あらすじ
殺人現場に遺されていた、パンダの特大ぬいぐるみ入りの段ボール箱。被害者とは別人の名前で伝票も用意されており、集荷直前に何者かに襲われたらしい。音無美紀警部が、なぜぬいぐるみの購入店で直接配送を頼まなかったのか、をヒントに捜査を進めると、被害者の意外な人間関係と真相が明らかになる――。ますます冴える推理と美貌で周囲や事件関係者を驚かせる音無警部と、その部下たちの活躍を描く全5編。だが、少しずつぬいぐるみへの偏愛ぶりが周囲にも知られ始めて……。新たに強烈キャラクターも加わりパワーアップした、ユーモア本格推理〈ぬいぐるみ警部〉シリーズ第2弾。/解説=松尾由美
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Posted by ブクログ
ぬぐるみの刑事が(刑事ぶたぶた)がいるのだもの、あふれ出るぬいぐるみ愛で推理し、事件を解決する刑事がいたっておかしくない!
事件はシリアスなのに、シリアルになるのは決してぬいのせいじゃない。スーパー美形で、仕事もできて、エリートなのに、ぬいぐるみへの愛情が事件現場でも漏れ出してしまう音無警部のせいだと思うのです(笑)
堪能させていただきました。
Posted by ブクログ
イケメンのぬいぐるみ警部音無美紀が題名にはなっているが、内面は描かれていなくて、ほとんど主人公のように出てきて内面も描かれているのが、クールビューティー則竹佐智枝刑事なのだ。ところが、男など関心がない、女の子らしくなどとんでもない、びしっとクールに決めるはずが、前巻で音無にめろめろになってしまったがために、あちこちにほころびが出まくり状態。推理をする登場人物たちも面白いが、それぞれの事件の人間模様が、このシリーズの肝かもしれない。なかなか読ませる。最後に、あっと気付く展開もいい。