西澤保彦のレビュー一覧
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高校1年生の本大好きの日柳永美とB級映画大好きの柚木崎渓の変わり者ペアが、身の周りの謎を安楽椅子的に解いていくミステリー。ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」というちょっとした言葉から思いもかけない真相を明らかにするというミステリーのことが出てくるが、この連作短編集もそんな感じ。実際に調査して確認はしていないから、想像だけに終わっているのかもしれないが、登場人物たちはそれで納得してしまう。永美の祖母や喫茶店ブックステアリングの梶本さんたちもいい味を出しているが、エミール(永美)と渓の淡い関係も何だか微笑ましいというか、甘酸っぱいというか、いい感じだ。
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何とも不思議な読み心地(^ ^;
まず、探偵は主役ではない。
櫃洗市という地方都市を舞台とした、連作短編集。
舞台設定や時間軸は連続していて、
各章の出演者同士も微妙に絡みがあったりする。
その「狭い世界」の中で起きる様々な不思議を、
市役所の「よろず相談窓口の臨時出張所」みたいな
神出鬼没な場所に陣取る男が解決していく。
その男の風貌が、特に特徴もとらえどころもない
「公務員顔」で、今どき腕貫(腕カバー)をはめている。
...ということで「腕貫探偵」となる(^ ^;
探偵は(全作品通して男の名前すら出てこない)、
相談者から話を聞いただけで、本質をズバズバ言い当てていく。
正に快刀乱麻の活躍...ではあるのだが、
当人は無表情&無感情(^ ^;
徹底して「我関せず」(^ ^;
相談者から持ち込まれる内容は、
殺人事件から「ちょっと不思議」まで、様々。
また登場人物も事件もバラエティに富んでいて、
アハハと笑い飛ばせるものからホラーテイストまで、
一冊で何作品も読んだような充実した読後感(^ ^
基本的には明るく楽しい文体で、
微笑ましい恋愛事情なども絡んでたりして、
ほっこり幸せな気分で読める(^ ^
エンタメとしては、とても上質かと(^ ^
文庫版の巻末解説が秀逸(^o^
本文より後書きで吹いた(^ ^; -
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大財閥の総帥白鹿毛源衛門の孫娘りんの監視役として山吹みはるが高知の女子短大に送られる。この山吹みはるは2メートルの大男で、極めて気のいい男なのだが、相手を知らず知らずのうちに饒舌にしてしまう。喋りまくった後に自分自身で隠された真相に気付くというのだ。一種の超能力だ。この山吹みはると白鹿毛りんが、複雑に絡み合ったある事件を解決するというもの。複雑な関係も最後にはお互いにピタッとはまり込む。これにもちゃんと理由が用意してある。
作者のデビュー第2作だそうだが、結構力作だ。使われている土佐弁も面白いし、みはるの人柄がいい。シリーズにしても面白かったかもしれない。後の神麻嗣子の超能力事件簿に繋がる作品だ。 -
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最初、何だかうだつのあがらない日常風景の描写に、いまひとつのめり込めない自分がいたけど、大雨が降って不穏な空気の村に帰ってきてみたら、ってところからの惨殺に次ぐ惨殺はかなりの緊張感。それだけでひとつの物語が出来上がるのに、まだ一章(とはいえ300ページ)。で、読んできた内容とは異なる解決が提示され、9年後の第二章へ。ここでもまた、簡単に真実が明かされる訳でなく、生き残ったうちの一人の目線で、何となく9年前の事件と関係あるようなないような日常が物語られる。そしてまた、この章の最後でも意外な結末が… ってか、重要人物かと思ってたのがあっけなく死んじゃったりで、いまだに物語の行く末が見えてこん。それこそ読む醍醐味だけど、気になって仕方ないのです。
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門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰ると部屋に女の死体が!夜遊びがバレこれで渡米もふいだと焦った彼女は自分に気があるガンタに遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁、最初の事件。
家に見知らぬ死体。そこから発生する謎にまた謎。
繰り返される、机上の空論。論理の飛躍。それがまた当たっていたりするもんだから面白い。
徐々に事件の形が変わっていき、まさかの展開へと繋がっていく。中盤までの気楽さが、これほど重いものとなるとは…
キャラクターの立ち位置も絶妙。シリーズということなので、次作が非常に楽しみである。
非常に肌に合う作家のようだ。
ご都合主義よ栄光あれ!! -
ネタバレ
私は好き
何度も読み返しました。
最後まで読むと刑事と同じように叫びたくなる。
この不快さ不可解さ理不尽さ、癖になります。
普通のミステリーと思って読むと不完全燃焼を起こすかも知れません。