今野敏のレビュー一覧
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本当は星3.5~4ってところ。‘86年刊行『新人類戦線 “失われた十支族" 禁断の系譜』を改題した作品。今野敏の初期にみられた伝奇アクションもの。
『イコン』でもそうだが、今回も古代の歴史が絡む。ずばり「ユダヤ人渡来説」!鵜呑みにすることはできないが、古代ユダヤと日本の風俗・習慣の共通点やことばの意味など、説得力のある考察がなされている。旧約聖書に始まるユダヤ人の歴史、近現代でのユダヤ人の活躍、ナチス・ドイツからの迫害など、読み応えのあるテーマがつまっている。
(実は、このオチを高校の文化祭でやった劇のオチとしてつかったことがある…笑)
また、10年以上前の作品ながら、それらのテー -
Posted by ブクログ
TBS系列「ハンチョウ」の原作。これは、1990年の作品。安積班が埋立地に毛が生えた程度の頃の台場に警察署が置かれているという設定の話。前都知事が湾岸の新都心構想をぶっ壊して、開発が中途半端になって、湾岸の発展も盛り上がらなかった一時の状況を反映して、安積班は台場から神南に移ってきましたっていうのが、今回の「ハンチョウ」のシリーズの設定のはず。
内容は倉庫を改造して作った娯楽施設のオープニングパーティーでテレビ局プロデューサーが殺された?自殺した?という事件を安積班が追うというもの。
安積班のシリーズを何作も読んできて安積が苦手に思っている村雨が、安積の思い込みを裏切る意外にファンキーな言動 -
Posted by ブクログ
2009/11/23 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2010/7/10~7/11
ちょっと前に読んだ鬼流光一シリーズの第2弾。渋谷のクラブで15人もの大量殺人が起こる。そこに借り出された富野は現場に残された六ぼう星を発見する。やがて都内の別の場所でも同様の殺人が起き、現場にはやはり六ぼう星が。亡者がからむ事件とみた富野は鬼流に接触する。
と、前作同様、ハードコアな内容。このシリーズ、最初ははやらなかっただろうが(今野さんすいません)、今野氏の人気が出た今読むとそれなりに面白い。富野らが登場するのはあと「パラレル」だけらしいが、勿体無いような気がする。続編を是非望みたい。