西澤保彦のレビュー一覧

  • 新装版 七回死んだ男

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    ◼︎総括
    ・1日が9回ループする設定のもと、殺人事件の回避に奔走する展開が最後まで楽しめる一冊。
    ・限定された場面と人物の中で反復を飽きさせない構成が巧み。最後のトリックに引っかかりは残るが、全体として完成度が高い。

    ◼︎良かった点
    1. 読み負担が低い
    ・ループ設定ゆえ人物も場面も大きく変わらず、疲れずに通読できる設計になっている。

    2. 反復が単調化しない
    ・同じ一日を繰り返しながらも、同型のパターンに陥らず変化が与えられている。
    ・読みやすさと飽きのなさが両立している。

    3. 設定自体の訴求力
    ・ループという枠組みが、中二心を刺激する。

    ◼︎気になった点
    1. 終盤のトリック
    ・最後の仕掛けに関しては腑に落ちきらない部分あり。

    ◼︎向いている読者
    ・ループものの設定そのものに惹かれる人。
    ・負担なく読めて、かつ構成を楽しみたい人。

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    2026年10月11日
  • 人格転移の殺人

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    SF的なガジェットを持ち込んでその上でサスペンスをする感じはTENETとかインセプションっぽい
    人間の器と中身がゴチャゴチャになるからミステリーとしては難解だけど勢いがあってテンポがいいからエンタメとしてかなり好き
    なにより西澤保彦的なキャラクターが安定していいからキャラの掛け合い見てるだけで楽しい

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    2026年10月04日
  • 新装版 七回死んだ男

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    ネタバレ

    え!めちゃくちゃ面白かった!!
    この作家さん、こんなに軽い文章書くんだな…なんかちょっとイメージと違ってよかった。

    9回同じ1日を過ごしてしまう「反復落とし穴」になれている主人公が、祖父の殺人事件に遭遇する。死なないはずの祖父が、なぜ殺されたのか。からはじまるミステリー。ひょうひょうとしながらも祖父を救おうと奮闘するキュータローがかわいい。
    SF設定を存分に活かした謎も、その謎ときも、最高に面白かった。

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    2026年09月21日
  • 殺意の集う夜

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    めちゃくちゃなのは分かるけどそれが面白い。景気良く人が死ぬミステリーであり、強引さがあるとはいえ色々な謎解きがあって設定の面白さ含めておもちゃ箱みたいだった。

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    2026年09月13日
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?

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    面白すぎました。
    自分は結構終わり方がどうかで面白かったかを評価しがちなんですが、内容が自分に合っていたのか最初から最後まで面白かったです。

    児童文学かのような読みやすさなのに、緻密な伏線がところかしこに散りばめられており、人にも読んで欲しい!と思える作品でした。

    あらすじを読んで気になった人は読んで損は無いかと。

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    2026年09月13日
  • 新装版 七回死んだ男

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    個人的にブッ刺さり!!
    「反復落とし穴」とかいう設定が唯一無二にして、物語の中へと入念に落とし込まれている!!
    こりゃ面白いぞ!!

    作り込みが半端なく、登場人物も多いのにスルスルと頭に内容が入ってくる。張り巡らされた伏線回収も気持ちいい!人物一人一人に味があるな〜
     内容は深刻であるはずなのに、コメディ要素のある語り口のおかげで、読んでて要所要所で笑えてくる!うまくいかない主人公のドタバタ具合に同情してしまう!(笑)

    ミステリー×SFであり、程よい恋愛×コメディ要素も詰め込まれてて、最高の匙加減!!
     高校生の久太郎は同じ1日を9回繰り返す特異体質の持ち主で、その日のうちに何度も殺されてしまう祖父を救うために、死の未来を変えようと奮闘する。

    内容を一見してみると、ループして同じ日を繰り返しているわけだから、イメージ的には単純でダレそうだが、そんなことはなく杞憂で最後まで読み入った!

    タイムリープものはやめられない!!

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    2026年08月21日
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?

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    どんどん面白さが加速する。途中まで全然この中の世界が掴めなくて脳内で想像するのが難しかったけど、結末を知った時ぶわっと今までの内容が頭に映像として流れて気持ち良かった。

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    2026年08月14日
  • 新装版 七回死んだ男

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    同じ日が繰り返される設定や、殺害を防ごうと奮闘するところが面白かったです。楽しく読み進めることができました。
    読んだ後に、タイトルの意味についても、納得できました。

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    2026年08月06日
  • 新装版 七回死んだ男

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    渕上零治郎
    深江

    加実寿
    大庭道也
    富士高…世史夫…久太郎(主人公)

    胡留乃

    葉流名
    鐘ヶ江等
    舞…ルナ

    槌矢龍一
    友理絵美
    キヨ子
    宗像

    オダ君
    平塚刑事
    河添昭太
    釣井真由

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    2026年06月09日
  • 新装版 七回死んだ男

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    主人公の久太郎は同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」にはまる特異体質を持つ。
    親戚一同集まる中、祖父が死んでしまう。祖父を救うために久太郎が反復落とし穴の中で奮闘する物語

    30年ほど前の作品だそう。とっても面白かった!!主人公の語りが独特でレトロさを感じるのに読みやすく、ページをめくる手が止まりませんでした
    コメディ感と設定の面白さがありライトなミステリーを読みたい人にはぴったりだと思います。

    違和感を抱いてはいたものの、最後まで仕掛けは分からず…読後はすぐに伏線を確認しました!

    登場人物たちも魅力的で印象強いキャラが多かったです…!決定周までの他の1日もはちゃめちゃで面白すぎる

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    2026年06月06日
  • 新装版 七回死んだ男

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    ミステリーではあるものの、主人公がトラブルに巻き込まれる形で所々笑える部分もあり非常に読みやすいです。登場人物も個性的で独特のユーモアがあり、なんと言っても巧妙すぎる伏線に終盤の答え合わせで思わず声をあげました。最後の最後が人を選ぶかもしれませんが個人的には傑作です。

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    2026年05月06日
  • スコッチ・ゲーム

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    このシリーズ独自の読み応えがある。タカチがますます好きになった。次回作はタックについても掘り下げられるはず。楽しみ。

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    2026年04月06日
  • 新装版 七回死んだ男

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    同じ日を何回も繰り返す体質という設定を活かしたSFミステリー!設定は今となっては(?)よく見るネタのような気がしますがすごくおもしろかったです。違和感が散りばめられていてそれが最後きちんと回収されるのが鮮やかでした。まんまと引っかかりました。
    時間を繰り返すのが高校生の男の子というところもうまいなと思います。久太郎は周囲の人から精神年齢は大人とか老人とか言われているけれど、それでもやはり"子ども"であるから推理や行動に拙さや甘さがあってさらにおもしろくなっていました。そして思い込みってすごいですね、一回こうと信じてしまったものは違和感があってもなかなか気づけないんだなあと。

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    2026年01月27日
  • 新装版 七回死んだ男

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    うわめちゃくちゃおもしろい!
    いわゆるタイムリープ物だけど、主人公は探偵でもなんでもないただの高校生。うっかり同じ日を繰り返すゾーンに入り込んでしまって、同じ日を繰り返すはずが1日目とは違う2日目が始まり、なんとか1日目と同じような結果になるように奮闘する。
    今まで見えてこなかった人物像や、予想外の種明かしなど面白すぎた。
    映画「恋はデジャヴ」から発想を得たとの事、大好きな映画なのでテンポもよくてなるほどでした!

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    2026年01月18日
  • 双死相殺 腕貫探偵リバース

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    西澤先生の遺作となってしまいました
    もう腕貫探偵シリーズは、読むことが出来ないのですね、タック&タカチシリーズも…
    3篇が収録され、会話のキャッチボールの中から論理的思考により真相が解明される
    このプロセスについて、読み手の好き嫌いが分かれるようだが、僕は好きなんです

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    2026年01月15日
  • 殺意の集う夜

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    ネタバレ

    とても疾走感のある小説でラストまで一気に読まされた。
    思いがけない展開とか、無理があるやろー、などんでん返しとか、ミステリーの完成度?として考えたらどうかと思う部分もあるけど、スピード感溢れる展開と合わせると気にならないというか。
    ブラックユーモア雰囲気も含め、中々他にない作品で面白かった!

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    2025年12月20日
  • 仔羊たちの聖夜

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    とても良かった。タカチのキャラがいいんだよなあ。実際にいたら畏れ多くて話しかけられないだろうよ。謎解きも面白いが、各キャラについてより掘られる展開になるとさらに面白そう。

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    2025年12月13日
  • 夢は枯れ野をかけめぐる

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     長年勤めた百貨店を早期退職し、現在失業中の身にある四八歳の羽村祐太は、高校卒業三十周年記念の同窓会に行った際、同級生だった加藤理都子から奇妙な依頼を受ける。具体的なことには言葉を濁す理都子の依頼を試しに一回やってみると答えた羽村のもとに持ち込まれたのは、大量の分別されていないゴミだった。このゴミを分別して捨てて欲しい、と理都子は言うのだが、いったい、何のために。

     ということで本作は、西澤作品の中でも私の偏愛している一作。つまりは何度目かの再読です。かつては優秀なデパートマンで、現在は(自ら望んだ形ではあるものの)無職という立場にある羽村の周囲を取り巻く人間関係の中に、様々な謎が散りばめられている、という連作集になっています。『老い』という生きている限り誰にも訪れる切実な問題を扱いながら、決して湿っぽくはならず、素っ気なささえも感じるまなざしで紡がれる文章が大変、魅力的な一冊です。

     これはネタバレになるので具体的なタイトルは伏せますが、ラストは西澤保彦さんの代表作のひとつでもある別作品と重なり合う印象も抱きました。最後にひとすじの『愛』の言葉が落とされるとともに幕が閉じる。忘れがたい余韻が素敵な作品です。

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    2025年12月01日
  • 聯愁殺 新装版

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     ある未成年者が、合計四人の男女を殺傷した殺人及び殺人未遂容疑で全国に指名手配された。犯人の遺留品によって重要容疑者は割り出され、解決に向かいはじめたかに思われたが、事件は結局、迷宮入りしてしまう。それから四年の月日が流れ、事件の唯一の生存者となった一礼比梢絵は、事件の様々な謎が解き明かされることを求めていた。事件を担当した刑事でもある双侶を頼って、そんな彼女が足を踏み入れたのが、ミステリ関係の創作に携わる者たちが開く会合〈恋謎会〉だった。ひとつの事件をめぐって、会のメンバーは謎を推理していく。彼女が本当に知りたかった謎は解き明かされるのか――。

     西澤保彦さんの代表作のひとつでもある『聯愁殺』を読むのは、たぶん人生で、3、4回目。結末を知っててもなお、ラストの壮絶さには衝撃を受けてしまいます。唖然、呆然……というやつですね。どうしてこんな展開を、こんな〈動機〉を思い付くことができるのでしょう。そして結末はインパクトも、もちろんですが、その大部分がひとつの空間で謎について談義するだけなのに、なんでこんなにも先が気になって仕方ないのだろう、というヴァリエーションに富んだ推理談義も魅力的です。ミステリは〈動機〉である。しかもちょっと奇抜なだけでは満足できない、というひとには絶対におすすめしたい一冊です。

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    2025年11月27日
  • 殺意の集う夜

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    作者の西澤保彦氏がご逝去されたとニュースを見て、これは一冊追悼読書をと選んだのがこちら。

    あとがきでご本人が書かれている通り、若かったから書けた「青春の書」という表現がピッタリだった。
    ハチャメチャだしてんこ盛りだし、バッタバッタ人が死ぬし、みんなキャラ濃いし大変なことになっているんだけど、それがとても楽しい。

    正直、最後の一行のどんでん返しは後半なんとなく気付いていたけれど、それを抜きにしてもたくさんの伏線がミステリーとしての満足感がある。

    なにより赤ん坊爺さんやパンチ妻っていう呼び名にしちゃうところが大好き。

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    2025年11月22日