仲野徹のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ
    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければな...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことにつ...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    リチャード・フランシスの「操られる遺伝子」で未消化だった箇所が次々に氷解!
    特に、遺伝子発現の制御について、前書でDNAのメチル化による、とサラッと流されていた(しかも、ヒストンについての記述はほぼ皆無だった)ところ。二章の後半を割いて説明されており、筆者は「ややこしい分子生物学的説明だから飛ばして...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    生物の発現形式はゲノムによって生得的に決定されており、人為的に変えることはできない――。本書はこのような「決定論的な」生命観に変更を強いるかもしれない「エピジェネティクス」という概念につき、その機序や具体例を詳細にしかも分かりやすく記述していく。

    ゲノム上の60億基の塩基配列が生命活動に関わる全て...続きを読む
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    分子生物学中級者向け。とにかく図が少ない上に、新書文字数制限のためかかえって難解に感じる。

    内容はエピジェネティクスの基本が押さえてある。
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    「読売新聞」(2014年7月⒔日付朝刊)で、
    池谷裕二先生が紹介しています。
    【新書に相応しい「ムズオモ系」】
    (2014年7月⒔日)

    駅前の書店で購入しました。
    (2014年8月4日)

    読み始めました。
    (2014年8月14日)

    途中で分からなくなってきたので、
    もう一度、最初から読み直しま...続きを読む
  • なかのとおるの生命科学者の伝記を読む
    大阪大学の教授が書いた生命科学者伝記。

    18人の研究者の伝記をたった1冊で味わえるという意味でお得。偉大な科学者の名言がバンバン引用されているし、それに対する著者の感激も伝わってくるので面白い!
  • なかのとおるの生命科学者の伝記を読む
    いや、伝記本紹介と言いつつ、かなり踏み込んで各科学者について書いてる。しかも、その内容がかなり面白い。
  • こわいもの知らずの病理学講義
    病理学…。生命科学…。生命化学…。すごく分かりやすい説明です。特に、「がん」。ガンは日々生まれ、育ち、何年もかけて大きくなり発言し、変異、展開していく。別の手ごわい進化する生き物ですね。それと戦う人体の仕組みと病理学。勉強させていただきました。
  • こわいもの知らずの病理学講義
    医療関係者ではないが人体の構造や仕組みに興味を持っていたので、病理学というタイトルに誘われて読んでみました。
    人の体はウイルスなど異物の侵入や細胞の損傷に対しても、免疫や細胞の修復機能によって、体の中が常に一定の状態に保たれるようにできています。
    病気になるということは、体が本来備えている修復機能で...続きを読む
  • こわいもの知らずの病理学講義
    病気の仕組みについて時には脱線もありの講義を聞いているかのようでした。少しはわかったような気になりました。病気は身近な存在ですので、入口部分だけの知識でも知っておくと安心かもしれませんね。へーっていうことは数多くありました。一般教養として必要かもしれませんねえ。
  • こわいもの知らずの病理学講義
    ドラマとかで病気になった人が『先生にお任せします』と言ってるシーンがあったりするが、あれはすごす無責任な態度なんだな、と思った。

    病気のこと、自分の体のこと、知ろうとする姿勢が大事。

    分子標的薬のお話が特におもしろかった。
    またAIとこれからの医療についても述べられていて興味深かった。
  • 撤退論
    内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。



    それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。

    これをここでまとめても意味はなかろう。

    自分の思う「撤退論」を書くことにする。

    識者の意見に影響を受けつつ。



    人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。

    ...続きを読む
  • 撤退論
    各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。
  • (あまり)病気をしない暮らし
    読みやすく、面白く読めました。
    風邪の話や、インフルエンザの話。
    がんの話等、へえ、なるほどという感じで読めました。
    多分時期によるのだと思いますが
    コロナのことについても、このような観点で
    どうみることができるのか、みたいな話が
    あったらよかったのになあという感じがしました。
  • 撤退論
    資本主義的な競争では敗北した日本だが、現状はまだ物価が安くて住みやすい状況にあると思う。
    経済的な敗北を敗北と思わずに、実質的な豊かさを手に入れられる社会を作れるかが課題。
    私有から共有へ、共有する資産を豊かなものにしていきたい。
  • 撤退論
    以前、立ち止まって交通整理することが必要ではないか、+はわかりやすいけど-が評価されにくくて敬遠されるというようなブログを書いていたので非常に興味深い題材でした。
    いろんな人が寄稿しているので中には読みにくいものがあったり、何を言ってるのか、何が言いたいのかがよくわからない人もいたけど、いろんな考え...続きを読む
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下
    上巻はダーウィン、メンデルから遺伝子組み換えや遺伝子クローニングまで、これまでの歴史を振り返っていたが、下巻は遺伝子診断、遺伝子治療の未来について展望を語る。
    人間の特性のほとんどが、複数の遺伝子と環境の複雑な相互作用の結果であり、すべての遺伝性「疾患」はゲノムと環境のミスマッチによる。病気の解決の...続きを読む
  • 撤退論
    内田樹さんの寄稿の依頼文をネットで読んで「撤退論」を手にした。岸田総理らの相変わらずの成長「必至」論は具体策も展望も欠くが、国民の側に立つはずの経済学者金子勝さんでさえ成長を説く。なんで目をつぶっているんだろうかと思う。
    16人の中では初めて知ったユウヘイキョウさんのプランBがよかった。探して読んで...続きを読む