西澤保彦のレビュー一覧

  • 夢魔の牢獄

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    SF的異能を軸に、過去の殺人事件の真相を追う一風変わったタイムリープものミステリー。
    タイムリープはあくまで「夢の中での追体験」であり干渉はできないということと、「心の裡は読めない」という設定が面白かった。

    また、帯の煽りに偽りなしって感じで、倒錯的なエロ描写が多い多いww
    にしても、同じ場面を何度も異なる視点から(感触とかもリアルに)味わうのってすごい、ストレスやばそう。主人公もう還暦近いのに…と変な心配をしてしまった。
    そう考えると、田附のタフさには感心するw

    同著者の「7回死んだ男」は読んだのだけど、あちらのスッキリ終わる感じとはまた違う、後味の苦さが良かった。
    後味が悪い、と言うよ

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    2023年09月03日
  • 夢魔の牢獄

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    官能的だったが、アブノーマルすぎてそこまで興奮しなかった笑
    この終わらせ方好き!







     
    ネタバレ




    結婚直後に奥さんそんな暇あった??また読み返さないとわかんないけど。

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    2023年06月11日
  • 夢魔の牢獄

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    官能&サスペンス⁈

    展開はサクサク進むけれど
    ちょっと登場人物の名前が個性的すぎて途中から見失っちゃいました、、

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    2023年06月07日
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?

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    そう来たか、、

    最初、陰気でなんとも言えない不吉な雰囲気でとっつきにくかったが、読み進めるにつけ、物語にどんどん引き込まれていった。

    約束のネバーランドを彷彿とさせるストーリーの中、なぜ、彼ら彼女はここにいるのかが疑問だった。途中、秘密探偵やら、前世が蘇った子供達やら、マトリックス如くVRの世界との予想も出てきて、何が何やらの疑問符ばかり。

    そんな中、事件が起こり物語は加速していく。
    そして、あの一文、今まで作ってきた世界を壊すかの如く、見方を一気に変えた。
    読み返してみると、なるほど、となる。
    設定、謎解き、そして話をひっくり返す、そのストーリー展開は一読の価値あり。

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    2023年05月30日
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?

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    なるほどなー!とうっすらとあった不自然さが腹落ちしてよかった。
    子供の心をもった老人たちを世話する、ファシリティで働いている人目線でもう1章読んでみたいな。

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    2023年05月14日
  • 彼女が死んだ夜

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     アメリカ留学を前日に控えた箱入り娘のハコちゃん、送別会から自宅に帰ると見知らぬ女性の死体が!? このままでは念願の海外留学がおじゃんになってしまう!! 禁断の死体遺棄計画は思いもよらない結末に。 匠千暁、最初の事件。

    後に匠千暁シリーズとなる西澤保彦の看板作の第一長編ですね。タックやタカチの学生時代のお話、同じキャンパスグループ内の箱入り娘のハコちゃんのフロリダ留学前日家に帰ると見知らぬ死体が!そして禁断の死体遺棄、まさかの主人公たち普通に犯罪者である。しかし事件は想像を超える幻惑さを見せ、警察でも捜査は難航。ここに酔いどれ探偵・タックの降臨。
     シリーズ恒例というか、西澤保彦ではよく出て

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    2023年05月13日
  • 人格転移の殺人

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     米国カリフォルニア州、辺鄙なファストフード店に集った面識なしの男女7人。 地震による倒壊で閉じ込められたのは人格を入れ替える地下施設だった! 1人が謎の死を遂げ、残された6人はいつ起こるか分からない人格の交換に慄く。 そこから起こる連続殺人は誰が何の為に行ったのか、ハウダニットとフーダニットが交差する長編SFパズラー。

    西澤保彦氏の七回死んだ男に並ぶSFミステリですね。 中盤までは登場人物の多さと人格転移の回数にちょっと驚かされ物語に付いていけるか不安だったのですが、後半にかけては意外にスッキリとした解決編。 他の西澤氏SFに比べて装置の想像がしにくいのが難点か。

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    2023年05月13日
  • いつか、ふたりは二匹

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    小学六年生の「僕」は眠りに就くと黒猫のジェニィになれる。 巷の野良猫に意識を乗り移せるのだ。 この力を使って犯人に近づけないだろうか、クラスメイトの女子が襲われた恐ろしい事件の―――。  事件を通して描かれる少年の初めての大冒険。

     西澤保彦氏のティーンエイジャー向けに書かれたSFミステリ。 あくまで主人公の少年の動向に重きが置かれています。 でも難解な苗字はいつものままでした、私都(きさいち)って何だ。 
     猫と化した少年のちょっと切なく温かいストーリー、それでいてミステリの芯も素晴らしい。

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    2023年05月13日
  • 走馬灯交差点

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    殺人事件の捜査中の刑事が、何者かによって橋から突き落とされた。その刑事はなんと娘の体に入っていて…

    中々登場人物が多くて、ストーリーと人物を追うのに忙しかったですが、結局の所、元凶の忽滑谷シズはどうなるのか。薄寒いラストでヒヤリとしました。

    確かに、大どんでん返しラッシュで一気読みでした。

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    2023年05月07日
  • 偶然にして最悪の邂逅

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    読みにくかった。特に「リブート・ゼロ」がしんどかったけど、最後の表題作が2周したくなるほど良くできていたので総合的な印象は良い。

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    2023年04月22日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

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    腕貫探偵の登場は少なめ。
    その他登場人物は多め。
    少しでも間を置くとこの人だれだっけ?状態になるので一気に読むのがおすすめ。

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    2023年04月19日
  • スコッチ・ゲーム

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    ナルシシズム理論はかなり的を得てるなと思った。
    犯人お前かよ?!って感じでは合ったが、ストーリーとしては正解だなあ。
    タカチの過去がわかるのが嬉しい。

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    2022年12月27日
  • 解体諸因

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    全てバラバラ殺人で構成された連作短編集。バラバラ殺人の猟奇的な面はそれほど前面に出ず、犯人の死体解体という不可解でミステリ的魅力に溢れる謎を論理的且つ合理的に解決する点が見事。ただ冒頭に提示される謎がどれもこれも魅力的過ぎて、非常に強引な論理の飛躍が無ければ解決に至らなさそうなことが読んでいながらに予想され、結果謎が明らかになり唖然としてしまうものが多かったように感じた。しかしながら見事なトリックに感嘆し、タック&タカチシリーズの開幕作ということを踏まえても必読であることには変わりない。

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    2022年12月13日
  • 殺す

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて読破
    総合的に面白かった
    登場人物が全員どこか異常者チックでハラハラする
    謎解きというよりなるほどなというミステリーで、大人向けだがすらっと読めた
    ただし一人の犯罪者相手に複数の警官が次々やられたり逃げられるのが、なんとも非現実的に思えてしまいちょっと冷める

    巻末の論評が的を得ていて、もやっと思っていたことが言語化されておりすごいと感じた

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    2022年11月22日
  • 仔羊たちの聖夜

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    2022年11月7日再読。
    この作品からしばらくこのシリーズは親の支配とか、そういう話が続いた印象。正直なところ、昔読んだときは私自身学生でタックらと同世代だったが、それでも共感出来なかった。おじさんになった今でも共感は出来ないが、そういう親からの支配でいっぱいいっぱいになって悩む人もいるんだろうな。。。くらいの気持ちは持てるようにはなった。
    ミステリーとしてはそれほどではないが、タカチとタックの関係性、空気感は好きだ。
    しかし此村さんがマンションまで来た理由はちょっと納得出来ないなあ。

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    2022年11月08日
  • 悪魔を憐れむ

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    ネタバレ

    匠千晶シリーズ第七作。

    タカチたちが安槻大学を卒業した後のお話。

    ウサコと旦那さんが出会ったお話が会って良かった。
    どこかで事件がらみで出会ったと書いてあったので。
    といってもロマンティックな要素はない。
    この「無間呪縛」が一番面白かったかな。

    遺体が切断されるバラバラ事件は「解体諸因」でもあったが、
    その衝撃的な内容にもかかわらず、
    まるでゲームのように推理している様は、
    相変わらずシュール。

    タックとタカチが遠距離恋愛になりながら、
    続いているのは良かった。

    とりあえず、これがシリーズの最新刊だが、
    ぜひ続篇が出てほしい。
    あとがきにもあったように、
    誰かボアン先輩にウサコが結婚

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    2022年09月18日
  • 身代わり

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    匠千晶シリーズ第六作。

    殺人らしい殺人の話でほっとした、と言ってはおかしいだろうか。
    前作でのタックの過去の暴露から、
    どんな重苦しい展開になるのかと思いきや、
    夏休みが明けてもタックとタカチは姿を現さず、
    久しぶりに「ボアン先輩」の飲み会が開かれたが
    出席していた安槻大の学生が殺される。
    それに、女子高生と警官の殺人事件が重なってくる。

    警官のタックの同級生で、
    お葬式にタカチと参列したあたりから、
    気持ちを取り戻してきたらしい。

    交換殺人なのだろうとは見当がついたが、
    多少ひねりのきいた話だった。
    女子高生が都市伝説的なものを仕掛けた、というあたりに興味をひかれたが、
    詳しい説明はな

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    2022年09月08日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    どんでん返しと言うには少しインパクトが薄い感じがしたけど、内容はそれぞれさすがと思える程に面白かった。法月綸太郎のガリバリズム小説が唯一どんでん返しを感じた作品だった。

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    2022年09月04日
  • 麦酒の家の冒険

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    学生が酒を飲みながらあれこれと想像を広げて議論していく様が楽しい。
    登場人物らがずっと同じ場所に留まって話が進んでいく安楽椅子探偵的な演出は非常に好みだった。
    登場人物と一緒に推理していく気分になれるのが良い!

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    2022年08月28日
  • 人格転移の殺人

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    体が誰かと入れ替わるというのはよくありそうだけど、ここまでのは初めて。よくこんな設定を考えるなあと思ってしまう。
    途中で誰が誰だかわかりづらくて戸惑うところがあった。
    話の展開は予想をことごとく裏切られた。あんなラストになるのね。

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    2022年08月25日