仲野徹のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
    中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。

    そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい

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    2025年09月20日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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    遺伝子、生命をめぐる壮大な歴史と発見をなぞる本。形質がどのように遺伝して、発現するのかを解き明かした科学者たちの歴史。

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    2025年09月14日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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    「私たちは何者か」――その問いにゲノムが静かに応える。シッダールタ・ムカジー『遺伝子 親密なる人類史〈下〉』は生命の設計図をめぐる旅の後半を描く。遺伝子の異常が病を招くことが明らかになる一方で診断や治療に革命が起きた。癌、難病、心の病にさえゲノムの声が届くようになった今、私たちは神の領域に触れつつある。だがその先に待つのは恩恵か傲慢か。科学の力をどう生かすかは私たちの選択に委ねられている。

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    2025年07月15日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上

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    私たちは何者か――その問いに遺伝子の歴史が応える。シッダールタ・ムカジー『遺伝子 親密なる人類史』は生命の設計図をめぐる壮大な物語だ。メンデルの豆から始まり、DNAの二重らせん、遺伝病の闘い、ゲノム編集へと科学は進化してきた。だがそこには希望だけでなく差別や優生思想の影もあった。遺伝子は未来を拓く鍵であると同時に私たちに謙虚さを求める鏡でもある。人類の歩みと向き合い命の深さを見つめたい。

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    2025年07月14日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    前半感染症、後半がん、というわけでもないけど、その二つが印象に残った。定義は読め、大局感つかむのは自分でやれ、確かにそうなんだけどねえ。今は何でもそろってるからねえ。

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    2025年03月16日
  • 残された時間――脳外科医マーシュ、がんと生きる

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    ヘンリーマーシュは権威あるイギリスの脳外科医でウクライナとも関係のある人物。本書は、自身の進行性前立腺がんの診断後の体験を綴ったエッセイ。医者としてのマーシュが患者としての視点から、がんの検査や治療の過程、死への恐怖と向き合う日々を赤裸々に描く。教養溢れる内容で、睡眠科学や進化人類学、量子力学などの幅広い知識も織り交ぜながらの記録であり、勉強にもなった。

    ― 標高二五〇〇メートルを超えると、急性高山病が発症することがある。一部の人が他の人よりもこの病気を発症しやすい理由や、同じ人が場合によって発症するときとしないときがある理由はわかっていない。しかし、チベットの人々は低地人とは異なるDNAを

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    2025年02月04日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読したい
    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読しないが良かった
    ⭐︎⭐︎⭐︎ 普通

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    2024年10月21日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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     下巻では、1970年以降から現在までの科学研究や遺伝子に関する医療その他の技術の進展が描かれる。

     第四部は、人類遺伝学が語られる。
     妊娠中絶の合法化と遺伝子解析技術の発展により、人間に対する新しい種類の遺伝的「介入」、つまり新しい形の「優生学」が登場する。ただ、疾病遺伝子を見つけるためには、まずは遺伝子のゲノム上の位置を突き止めなければならないが、1970年代当時にはその技術は欠けていた。様々な苦労を経て、ハンチントン病を引き起こす遺伝子、嚢胞性線維症の原因遺伝子が特定されるなどして、1990年代前半には、遺伝子の地図が作られ、遺伝子が単離され、解読され、合成され、クローニングされ、組

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    2024年09月08日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    病理学…。生命科学…。生命化学…。すごく分かりやすい説明です。特に、「がん」。ガンは日々生まれ、育ち、何年もかけて大きくなり発言し、変異、展開していく。別の手ごわい進化する生き物ですね。それと戦う人体の仕組みと病理学。勉強させていただきました。

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    2024年03月06日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    医療関係者ではないが人体の構造や仕組みに興味を持っていたので、病理学というタイトルに誘われて読んでみました。
    人の体はウイルスなど異物の侵入や細胞の損傷に対しても、免疫や細胞の修復機能によって、体の中が常に一定の状態に保たれるようにできています。
    病気になるということは、体が本来備えている修復機能ではカバーしきれないほどのダメージを受け続けることで、さまざまな不具合が細胞レベルで起きていると言えます。
    病気は怖いもの、辛いもの、といった漠然とした考えから、なぜ病気になるのか、病気になると私たちの体の中でどのような現象が起きているのか、冷静に見つめることが大切なのでしょう。
    本書が健康や自分自身

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    2024年01月05日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    病気の仕組みについて時には脱線もありの講義を聞いているかのようでした。少しはわかったような気になりました。病気は身近な存在ですので、入口部分だけの知識でも知っておくと安心かもしれませんね。へーっていうことは数多くありました。一般教養として必要かもしれませんねえ。

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    2023年10月22日
  • こわいもの知らずの病理学講義

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    ドラマとかで病気になった人が『先生にお任せします』と言ってるシーンがあったりするが、あれはすごす無責任な態度なんだな、と思った。

    病気のこと、自分の体のこと、知ろうとする姿勢が大事。

    分子標的薬のお話が特におもしろかった。
    またAIとこれからの医療についても述べられていて興味深かった。

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    2023年06月04日
  • 撤退論

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    内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。



    それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。

    これをここでまとめても意味はなかろう。

    自分の思う「撤退論」を書くことにする。

    識者の意見に影響を受けつつ。



    人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。

    異次元の少子化で児童手当増額などといいながら、

    扶養控除を廃止したり、社会保険料を増やそうとする政府の愚には呆れる。



    彼らにこそ撤退論が必要なのだ。

    高度成長時代の、人口増加時代の仕組を変えようとせずに小手先だけの政策を行う。

    前例に倣うことしかできない。

    更に省益優先、OBの天下り先

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    2023年05月29日
  • 撤退論

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    各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。

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    2023年05月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。

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    2022年10月29日
  • (あまり)病気をしない暮らし

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    読みやすく、面白く読めました。
    風邪の話や、インフルエンザの話。
    がんの話等、へえ、なるほどという感じで読めました。
    多分時期によるのだと思いますが
    コロナのことについても、このような観点で
    どうみることができるのか、みたいな話が
    あったらよかったのになあという感じがしました。

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    2022年10月24日
  • 撤退論

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    資本主義的な競争では敗北した日本だが、現状はまだ物価が安くて住みやすい状況にあると思う。
    経済的な敗北を敗北と思わずに、実質的な豊かさを手に入れられる社会を作れるかが課題。
    私有から共有へ、共有する資産を豊かなものにしていきたい。

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    2022年10月23日
  • 撤退論

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    以前、立ち止まって交通整理することが必要ではないか、+はわかりやすいけど-が評価されにくくて敬遠されるというようなブログを書いていたので非常に興味深い題材でした。
    いろんな人が寄稿しているので中には読みにくいものがあったり、何を言ってるのか、何が言いたいのかがよくわからない人もいたけど、いろんな考え方があって面白く、中でも青木さんや想田監督、平川さんなどは近い考えで興味を持ちました。
    障害とは、健常とは、健全とは?頭が悪い、コミュ障、ノンデリ、自我の喪失、倫理観の欠落などと障害の差は?ふだん考えていたことが青木さんによって明文化されていました。
    常日頃、「誰が」という点に注目が置かれ、その中身

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    2022年10月20日
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 下

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    上巻はダーウィン、メンデルから遺伝子組み換えや遺伝子クローニングまで、これまでの歴史を振り返っていたが、下巻は遺伝子診断、遺伝子治療の未来について展望を語る。
    人間の特性のほとんどが、複数の遺伝子と環境の複雑な相互作用の結果であり、すべての遺伝性「疾患」はゲノムと環境のミスマッチによる。病気の解決のために遺伝子を変えるより、環境を変える方が簡単な場合が多い、という著者の主張に納得。

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    2022年10月16日