西澤保彦のレビュー一覧

  • 新装版 七回死んだ男

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    ネタバレ

    キュータローすき!いちばん若くていちばんマトモ
    家族みんな跡取り巡って欲望にまみれて滑稽なのが面白い

    最後どんでん返しで伏線が気持ちよく回収されていきすっきり

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    2025年12月07日
  • 夢は枯れ野をかけめぐる

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     長年勤めた百貨店を早期退職し、現在失業中の身にある四八歳の羽村祐太は、高校卒業三十周年記念の同窓会に行った際、同級生だった加藤理都子から奇妙な依頼を受ける。具体的なことには言葉を濁す理都子の依頼を試しに一回やってみると答えた羽村のもとに持ち込まれたのは、大量の分別されていないゴミだった。このゴミを分別して捨てて欲しい、と理都子は言うのだが、いったい、何のために。

     ということで本作は、西澤作品の中でも私の偏愛している一作。つまりは何度目かの再読です。かつては優秀なデパートマンで、現在は(自ら望んだ形ではあるものの)無職という立場にある羽村の周囲を取り巻く人間関係の中に、様々な謎が散りばめら

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    2025年12月01日
  • 聯愁殺 新装版

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     ある未成年者が、合計四人の男女を殺傷した殺人及び殺人未遂容疑で全国に指名手配された。犯人の遺留品によって重要容疑者は割り出され、解決に向かいはじめたかに思われたが、事件は結局、迷宮入りしてしまう。それから四年の月日が流れ、事件の唯一の生存者となった一礼比梢絵は、事件の様々な謎が解き明かされることを求めていた。事件を担当した刑事でもある双侶を頼って、そんな彼女が足を踏み入れたのが、ミステリ関係の創作に携わる者たちが開く会合〈恋謎会〉だった。ひとつの事件をめぐって、会のメンバーは謎を推理していく。彼女が本当に知りたかった謎は解き明かされるのか――。

     西澤保彦さんの代表作のひとつでもある『聯愁

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    2025年11月27日
  • 殺意の集う夜

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    作者の西澤保彦氏がご逝去されたとニュースを見て、これは一冊追悼読書をと選んだのがこちら。

    あとがきでご本人が書かれている通り、若かったから書けた「青春の書」という表現がピッタリだった。
    ハチャメチャだしてんこ盛りだし、バッタバッタ人が死ぬし、みんなキャラ濃いし大変なことになっているんだけど、それがとても楽しい。

    正直、最後の一行のどんでん返しは後半なんとなく気付いていたけれど、それを抜きにしてもたくさんの伏線がミステリーとしての満足感がある。

    なにより赤ん坊爺さんやパンチ妻っていう呼び名にしちゃうところが大好き。

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    2025年11月22日
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿

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    シリーズ番外編。保科と神麻は出てこない。
    能解警部の部下奈蔵が主人公。
    奈蔵の生い立ち、性格共になかなかのイカれ具合。奈蔵の父親も再婚を繰り返し最後の妻・麻子との関係性の真実に引く。
    さやかの残虐性もゲロゲロだけど、最後の奈蔵とリョウの彼女・静江と十年前の殺人の舞台の聯雲荘で明かされる真実は恐怖パンチが強すぎる。
    さやかって…そういうことかよ。
    読み終わって表紙を見て絶句する。

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    2025年11月16日
  • 新装版 七回死んだ男

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    なんて魅力を伝えようかって、ずっと書いては消してを繰り返してるんだけど…1995年の本とは思えないライトな読み口〜!純粋に好みの文体で良かった。そんな気持ちでグイグイ読み進めるとまずい。ばこーんと頭ぶん殴られます。読んでね。

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    2025年11月15日
  • 新装版 七回死んだ男

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    7回死ぬのは主人公だと思ってました。
    タイムループもの大好きなのでとてもよかったです。

    西澤保彦さんは初めて読みましたがとても面白かったです。
    他の作品も読みたいです。

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    2025年11月01日
  • 殺意の集う夜

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    とある夜の別荘に殺意が集ってしまう、、、というお話(?)。

    何故か連鎖的に殺人が発生してしまい、決してやっていない殺人を自ら解明しようとしてさらなる事件が発生し、また別の場所の別の事件もあり、収束していくが謎が残り、最後にわぁっ、となった。

    最後までなんだか変だぞと思いながら読み進め、最後の最後でどかぁんと見事にそう思い込まされていたことを知り、そういうことだったかぁ、となった。

    そんな記述はなかったか、と確認のためにももう一度読み返してみないとなと思いました。

    こういうどんでん返し作品、好きだわぁ。


    ということで、再読。

    さーっとそういう記述は確かになかったことを確認。それと同

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    2025年10月04日
  • 新装版 七回死んだ男

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    同じ日を九回繰り返してしまう特異体質を持った男さん、とある男の死を七回もみとどけることになる、、というお話(?)。

    特異体質の説明から死を回避するためのループ行動、九度の繰り返しからの最終的結末、散りばめられていた伏線の回収、流石だった。

    堅苦しくない読みやすい文体(人名が私的に覚えにくく感じたが)、九度中二度は死ぬことはないとタイトルでのネタバラシ、ろじすてぃっくLOVE。←?

    元TBSフリー宇垣アナが紹介していたのをみて、お気に入りリストに入れていたらきんどるあんりみてっどさんに来たので読みました。

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    2025年10月04日
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?

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    ネタバレ

    オススメにあった本なので読んでみた。ミステリでありながら殺人事件はだいぶ後半にならないと起こらないものの、序盤から不思議で不穏な空気を漂わせて引き込ませていく手腕がすごく良かった。加齢による年齢の齟齬って、老人じゃなくても結構ある話だと思うので物凄く面白いテーマだと思った。寮長の言った姥捨山がほんとにそのまんまの意味なの初めてみた気がする。あまりにも報われないラストなのも印象に残った。凄い面白かった。

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    2025年10月02日
  • 新装版 七回死んだ男

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    高校生の久太郎は、自分の意図しないうちに同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めに揉める中、何者かに殺害されてしまう。繰り返される1日の中で、久太郎は祖父を救うため画策する…というストーリー。

    おもしろい!
    久太郎は高校生だけど語り口や口調がジジくさくて、反復落とし穴に今まではまってきた影響だとわかりやすくて良かった。祖父の死を阻止するために、目立ちたくないはずの久太郎が周囲の人の行動を制限するための方法を考えたり実行したりする様子がコミカルで面白かった。
    ストーリーの後半で語られる真相もなるほどな、と納得のい

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    2025年09月19日
  • 双死相殺 腕貫探偵リバース

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     至近距離で向かい合う二棟の八階建てのマンション。住民たちからは『双子ロータ』と呼ばれるマンションの片方の棟で起こった殺人事件。被害者は今年の二月に反対側の棟の住人に不自然な住居の交換を申し出ていたという。かつて教師をしていた還暦過ぎの男は何故、殺されたのか。反対の棟で起こった九年前の事件と今回の事件を、一本のマニアックなホラー映画のDVDが繋いでいく――「此のすべて鏡像なる世界」

     ということで帯を見てびっくりしたのですが、『腕貫探偵』シリーズも誕生20周年みたいです。大変個人的な思い入れで恐縮なのですが、ちょうど自分がミステリにのめり込みはじめた時期がこの辺りなので、なんだか感慨深さがあ

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    2025年09月18日
  • 異分子の彼女 腕貫探偵オンライン

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    コロナ禍でオンライン業務となった腕貫さん。殺人事件などに関わりつつも狐につままれたような状況にある相談者と、画面越しでの会話のみで解決する3篇。やっぱり西澤作品はこれだよ!なロジックを存分に味わえました。

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    2025年08月19日
  • 狂う

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    鳴沢文彦
    麻羽脩
    科野さくら
    薬丸(比奈岡)奏絵
    井出啓太
    栗原正明…晴晃
    穂村浩雄
    堀北清次
    内村多賀子
    森尾君恵
    前浦久芳
    城田理会
    内村香奈子
    内村京香
    内村卓志
    馬飼野毅
    岡崎紫乃
    名取泰博
    古市
    "ダブル"
    鮫島亜紀
    大室奈美
    米倉省吾
    安西
    武川真希
    "パートナー"

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    2025年08月02日
  • 殺す

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    三門
    去川…慶子
    活井明子…正孝
    淡海
    小見山妙子
    菊池敬三
    城田理会
    寿谷洋子
    占野
    常盤
    山村
    林弘子
    当麻
    津村
    桐島
    鳥越
    他田祐子
    鹿又
    堺美津子
    健王部佳人
    浅沼
    広尾
    佐竹信子
    纏向
    高牟禮
    落合
    他田泰子
    他田進
    奥久

    後藤田
    生地薫
    大江

    健太郎
    穂積
    松田

    石川
    小見山加奈
    下宅由紀
    岡村麻美
    岡崎雅子
    小野由香里
    大石幸子
    大塚あや子
    大須賀千鶴
    加賀林恭子

    西村
    上県静

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    2025年07月28日
  • ファンタズム

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     狂気的な〈美〉の謎が解き明かされる時、意外な真相が浮かび上がる……かと思いきや。ということで本作は、最初から読者に犯人が提示されている、いわゆる〈倒叙ミステリ〉のような体裁を取っているのですが、どうもそんな感じがしない。

     印南野市で起こる連続女性殺人事件、自らの犯行を誇示するかのようにわざとらしく残された指紋……著者の作品だと『殺す』や『狂う』などを思わせるような展開で進んでいくのですが、似ているようで、でも最後まで読むと、全然違うタイプの作品だったことが分かります。かなり異端な作品と言ってもいいかもしれません。たぶん0点か100点か、かなりひとを選ぶ内容だなぁ、とは思いますし、気軽に薦

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    2025年06月05日
  • 殺意の集う夜

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    ネタバレ

    いやはや………
    面白いッッ!!!!!!
    伏線に伏線を広げて全て回収していく、
    どんでん返される艶やかな流れに思わず笑みが溢れる…

    舞台が待ったなしミステリ大好きシチュに加え、
    キャラクターの感情や思考のリアルさ&
    まさかの出だしから皆死んでいるという有り様。
    めちゃくちゃ面白そうすぎる。
    そして別の場所で起きているもう一つの事件…
    警察が警察としてあるまじき事をしたきっかけで、自ら更なる混沌に身を投じていく…
    どちらも続きが気になりすぎる展開なんだよなぁッッ

    個人的には、最初から最後まで
    点が線になっていく過程を楽しんで読破できた。
    久々にミステリの面白さを実感して、
    どんでん返し

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    2025年05月16日
  • 新装版 七回死んだ男

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    ミステリで検索するとよく見かけるタイトルにやっと手をつけてみましたが、めちゃくちゃ面白かった!もっと早く読めば良かったと思いました。
    表紙の雰囲気やタイトルから暗い感じかと思っていたら、全くそんな事はなく。登場人物はそれぞれちゃんと個性があり、主人公も好感が持てるいい子でわちゃわちゃ感が面白かったです。

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    2025年05月13日
  • 殺意の集う夜

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    めっちゃおもしろかった!
    進め方も丁寧に登場人物が説明しながら進んでいくので、ミステリー系で、ん?どゆこと?ってなる事が多い私でも納得しながらサクサク読めました!
    展開もバンバン変わるしドサドサ殺人起きるし、最後まで気になって気になって仕方ない!って焦りながら読み終わりました笑
    読み終わりたくない!って初めて思った本でした!!

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    2025年05月13日
  • 新装版 七回死んだ男

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    祖父の死をループして防ぐSFミステリ。
    ループものだがダレることなく、大変読みやすかった。ラストにも驚きでした。

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    2025年05月05日