今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京で爆弾テロが発生。
そのとき民衆は、そして国はどう動くのか?
結構リアリティーのある小説でした。
犯人の心境も、それを追う国の各機関の対応もなかなかよく考えられているように思います。
そんな中でなぜ社会学者の話が所々に出てくるのかと、疑問を感じていましたが、その謎が結末で明かされる。
かなり意外な感じを受けました。
そこそこリアルな場面描写が続く中、私の知識の範疇では、結末前の1シーンだけが、作者ミスったなと、思われるものでした。
通常 電気回路は、電気が流れるか切れるかの二つしかないのですが、時限爆弾の処理で、ケーブルの両端を同時に切断しないといけないという部分は、なぜ両端を同時にという疑問を投げかけ、ミスったのではと、読んだ後も思ってしまう部分です。
ケーブルのひとつを切るのと両端を切ることの違いをイメージできない!!
この表現を別のものに変えれば、最後までリアルだったのに・・・
なんてことを勝手に思ってしまったのは、私だけでしょうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレカテゴリとしては碓氷刑事シリーズ。
ですが、大活躍を期待するとけっこうな肩透かしを食らいます(爆)。
簡単に言うとボタンの掛け違いから起こったパニックもの。
とはいえ単に機嫌が悪いからって、気にくわない奴に万引の嫌疑をかけたり
自分の命令に従わなかったからといって、無駄に追い掛け回したり
見た目がオタクだからといって、否定してるのにストーカー呼ばわりを辞めなかったり
揃いも揃って自分勝手な奴ばっかりで前半は正直ちょっとうんざり(爆)。
爆弾騒ぎ後の銃撃戦辺りからそれぞれに少しずつ変化が現れるんだけど
キャラによってはその改心の仕方が若干不自然な感じが拭えなかったかな。
あそこで心を入れ替えないと話が動かないってのは判るんだけど。
最初から最後までかっこよかったのは源さんとハッカーのシンだけ(笑)。
碓氷さんはどっちかというと『エチュード』の方の印象に近かったです。
『触発』の話もちょっと出てきましたが。
碓氷さん登場後、事件が収束に向かうまでの後半部分は
スピード感たっぷりで一気に読めました。
これはねぇだろ、と盛大に突っ込みながら読むのが楽しいと思います(笑)。 -
Posted by ブクログ
沖縄に行くことになったので、気分を盛り上げるため読んでみる。
沖縄といえば「空手」!?。現代「空手」の開祖 船越義珍の伝記小説。
やっぱり、大衆に広める=スポーツ化=薄れていく本質、は避けられないのか。悩む義珍の姿が痛々しい。柔道の創始者 加納治五郎もそのように悩んだのだろうが、作者が違えれば表現は違ってくる。押井 守監督の解説によれば、今野 敏は「作家が空手をやっているのではなく、空手家が小説を書いているのだ」とのこと。一流派まで興しているのだそうな。そのあたりの、武道としての捉え方の違いが、夢枕 獏の描く武道小説との感触の違いになるのだろうか。
きっと中国拳法でも同じ問題が起こっているに違いないのですが、誰か書いてくれないかな。
読むと古武術に直接触れてみたくなる。