仲野徹のレビュー一覧
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『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。
そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい -
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ヘンリーマーシュは権威あるイギリスの脳外科医でウクライナとも関係のある人物。本書は、自身の進行性前立腺がんの診断後の体験を綴ったエッセイ。医者としてのマーシュが患者としての視点から、がんの検査や治療の過程、死への恐怖と向き合う日々を赤裸々に描く。教養溢れる内容で、睡眠科学や進化人類学、量子力学などの幅広い知識も織り交ぜながらの記録であり、勉強にもなった。
― 標高二五〇〇メートルを超えると、急性高山病が発症することがある。一部の人が他の人よりもこの病気を発症しやすい理由や、同じ人が場合によって発症するときとしないときがある理由はわかっていない。しかし、チベットの人々は低地人とは異なるDNAを -
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下巻では、1970年以降から現在までの科学研究や遺伝子に関する医療その他の技術の進展が描かれる。
第四部は、人類遺伝学が語られる。
妊娠中絶の合法化と遺伝子解析技術の発展により、人間に対する新しい種類の遺伝的「介入」、つまり新しい形の「優生学」が登場する。ただ、疾病遺伝子を見つけるためには、まずは遺伝子のゲノム上の位置を突き止めなければならないが、1970年代当時にはその技術は欠けていた。様々な苦労を経て、ハンチントン病を引き起こす遺伝子、嚢胞性線維症の原因遺伝子が特定されるなどして、1990年代前半には、遺伝子の地図が作られ、遺伝子が単離され、解読され、合成され、クローニングされ、組 -
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医療関係者ではないが人体の構造や仕組みに興味を持っていたので、病理学というタイトルに誘われて読んでみました。
人の体はウイルスなど異物の侵入や細胞の損傷に対しても、免疫や細胞の修復機能によって、体の中が常に一定の状態に保たれるようにできています。
病気になるということは、体が本来備えている修復機能ではカバーしきれないほどのダメージを受け続けることで、さまざまな不具合が細胞レベルで起きていると言えます。
病気は怖いもの、辛いもの、といった漠然とした考えから、なぜ病気になるのか、病気になると私たちの体の中でどのような現象が起きているのか、冷静に見つめることが大切なのでしょう。
本書が健康や自分自身 -
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内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。
それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。
これをここでまとめても意味はなかろう。
自分の思う「撤退論」を書くことにする。
識者の意見に影響を受けつつ。
人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。
異次元の少子化で児童手当増額などといいながら、
扶養控除を廃止したり、社会保険料を増やそうとする政府の愚には呆れる。
彼らにこそ撤退論が必要なのだ。
高度成長時代の、人口増加時代の仕組を変えようとせずに小手先だけの政策を行う。
前例に倣うことしかできない。
更に省益優先、OBの天下り先 -
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Posted by ブクログ
以前、立ち止まって交通整理することが必要ではないか、+はわかりやすいけど-が評価されにくくて敬遠されるというようなブログを書いていたので非常に興味深い題材でした。
いろんな人が寄稿しているので中には読みにくいものがあったり、何を言ってるのか、何が言いたいのかがよくわからない人もいたけど、いろんな考え方があって面白く、中でも青木さんや想田監督、平川さんなどは近い考えで興味を持ちました。
障害とは、健常とは、健全とは?頭が悪い、コミュ障、ノンデリ、自我の喪失、倫理観の欠落などと障害の差は?ふだん考えていたことが青木さんによって明文化されていました。
常日頃、「誰が」という点に注目が置かれ、その中身 -