今野敏のレビュー一覧
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今野さんの警察小説?
いや黒田刑事という警察関係者も出てきますが、
主人公はテレビ報道局の記者、布施京一です。
●「スクープ」 ●「傷心」 ●「遊軍記者」
●「住専スキャンダル」 ●「役員狙撃」
●「もてるやつ」 ●「渋谷コネクション」
一話完結の短編集でした。
布施は報道番組のスクープをとるため、
潜入捜査まがいのことをやり、
大物芸能人や財界トップと暴力団の関係を暴きだします。
努力のかいあって、
布施の報道番組はテレビ局の目玉番組となっていました。
そして、布施の体当たりの捜査はますます激しくなります。
危険な目にあうこともしばしばです。
さるぐつわをはめられ、
黒い車に連れ込まれそうになるのですが、
そのたびに、まるでお助けマンのように
絶好のタイミングで黒田刑事が現れ、
悪人は「誘拐」の現行犯逮捕となるのです。
まるで「水戸黄門」のドラマのような感じの短編集でした。
ノリがよくてサラリと読めるのですが、
「軽い小説」という印象が残ります。
でもこのキャスティングなら、シリーズ化出来るかもしれませんね。
それまで、布施ちゃん、元気でいられるかな。?
布施ちゃんといえば、
「渋谷コネクション」でイラン人との対話シーンに笑ってしまいました。
〈ターゲットの女性を捜す布施の前にイラン人が現れます。〉
イラン人:名前は?
布 施:布施だよ。
イラン人は片方の眉をつり上げて見せた。
イラン人:イラン人のような名前だ。本当の名前か?
布 施:本当の名前だ。親も布施、じいさんも布施。
イラン人は笑った。
布 施:何がおかしいのさ?
イラン人:私の名、フセインね。
文章勝手に引用しています。m(__)m -
Posted by ブクログ
東京・お台場のテレビ局に出演予定の香港映画スターへ、暗殺予告が届いた。東京湾臨海署の安積警部補らは、スターの警備に駆り出されることになった。だが、管内では、不審船の密航者が行方不明になるという事件も発生。安積たち強行犯係は、双方の案件を追うことになる。やがて、付近の海岸から濡れたウェットスーツが発見され、密航者が暗殺犯の可能性が―。安積たちは、暗殺を阻止できるのか。(「暗殺予告」より)新ベイエリア分署・安積班シリーズ、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)
久しぶりに安積班の皆さんに会えました。
テレビのハンチョウシリーズは、ちょっと趣が変わってきちゃっていたのですが、私はやはり安積班長以下、村雨、須田、黒木、桜井、そして交機の速水といったメンバーが好きです。
いつも言ってる気がしますが、作者様、ハンチョウと村雨さんの関係をもっといい感じで書いてくださらないでしょうかねえ。
なんか胸が痛みます。
毎度のことながら、読み終わった後、まるで目の前に登場人物がいたかのように感じるほど、人物の個性が魅力的に描かれています。
ドラマ同様ほんのり心が温かくなる警察小説です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読んだはずなのに、内容に覚えがあるのは何故だ(爆)。
お盆の時期のビッグサイトでコミコンというネーミング(笑)。
なるほどそういう捻りかと思わずにやり。というのは置いといて。
須田刑事が爆破予告の真贋を見極める辺りは流石。
そして安積班長の心中での葛藤、考えすぎっぷりは相変わらず(爆)。
能力は認めているのにどうしても疎ましく思ってしまう心理は判らなくもないけど
当の本人たち(特に村雨さん)が全く気にしてなさそうなのも相変わらず。
過去の作品でも穿ち過ぎだと気付きそうなエピソードが転がってるんだから
そろそろ安積さんの心象が変わってもよさそうなものだと思ってしまうのは
傍で見てる読者という立場だからなのだろうか。
今作で本庁から異動してきた相楽警部補は横槍要員だな(爆)。
この人も学習しないというかバカというか(笑)
横槍要員だから仕方ないのかもしれないけど
空回りと暴走の度合いがウザくてしょうがない。
シリーズ次作の『烈日』をまだ読んでないのだが
また相楽班に(ある意味)振り回されるのだろうか。心配だ(笑)。
裏表紙のあらすじにあった『異色のコラボ』の意味が
解説を読んで初めて『機動警察パトレイバー』だったと判った。
あれってゆうきまさみ氏原作だよね???(←違うらしい。正解は押井守氏)
タイトルは知ってても中身は全く分からないので面食らったと同時に
特車二課の人たちと装甲車が伝聞でしか出てこなかった意味を理解した。
パドレイバーを知らない(ぶっちゃけ除けてた)のでこれ以上は何も言えないけど。
正直いうと『陽炎』所収の『科学捜査』にでてくる
STの青山くんみたいなのを想像してたので若干拍子抜け。
申し訳ないけど。 -
Posted by ブクログ
野沢朱美 23歳に
新聞アルバイトの早稲田大学学生 中島昇が
新聞の代金を 集金するところから始まる。
そのとき 朱美は タンクトップで
乳首さえ浮き出ている 姿に 中島昇は言葉を失う。
そして 薄茶色の乳首がみえた。
という 始まりが・・・・なんともいえぬ シーンとなって
とてつもない 美少女 の出現に 物語は 発展していく。
強行犯係の 樋口顕は 40歳。
周りから 信頼されているが その信頼がなぜなのか
自分で理解できない。
全共闘時代の後始末を してきた 時代を生きている。
その世代考察が 面白い。
いわゆる シラケ世代なのだろうか・・・・
その代表としての 樋口顕。
性格はシャイで 家族を思いながら 仕事をしている。
理想的な 仕事人でもある。
感情を抑え 理性的であろうとする。
論理的な推理力を働かせ・・・
なぜか 感覚的にも 正直なところがある。
美少女は 火曜日に起こる3つの殺人現場に
登場していた。なぜ その美少女が・・・
樋口顕は その美少女に 心が 奪われる。
植村という古典的な刑事。
氏家という 心理学を学んだ 刑事。
そのハザマの中で 揺れ動く 樋口顕。
いいねぇ。
この心理的な 心の流れ。
警察小説は おもしろい。