仲野徹のレビュー一覧
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半年前、乳がんが判明し6月に手術、まさかの展開でもともと何冊か読んでいた仲野徹先生がこんな本出したんだ、と手に取ってみる。
まるで答え合わせをするかのように読んでいた。
私の身体のDNA、いつどこで傷ついてがんができたんだ?
不摂生していたわけでも、遺伝的なものでもなく、運だったんだと思う。定期的に健診していたから早く見つかり、主治医に全幅の信頼を置いて治療に臨んでいたから感情が揺れ動くこともなかった。なってしまったものはもうしょうがない、という感じ。
この本は、がんになったらどうするか、がんとはどんな病気か(ならない方法はあるのか、防げるのか、遺伝するのか云々)、がんは治るのか、身近な人ががんになったら?という項目でわかりやすく書かれている。
読んでいると、防ぎようもなかったし、なんで私が、と因果を求めすぎてもしょうがないなと思った。がんと診断された時よりも、生検の結果を待っている間のほうが不安だったな、という不確実性の状況のストレスを見事に言語化されていて、私のことどっかで見てた?と思うほど。
治療法に迷うがんと対峙した時、巻末にあった「今を犠牲にして未来の時間を稼ぐのではなく、今日を最善にすることを目指す」という言葉を思い出したい。 -
Posted by ブクログ
以前から「エピジェネティクス」という言葉は知っていたものの、この言葉がどのような意味合いで、生物学においてどこまで影響力を持っている事象なのかがわからず、入門書として当書籍を購入した。
結果、「エピジェネティクス」という現象が発見された経緯から、通常の遺伝学との関係性、および、それぞれの棲み分けについて知ることができ、非常に興味深くわくわくしながら読むことが出来た。
書籍の記載にエピジェネティクスに関わる現象について、濃淡を踏まえて見てほしいといった記載があるが、現在わかっていること、わかっていないこと、そうだと思われるが確定的な証拠はないこと、推測であり証拠は何もないことなど、その色分けを出来る限り明確になるように言葉を選んで説明している文章に研究者としての誠実さが見え、その点が好感が持てた。 -
Posted by ブクログ
大阪大 テキスト:ロビンス basic pathology(基礎病理学)
肥大 :細胞が大きくなる
過形成 :細胞が増える
萎縮 :細胞内小器官を消化しながら小さくなっていく。オートファジー(自己を食べる)
化生 :細胞の質的変化
壊死:帰還不能限界点を超えた細胞の死
虚血:臓器へ十分な血液が供給されない状態
梗塞:酸素不足で臓器の細胞が大量壊死した状態
(低酸素状態に弱い臓器:脳や心筋)
アポトーシス:細胞の自殺(アポトーシスは炎症反応をおこさない。ひっそり死んでマクロファージに食べられていく。)
遺伝子Sir2の量が減ると、酵母の寿命は短くなり、活性化されると長くなる。
人間にも似た遺伝子サーチュインが存在する。
2章
血管から組織へと水を押し出そうとする「静水圧」と組織から血管へ水が入ってこようとする「膠質浸透圧」のバランスで水分がどちらに動くか決まっている。
組織に水が溜まりすぎると浮腫になる。
組織に溜まった水分はリンパ系が汲み出している。リンパ管は最終的に静脈につながっている。
静水圧
血管の中と組織の中の圧の差によって、圧の高い方から低い方へと水が流れる。血管内の水圧は外へ出ていこうという圧力として働く。
動脈 毛細血管 静脈へと圧は低くなる。
膠質浸透圧(水がタンパク濃度の低い方から高い方へ移動し濃度が平均化される圧)
膠質(コロイド:タンパクのような小さな粒子が水の中に分散していること。膠はニカワ)
細い動静脈の壁は水を通すがタンパクは通さない。
血漿中にはアルブミンというタンパクが大量に存在するが、組織間の液中にはないため、血管の中と外のタンパク濃度の違いが圧を生み出す。
貧血:赤血球の数が減った状態
溶血:赤血球が破壊されること
ヘモグロビンには鉄が含まれており、不足すると作れず貧血に
ひじきは2015 日本食品標準成分表で 鉄分の含有量が1割に。昔は鉄釜で煮ていたため多かった。
悪性貧血:ビタミン12の欠乏(赤血球が脱核できない)ビタミン12は胃で分泌される内因子と結合して腸から吸収される。
血管の内側は、抗血栓作用を持つ血管内皮細胞で覆われているため、血小板がくっつかないようになっている。
内皮細胞が傷つけられると その外側にあるコラーゲンなどのタンパクに血小板が接着していく
12個の凝固因子(カルシウムイオンと11個のタンパク)が連鎖して活性化され 強固な安定した血栓が作られる。
止血完了後 血栓を除去するメカニズム(繊維素溶解)がある。フィブリン(繊維素)をプラスミンという活性化されたタンパクの働きで分解。
ショック:急激な末梢神経の不全状態
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内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。
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Posted by ブクログ
『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。
そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったという自信はあるでしょうか?