本の経済は停滞あるいは衰退を続けていったということだ。
平成が終わったのは、平成31年、2019年のことだ。昭和が終わり平成が始まったのは、昭和天皇のご崩御によったわけであるが、平成が終わり、令和が始まったのは、平成天皇・明仁天皇が自ら退位の意思を示されたからであった。
平 -
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ネタバレエピジェネティクスについて著者が真面目に解説した本。
いつもは大阪弁丸出しの親しみやすい文章ですが、今回は学術的なトーンです。とても勉強になる。名前は知っているけど、ヒトに説明できるまでには至らない知識について得るには最適と思います。
エピジェネティクス
最大公約数的な定義として「エピジェネティックな特性とは、DNAの塩基配列の変化をともなわずに、染色体における変化によって生じる、安定的に受け継がれうる表現型である」
”受け継がれうる”なので、遺伝したり、しなかったりななんですね。そーかぁ。
DNAのメチル化についても、ある遺伝子のDNAが高度にメチル化されると、その遺伝子の発現が不活性化さ -
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病気の成り立ちと、治療薬の成り立ちについて、事細かにわかりやすく説明してくれている本。
ロビンス『Basic Pathology (基礎病理学)』の24章の章立てに基づき、そのうち8章ある総論の部分から、「細胞の損傷、適応、死」「血行動態の異常、血栓症、ショック」「腫瘍」」の3つの章についての楽しい説明です。この本には取り上げられていない「炎症と修復」「免疫異常による疾患」などもぜひ知りたいところですが。
細かい部分については「なぜそれがそうなるの?」とよくわからないところも結構ありましたが、概略について知るにはめちゃめちゃわかりやすかったです。
病気の仕組みがいかに解明されていき、薬がいか -
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購入済み
貴重な存在
病気や健康にまつわる内容を、幅広く多岐にわたって書かれたエッセイ。関西弁のくだけた文章が読みやすい。
あらゆる分野が細分化されていく中で、専門家と素人の間をつなげる本は貴重な存在だと思う。考えるためにも、知ることがまずは必要になるわけなので。 -