【感想・ネタバレ】こわいもの知らずの病理学講義のレビュー

あらすじ

ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。書評サイト「HONZ」でもおなじみ、大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。脱線に次ぐ脱線。しょうもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、知的エンターテインメント。

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Posted by ブクログ

楽しく病気について学ぶことができた。主題は病理学というよりかは、病気(特に、ガンについて)のあれこれといった感じの本だと感じた。専門ではない私にとっても、分かりやすくサラッと読めた。

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2024年12月22日

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教授なのにくだけた文体で分かりやすく解説。取り敢えず今まで読んだ医学書の中で一番わかり易い。病理学の視点から書いているからわかり易いのかなぁ?

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2021年11月18日

mac

ネタバレ 購入済み

生きているということ

一部ご紹介します。
・酸素が無ければ生きていけない。が、化学反応性の高い「活性酸素」は、細胞を傷付けてしまう可能性があるため、細胞にとって好ましいものではない。
それ故、細胞の中には、活性酸素を代謝して、無害にするための酵素が存在する。また、ビタミンEやビタミンC、カロテンといった抗酸化物質も、活性酸素を中和する働きを持っている。
・ごく健康に生きているように見えても、我々は、我々の臓器は、我々の細胞は、常に何らかの攻撃を受けている。「人みな骨になるけれど」何とか正常な状態を保とうと、色々なメカニズムを駆使して、やりくりしている、というのが生きているということなのだ。
・知らないことを学ぶときに大切なこと。それは、大きな流れ(物事の原理、大筋)を捉えること。何事においても、原理的なことをしっかり頭に叩き込んでおけば、大きく間違えることはない。細かいことは、後から必要に応じて、原理の幹に、枝葉としてくっつけて覚えればよいのだ。
そうすると、物事の全体がよく見えてくる。
・新しい分野を勉強するときは、言葉の意味をきちんと理解しておくこと。それができないと、なにがなんだかわからなくなってしまう。幹となる事柄や、大事な用語は、自分が考えているほどには多くないものだ。
・医学は、統計的なデータを示すが、あなたの将来を予測しない。それ故、エビデンス(科学的根拠として、これまでに採用された統計的データ。)を基に、自分で判断するしかない。治療法の種類が増えて複雑になってきているうえに、インフォームドコンセント(医学的な説明)を受けて、治療の方針は自分で選択しなければならないのだ。我が身を守るための確率的な考え方と、医学につながる生命科学とを、中等教育くらいから、しっかり教える必要がある。
・病気になったら、自分の病気がどのようなものであるか理解し、最善の治療法を探りながら、自分がどう生きたいかを最優先して、あとは運だと天に任せるしかないのである。

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2022年09月30日

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凄くわかりやすく病気の成り立ち、がんの発症プロセス、治療法などが書いてあり大変為になった。病理や粒子の世界、医療の世界の面白さも感じた。私に頭脳があれば、、こういう世界に身を投じてみたかった( ̄∀ ̄)

とにかく、少し頭が良くなった気がする本。ほんの少し、遺伝子からの病気の成り立ちがわかる本です
回も読むぞー!

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2019年09月23日

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ネタバレ

わかりやすく説明されているとはいえ、後半は結構難しい。しかし、何度も読み返したくなる本だ。この本を読んだら、怪しい治療法などに惑わされることは無いと思う。

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2023年04月14日

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結構厚めで、一見難解な医学用語だが、著者の軽妙な語り口で分かりやすく読める本。特に印象的だったのは、「がんもどき理論」への痛快な反論。これは故・近藤誠氏が力説していたもので、私は半信半疑というか受け容れられなかった。著者は、がんを静的な存在と見なすこの理論を「愚論」と断じる。がん細胞は突然変異を重ねて進化し続ける存在であり、放置すれば新たな能力(増殖・浸潤・転移)を獲得していく。

その科学的事実を、豊富な研究データとともに説明する筆致には、学者としての誠実さと怒りすらにじむ。素人がこれらの勝敗を決するのは印象論に過ぎないのかもしれないし、どちらも患者を守りたいという強い倫理意識によるものだろう。だが、「検査するな」の極論だけ捉えても、がんもどきは、それこそ〝理論もどき“だと誰だって感じるのではなかろうか。

で、本書はその〝もどき退治“の話だけではない。もう一つ私が関心をもったのは、老化や寿命の話。カロリー制限による寿命延長の議論を丁寧に検証しつつ、「結論は出ない」と断じる。だが、その上で「我々の世代は、あと50年もすれば永遠の命を手に入れるかもしれない」という予感も感じた。過渡期である我々の世代は、“死すべき存在”としての人間像と、“死を克服した存在”との狭間に立つことになるのではないだろうか。この時代に生きる私たちは、最も微妙で、最も人間的な最後の存在なのかもしれない。

カルタゲナー症候群の話も紹介される。これはホリエモンのYouTube動画で〝なぜ心臓は左側にあるのか?“というタイトルで見た事がある。東大史上最高「伝説の天才」と呼ばれた岡田康志その人が解説する内容だ。詳述しないが、その動画の解説を先に見ていたので、これも面白く読んだ。

お腹いっぱい、胸いっぱい。読み終えて感じるのは、医学の発展が示す驚異と人間の儚さ。がんも、老化も、宇宙放射線も、すべては「進化し続ける生命」のひとつの表情にすぎない。知識を得る喜びに胃もたれしながら、命の敬意を取り戻させてくれるような一冊である。

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2025年10月30日

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前半感染症、後半がん、というわけでもないけど、その二つが印象に残った。定義は読め、大局感つかむのは自分でやれ、確かにそうなんだけどねえ。今は何でもそろってるからねえ。

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2025年03月16日

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病理学…。生命科学…。生命化学…。すごく分かりやすい説明です。特に、「がん」。ガンは日々生まれ、育ち、何年もかけて大きくなり発言し、変異、展開していく。別の手ごわい進化する生き物ですね。それと戦う人体の仕組みと病理学。勉強させていただきました。

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2024年03月06日

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医療関係者ではないが人体の構造や仕組みに興味を持っていたので、病理学というタイトルに誘われて読んでみました。
人の体はウイルスなど異物の侵入や細胞の損傷に対しても、免疫や細胞の修復機能によって、体の中が常に一定の状態に保たれるようにできています。
病気になるということは、体が本来備えている修復機能ではカバーしきれないほどのダメージを受け続けることで、さまざまな不具合が細胞レベルで起きていると言えます。
病気は怖いもの、辛いもの、といった漠然とした考えから、なぜ病気になるのか、病気になると私たちの体の中でどのような現象が起きているのか、冷静に見つめることが大切なのでしょう。
本書が健康や自分自身の体について、より真剣に向き合うきっかけとなればよいかと思います。

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2024年01月05日

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病気の仕組みについて時には脱線もありの講義を聞いているかのようでした。少しはわかったような気になりました。病気は身近な存在ですので、入口部分だけの知識でも知っておくと安心かもしれませんね。へーっていうことは数多くありました。一般教養として必要かもしれませんねえ。

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2023年10月22日

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ドラマとかで病気になった人が『先生にお任せします』と言ってるシーンがあったりするが、あれはすごす無責任な態度なんだな、と思った。

病気のこと、自分の体のこと、知ろうとする姿勢が大事。

分子標的薬のお話が特におもしろかった。
またAIとこれからの医療についても述べられていて興味深かった。

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2023年06月04日

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病気の成り立ちと、治療薬の成り立ちについて、事細かにわかりやすく説明してくれている本。
ロビンス『Basic Pathology (基礎病理学)』の24章の章立てに基づき、そのうち8章ある総論の部分から、「細胞の損傷、適応、死」「血行動態の異常、血栓症、ショック」「腫瘍」」の3つの章についての楽しい説明です。この本には取り上げられていない「炎症と修復」「免疫異常による疾患」などもぜひ知りたいところですが。

細かい部分については「なぜそれがそうなるの?」とよくわからないところも結構ありましたが、概略について知るにはめちゃめちゃわかりやすかったです。
病気の仕組みがいかに解明されていき、薬がいかに開発されていったかについても書いてくれていて、やっぱ役に立ちそうなことばかり研究してるんじゃなくて、いわゆるマッドサイエンティスト的な人のマッドな探究心が、新しい発見には欠かせないんだなぁと読者が感心するように書かれています笑。実際おおいに感心して度肝抜かれましたし、医学の進歩のスピードがわたしの思っているよりとても速いこと、そしてそんな時代に生まれたラッキーさをしみじみ味わいました。
医者は信用できなくても医学は信用できる!

頭いい人はほんとに頭いいな〜。
常識にとらわれてるような人には新しい発見はでけへんのやなぁ(常識にとらわれていない人が発見した新しい事実は常識からかけ離れているが故にすぐに日の目を見るわけではないこともあるのだなぁ)。
読み物としても面白かったし、生き物の身体の仕組みの不可思議さに打たれております。エホバの証人さんなら「こんな素晴らしい仕組みは神にしかつくれない→故に神は実在するのです」とか言うところですね。ちなみにエホバの証人さんのことも出てきます。彼らのおかげで、それまでの医療では当然とされていた過剰な医療行為が判明したそうです。

とにかく面白いのでオススメ。
科学に対する信頼が増す本です。

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2022年05月02日

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勝手に現場の病理医の話かなと勘違いしていた。
病理学を歴史的に紐解くことはやはり医学のそれを追従することに近いようで
教養書的な医学歴史の著作と交差する部分も多いが
癌の概要から種々の具体症例に関しては
自身や親族のこれからにいずれ結びつく事案として今更ながら知ることも多かった。

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2022年04月11日

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医療従事者でも学生でもなく、ただの興味から手に取りました。
さすがに専門用語や、分泌されるホルモンの名前を出されると難しいのですが、まぁこんな感じで、こんな現象が起こる、と理解すれば良いかと捉えています。

勉強になったのは、貧血の種類のお話です。クラクラして倒れてしまうのは、低血圧だったんですね。小さい頃にレバーを貧血予防に食べたのですが、あまり意味がなかったと知りました。

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2022年02月28日

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喋っているのをそのまま文字に起こした感じ。語源なども書いてあるので、なるほど〜と思いながら復習できる。

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2022年02月14日

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細胞を構成する物質や、たんぱく質、DNA・RNAの関係性、がんの成り立ちなどを著者が分かりやすく説明してくれる。
とはいえ十分理解できたかといえば自信が持てず、それは病理学そのものが奥深くかつ複雑なシステムで構成されており理解するのが難しいが故であろう。
それをここまで平易な文章で記したのは素晴らしい。

少なくとも私は読後、病理学に興味を持ち、DNAなどYoutubeで勉強するようになり、関心のきっかけになったのも事実。医療という身近でありながらとっつきにくいテーマに、一歩近づくことができるのでお勧め。

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2020年12月25日

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病理学の入門書として,非専門の人々が読める範囲を意識した感じの本。ブルーバックス的な。入門と言っても,あくまで医学系の中の導入であって次読むなら標準の教科書へ,くらいには難しい。

内容の半分はがんに関するもので,総論から各論まで幅広く,一通りの知識は本書でさらうことができる。

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2020年10月28日

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時節柄、新型コロナウイルスのPCR検査に関して、感染しているが陰性結果が出る人についての危険性が指摘されている.p321-323に検査の感度と特異性について的確な説明がされており、医学に携わる人にとっては常識なんだろう.闇雲に検査を、検査をの声が出ているが、このような説明が一般の人には理解できないのだろうか.3章、4章のがんの説明はテクニカルタームが頻出の割に理解しやすい記述だった.随所に脱線の記載があり、楽しみながら読めたのが良い.数々の医学者の実績を引用しているのも良かった.最後に出てくる分子標的薬、期待が持てそうです.

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2020年05月06日

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印象に残った言葉。「知らないことを学ぶときに大事なことが二つあります。ひとつは、大きな流れ - ものごとの原理とか大枠といってもいいかもしれません - をきちんととらえること。・・・細かいことは、後から必要に応じて、原理の幹とでもいったものに枝や葉としてくっつけて覚えていけばよいのです。・・・もう一つは、言葉の意味をきちんと理解しておくことです。・・・幹となる事柄や大事な用語はそれほど多くありませんので、きちんと理解して覚えてくださいね」。この言葉そのものを、病理学にあてはめるとどうなるかを示してくれた本。細胞の6割が赤血球というのはちょっとびっくりだった。

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2020年03月22日

Posted by ブクログ

大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃん・おばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした病理学講義。雑談を交えながら、病気のしくみを笑いとともに解説する。

面白いんだけど,眠くなってなかなか読み進みませんでしたが,読み終えてやっぱり面白かった(笑)。

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2019年12月30日

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30:病理医ヤンデル先生のヨンデル選書フェアにて購入。「病気」の基本的なことから、総論として広く楽しく学べる本。生物の授業でやったけど、というようなことも改めて説明されて腑に落ちたり、特にがん、分子標的薬について解説があるのが良かった。
進歩目覚ましい分野だから、定期的に改訂を……というのは難しいかな。基礎の一冊として手元に置いておきたい。

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2019年08月08日

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分かりやすくて楽しい本。
お医者さんって細かいことが気になるタイプが多いのかな?言葉1つ1つに「これって?」と引っかかるので広辞苑を引くそうな。医学のロジックはとても単純。覚えると受診の時に役立つ。
物事を統計的に考える能力は生きていく上で非常に重要。

アデノシン三リン酸→細胞が生きていくためのエネルギー
テロメア、テロメア短縮→老化
テロメラーゼ
テトラヒメナという生物で実験

みんなが信じてる医学の「常識」と言うのは必ずしも正しいとは限りません。医学に限ったことではありませんが、先入観なしに物事を見つめると言うのはものすごく大事なことなのです。

日本の妊産婦死亡数は年間40人程度。分娩数は100万人。これ以上下げるのは不可能。

梗塞は主として虚血による酸素不足によって壊死になるという状態。虚血に耐えられる時間は神経細胞は3〜4分、心筋細胞は20〜30分。

アナフィラキシーが1913年に発見されていたとは…

p53はゲノムの守護神、傷ついた細胞をアポトーシス(自殺)に導く。

C型肝炎は95%治癒する病気。だが治療薬は一錠5万5千円。1日1錠12週間服用で治るが総計400万円強かかる。保険負担額は月1〜2万円。日本全体で2兆円かかる計算。

胃がんの原因はヘリコバクターピロリ菌。原因のあるがんばかりではない。
人生に運があるのと同じでどの様な病気にかかりどのような死に方をするか運に左右される。運を味方にするには正しい知識を持って自分の頭で判断する事が重要。がんは多様で時間をかけて進化するもの。どの細胞からでき、どんな変異を起こしたのか知る事が大切。
がんを撲滅する事は不可能。

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2019年06月16日

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病気の成り立ちを、細胞、血液、分子生物学、そしてがんと分かりやすく解説してくれたもの。
著者は極力普通のオッチャン、オバハンが理解できるように書いてくれたらしいが、専門用語の理解はかなり難しく読み進めるのには骨が折れた。語り口は申し分なく平易ではあったが。

もとより病気の種類は山のようにあるので、全部について触れるわけにはいかないので、今や二人に一人はなるがんについての解説におよそ2章を割いている。

要は、老化と共にがん化する細胞が出てくるのは避けられないし、がんの形態も様々なので薬が効くやつ効かないやつ等、ある意味運次第ということらしい。

がん治療も進歩しているが、がん細胞もその進化を止めないので、その戦いは中々先が見えない。

個人的には持病も色々あるし、歳も歳なのでがんは怖いが、敵を知ることはその戦いの一歩になるので、本書に出会えたの良かった。ブックガイドの側面もあるのでお得です。

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2023年12月24日

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専門用語が覚えられないので、難しかった。
なんとなくはわかった。
文章は面白い。
長生きしたら癌になるのは仕方ないようだ。

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2023年12月14日

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興味深い雑談を挟みながらわかりやすく病理学やがんについての知識

細胞、血液、分子生物学、がんと、歴史や最近の研究まで含めて解説。
これで少しは病気になった時の医者との話もできるようになったかも。

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

結構軽い語り口で、分子病理学(だっけ)の先端の話を説明してくれる。

最後は、癌。

病気の「理屈」はそう難しくない。
という話。

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

平易な言葉で病理学について教えてくれる一冊。しかし、言葉は平易であるが専門用語が多いので、理解まで容易とは言い難い。特に、本書の後半半分は癌の説明に割かれており、ここが一番難解である。つまり、本書の半分以上は難解な医学用語と格闘することになる。しかし、前半部は後半の癌の項目ほど難しくはないので、難しそうという先入観を捨てて読んでみるのがよい。
本書に書かれている理屈や専門用語をすべて理解し覚えようとせず、少しでもよいから病理学のエッセンスを自分の中に取り込めればよしとしよう、という程度の楽な向き合い方が本書ではおすすめだ。

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2019年09月06日

Posted by ブクログ

一言で言うと難しい。笑
生物学に精通している方であるという自負があっても「がん」についての話は固有名詞もたくさん出てくることもあってとても難しかった。
前半はついていけたのになあ。

ただ、最後はすっきりした印象はあるので頑張って読み進めて損はない。
途中難しいところで挫折しないでよかった…。

がん」と一言でいってもいろんな奴がいるんだと改めて再認識できた。
避ける努力は思いっきりしてやろう。うん。

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2019年08月09日

Posted by ブクログ

この言葉も意味分かんないまま使ってたなぁと思わされるところしばしば。説明が分かりやすいし、私のように一回説明されてもすぐ頭に入らない人用に書いてくれているのだろうと思うところも多く、挫折せずに読めた。雑談もちょこちょこ笑えるし総じて楽しかった。
しかしもう少し脳が若いうちに読んでおかないとダメだ。

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2019年05月25日

Posted by ブクログ

核を持った細胞は真核細胞。原核生物は核がない、単細胞。

細胞が死ぬ=低酸素。脳や心筋は弱い。
壊死=梗塞の後は固くなる。柔らかくなるのは融解壊死=脳軟化の意味。

一酸化炭素はヘモグロビンと結びつきやすい。薄いピンク色になる。酸素が結合できなくなるため酸素が無くなって窒息する。
酸素は活性酸素を生む=体内の3%が活性酸素になる。

指は細胞のアポトーシスでできる。

過形成=乳腺が増えておっぱいが大きくなる。
いぼも過形成。筋肉は細胞の数が変わらないので筋肥大。

入れ墨はマクロファージに食べられた異物の色がそのまま残る性質。

幹細胞=テロメアがないので無限に増殖可能。IPS細胞やes細胞。

血液の量は体重の13分の1。

リンパ管が慢性的に詰まると浮腫が起きる。
瀉血は間違い。ヒポクラテスの体液の乱れによる、という考え方に基づいたもの。
輸血は血液ドーピング。ツールドフランスのランスアームストロング。

ひじきの鉄分は、鉄窯で煮ていたため。実際は鉄分は多くない。ビタミン不足でも貧血がおきる。

ダイバーは急に浮上すると危ない。窒素をヘリウムに置き換えている。

アナフィラキシーは気管支が収縮して起きる。

ゲノム=全遺伝情報。遺伝子のこと。
腫瘍は細胞の塊を作るもの。悪性新生物は、血液のがんなどを含めた総称。

がんは発見される10年前にできている。増殖が速い。
がんもどき、理論はうそ。がんは進化するのでほっておけない。
周りを攻める。湿潤、転移。リンパによるものと血液によるもの。

胃がんは減少傾向、大腸がんと乳がんが増加傾向。欧米化による。

抗がん剤のあとに再発すると耐性をもったがん細胞が増殖している。
がん細胞はテロメア―ぜが活性化しているので増殖を続けられる。
子宮頸がんワクチンは性格にはヒトパピローマウイルスワクチン。

「世にも奇妙な人体実験の歴史」

DNAメチル化による大腸がんのスクリーニングは血液採取で済む。

分子標的剤(オプジーボなど)は高額。
ガンは怖くない、ではなく怖くないガンもある、程度。
ガンは進化する。どのような突然変異があるかは運。

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2019年05月07日

Posted by ブクログ

 病理学として特に重要なところがガン関係であり読者もそこを欲していることだろう。がんに関してページを多く割いているがもしガンにかかった患者が読んだとしても総メリットのある内容ではない。むしろいまは健康でありガンに対しては興味がない人が読むべきところだろう。

 もっと細かくマニアックなところがもっとあればよかった普段のぞけない病理関連の裏側が覗きたかった。

 

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2019年05月02日

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